東方Projectの二次創作(タイトル未定)   作:鈴秋

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三日だけというのは不自然です

 もうすっかり夜になった。

 大図書館から出た後、僕は昼食と夕食に呼ばれた。昼食はパチュリー、小悪魔、レミリア、咲夜と食べた。夕食は昼食のメンバーに加えて美鈴と金髪に赤い服を着ていて、宝石のような羽を持つ少女と食べた。誰かわからずに少し戸惑っていたところ、レミリアが彼女の妹でフランドールという名前であることを教えてくれた。紹介してもらった後、僕はフランドールに自己紹介をしたところ、一言小さく「よろしく」と返された。

 今日は紅魔館の人たちとご飯を食べたが普段はそんなことはしないということだ。特にパチュリーは本を読むので忙しいし、美鈴は門番をしなければいけないからだ。今日は歓迎と紹介の意味を込めて一緒に食事をしたらしい。

 コンコンコン。自室のドアが三回ノックされた。ノック三回の風習は幻想郷にまであるのか。

「入っていいかしら」

 レミリアの声だ。一日ぐらいしか関係がないけれど、用があるときは咲夜を介してレミリアの部屋に呼びつけるものだと思っていた。

「どうぞ。というか、レミリアさんの館なので好きに入っていいと思いますが」

 僕がそういうとドアが開いた。やはりレミリアだった。

 部屋の中に入ると、部屋の中にある丸テーブルのところにある椅子に腰を掛けた。僕はベッドの上に座っている。

「ゲームをしないかしら」

 唐突だ。

「いいですけど、急ですね」

「ゲームを考えたのよ。暇だし明日から仕事を始めるんだからアイスブレイクってやつよ」

「そうですか」

 どのようなゲームを考えたのだろうか。そう思っているとレミリアが話を切り出した。

「美鈴は責任感が強くて、普段昼寝はしないんだけど、三日間連続で昼寝をした。これについて推論してくれないかしら」

 これは本当にレミリアが考えたゲームなのだろうか。聞いたことがある。というか読んだことがある、これの元となる話を。ただ、指摘してもいいのだろうか。これから住むにあたって指摘して関係が悪くなってもこまるので、指摘はしないことにした。するにしても、後に回す。

「そうですね。まず、やはり何かしら要因があったんでしょう。普段昼寝をしないのならば、理由なしに昼寝をするはずはありません」

「まぁ、いいわ。要因はわかるかしら?」

「見た感じ美鈴は一日中門番をしていました。今も見に行ったらしていると思います。大変ですね。つまり、寝不足ではないでしょう。寝不足なら三日だけ昼寝したのには理由はありません。しかも、三日だけというのは不自然です」

「なるほど。確かにそうだわ」

「なので、おそらく外部的な要因でしょう。例えば紅魔館は結構豪華な装飾をしているので、それらを盗み出すために門番を眠らせたとか。」

「そんなことはありえるのかしら?中には私を始め咲夜やパチュリーがいるのよ。美鈴が気づかなくても私たちの誰かが気づくはず」

 それもそうだ。もう一度考え直さなければいけない。

 能力などで姿を認識されないというのならわざわざ美鈴を眠らせる必要はない。そのまま通ればいいだけの話なのだ。だけど、誰かに眠らされたというのは合っているはず。

「例えば誰かに変化できる能力をもっているならどうでしょう。入るのに門番が邪魔だったとか」

「正面から入らなければいい話ではないかしら。あと言ってなかったけど、パチュリーは館の中にいる人がどこにいるかを全て把握している。難しいのではないかしら」

「正面から入らなければいい話なら門番は必要ありません。美鈴はおそらく外周を全部感知できる力を持っているのでしょう。となると、美鈴は無断で入るのに邪魔です。そして、妖精に化けるのならどうでしょう。廊下を歩いていると、何人かの妖精とすれ違いました。かなりの数がいるんでしょう。パチュリーでも全部把握するのは難しいのでは?」

「仮に両方正しいとして、外壁から館の中までは距離がある。その間はどうやってくぐり抜けるのかしら」

「あくまでパチュリーが把握しているのは館の中にいる人だと言っていました。外は対象外でしょう。なので、妖精に化けて中に入ることは容易です。実際、そとにも何人か妖精がいましたし」

「わかったわ。それで、犯人が居たとして、目的はわかるのかしら?」

「やはりそればっかりはわかりません。ただ、犯人の目星はあります」

「へぇ、誰かしら」

「おそらく犯人は三人で行動していたと思います」

「なんでそう思うのかしら」

「変化と睡眠。両方扱える能力は思いつかないからです。魔法を行使したのならば、流石に範囲外といえどパチュリーが気づくと思います。あと言い忘れていましたが、犯人は空を飛べるか高い跳躍力を持っていると思います。門を開けたら流石に気づくと思うので、外壁からいかないと」

「その三人は誰かわかるのかしら?」

「一人は変化できる能力を持っている人。そして、残りは魔理沙とルーミアだと思います」

 そういうとレミリアは少し驚いたような表情を見せた。

「それは、なんでかしら?」

「魔理沙はおそらく格好からして魔法使いです。大図書館にある魔導書がほしいのでしょう。結構本があったので。そして、ルーミアは闇を操る程度の能力を持っている。館は全体的に明るかったにもかかわらず大図書館は全体的に暗かったですし、闇の中に紛れれるのならばおそらくパチュリーにも感知されないはずです」

「それなら昼である必要はないと思うのだけど」

「それは保険でしょう。レミリアさんは吸血鬼なのでおそらく夜のほうが力が増すはず。となったら、もしかしたら野生の勘みたいに気づかれる可能性がある」

「ああ、なるほど。だけどドアはどうやって開けたのかしら。開けたら誰かしら気づくと思うわ」

「それは。例えば魔理沙の知り合いが大図書館に用事があって、その知り合いが門を抜けた直後美鈴を眠らせて潜入。これを三日間繰り返したんです」

「!!確かに、その考えはなかった。ありがとう鈴原」

「もういいですか」

「満足だわ。じゃ、また明日」

 そういうとレミリアは椅子から立ち上がり、ドアの方に向かっていった。そしてドアノブを回そうとしたところ僕は声をかけた。

「これは、実際起こったことなんですか」

「さあ」

 それだけ言ってレミリアは部屋から出ていった。

 この推論はまあまあだっただろう。三人が協力した理由が分からないのを除けば。




こういうの書くのは苦手なので矛盾はあると思います。指摘してくれると嬉しいです。はい。
気づいた人もいるかもしれませんが、ハリイ・ケメルマン著「9マイルは遠すぎる」(原題は「The Nine Mile Walk」、「9マイルを歩くなんて」と訳されるときもある)を意識しています。はい。意識しています。
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