ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜 作:マーベルウルトラ
カマー・タージの聖なる中庭へと大移行し、至高の魔術師エンシェント・ワンとの最高の邂逅を果たした優斗とワンダ── 。
どうぞ最後までお楽しみください!
あれから少しの時が経過し、その修行さなか。
地球最高峰の魔術の聖地、カマー・タージの聖なる中庭では、最高峰のアスガルド王家やカマータージの加護が宿る美しき白銀の魔術衣を流麗にたなびかせたワンダ・マキシモフが、モルドやウォンたちが見守る中でこれまでにないほどその純粋な瞳を爛々と輝かせながら左手にスリングリングをつけ円を描くようにすると。
「こんな感じかしら」
彼女がその美しい手を滑らかに一振りしたその瞬間、空間がカチッと心地よい音を立てて美しく噛み合い、オレンジの光の粒子をパチパチと弾けさせながら、次元を切り裂く『ポータル』をいまや完璧に、かつ自在に開けられるよう成長を遂げていたのだった!
「いいぞワンダ。その調子だ次はエルドリッチライトを使い武器や盾を展開しろ」
「ええ分かったわ」
「出来ているだが、もっと術式の展開を早くしろそれでは実戦では使えないぞ!」
「守るための盾はその速度では間に合わないあの方を守るんだろ必要ないと思うがな」
「私達を守ってくれた様に私も彼やその仲間を守りたいの」
さらにワンダは、至高の魔術師エンシェント・ワンやモルドやウォンの指導により、エルドリッチライトの聖なる光の力を応用し、空間に美しい光の剣や、あらゆる攻撃を防御する強固な光の盾を作り出すことまでを学んでいる最中だったのだった。
「いいですよワンダマキシモフ。次は私との稽古です二人とも下がってください。ここからは私が貴方かだは他のものの稽古を頼みます」
「はっ!いくぞウォン」
「ああワンダ良くなっていっているその調子だ」
「ありがとうモルド、ウォン。エンシェント・ワン頼むわ」
「まずは見ていてください」とエンシェント・ワンは白銀のエルドリッチライトを展開させいつも通り剣や盾に変化させたりしていく。
「この白銀の魔術は他にも傷を癒し洗脳を解き、そしてこの力最大の能力である暗黒や闇の力へ他のエルドリッチライトとは比べものにならないほど効果的です」
「やってみるわ。………展開もしない」
しかし、優斗の宇宙創生の光そのものが宿る特別な魔術衣を着ていてもなお、白日のエルドリッチライトという全能のエネルギーは、まだこの時点のワンダにとっては、全く十全に使いこなせてはいない状態であった。
──だが、それも当然のことであったのだった。なぜならその力は、現・至高の魔術師であるエンシェント・ワンや、
まだ少し先の未来時代に現れるであろう、あの未来の至高の魔術師スティーブン・ストレンジ(ドクター・ストレンジ)ですら、その生涯において十全に扱うことのできないほどの、あまりにも規格外すぎる神聖なる光の領域だったからである!
ストレンジの因果すら超える特大の難関を前にしても、ワンダの胸に焦りやトラウマの残響は一ミリも存在し得ない。
テラスからその様子を温かく見守っていた等身大の優しい青年である優斗が、穏やかでぬくもりに満ちた最高のスマイルを浮かべて歩み寄るのだった。
「ワンダ、すごいね! ポータルも盾も完璧じゃないか。光の力はね、そんなに急がなくて大丈夫。
君のその真っ直ぐな決意があれば、いつか完璧に自分のものにできるからね」
優斗の一寸の曇りもない真っ直ぐな全肯定の言葉に、ワンダはこれ以上ないほど温かい最高のスマイルを浮かべて深く深く頷き返すのだった。
「ええ、優斗。あなたがそう言ってくれるなら、私、どんな未来の壁だって笑顔で超えてみせるわ!」
一方その頃、アメリカのテン・リングス超豪邸の広大で洗練された修練場にいるピエトロは
「そこだ!…駄目かもう少し速度を速くするか」
「言ったはずだピエトロ能力に頼るな。大切なのは己が肉体で戦うことだ能力はそれが出来てからだ」
ピエトロ・マキシモフは、ただ足が速いだけの力から脱却するため、ウェンウーから直々に、武術を応用した『無手の技術(気功と体術)』を教わっている最中だったのだった。
「ピエトロも多少戦えるようになったもう一度私とと戦おうか」
「頼むその次はお前たちやろう」
弾丸をも置き去りにする超高速の残響に、ウェンウーの流麗な無手の型が完璧に噛み合い、ピエトロはテン・リングスの精鋭構成員たちと日夜、一寸の曇りもない真っ直ぐに激しい組手に明け暮れていたのだった!
その最高に充実した稽古の合間のの休憩の時のこと、ピエトロはガレージのコンソールに映し出されたデータを見つめ、驚愕の声を上げたのだった!
「――おいおい、マジで驚いたぞ、おっさん! あんたがあの巨大企業『ランド・インダストリーズ』の外部顧問で、世界中で噂されているあの『謎の東洋の資産家』の正体だったとはな!」
ピエトロは目を爛々と輝かせた問いかけに、ウェンウーは両腕のリングをパチパチと流麗に鳴らし、不敵な余裕あふれる笑みを浮かべてサラリと言い放ったのだった!
「──フッ、それくらいは知っているのか。丁度いい、そのランド・インダストリーズの次期後継者であり、
『クンルン』と呼ばれる秘境の戦士であるダニーとの訓練が、この後まさにここであるのだが
……ピエトロ、君もやるか? ダニーは私や優斗の優秀な弟子でもあるのだ。お互いにいい刺激になるだろう、どうだ?」
このダニーこそ、かつてキリアン戦で風の気功と寸勁を操りアベンジャーズに加勢した、あの優斗の弟子その人だったのだった!
ウェンウーからのこれ以上ないほどのお誘いを聞いたピエトロは、ニヤリと笑うと頼もしい口調で即答したのだった!
「――へっ、勿論やるさ! 俺はあの人と約束したんだ! 最高の男になって、今度こそワンダを俺の力で完璧に絶対防衛するってな!」
ピエトロの一寸の曇りもない覚悟がガレージを満たし、ウェンウーも「いい眼だ」と最高格の満足の笑みを浮かべるのだった。
そして今日もその裏では、ウェンウーの息子シャン・チーは、妹のシャーリンを連れて、偏屈な父親の家に住むあの心優しい娘
「ホープ今日も来たぞ!」
「ホープおねえちゃんあそぼう!」
「お父さん行ってくるわそれじゃあ二人とも行きましょう」
「…………お前達勉強は済んだのか」
「「……逃げろ!」」
――ホープの家へと遊びに行き、これ以上ないほどあの頃のような血なまぐさい匂いや両親の焦る姿もないため二人はホープ共に子どもとして楽しんでいる。
第57話をお読みいただき、ありがとうございました!
優斗の温かい言葉に支えられてワンダが聖なる魔術を学び、その裏ではピエトロがウェンウーの稽古によって「無手の技術」を磨きながら、謎の東洋の資産家(ウェンウー)が支援するランド・インダストリーズの後継者、ダニーとの対面に胸を躍らせるお話でした。
以前に言っていた別のドラマシリーズに登場する人物です。
どうぞこれからも色々とお楽しみにお待ちいただければ幸いです!