ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜   作:マーベルウルトラ

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第8話を開いていただき、ありがとうございます。
託された3分間  アベンジャーズと共に駆け出すニューヨークの戦場。

少年がその胸に秘めた『切り札』が、激動の決戦場のただ中でついにその光を解き放ちます 。
神話の記憶と科学の英知が交錯する瞬間を、どうぞお楽しみください!


第8話光の降臨

白銀、漆黒、そしてマゼンタピンクのラインを纏った等身大の光の戦士――『エターナル・マルチタイプ』がニューヨークの戦場にその気高い姿を現した瞬間、チタウリの歩兵部隊が一斉に襲いかかってきた 。

 

「シュワッ……!」

 

優斗は静かな掛け声と共に、ウルトラマンリブットから直伝された至高のいなし手を発動させた 。

 

押し寄せるチタウリの波を、流れるような円の軌道のステップと体重移動だけで衣服を1ミリも掠らせずにすべて完璧に受け流し、次々と無力化していく。

 

 

しかし、上空を見上げれば、ワームホールの奥底から咆哮を上げて突攻してくる複数の超巨大生体兵器『リヴァイアサン』の巨躯がニューヨークの街を圧殺せんと迫っていた 。

 

優斗はすぐ横で盾を構えるキャプテン・アメリカ、そしてソーへ向けて凛とした声を飛ばした 。

 

「皆さん、ここは僕が引き受けます! ロキの杖を奪い、スタークさんのタワーにテッセラクトを止めるために向かってください!」

 

「だが、君一人をこの大軍勢の中に残していくわけには――」

 

スティーブが叫ぶが、優斗の服のぬくもりで完璧に理性を保っているハルクが、その綺麗な瞳で優斗の『力と信念』を無言で確信し、力強く頷いて一気にタワーの上空へと大跳躍していった 。

 

ソーもまた「真中を信じろ、キャプテン!」と叫び、ムジョルニアを大回転させてハルクの後に続く 。

 

スティーブは優斗の澄み切ったコスモスブルーのクリスタルを見つめ、不屈の魂が宿った笑みを浮かべて盾を構え直した 。

 

「分かった、だが君だけに負担はかけられない。……できる限りのことはするよ」

 

「ありがとうございます、ロジャースさん!」

 

二人は背中を預け合い、押し寄せる災厄の嵐へと立ち向かった 。

 

ゴォォォッ!!!

 

頭上からニューヨークの街を薙ぎ払い、凄まじい地響きとビル風の風圧を巻き起こしながら牙を剥く数体のリヴァイアサンに対し、優斗は等身大の出力のまま地を蹴り上げた 。

 

突撃してくる圧倒的な質量のベクトルに対し、優斗はリブットから学んだ『リブットバリア』の不可視の絶対障壁を前方に展開 。

 

不滅のブーツが神々や友人達の加護によってアスファルトをベキベキと削りながら強烈な火花を散らすなか、ゼット直伝の体重移動を寸分の狂いもなく組み合わせることで、リヴァイアサンの超巨躯が放つ強烈なエネルギーを流れるように横へと受け流し、その突進の軌道を強引に逸らしてビルへの激突を食い止めてみせた 。

 

地上ではキャップテンアメリカが鋭い風切り音と共に盾を正確に投擲、敵の脳天を砕いて真中の背中を完璧にカバーする 。お互いの技と魂が極限でシンクロする、泥臭くも圧倒的に美しい完璧な共闘であった 。

 

その地上を護る二人の奮闘に応えるように、ニューヨークの上空ではアベンジャーズの空を飛ぶ二人による反撃が行われていた!

 

トニー・スターク(アイアンマン)はマーク7の推進力を最大に出力し、優斗たちの頭上へ肉薄していたリヴァイアサンの一機を挑発するように急降下 。

 

超高層ビルの狭間を縫う天才的なドッグファイトで巨獣を引き剥がすと、「ジャーヴィス、パーティーの始まりだ!」の合図と共に、肩と両腿の装甲から展開されたマイクロ・ミサイルとレーザーの全弾を一斉に一括斉射 !

 

爆音と共にリヴァイアサンの強固な装甲を内側から木っ端微塵に爆砕してみせる 。

 

同時に、ビルの頂点に降り立った雷神ソーが、ムジョルニアを暗雲へと力強く掲げた 。

 

「アスガルドの雷の力を受けるがいい!!」

 

ソーの咆哮と共に、天を埋め尽くすほどの凄まじい神の激雷がニューヨーク中のチタウリ軍へと一斉に落とされた 。

 

天空を覆うほどの巨大な稲妻の檻が、スタークタワーを取り囲んでいたチタウリの別動隊や飛行艇数百機を瞬時に感電させ、一網打尽に灰へと変えていく 。

 

その頃、一足先に対空砲火を潜り抜けてスタークタワー近辺へとダイブしたハルクは、すでに現地の地上やビル街でチタウリの猛攻に晒されていたナターシャ(ブラック・ウィドウ)やクリント(ホークアイ)の元へと真っ先に着地し、戦術的協力を開始していた !

 

理性を宿した綺麗な瞳のハルクは、ナターシャの射線をカバーするようにその強靭な巨躯で弾雨を受け止める盾となり、クリントの放つトリック・アローの精密な爆発にタイミングを合わせ、チタウリの群れを次々とスマートかつ剛腕で叩き潰していく 。

 

「ありがとう助かるわ」

 

言葉はなくとも、その理知的な動きだけで、ハルクの意図は二人に100%完璧に伝わった 。

 

クリントの超高精度な精密射撃がタワーのテラスにいたロキの死角を射抜き、その隙を突いて突入したハルクが、ロキを叩きつけて彼の持つ『杖(セプター)』を力ずくで強奪することに成功したのだ

 

ハルクは奪い取った杖を、タワーの屋上へと駆け上がったナターシャへと正確にパスする 。

 

ナターシャの手によってロキの杖がキューブの純粋な純エネルギーの障壁へと突き刺され、天空を裂いていた巨大なワームホールが、空間の軋み音を立ててゆっくりと閉じ始めていく 。

 

ピコン……ピコン……ピコン……

 

しかし地上では、等身大の姿で強大な巨獣たちと肉弾戦を繰り広げたことで、激しくエネルギーが消費し変身から二分以上が経ち、優斗の胸の中央に輝く『三菱型トライコア・カラータイマー』が、残された時間が「一分を切った」ことを示すように、激しく赤色に明滅を始めた 。

 

過負荷の限界が迫る、まさに絶体絶命の瞬間だった。

 

「――よし、今です! いきます!!!」

 

優斗がその不屈の根性を限界突破(バースト)させ、一気に力を解放した 。

 

等身大の姿から、一気にはるか40メートル〜50メートル級の超巨大な姿へと大質量の光を大爆発させる !その巨大化の烈光の中、ケンゴ譲りの秩序の優しい金白い光と、カルミラ譲りのカオスピンクの闇の激しくも暖かい波動が激しく渦巻き、お互いを拒むことなく滑らかに融け合って、緋色と深真鍮の頑強な姿へと調和されていった 。

 

ギギギギギギギギ……ッ!!!!

 

その変身と同時に、優斗の巨大化に伴う凄まじすぎる創生の過負荷を抑え込むため、ニューヨークの上空全体を埋め尽くすように、黄金色の幾何学魔術の法陣(エルドリッチ・ライト)の数が、何十倍、何百倍へと一斉に大増殖して展開された !

 

サンクタムの屋上からそのまばゆい光の奔流を見つめ、あまりの神々しさと規格外の質量に驚愕のあまり呆然と立ち尽くしていたウォンとモルドに対し、隣に立つ至高の魔術師エンシェント・ワンは扇子をピシッと激しく閉じ、鋭く、けれど深い慈愛に満ちた声を飛ばした 。

 

「呆けていないで、あなたたちも加護の魔術を掛けなさい。……彼のため、そしてこの世界のためにも!」

 

は、はっ……!!」

 

我に返ったウォンとモルドが瞬時に両手を交差し、カマー・タージの全魔術師たちへと伝達の火花を飛ばす !

 

彼らが全魔力を以て放った橙色の魔術の障壁が、エンシェント・ワンの黄金の結界の海へと次々と重なり合い、軋みを上げて優斗の膨大な光の過負荷を完璧に抑えつけ、現実の裏側へと隠蔽していった 。

 

魔術師たちの加護が優斗の莫大なエネルギーを完璧に現実に害の出ないレベルへと調和し、閃光が収まったその中心―― 。

 

そこには色味が緋色、深真鍮、そして白銀に彩られ、野生の闘志によって額のクリスタルが燃え盛る『琥珀色』へと激しく変化した巨大形態――『エターナル・ワイルドハンター(1分制限)』の雄姿があった !

 

「シェアァァァァッ!!!」 維持できるのは、過負荷によりたったの「1分間」 。

 

ズ、ズゥゥゥン……ッ!!!優斗はブレーザーから叩き込まれた圧倒的な野生の格闘センスと、ガイアのパワー、そしてゼットから教わった体重移動の投げ技を大爆発させた 。

 

先ほどまで等身大で食い止めていた、迫り来る数体のリヴァイアサンに対し、優斗はその猛烈な突撃の衝撃を滑らかに真っ向からスッと掴み取ると、巨漢のパワーをそのまま地面へと叩きつける技能を応用 し。何万トンもの巨躯の質量を、閉じかけのワームホールがある遥か上空の虚空へと向けて、一本背負いの如き強烈な放物線の軌道で、大気を響かせながら豪快に上空へ放り投げたのだ 。

 

数体のリヴァイアサンが、圧倒的な野生の剛力に成す術なく上空の一点へとまとめて強制的に投げ飛ばされていく 。

 

優斗はすかさず、両腕を大きく交差させ、ジードから直接教わった最強の融合光線を空へ向かって放った。

 

「『エタニティ・レッキングバースト』!!!」

 

マゼンタピンクと白銀、そして赤黒い野生の光が激しく混ざり合った、超弩級の破壊光流が優斗の両手から一気に放たれた 。

 

光線は上空へ放り投げられた数体のリヴァイアサンを完璧に巻き込み、そのまま閉じかけのワームホールの「向こう側の宇宙」にいるチタウリの主力艦隊のド真ん中へと一直線に突き抜けた !

 

ズガァァァァァン!!!と、ワームホールの向こう側で侵略の全軍が光の粒子となって一網打尽に全滅し、それと同時にロキの杖の干渉によってワームホールがパチンと完全に消滅した 。

 

ニューヨークの空に、完全なる静寂と日常の平穏が戻ってきたのだ 。

 

優斗はその大いなる巨神の姿のまま、最後に優しく胸の前で両手を組んだ [INDEX]。刹那、胸の中央に輝く『三菱型トライコア・カラータイマー』が、全宇宙の生命を優しく肯定するようにシュゥゥゥンと神聖な脈動音を響かせ、まばゆい白金色の輝きを放ち始める 。

 

「『グリッター・ゼペリオンレイ』……!!」 

40メートル〜50メートル級の巨大な守護神の手のひらから放たれた、温かく神聖な究極の光が、ニューヨークの街全体を優しく包み込んでいく 。

 

チタウリの激しい大乱戦によって破壊されたアスファルトや高層ビル、ニューヨークの街並みが、みるみるうちに綺麗な元の形へと上書き修復されていく 。

 

さらに、爆風を浴びて倒れていた人々、そしてボロボロになりながら戦い抜いたトニーやキャップたちアベンジャーズ全員の肉体の傷や過酷な疲労までもが、光の粒子に包まれて一瞬で完全治癒・再生されていった 。

 

「な、なんだこれは……。傷が、一瞬で消えていく……。信じられん、本当に神話の奇跡だ……」

 

トニーやキャップたちが自分の綺麗な手を見つめて驚嘆のあまり言葉を失う中、優斗は巨大な光の巨神の姿のまま、言葉を語ることはしなかった 。

共に戦い抜いた地上に佇むアベンジャーズの仲間たちに向けて、どこまでも穏やかな慈愛の気配を湛え、静かに一度だけ、深く深く気高く頷いてみせたのだ 。

 

...…シュバァァァッ!!!

 

次の瞬間、優斗はマゼンタピンクの強大な誘導線を大空へと爆発させ、巨大なウルトラマンの姿のままアベンジャーズの目の前から一気に音速を超えて跳躍し、大空の彼方へと飛び去っていった 。

 

彼がまばゆい光の尾を引いて飛び去ったあとのニューヨークの青空には、どこまでも温かい光の粒子がパァァッと虹の波紋のように広がっていき、侵略の嵐がもたらした硝煙の匂いや恐怖の記憶を優しく、美しく洗い流していく 。

 

...…そして、その広大な青空のド真ん中に、光の粒子が集って眩しい黄金色の『ウルトラサイン』が巨大に浮かび上がり、街全体を祝福するように優しくゆっくりと溶けて消えていった 。

 

「あ、あのサインは……まさか……っ!?」

 

サンクタムの屋上からそれを見上げた瞬間、サンクタムの書庫の守護者であるウォンは、驚愕のあまりガタガタと全身を戦慄させ、その場に崩れ落ちそうになった 。

 

「ウォン? どうしたというのだ」

 

怪訝そうに尋ねるモルドの横で、ウォンは息も絶え絶えになりながら、空に消えた黄金の印を見つめて呻いた 。

 

「モ、モルド……! 私はサンクタムの書庫の番人だ、あの印を見間違うはずがない……! あのサインは、カマー・タージに代々伝わる三位一体の最高魔術神の書――『ヴィシャンティの書』の裏表紙に、深く物理的に刻み込まれていた伝説の印だ……!! 三位一体の神ヴィシャンティが、『対等の友』として認め、その背を預け合うことを自ら許した不滅の特異点……! あの少年こそが、我がカマー・タージの全魔術師が永遠の敬意を捧げるべき、本物の光の守護神だったのだ……!!」

 

「なんだと……っ!? ヴィシャンティの……友……!?」

 

ウォンの言葉にモルドもまた、未だかつてない凄まじい衝撃に息を呑み、完全に硬直した 。

 

二人は優斗が去った広大な空に向けて、今度は畏怖と、魂の底からの最大級のリスペクトを込めて、背筋を正し、深く深く頭を下げて敬意の一礼を捧げるのだった――




第8話をお読みいただき、本当にありがとうございました!
アベンジャーズの目の前で解き放たれた光の真実、そして空に融けていった黄金のサイン 。

アベンジャーズ本編はこれで終わりです。あと数話後日談を数話投稿し、その後次の物語へと進んでいきます。ぜひ色々と想像しながら楽しんでいただければ幸いです
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