ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜 作:マーベルウルトラ
空間を流麗に大移行させた優斗が向かった先は、雪戴くヒマラヤの麓、神秘の聖地『カマー・タージ』!
どうぞ最後までお楽しみください!
第56話神秘の聖地
シュー・ウェンウーの豪邸をスマートに出発した優斗とワンダ・マキシモフ。
優斗が手をピッとかざすと、空間がパチチチチッと流麗な光跡を放ちながら滑らかに大移行し、二人は一瞬にして雪戴くヒマラヤの麓、神秘の聖地「カマー・タージ」の重厚な中庭へと大現臨を果たしたのだった!
異国情緒あふれる聖なる大気と、優斗のエタニティコアのぬくもりが美しくシンクロし、カマー・タージの全域がこれまでにないほど温かい光で満たされていく。
「──ついに出会えたみたいですね。カオスマジックの未来の担い手である、彼女(ワンダ)に」
中庭の奥の重厚な扉が流麗に開き、静かな、しかし圧倒的なオーラを纏った至高の魔術師エンシェント・ワンが、これ以上ないほど温かい最高のスマイルを浮かべて歩み出てきた!
その真横には、カマー・タージの気高き戦士であるモルド、そして書庫を司るウォンの二人が厳かに控えていたのだったが、優斗の姿を捉えた瞬間、二人は一寸の曇りもない完璧な動きで深く頭を下げて最敬礼を捧げたのだった!
「お待ちしておりました!」
「今回はどういったご要件でしょうか」
優斗は漆黒のジャケットを流麗にたなびかせながら、ワンダの肩を優しくホールドし、等身大の優しい最高のスマイルを浮かべて語りかける。
「エンシェント・ワン、モルドにウォンも。彼女、すごく素敵な力を持っているんだけどね、まだ少しその扱い方に慣れていないんだ。
だから、彼女に力の制御方法を教えてあげてほしい」
「ええ、喜んで。制御できない強すぎる力を使うのは、本人にとっても世界にとっても危険ですからね。愛する人を護るための盾としましょう」
エンシェント・ワンは深く優しく頷き、一寸の曇りもない真っ直ぐな口調で応じる。
さらに優斗がニヤリと不敵な笑みを浮かべ、
「それとね、もしよかったら、一緒にカマー・タージの美しい魔術も教えてあげられるかな?」と尋ねると、エンシェント・ワンはさらにその温かい視線をワンダの纏う美しい白銀の衣へと向け、サラリと言い放ったのだった!
「ええ、いいですよ。──ワンダ・マキシモフ、貴方はその白銀の魔術衣を着ている時に限り、特別な光の『エルドリッチライト』の力を使うことが出来ます。
本来なら、私の様な至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)や、それに匹敵する高位の者しか使うことは出来ない聖なる力なのですが、貴方の着ている魔術衣はアスガルド王家の加護や私たちの力、真中優斗の宇宙創生の光の力そのものが宿っています。
私が責任を持ち、そちらの光の魔術も完璧に教えましょう」
エンシェント・ワンは少しだけ未来を見通すように、その神秘的な瞳を爛々と輝かせながら、不敵なセリフを重ねた!
「この光のエルドリッチライトは、貴方がいずれ出会うかもしれない暗黒次元の主ドルマムゥにとっては、一番の脅威となります。
貴方には、その未来でやっていただきたい事があります。そちらについては、いずれお話ししましょう」
「……ッ!! ……未来の、私の役目……!」
自分の内に眠る危うい力の制御だけでなく、暗黒の主すら木っ端微塵に粉砕する最高峰の光の魔術までも完璧に教えるという至高の肯定。
ワンダはこれまでにないほど目を爛々と輝かせ、最高のスマイルを浮かべたのだった!
「優斗……。私、あなたとエンシェント・ワンの元で、絶対にこの力を完璧に使いこなしてみせるわ!」
「うん! その意気だよ、ワンダ。僕も一緒にここで見守っているからね」
そうして、カマー・タージの美しい中庭で、ワンダの輝かしい修行日常がさっそく幕を開けたのだった!
モルドやウォンたちがこれ以上ないほど丁寧に、空間を切り裂き『ポータル』を開けるための最初の稽古をワンダに指導している姿を、優斗はテラスからエンシェント・ワンと並んで最高のスマイルで見つめていたのだった。
「そうだだがもう少し早くやってみろ」
「ええ分かったわ」
ワンダが白銀の魔術衣をなびかせ、黄金の光の粒子をパチパチと流麗に弾けさせるその姿を見ながら、優斗はふと、心の中に秘めていた隠し因果を思い浮かべて言葉を遺したのだった。
「彼女たちは元気にしてるかい」
「ええ彼女たちも貴方の星へと行きたがっていますよ。ですが外に出れば気づかれてしまいます」
「そうだね、彼奴は根源的存在で神出鬼没だからね、いつまた狙われるか分からないから気配が感知できないような結界が出来れば連れていけるけど」
「ええ私の世界にいる間は大丈夫です。ですが私もそろそろだと覚えていてください」
「そっか君もなんだねオーディオに続き君もか君も残る気はないんだよね」
「ええありません。もしその気になったときはお願いします。今は彼女のカオスマジックの事を考えましょう」
「カオスマジックの本来の使い方なんかは、やっぱり彼女に聞くのが一番だよね」
その「彼女」の存在を意識した優斗の言葉に、エンシェント・ワンはクスッと大人の余裕の最高のスマイルを浮かべ、サラリと言い放ったのだった。
「ええ、そうですね。ですが、先ずは制御からですよ、真中優斗」
「あはは、そうだね」
「貴方もやってきてもいいですよ無理だと思いますけど」
「僕もやりたいんだけど、術式使ってると突然術式が僕の意思に反して変な動きをするからやらない事にするよ大変な事になりそうだし」
二人の不敵な余裕あふれる最高の会話の残響が、カマー・タージの空へとどこまでも優しく響いていく。
第56話をお読みいただき、ありがとうございました!
エンシェント・ワンとの間に流れる不敵な余裕あふれる最高の対話の裏で、世界の因果を見据えつつ、ワンダの輝かしい修行日常が美しく回り始めます。
どうぞこれからも色々とお楽しみにお待ちいただければ幸いです!