「で、どう?」
ここは、円滑な生活のために受け入れるべきなのか。
朝からプリン。悪くはない。決して悪くはないと思う。しかし、プリンを朝から食べてもいいのだろうか?
「プリンですか」
「あら、知らない?」
「知ってはいます。しかし、朝から食べるという発想がなかったもので」
どうにかしてやんわり断る方向にもっていきたい。食べるとしても、昼食後とかに。流石に朝からプリンは健康に悪そう。普段健康を意識しているわけではないけれど。
「で、食べる?」
「遠慮しておきます。また昼食後誘ってください」
「そう、わかったわ。で、あなたの朝食は普通にあるので食べてちょうだい。何故か私の後ろに置いてあるわ」
そう言われたので、レミリアの後ろを見てみると確かに配膳台みたいなものの上に銀色のクローシュが置いてあった。
その後普通にクローシュを取りレミリアがプリンを食べている机の上で朝食を食べた。
そして、今はパチュリーの下で魔法について教えてもらっている。
「まず最初に、魔法の元となる力を説明するわ。幻想郷には色々な力の種類があるけれど、魔法というのはその中でも魔力を使って行使するものを指すわ。他の種類の力で魔法と似たようなことができても、それは魔法じゃないわ。それで、魔法を使うときはまず魔力を認識しなければならないわ。できる?」
とりあえず、僕には魔力があって、それを使えば魔法が使えるということらしい。
「認識ですか……。やってみます」
目をつむって力を感じてみる。……?何もわからない。
「あの、何も感じませんでした」
「ふーん。そう。そうなると、どうしようかしら」
そういった後、パチュリーは思案し始めた。
「決めたわ。一応私はあなたを最低限戦えるようにしないといけない。そこで、今から妖怪の賢者である八雲紫を探しに行く」
「八雲紫……。霊夢さんが神出鬼没だと言っていました。どうやって探すのですか……?」
「確かにあの賢者は神出鬼没だわ。そこで、魔法の出番よ」
魔法。妖怪の賢者ということはそれなりに強い妖怪のはずだ。おそらくレミリアやパチュリーよりも強い。それを魔法でどうにかできるものなのだろうか。それに、そもそも八雲紫が僕が魔法を使えるようになるのとどんな関係があるのだろうか。
「まあ、見てなさい。『オッフェンバーレン』」
一枚の紙を懐から取り出し上に掲げ名からそうパチュリーが呟いた。
すると、瞬く間に大図書館の空間の一部が裂けて、長髪の金髪の女性が出てきた。なぜか洋傘も浮いている。
「はあ。まさか能力が破られると思わなかったわ」
その女性がため息をついたのち呟いた。この人が八雲紫なのか。
「コソコソしてなければよかったのよ。それに気づいているんでしょう?まあ、とりあえずそこの鈴原が魔法を使えるようにするのに手伝ってくれないかしら」
「ああ、パチュリー。あなたも気づいているのね。いいわ。手伝ってあげる」
八雲紫だと思われる人物がそうパチュリーに言い放った後、僕の視界から消えた。後ろから気配が感じる。
オッフェンバーレン、ドイツ語です。(offenbaren)
ネーミングセンスがないので、どうしようかと悩んでいたんですが、日本にドイツ語話者少なそうなのでドイツ語を選びました。(響きもかっこいいし)(調べたところCEFR C1ぐらいの単語なので、大学で第二外国語で選択していても知らないでしょう)
自分で命名したら有り得ないほどダサくなります。
ちなみに僕はドイツ語分かりません。