ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜 作:マーベルウルトラ
暴走したワンダのカオスマジックを人間体のまま正面から受け止め、その魂を最深部から完璧に救済した優斗── 。
どうぞ最後までお楽しみください!
東欧ソコヴィアの不気味な要塞、その実験施設の冷徹な部屋の奥。
「待たせてごめんね」
実験施設のヒドラ構成員を後ろにいる2人に危害が加わらないように戦い制圧したところで、
クトーンの野望すら正面から完璧にホールドして救済した優斗は、美しくきらめく手をワンダとピエトロの二人にそっとかざしたのだった。
「二人とも、ちょっとここで待っててね。僕は他の、まだこの奥で生きている人たちを助けてくるから」
優斗が穏やかで等身大の優しい最高のスマイルを浮かべると、美しき白銀の魔術衣を身に纏ったワンダと、妹を庇い続けていたピエトロの二人は、勢いよく身を乗り出してきた!
「待って、私も行く! まだ奥には危険な奴らがたくさんいるの、あなた一人じゃ危ない!」
「そうだ! 俺たちの力も使ってくれ!」
自分を心配して一寸の曇りもない真っ直ぐな瞳で語りかける双子へ向けて、優斗はこれ以上ないほど温かい最高のスマイルを浮かべると、そっと可愛い釘を刺すように優しい声を重ねた。
「ううん、大丈夫だよ。君たちは今までずっと過酷な運命に耐えてきて、
心も体もすごく疲れているから、まずはここでゆっくり休んでいてね。終わった後で、これからどうするか一緒に決めようか」
優斗様が穏やかに微笑んだその刹那、パチチチチッと流麗な残響を放ちながら、至高の輝きを放つ球体の『ウルトラバリア』が双子を包み込むように美しく大展開されたのだった!
どんな宇宙兵器の猛攻すら消去する絶対防衛結界の中で、ワンダとピエトロは「なんて温かいバリアなの……」と目を丸くし、圧倒的な安心感のまま優斗の頼もしい背中を見守る。
「それじゃあ、行ってくるね」
「ええいってらっしゃい!」
優斗は漆黒のジャケットを流麗にたなびかせながら、不気味な要塞の冷徹な通路を一瞬にして光の如き速度で疾走したのだった!
実験室の奥深く、冷酷な鉄格子の部屋に閉じ込められていた、まだ生きている大勢の被験者たちの姿が、優斗の純粋な瞳に次々と映り込んでいく。
過酷なマインド・ストーンのエネルギーの残響に晒され、心身ともに傷つき果てた人間たちを目の当たりにしたその瞬間、優斗の穏やかな声の中に、命を弄ぶヒドラへの気高く静かな怒りの残響がピキリと点火された!
「……人をなんだと思ってるんだ」
優斗が通路を激しく駆け回るたびに、エタニティコアの宇宙創生のエネルギーがパチパチと流麗な大爆発し、要塞の冷徹な闇を一瞬にしてまばゆい肯定の光で満たしていく!
「もう大丈夫だよ。よく頑張ったね」
優斗が駆け抜けながら優しく手を振るだけで、閉じ込められていた生きている人たちの身体へ、フル・ムーンエタニティのぬくもりをこれ以上ないほど優しく注ぎかけていく!
実験による後遺症やパニック障害、傷ついた過去のノイズは一瞬にして綺麗さっぱり完全消去され、誰もがこれまでにないほど十分な活力を取り戻して最高のスマイルを浮かべた!
「な、何だあの男は!? 侵入者だ、撃てぇぇッ!」
慌てて銃を乱射して立ちふさがるヒドラの残党工作員たち。しかし優斗は不敵な余裕の笑みを浮かべ、避けることすらなく正面から突進!
手を高速で動かし後ろに流れ弾が行かない様全て掴み、銃器は一瞬にして砂のように粉砕され、構成員たちは正面から圧倒的な神の威圧によってその場にへたれ込み、1ミリの抵抗もできず完全制圧・完全降伏へと追い込まれていくヒドラ構成員。
そうして要塞の隅々まで駆け回り、全てのヒドラを完全に制圧し終えたその刹那、優斗はわざと一人だけ攻撃を当てず、倒していなかったヒドラ構成員の前にスマートに立ち止まり。
お互いに初対面であるかのように、周囲には何一つつながりを感じさせない静寂の残響が流れる。だが、優斗はその男に向けて、なぜか親しげな、しかしどこか深い因果を含んだ穏やかな最高のスマイルを浮かべると、ごく等身大の優しい声で話しかけた。
「――あとは、頼めるかい?」
その言葉を受けたヒドラ構成員は、一寸の曇りもない真っ直ぐな瞳で深く無言で頷くと、要塞の暗闇のどこかへと風のようにスマートに消え去ってしまった。
それから少し経ち要塞の影から、その男が引き連れてきた精鋭工作員たちが一斉に現れ、優斗が正面から完璧に制圧したストラッカー男爵らヒドラの身柄を、スマートに次々と回収していったのだった!
「頼みがあるんだ。ヒドラをアメリカに居るフューリー長官やタロスの元へと連れて行ってほしい。
それと僕や彼らを乗せて飛んで行ける飛行機を一基頼めるかな。
ストーンは僕が持っておくよ。マインドストーンは大変なことになるかもしれないからね」
そのまま、ニューヨークのニック・フューリーやタロス、コールソンたちの元へと直接送り届けるための、これ以上ないほど完璧な輸送の段取りが完了。
「畏まりました。ボスに通しておきます。すぐご用意致します」
全ての被験者たちを無傷で完璧に救い出し、要塞の前に戻ってきた優斗は、ウルトラバリアを優しく解くと、これまでにないほど十分な『圧倒的な余裕』を宿して、最高のスマイルを浮かべながら語りかけた!
「終わったよ。みんな、実は僕はあんまり地球のルールに詳しくないから、よく知っているニューヨークにいる友人たちの元へとみんなを連れて行くつもりだけど、いいかな?
――みんなは違法入国になっちゃうかもしれないから慎重にいこう」
優斗が少しお茶目に問いかけると、その言葉を聞いたピエトロは、目を丸くした後に、一寸の曇りもない最高の笑顔を浮かべたのだった!
「お前は俺たちを命がけで助け、心まで完璧に癒やしてくれた! だから俺はお前を信頼するぞ!」
ワンダもまた、白銀の魔術衣の温もりに包まれながら、最高のスマイルを浮かべ、真っ直ぐに応えたのだった。
「……ええ。私は、あなたを信じてみたい」
二人の言葉に呼応するように、背後にいた他の救われた多くの被験者たちもまた、これ以上ないほど晴れやかな最高の笑顔で大きく大きく頷き返す!
「「一緒に行きます!」」
それから、数時間が経過した時の事であったのだった!
ソコヴィアの静まり返った美しい大空の彼方から、流麗な残響を響かせながら、一機の見慣れぬ極秘航空機が滑らかに大降下してきた!
風を切り裂き、タイヤを激しく軋ませてハッチがガシャリと開いたその空間には、先ほどヒドラの身柄をスマートに回収して連れて行った、工作員の一人が堂々と立っていた!
男は優斗の前に歩み寄ると、一寸の曇りもない真っ直ぐな敬礼を捧げ、最高格の忠誠を宿した頼もしい口調で言葉を遺した
「──優斗様お迎えに上がりました。ボスが、皆様を連れてこいとおっしゃっていました」
「ありがとう。助かったよ。――入国とかそこら辺の段取りは大丈夫かな?」
優斗が穏やかな最高のスマイルを浮かべて航空機を指さすと、工作員はニヤリと不敵な余裕の笑みを浮かべ、サラリと言い放つ!
「──御安心ください、優斗様。手回しは全て完璧に済んでおります。我らの翼がどこの国を渡ろうと、捕まることなどどこを探しても存在しません」
「それは心強いね。よし、みんな乗って」
その完璧すぎる裏の段取りに、ワンダやピエトロ、そして救われた被験者たちは驚愕しながらも、これまでにないほど目を爛々と輝かせて次々と最高級のシートへと乗り込んでいく。
ハッチがカチッと美しく噛み合い、航空機は不敵な余裕のまま、夕暮れの光の残響の中にその姿を消すようにスマートに大空へ発進していったのだった。
雲海を優雅に大爆走する美しい機内。窓の外に広がる星星の輝きを見つめながら、静かに座っていたワンダが、ふと等身大の優しい青年である優斗を見つめ、小首をかしげて問いかけた。
「ねえ……私たちは今から、誰のところへ行くの?」
優斗は最高の笑みを浮かべると、これ以上ないほど温かいぬくもりの声を響かせたのだった。
「みんなも名前くらいは知っているかもしれないね。僕の友人のところだよ」
さらに優斗は、故郷を奪った爆弾への恐怖やアベンジャーズへの複雑な因果を抱えるワンダやピエトロの心を肯定でするように優しく語りかけていく!
「大丈夫、アベンジャーズのところじゃないよ。彼らに会うなら、君たちがもう少し心も体もゆっくり休んで、美味しいものをたくさん食べてからにしようか。
今から行くところの『お父さん』はね、ちょっと過激な人だけど……誰よりも、世界中の誰よりも家族を一番に考えている本当に優しい人だから、そんなに心配しなくていいよ」
「貴方がそう言うなら安心よ」
「ああ俺も今から楽しみだ」
優斗の一寸の曇りもない真っ直ぐな言葉が機内を満たしていく。
優斗のぬくもりに包まれたワンダとピエトロは、最高のスマイルを浮かべ、その胸にこれまでにないほど十分な心の余裕を持ち深く頷いたのだった。
第53話をお読みいただき、ありがとうございました!
要塞の囚われの被験者たちを至高の創生光で完璧に救出し、流れ弾すらすべて掴み取る圧倒的な力でヒドラを完全制圧、そして手配された極秘航空機でワンダたちと共に飛び立つお話でした。
どうぞこれからも色々とお楽しみにお待ちいただければ幸いです!