ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜 作:マーベルウルトラ
前話のラスト、フューリーたちの段取りの裏で、見事に保護されたウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズ──
優斗の【特製お守り】によってすべての洗脳コードが完全消去された後のお話です!
どうぞ最後までお楽しみください!
ニューヨーク、スタークタワーの最先端ラボ。
クインジェットでスタークタワー上層へとついたスティーブたちシールド隠密組の手によってスマートに保護されたウィンター・ソルジャー
――バッキー・バーンズが到着したまさにその刹那、タワーのラボにはパチチチチッと至高の光の粒子が美しく流麗な残響を放ち続けていたのだった!
バッキーの胸元に忍び込まされていた優斗様の【特製お守り】から溢れ出る宇宙創生の全能のぬくもりが、ヒドラが数十年間かけて植え付けた脳内の劣悪な洗脳コードや暗殺ノイズを、今この瞬間も全自動で完全消去し続けていたのだった。
「う、あ……あぁ……ッ!」
完全に正気に戻り、一人の気高き107部隊の戦士としての理性の輝きを取り戻したバッキー。
しかし、脳内がクリアに覚醒し、すべての記憶を圧倒的な速度で完全に取り戻したからこそ、彼は自らが洗脳下で犯してしまった過去のあまりにも重い過ちの記憶に、その胸を激しく締め付けられていたのだった。
ラボの全自動3Dホログラムコンソールの前では、最新『マーク47』の試作パーツを手に不敵な余裕の笑みを浮かべたトニー・スタークが、彼らを静かに待っていたのだった。
バッキーは逃げも隠れもしない曇りのない瞳でトニーの前へと真っ直ぐに歩み寄ると、一人の戦士として、これ以上ないほど重く、真っ直ぐに「謝罪」を告げたのだった!
「――スターク。お前はハワードの息子だろお前の両親を殺したのは、この俺だ。……ヒドラに洗脳されていたとはいえ、本当に済まない。どんな報いでも受ける」
「……ッ!?」
そのあまりにも残酷な告白を聞いた瞬間、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースは、自分の最高の親友が、生涯の友であるトニーの親ハワードを殺していたという驚愕の因果に目を丸くし、愕然としてその場に立ち尽くしてしまったのだった!
「……まさか、そんな事があったなんてね……」
「おいおい、これはマジでヤバい空気だぞ……」
ナターシャ・ロマノフやクリント・バートンも、ラボを包み込む冷徹な緊張感の残響に思わず息を呑み、固いたいツバを呑んで二人の行方を見守るしかなかったのだった。
事故で死んだと思っていた両親が事故ではなく殺されていてトニーの両親の仇が目の前にいる。
その事実に、トニーの拳はギチリ、ギチリと音を立てて激しく握りしめられ、思わず目の前のバッキーに殴りかかろうとする激しい衝動が彼の身体を駆け巡ったのだった。
スティーブが息を呑み、ラボの全員が最悪の決裂を覚悟したその刹那
――トニーは深く、深く息を吐き出すと、自らの強靭な精神力によって、その拳を完璧に自制してみせたのだった!
パラジウム中毒も消え去り、心に完璧な『圧倒的な余裕』をもったトニーは、不敵な笑みを浮かべながら、これ以上ないほど格好良い最高のスマイルでサラリと言い放ったのだった!
「――勘違いするなよ、バーンズ。君のことは許さないし、許す気もない。
だが、僕は何時迄も過去に囚われている場合じゃないんだ。今の僕には愛するペッパーがいて、信頼出来るブルースやアベンジャーズの友がいる。
そして、テネシー州で僕の背中を見つめている、ヒーロや一人の男として最高の背中を見せなければならない子ども(ハーレー)に対してかっこ悪い姿は見せられない。
彼らの為にも僕は過去のノイズに付き合っている暇なんて1秒もないのさ」
トニーの口から告げられた、一人の大人の男としての最高格のプライドとぬくもりに満ち溢れた言葉。
そのトニーの姿をラボの壁際から見つめていた最愛のフィアンセ、ペッパー・ポッツと、親友のハッピー・ホーガンの二人は、これ以上ないほど温かい最高のスマイルを交わし合っていたのだった!
「トニー、本当にヒーローや人として成長したのね……」
「ええ、今のボスは、世界一格好良い本物のヒーローですよ!」
ハッピーも最高の笑顔で言葉を添え、トニーの圧倒的な心の広さに最深の感動を抱いていたのだった。
言葉を失い、殴られる事を覚悟していたバッキーの前に、トニーはニヤリと余裕の笑みを浮かべて、その大きな手を堂々と差し出したのだった!
「もしその過去に後悔しているのなら、僕らと共に、僕のような子どもがこれ以上増えないために、共にアベンジャーズとして戦ってくれ」
「スターク……ッ!」
バッキーの瞳から熱い涙が溢れそうになったその時、過保護な魔術衣を纏ったブルース・バナー博士が、知的で穏やかなこれ以上ないほど優しい最高のスマイルを浮かべながら、バッキーの肩にそっと手を置いたのだった!
「バーンズ。僕もかつて、ハルクの力を全く制御できずに世界を傷つけ、とても怖い思いをしてきたから、君の苦しみが痛いほどよく分かるんだ。
いつも暴れるハルクの力を抑えられなかった。でも、今の僕はここにいる最高の仲間たちや今はここには居ない仲間のお陰で、その力を完璧に制御できるようになった。
――だから大丈夫、バーンズも絶対にそうなれるさ」
「バナー……! ああ……本当に、ありがとう……ッ!」
バナーの温かい肯定の言葉に、バッキーの心にへばりついていた暗い影は彼方へと完璧に吹き飛んだのだった!
「……すまない、スターク。そして、ありがとう。この命、喜んでアベンジャーズと共に、世界の子どもたちを護るために捧げよう」
「フッ、話が決まれば早い。さあバーンズ、さっそくその無骨なアームをリフォームさせてくれ」
スティーブが涙ぐみながら最高の笑顔を浮かべる中、トニー、バッキー、スティーブ、そしてバナーたちの手がこれ以上ないほど固く固く重ね合わされ、新しい因果が結ばれたのだった!
わだかまりが完璧に吹き飛んだラボで、最高のヒーローとなったトニーとブルースの「サイエンス・ブラザーズ」が最高のスマイルで不敵に笑いながら、バッキーのサイボーグ腕を「武器を一切持たない、折れることのないアーム」へと作り替えたのだった。
全ての運命が、1ミリの悲劇も苦戦も存在しない完璧な大団円へ向かって、これ以上ないほど美しく、そして圧倒的な余裕のまま回り始めていた。
第49話をお読みいただき、ありがとうございました!
自らの犯した過去の過ちを実直に謝罪するバッキーに対し、愛する人や未来の後継者(ハーレー)のために過去を完璧に跳ね除けたトニーが、彼をアベンジャーズへと迎え入れるお話でした。これにより皆様にもトニーがハーレーを自分の後継者として期待しているのを見せれたと思います。
ハルクの経験を持つバナー博士の温かい共感も加わり、わだかまりが完璧に吹き飛んだラボで新たな絆が結ばれ、全ての運命は悲劇も苦戦も存在しない完璧な大団円へ向かって美しく回り始めます。
どうぞこれからも色々とお楽しみにお待ちいただければ幸いです!