博麗神社までの道中、ルーミアは色々外の世界について聞いてきた。
漠然とどんな感じなのかも聞いてきたし、どういうところに住んでいるのか。どういう食べ物が売っているかなど。
どうやらルーミアによると外の世界から人が来ることはほとんどないらしい。だから物珍しく聞いてくるのだろう。
「あの、僕からも質問いいですか?」
そう聞いた。流石に色々答えたから一つぐらいはこっちの質問にも答えてもらいたい。
「ん……?いいよ」
許可をもらった。一応生殺与奪の権はあっちが握っているのだ。
「博麗神社に向かってるんですよね?あとどれくらいでつきますか」
流石に一時間近く歩いているので知りたい。疲れた。
「このペースだとあと二十分ぐらいかな。もうすぐだよ」
「ありがとうございます」
あと少しだ。
「ねぇ、なにか能力使えないの?」
ルーミアが聞いてきた。能力……?そんなものが存在するのか。ありえるのか。いや、妖怪という存在がいるんだから存在しうるのか。
「私は闇を操る程度の能力を持ってるんだけど」
かっこいい名前だ。中学二年生がつけそう。
程度の能力……?これは謙遜しているのか。とりあえず、僕は能力を持っているので否定しなければならない。
「持っていません。そもそも外の世界に能力というものはありませんでした」
「そう」
それだけ言われた。
それからしばらく質問攻めにあっていると、舗装された道路と階段。そしてその階段の上には鳥居が見えた。
「あれが博麗神社。あそこに霊夢がいる」
「あの、階段長くないですか……?」
「そう?あんなもんじゃない?」
鳥居までの階段が長い。あれは何段あるのだろうか。100段くらいありそうだ。
僕たちは階段を上った。そして上り終えた。103段だった。おしい。
上り終えると、伏見稲荷大社に入って直ぐみるような立派な拝殿ではなく、小さ目な拝殿が見えた。そして、そこに赤色の巫女服に少しだけ似ている服を着ていて、赤色のリボンをつけている少女が拝殿に座っていた。お茶も飲んでいた。あれが霊夢か……?
「ルーミア?何をしにきたの」
霊夢だと思われる少女が不機嫌そうに言った。
「森で外の人間を拾った。連れてきただけ」
「初めまして」
僕が挨拶し終わると、霊夢だと思われる少女はため息をついた後、自己紹介をした。
「私は博麗霊夢。ここ、博麗神社の巫女をやっているわ」
霊夢であっていたようだ。そして、霊夢は質問をしてきた。
「あんた、どうやって幻想郷に来たの?」
それは僕が一番知りたい質問だ。とりあえず正直に答える。
「歩いていて気づいたら森の中に居ました」
「そう、わかったわ。ルーミア、連れてきてくれてありがとうね。帰っていいわ」
霊夢がそういうと、「当然」とルーミアは言い残し去っていった。