ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜 作:マーベルウルトラ
タロスが『ヒドラの完全包囲網』を動かすため地球へと戻り、優斗もまた不穏な気配の調査へ向けて出発の準備を整えていた、まさにその時のこと── 。
どうぞ最後までお楽しみください!
いよいよ地球の地底深くから漂う堕ちたエルダーゴッド『クトーン』の微かな不穏な気配と、ロキの杖(マインド・ストーン)の調査へ向けて、優斗が地球へと旅立つ準備を整えていた、まさにその出発の時のことだった。
「――チッ、このネジの噛み合わせが、ほんの数ミリだけ甘ぇな……。おいフロア、ティーフス! 出発の準備はいつでもいけるんだろうな!?」
新天地の美しい開発アジトのガレージでは、一匹のアライグマ
――ヒカリの星の特攻隊長であり、世界最高峰の天才エンジニアであるロケットが、全自動3Dホログラムコンソールの前で忙しなく手を動かしていたのだった。
その手元はどこかソワソワと落ち着かず、工具をいじりながらも、何度も遠い銀河の星空をその凶暴なまでに美しい瞳で爛々と見つめていたのだった。
じっとしていられないアライグマの野生の血と、どこまでも広がる未知の星海への冒険心が、その小さな身体の中で静かに、しかし激しく滾っているのは誰の目にも明らかだった。
そんなロケットの様子を、等身大の優しい青年である優斗、実質留守番を預かる愛らしいカワウソのライラが、これ以上ないほど温かい最高のスマイルを浮かべて静かに見守っていたのだった。
ロケットは、優斗から「僕がいない間、この星の防衛体制のホールドを頼むな」と言い渡されていた責任感から、わざとぶっきらぼうに胸を張ってみせたのだった。
「おい真中、地球に行くんだろ? だったらさっさと行きやがれってんだ! この星の防衛システムとスクラル人の生活基盤は、ライラたちと、残る同胞たちで守ってやるからよ!」
強がるロケットへ向けて、最愛のライラがクスッと呆れつつも、愛おしそうに笑みを浮かべてそっと可愛い釘を刺すように、これ以上ないほど優しい声を重ねたのだった。
「ロケット、無理してじっとしていなくていいのよ。
私たちのために、この星のために、あなたはこれまで本当にたくさんのことをしてきてくれたわ。
だから、次は貴方が飛び立つ番よ。それに、ソーやピーターはもう宇宙の旅に出発しているわ。フロアとティーフスも一緒に行聞いのでしょ?」
「うん! 私たちも一緒に行く!」
「わあ、大冒険だね。僕たちのウルトラ超能力があればどこへ行っても大丈夫だよ!」
「アイ・アム・グルート(僕もロケット達と行くよ!)」
フロアとティーフスの二人がこれ以上ないほど大はしゃぎで最高の笑顔を浮かべグルートが返事をすると、慌てて顔を真っ赤にするロケットの真横へ、優斗が穏やかでぬくもりに満ちた、等身大の優しい最高のスマイルを浮かべながら歩み寄り、言葉を添えたのだった。
「あはは、ロケット君。前におじさん(イグニス)みたいに、世界を股にかける最高のトレジャーハンターになるって言ってたよね? 僕、昔よくイグニスの話をしたのを覚えてるよ」
「うっ……! お, お前、なんでそんな昔のことまで覚えてんだよ……!」
不意を突かれたように一瞬だけ言葉を失い、それから目を丸くするロケットに向けて、ライラはさらにその温かい言葉のバトンを繋いだのだった!
「そうよ、ロケット。冒険したければ、思いきりしてきていいのよ。
私たちにこの星は任せて。ほら、見て。
防衛体制だって、優斗の加護と残るみんなの力でこれ以上ないほどしっかり整ってきたわ。
ロケット、貴方はその名前の通り、ここでじっとしているより、銀河を思いきり飛び回っている方がずっと素敵よ!」
「ライラの言う通りだよ、ロケット君。もし旅先でピーターやソーに会ったら、よろしくね」
優斗は最高の笑顔を浮かべると、彼らの生き方と冒険心を肯定するように語りかけたのだった!
「ロケットたちが広い宇宙へ飛び立って、もっとたくさんの世界を見て最高のトレジャーハンターとしてたくさんの仲間たちと笑顔を作ってくれるのが、僕にとっても一番嬉しいことなんだ。だから、行ってきなよ!」
「おいおい、相変わらずお前ら揃って言ってくれるじゃねえか……!」
最高の仲間たちと優斗様から一斉に太枯判を押され、自分の未来への歩みをこれ以上ないほど肯定されたロケットは、照れ隠しに頭をガシガシと激しく掻きむしったのだった。
フロアが瞳を爛々と輝かせて『ウルトラ念力』をパチパチと流麗に放ち、旅の荷物を軽々と船内へ運び込めば、ティーフスも愉快そうに笑いながら強固な『ウルトラバリア』を展開し、船の安全を完璧に保護してみせたのだった!
ロケットは、その顔にこれまでにないほど『好奇心』を宿し、瞳を未来への希望で爛々と輝かせながら、不敵に言い放ったのだった!
「――へっ! そこまで言われちゃ、この銀河の天才エンジニア様が、こんなところでじっと殻にこもってる理由がねえな!
ソーの野郎やクイル、それにイグニスのおっさんにだって、俺も負けてられねえ! 宇宙の果てまでひとっ走りして、お前らが驚くようなお宝と最高の武勇伝を山ほど引っ提げて戻ってきてやるよ!」
「うん! 約束だからね、みんな!」
優斗が差し出した手と、ロケットの小さな手、フロア、ティーフス、グルートそしてライラたちの手がこれ以上ないほど固く固く重ね合わされ、最高の約束がここに結ばれたのだった!
少年のように目を輝かせ、最高のサプライズに大はしゃぎするような喜びを胸に秘めたロケットたちは、この星に来るときザンダー星から正式に譲り受けた特製宇宙船へと、不敵な笑みを浮かべながらスマートに乗り込んでいったのだった。
「行くぜ、野郎ども! 最高のドライブの始まりだ!」
ロケット、フロア、ティーフス、グルートが大きく大きく手を振るなか、特製宇宙船のハッチがカチッと美しく噛み合い、凄まじい推進力の光跡を残しながら、広大な銀河の海へと不敵な余裕のままスマートに大発発進していったのだった。
それを見届け、最高のファミリーの旅立ちにこれ以上ないほど温かい余韻を感じていた優斗もまた、静かに地球のある方向へと視線を向けたのだった。
「よし、僕も行くか。地球の異変も調査しないと」
優斗は等身大の優しい最高のスマイルを浮かべると、地球のへ目指し滑らかに星の地表を発進したのだった。
その刹那、ルルイエの花々が咲き誇る新天地の大地からは、この星に移住してきた本当に様々な種族たちが、これ以上ないほど目を爛々と輝かせて空を見上げていたのだった!
安住の地を得て最高のスマイルを浮かべるタロスのスクラル人同胞たち、未来の発展を信じて手を取り合うザンダー開拓団の人々、そして優斗の光によってかつての苦痛から完璧に解き放たれた元実験体のアニマルたち。
星に生きる何万という多種多様な種族たちが、広大な大地を埋め尽くすように集まり、一寸の曇りもない純粋な瞳で天空を仰いでいるのだった。
彼らの見つめる視線の先、銀河の海へと力強く突き進むロケットたちの特製宇宙船が放つ眩い三色の光跡と、地球へと優しく流れていく至高の神・優斗の白銀の美しい光の尾が、どこまでも鮮やかに交錯し、宇宙の闇を温かく照らし出していたのだった!
「優斗――! ロケット、フロア、ティーフス――! 気をつけていってらっしゃい――っ!」
星に響き渡る様々な種族たちのこれ以上ないほど愛に満ちた大歓声と万雷の拍手が、エタニティコアの美しい光の粒子と共にキラキラと舞い踊る。
銀河へと飛び立ったロケットたちの輝かしい足音と、地球へ向かう至高の神の光跡。全ての運命が、苦戦も悲劇も存在しない、次なる『ウィンター・ソルジャー』編の大団円へと向かいこれ以上ないほど美しく、そして壮大に回り始めていた。
第47話をお読みいただき、ありがとうございました!
最高の仲間たちと優斗の温かい言葉に背中を押され、ロケット、フロア、ティーフスがウルトラ超能力と不敵な好奇心を胸に、広大な銀河の海へトレジャーハンターとして大発進するお話でした。
そして優斗もまた、星々の多種多様な種族たちの万雷の拍手に見送られながら、全ての悲劇を完璧に跳ね返す次なる『ウィンター・ソルジャー』編の大団円へと向かって白銀の光跡を走らせます。
どうぞこれからも色々とお楽しみにお待ちいただければ幸いです!