「なぁ、五条君」
俺は何気なく教室で五条君に声を掛けていた。
「んだよ詠須…俺眠いんだけど…」
ポヤポヤとした表情でそう返してくる五条君。うん、見れば分かる。オマエぜってぇ桃鉄しただろ?
……でも頭回ってねぇ今のうちか。
「なんで五条君って俺の事を避けてるんだ?なんかしたか?」
そんな事を聞くと五条君はピクッと一度固まり、ぶすくれた表情で答えを返した。
「いや…別にオマエが嫌いって訳じゃなくてよ…ただ、その…」
言いごもる五条の言葉を待つ俺の背後から声が聞こえた。
「悟はね、どう接していいか分からないのさ」
「そうそう、箱入り息子だったからね五条は。まだ詠須の人間性を把握しきれてないの」
「おっ、傑に硝子だな」
そう、現在俺の後ろから話しかけてきたのは五条以外の同級生2人。夏油傑と家入硝子であった。
因みにあの模擬戦の後、呼び捨てにするように言われたので呼び捨てにしてる。
「お前ら余計なこと言うなって!!」
少し顔を赤くしてそう抗議している五条君。だが逆にそれはこの人達を悪ノリさせるのでは…?ボブは訝しんだ。
「ほーら、悟ちゃーん?詠須君に恥ずかしがる必要は無いのよ〜ん?」
「そうよ悟ちゃ〜ん?」
「オマエら嫌い!!」
……やっぱコイツらのやり取り見てると元気出るな。精神年齢が前世の分高いからか?子供を見てる気持ちになる。
「あっ!詠須また笑った!」
「あ〜ら詠須ちゃ〜ん?貴方も仲間に入れてあげましょうねぇ〜?」
「へっ!ザマァ見ろ!詠須オマエも弄られるんだよ!!」
やっべ!こっちに矛先向いた!!?
「俺は遠慮…おい!傑!遠慮するって…ちょっ!悟と抱きつかせるな!!」
「俺も!?詠須離れろって!!」
「傑に言え!!」
「オモロ〜」
硝子さん!?写真を撮らないでぇ!?
ーーーーー
「酷い目にあった…、」
「俺も……」
2人で息切れしている俺と悟。
「でも、まぁ…悪い気分ではなかったな…」
そんな事を言いながらこちらに目線を向ける。
「その…なんだ、悪かったな…避けてて。オマエも同級生になるんだ、その…改めてこれからよろしくな……詠須」
悟…、
「フフッ…ああ、よろしくな…悟」
やっと少し打ち解けられた気がするな、これからも頼りにさせてもらおう。せっかくの同級生なんだからな。
それはそれとして……
「傑!硝子!お前らこの光景をツマミにして酒飲んでんじゃねぇ!!未成年だろうが!!」
「悟の言う通りだな、俺たちをツマミにするな」
いやぁ…悟、良いこと言うねぇ。その通りだよ…全く…
「五条も飲む?」
「わ~い飲む飲む〜」
あるぇ!?なんか惹き込まれて行ったんですけど!?
「悟ぅ!?」
「悟は未成年飲酒を咎めていた訳ではなくてね、仲間はずれが嫌だっただけだよ」
「詠須は五条検定一級にはまだまだ遠いな…」
いや2人でキメ顔しないでもろて…五条検定IS何?
ーーーーー
アレから色々あった…桃鉄100年やったり未成年飲酒を見つけた夜蛾先生が指導(物理)をしたり…
そして今日、俺達に重要な任務が舞い込んできたのだ。
「
怪訝な声を上げてそう問うのは悟君である。あの…悟君?机に足を上げるのは止めようね?
「そうだ」
「ついにボケたか」
「次期学長ってんで浮かれてるのさ」
悟と傑はヒソヒソ話をしている。いや内容丸聞こえですがな。
「悟も傑も…また物理指導されるぞ?」
「おっと危ないね」
「まだセーフだろ」
「ソレを決めるのは俺だからな」
マジでその通りです…夜蛾先生…
先生の話によるとやはり任務の内容は、天元様の不死の術式の初期化のため、星漿体の少女を護衛し、同化に導くことらしい。
ーーーーー
「でもさー、呪詛師集団Qは分かるけど、盤星教の方はなんで
「崇拝しているのは純粋な天元様だ、星漿体…つまりは不純物が混ざるのが許せないのさ」
「でも絶対に1回は同化してるよな…?今さら不純物とか何とか言っててもイマイチだな」
「それはそう」
そんな事を話している俺達だが、突如として建物の高層階が爆発する。
「…!!」
「コレでガキんちょ死んでたら俺等のせい?」
「かもな」
傑は少女を助けに走っていった。この場には俺と悟。
俺はデザイアドライバーを装着、変身プロセスに移行する。
TWIN SET
「…変身」
TAKE OFF COMPLETE JET AND CANNON
READY FIGHT
俺は仮面ライダーギーツ、コマンドフォームに変身する。
何とこのコマンドフォーム、レイジングフォームに変身してエネルギーをチャージする必要が無いのだ。
やっぱ所々強化されてるよな?ブーストバックルと言い…
このバックルを手に入れた経緯だが…アレは4日前
ーーーーー4日前
「高専の寮生活にも慣れてきたな…と?」
俺は高専の自室で漫画を読んでいた、その時俺の電話に非通知で着信が掛かってきた。
「誰だ…?」
恐る恐る俺は電話に出る。一応耳を呪力でガードした。
『やぁ詠須君…神様だよ!元気かい?まぁ君を転生させた彼とは違う神様なんだけどね!』
「……その神様が何の用だ?」
『冷たいなぁ…君に贈り物さ!!ベッドの下に置いてあるから、有効に使いなね!!』
そう言って一方的に電話を切られた。
「ベッドの下……コレか…、中身は…!!!」
こうしてコマンドツインバックルを手に入れたのだ。マジで強化フォームぬるっと手に入れすぎだろ…神様堪え性無いんか?まぁ有難いけど…
ーーーーー現在
「お?新しい姿じゃん!!ゴテゴテしてんね!俺はそっちのほうが好きかも!」
悟はそう言って俺の装甲をペタペタと触る。
「触るのはいいが、悟…敵だぞ」
俺達に投げられたナイフを悟が無下限で止める。
やっぱずりーよソレ…
「素晴らしい…君、五条悟だろ?有名人だ…強いんだってね?噂が本当か確かめさせてくれよ」
「良いけど…ルールを決めよう」
「ルール?」
「やり過ぎて怒られたくないんでね、主に詠須に……泣いて謝れば殺さないでやるよ」
「クソガキが!!」
「悟、俺はアイツをやる」
そう、俺の目線の先には原作には登場しなかったであろうQの戦闘員がいた。
「OK!じゃあササッと潰して傑んとこ集合な!!」
「ああ」
ーーーーー
「で?お前さんの名前は?」
俺は未知の戦闘員にそう問いかける。
「俺様の名はビッツ!!ギーツ!!貴様を地獄に送る者の名だ!!」
「そうか」
俺はキャノンバックルのボタンを押す
LOCK ON
「え?」
何やら冷や汗を流して後退するビッツとやら。
「とりあえずさっさと合流したいから吹き飛ばすな、生きてたらまた会おう」
「ま…!待て!!」
「じゃあな」
COMMAND TWIN VICTORY
俺の両肩の大砲『トロンキャノン』から発射されたエネルギー弾が男のいた場所を吹き飛ばす。
「ふぅ〜…向かうか」
俺は変身を解除した。南無阿弥。
ーーーーー
「お、起きた」
星漿体、天内理子を抱えた悟がそう呟く。
そして思い切りビンタされた。おお…ストライク!
「下衆め!!妾を殺したくば!先ずは貴様から死んでみせよ!!」
錯乱している理子ちゃんに傑は安心させようと話しかける。
「理子ちゃん落ち着いて、私達は君を襲った連中とは違うよ」
「嘘じゃ!!嘘つきの顔じゃ!!前髪も変じゃ!!」
やはり駄目か…ここは俺が
「安心してくれ、理子ちゃん。俺達は君に危害を加えたりはしない」
「胡散臭すぎるのじゃ!!女を誑かしてきた顔をしておる!!」
…………よし
「ぃいやーーー!!!不敬ぞー!!」
悟と傑で理子ちゃんを伸ばしてもらって俺はキツネを作った両手で背中を突きまくる。
「おっ…おやめ下さい!!」
「黒井!!」
どうやらお世話係の黒井美里さんがやって来たようだ。……何に乗ってんの?ソレ…
「お嬢様、その方達は味方です」
「……何に乗っておるのだ?」
あっ!よかった!理子ちゃんも同じ感想を抱いたみたい!!
「これは前髪の方の術式です!!」
「その言い方やめてもらえます?」
前髪イジられてて草。
「呪霊操術、文字通り取り込んだ呪霊を操れるのさ」
「思ったよりアグレッシブなガキんちょだな、同化でおセンチになってんだろうからどう気を遣うか考えてたのに…」
悟…!!気を遣うなんて知っていたのね!?
「フンッ!!いかにも下賤な者の考えじゃ」
「あ゛?」
五条悟…キレた…!!
「いいか、天元様は妾で、妾は天元様なのだ!!貴様のように同化と死を混同している輩がおるが、それは大きな間違いじゃ…同化により妾は天元様となるが!!天元様もまた妾となる!!妾の意思!!心!!魂は同化後も生き続け…聞けぇ!!!」
へぇ…悟待ち受け井上◯香に変えたんだ…好みなのかな?
「あの喋り方だと友達もいないじゃろ」
「快く送り出せるのじゃ」
「ジャジャ〜ジュラピラ!!」
「学校じゃ普通に喋ってるもん!!あとお前のその言葉は何!?」
そこで黒井さんが何かに気づいて不味いと言う顔をした。
「……学校!!黒井!!今何時じゃ!?」
「まだ昼前…ですがやはり学校は…」
「うるさい!!行くったら行くのじゃ!!」
ーーーーー
俺達は現在、理子ちゃんの学校付近に待機していた。
「はぁ!?さっさと高専戻った方が安全でしょ!!」
何やら夜蛾先生と悟が話している。まぁ内容は事前知識で知ってはいるのだが、正論だよなぁ…この時の悟…
「チッ!ゆとり極まれりだな」
「まぁ悟の言ってることは正論だな」
「そう言うな悟…ああは言っていたが、同化後彼女は天元様として高専最下層で結界の基となる…友人、家族、大切な人達とはもう会えなくなるんだ」
…………そうだよな。
「好きにさせよう、それが私たちの任務だ」
すると黒井さんが話を切り出す。
「理子様に家族はおりません…幼い頃事故で…それ以来私がお世話して参りました。ですからせめてご友人とは…」
「それじゃあアナタが家族だ」
夏油のその言葉を受け、黒井さんは涙を浮かべる。
「………はい」
「傑、監視に出してる呪霊は?」
「あぁ…冥さんみたいに視覚共有ができればいいんだけどね、それでも異常があればすぐに……悟、詠須、急いで理子ちゃんの所へ」
「あ?」
「異常か?」
「2体祓われた」
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