銀狼を開拓したい転生者の話 作:ザンディク・ワン・クワバラ
カッコつけた言動をする『ド級のドットーレ』は、いつもの様にその姿を消した。普段から扱っている無制限ワープはこの夢の世界でも健在らしい。自覚は無くとも虚無の使令、やっている事が無茶苦茶だ。
「星核ハンター、聞いていいかい? 彼は一体どういうつもりなのかな?」
十の石心の一人、博戯の砂金石。愉悦の適性を持つ存護の男であり、根っからのギャンブラー。そんな彼でさえ『ド級のドットーレ』という人物は読めなかったらしい。
「言動と思想はクズだけど、彼の行動は一貫してる。今回で言えば、脚本が狂わない為の保険……あなたが賭博で必ず勝つ様に、彼は勝負事において必ず勝てない」
「なるほどね。二層目の夢の攻略において現れたイレギュラーに対処するのが彼の役目でも、素直に行けば負けるか二層目を破れずに終わる……だから、僕との賭けという勝負に全てを載せたのか」
「そういう事。ちなみに、彼の発言は全部本心だと思うよ」
「まぁ、そうなんだろうね。でなければわざと負ける事になる……そんなのは、ただの八百長だ」
働きたくない、責任を負いたくない、時間を奪われたくない、ただ楽をしたい……真面目に働く人間や、運命を変えようと藻掻く人間、人々の自由意志を守ろうとする開拓者達には、あまり理解出来ない感情だろう。この場にいる何人かは、あの発言だけで彼を軽蔑していてもおかしくない。ただ、それらの感情もまた人間が必ず持っているモノでもある。
私があまり彼を軽蔑していないのは、公私を分けているからだ。口では散々言っていても、仕事だとなれば自らの為すべきをしっかりとこなす。当たり前の、何処にでもいる様な一般人と変わりない。
だからこそ、彼の自認と他者からの客観的評価にズレがあるのだろう。ましてや彼の異常性を認識した機会すらも、自滅者として忘れてしまうのだから。
「ちなみに、彼から受け取った書類はまた別の紙に書き起こしといた方が良いよ」
周囲の記憶から消えるのと同じように、彼のアカウントが消えるように、彼自身が用意した物は時間が経てば抹消される。痕跡を残せないというのは、そういう事なのだ。
「ほぁ〜、でっけぇな」
原始の夢境。オンパロスでの旅を終えた開拓者達がピノコニーに帰ってきたら、急に生えてきた謎の夢境である。なんかここオンパロスで見た事あるくね? とは思ったけど、まぁデザインが難しかったのだろう。
砕けた建物、好き放題に生殖している植物、混沌とした様を見せつけてくる原始の夢境を、我が物顔で泳ぐ鮫が居た。
いや飛ぶなよ鮫が。どこのB級映画から来たんだよ。お前マキマさんが残さないタイプのクソ映画出身だろ絶対。
「あれで成長途中? やばくね?」
かなりの距離が離れている状態で、そのサイズはそれなりに大きく見える。つまりはとんでもない程にデカいって事。流石貪欲勢力、もうなんか色々とバグってる。
創作物を嗜んでいると忘れられがちだが、大きさと言うのはそのままイコールで強さに繋がる。例えば象と蟻が戦うとして、蟻が象を暴力で倒す事が出来るか? ヘルズクーポンキメたらイケるかもだけど、素の能力では到底不可能だ。毒で侵してジワジワと殺すか、動きを封じて皮膚を食い破って肉を喰い続けるか、そうでもしなければ不可能である。
では、あの鮫はどうか。
成長途中で既に東京を一口で呑み込めそうだ。
「デカすぎんだろ……」
ちょっとデカすぎてスケールの区別がつかないレベル。グレンラガンみたいなガバガバ物差しじゃなきゃ測れないだろ。
『どう? 行けそ?』
隣にホログラム銀狼が現れた。おいおい、泣き言いえなくなっちゃったじゃんか。
「鮫殺し、いっきまーす」
例え戦いを経験した記憶を失ったとしても、身体はそれを覚えている。身体の動かし方、筋肉への力の伝導、取るべき体勢、捉えるべき空中の面──あれ、俺空中走ってね?
何も無い筈の空中を、まるで地面でも蹴る様に疾走する。空中を蹴る度にぐんぐんと加速して、人類の限界など容易く超越した速度で鮫へと迫る。
彼我の距離感がバグりそうになるサイズの鮫は、視界一杯に広がりついには視界内に収まらなくなる。
「まずは一当て」
握り締めた拳を、自らの速度ものせて放つ。衝撃と反動、それに伴う手応え。なるほど俺の身体はイカれた強さをしているらしい。
鮫の巨体が仰け反る。殴った箇所は盛大にへっこんでいる。けれど手応え的に、そこまでの痛手にはなっていない。
鮫の巨体は仰け反った反動を利用してそのまま尾びれを叩きつけてくる。巨大さとそれに見合わない速さ、超高速で迫ってくる広範囲攻撃を相手に逃げる術は無い。ワープするには判断が少し遅い。
「あ、死ぬかも」
足場等が無いのでそれを喰らっても吹き飛ばされるだけで済むが、落ちた先は原始の夢境の奈落。流石に飛ばされたら面倒だなと思い受けた衝撃をそのまま流す……いや、流さずに返してやろう。そのまま叩きつけの力を尾びれへと返してやれば、尾びれは変な軌道を描いて鮫の本体に叩き付けられる。
「とは言えだなぁ……」
晒した隙を逃さずに、今度は好き放題に殴る蹴るをしてみるが……ヒットポイントが果てしない感じだ。少なくとも、徒手空拳では削るのに時間が掛かりすぎる。
「なんか良いもんねぇかな」
キョロキョロと周辺を探りつつ鮫をいなし、或いはカウンターを叩き込み続ける事数十秒。建物の残骸らしき所に見えたあの孤独なシルエットは!
「刀ァーーーーッ!」
うーん、あの柄と鍔は間違いない。日本刀だ! 日本男児の魂! +100アグニカポイント。
貪欲の鮫の突撃を撫でる様に逸らしてその威力をお返し、鮫が吹き飛んだのを確認してから日本刀を抜き放つ。メイン武器来た、これで勝つる!
『水の呼吸、壱ノ型! 水面切り! ザパァーッ』
オモチャじゃねぇかッ!
コードネーム『ド級のドットーレ』の戦闘可能時間は五分である。彼曰く、それ以上の干渉は世界に許容されていない。本来虚無の影に足を踏み入れ、自滅の末路を辿った存在は唯一の例外を除いて消え去っている。唯一の例外たる『ド級のドットーレ』は、自滅に収まりきらず他者の記憶、あらゆる媒体からの記録が抹消されている。彼が言うには「世界が非存在の存在を認めていない」かららしい。
つまるところ『ド級のドットーレ』という人物は、この宇宙においては既に非存在。消え去って痕跡すら残されていない筈の人間なのだ。
初めて会った時、私は彼の事を暴力の化身だと思った。力量を測るためのヴォイドレンジャーとの戦いで、彼は虚無の力を使わずに敵を殲滅していた。拳を振り抜けば敵は弾け、撫でるだけで相手は死に、四方八方から無数の攻撃を受けて尚、死んだのは攻撃した相手だった。人間には到底収まらないような、極めて暴力的なエネルギーの持ち主なのだろうと。
けれど、同じ星核ハンターの仲間である刃を見ていた経験から、彼の戦闘力はむしろ逆であると理解した。あの細身からとてつもない膂力が発揮されているのでは無く、只人では測れない程の技量で以って敵を殲滅しているのだと。
確か本人は「宇宙合一、万物流転。全ての力には流れがあるのだから……なんだっけ? まぁ、えっと、そんな感じ」と言っていた。何で覚えてないんだ、覚えてないくせに普通にその技術を扱うな。
戦闘開始から三十秒、彼は当たり前の様に空中を走り抜けて貪欲の鮫へと高速接近、客観的に見ると極めて暴力的な破壊に相手を晒し続けた。貪欲の鮫の抵抗を全て無駄にしながら、である。
しかし彼も分かっていたのだろう、制限時間に対して効率的では無いと。故に途中から何かを探していて……彼が見つけたのは、恐らく何処かの夢境から流れ着いた刀を模したオモチャだった。
例え武芸百般と言われる人間であっても、あんなオモチャは何の役にも立たない。普通の人間ならば巫山戯るなと怒るところだろう。しかし彼は──
「ま、いいか」
──瞬間、空気が変わった。
刃渡りも無ければそもそも刃ですら無い、そんなオモチャを彼は貪欲の鮫に向けて一振り……するとどうだろうか、盛大な血飛沫を上げて背びれが両断された。
意味が分からない……どうしてオモチャで、しかも明らかに刃渡りよりも太い背びれを切り落とせるのか。
「さぁ、マグロ(鮫)の解体ショーの始まりや!」
そのまま続けてオモチャの刀を振り抜けば、計六ヶ所に深い切り込みが入り、遅れて血飛沫が上がる。
ホログラム越しでも感じる、表面化した殺傷能力。それを今更ながら原始の夢境にいる全てが感じ取っていた。飛び回るスウォーム達でさえ彼から離れていた。本能のままに行動する、スウォーム達が怯えているのだ。
「はっ、あんのかよ再生能力」
両断された背びれ、刻まれた身体が再生していく。今のところ大きさとそれに伴う破壊力しか脅威が無いとは言え、育ち始めた使令級──けれど、まぁ大丈夫だろう。
先程までと違い、貪欲の鮫の攻撃範囲外から刻み続ける『ド級のドットーレ』と、一方的な展開が続く。戦闘が始まってから二分が経過した。
「なぁ」
『どうかした?』
今も尚受けた傷を再生し続ける貪欲の鮫を前に『ド級のドットーレ』は余裕を持って私に話しかけてくる。一応戦っている敵は、使令の力を借りずとも仙舟同盟の船団とかを持ち出せば対処出来る敵ではある。けれどそれは、あくまで個人ではなく大規模な組織で対応出来ると言う意味だ。
余裕を持てる様な相手では無いのだが……。
ていうか普通に空中に浮いてるんだけど。何、この……何?
「虚無の力を使うなって言うけど、要は周囲に無差別に被害を出す様な攻撃をするなって意味だよな?」
『そう。もう一人の虚無の使令の影響を、ホタルかダリアが消す必要がある。だからそれ以上をされると困るって事』
「だよな。じゃあつまり、対象だけ消せば良いんだろ?」
『……出来るの? そんな事』
「出来ないとでも?」
出来るんだ。
『ねぇ、余裕こいてて良いの?』
「あん?」
『ほら、あれ』
指をさした方には、現在進行形でエネルギーを収束させている貪欲の鮫がいる。まるでドラゴンがブレスを吐く予備動作の様なソレは、溜められたエネルギーから破壊規模が容易く想定出来る。
周囲一帯を消し飛ばすどころか、下手したら夢境にすら影響を出しそうな攻撃だ。
しかも最悪な事に、狙われているのはこちら側……彼の後方に、今も戦いを続けるサムがいる。
「むしろそれを待ってた。ちまちま削っても時間掛かるからな」
『そういう事』
オモチャの刀一本であの巨体を切り刻んでるのも大分意味が分からないけれど……口ぶりからして、それでも時間以内には倒せそうなのが驚きだ。
やがて放たれた破壊の光線は、瞬きする間に眼前に迫っていて──翳した彼の手に受け止められた。
いや、受け止めている訳ではない。後方に逃げていくエネルギーが無い。
「いつか言ったか知らないが、俺の虚無の祝福は同化と吸収だ。ワープに使ってるゼロ次元への捻じ切りも、結局は同化の手段でしかない」
『つまり、相手の放つエネルギーを自分と同化させて吸収してる……そういう事?』
「そういう事」
『流石に、吸い取れるエネルギーにも限度はあるでしょ?』
「勿論あるけど、まぁこの程度なら余裕」
使令級で余裕なら、使令も対処可能って事でしょ。つくづくイカれた切り札だよ。
「で、ここからが本題」
貪欲の鮫の破壊光線は全てが吸収された。相手にマトモな遠距離攻撃は無く、破壊光線もそれなりの溜めが必要……暫くは、何も出来ないという事だ。
「吸収したエネルギーは当然自由に扱える。だからこうする」
そう言って『ド級のドットーレ』は、自らの右手を銃の様にして、砲身に見立てた人差し指と中指を貪欲の鮫へと向ける。
「ばーん」
間の抜けた声と共に放たれるのは、先程吸収したエネルギーが更に増幅されたモノの収束砲撃。光と変わらぬ速度で放たれたソレは次の瞬間には貪欲の鮫の半身を消し飛ばしていた。
ああいう単純な攻撃をそのまま返すだけなら、私もエーテル編集で同じ事が出来る。けれど、それを増幅しているのはどういう原理なのか。やはりこの切り札については、考えるだけ無駄な気がしてくる。
普段のふざけた言動さえ無ければな、と思わずにはいられない。
「どうした、まだオチてねぇぞクソ結末」
手でちょいちょいと挑発をする『ド級のドットーレ』に、煽られているのだと理解したのか貪欲の鮫は星すら呑み込めそうな口を開けて突貫してくる。そのまま『ド級のドットーレ』は食べられた。
次の瞬間、貪欲の鮫の全身が緑色の結晶で覆われる。何かに抵抗する様に咆哮をあげて身動ぎ、何割かの結晶が壊れて剥がれるがすぐにまた埋め尽くされる。
出来上がったのは、超巨大な緑の結晶体。
ガシャンと、ガラスの破砕音に似た音と共にその塊は砕け散り、その場に残ったのは『ド級のドットーレ』ただ一人だった。
『嘘……貪欲を、喰った?』
先程彼は言っていた。扱う能力は同化と吸収であると。つまりそこから考えるに、あの巨大な敵を丸々同化して吸収してしまったのだ。
「はい、おしまい」
ペロリと親指を舐めて、片手に握っていたオモチャを投げ捨てた。
三分。それが『ド級のドットーレ』が使令級の超巨大生物を屠るのに掛かった時間だった。
何でバタフライエフェクトでこんなのが発生すんだよ。教えはどうなってんだよ教えは!
後で聞いた話によると、夢の主ゴフェルが元々はメインプランとして持ち込んだのが、休眠状態の貪欲の鮫だったらしい。まぁそら星すら呑み込む様な化け物が遊泳してたら恐怖は煽られるわな。ただゴフェルが手を尽くしても、味蕾を奪われて味わう楽しみを失い拗ねて休眠した鮫を起こす事は出来なかったので、本来の脚本通り繁殖を利用する事に決めたそう。
結果、思わぬ副産物ゲット! 繁殖と貪欲で二重に恐怖の発生や! となったらしい。
まぁ、そんなイレギュラーは同じイレギュラーである俺が対処した事で解決、脚本通りの結末を迎えた。ついでに満足そうに頷く銀狼も見られたのでホクホクである。
サンデーはエナにはなれず敗北し、ダリアが虚無の影響を受け止め、そしてホタルはロストエントロピー症候群で消滅した。多分開拓者はこの事を思い出した未来において終焉の黒猫に叫びを届け、彼女に幸せな白昼夢を与える。
まさかあの花火で遊ぶ光景こそがピノコニー編OPの「WHITE NIGHT」だとはね。すげぇ伏線だぜ。
「それでー? わざわざあの「貪欲」が何処から来たのか調べてあげた花火に、何か言う事は無いのかなー?」
「あっ、どうも火花さん! いつも配信見てます!」
見た事ないけど。
「あのさぁ、花火を仮面の一つと見間違えるなんて、一体どういうつもり?」
「ちっすちっす愚か者さん、本当だったら三層目の夢を破壊した功労者なのに誰からも特に触れられもしない可哀想な人じゃん、慰めてあげようか?」
「はいはい分かりました、お礼とか求めませんー。君も私も星核ハンターの協力者って立場だもんね?」
「まぁ立場っていうか、求めてもない情報勝手に持ってきて感謝してって言われてもなって感じ」
裏で何があったとか、心底どうでもいい。
「それでー? アッハリスペクトで仮面に力の大半与えちゃう愚か者さんはー、一体何の用なのかなー?」
「花火の真似しないで!」
「安心してくれ、二度とやらん。可愛い子が言うから聞けるだけで男が真似したら吐き気しかしねぇわ」
自分の声で耳が腐るかと思ったわ。
「あれあれー? もしかして花火の事可愛いって言ったー?」
「言ったよ、可愛いよな……火花」
「だーかーらー、なんで私の配信用のガワの方を褒めるのかなー!」
打てば響くとはこの事か。仮面の愚者って基本良いキャラしてるよな……俺はさよならピノコニー好きだったぜ? ホタルの悲劇的な脚本を喜劇に塗り替えて茶番にしてしまおうって発想、花火すげー! って思ったんだよな。まさかあの大量の爆弾、十二の刻を吹き飛ばす為に使われてたなんてな。
「コンヒバナーwwwフォローコウヒョウカヨロシクーwww」
「ねぇ、花火の事バカにしてるでしょ」
「自分の事名前で呼ぶ女ってマジで馬鹿丸出しって感じするよな」
ムキーッと音を立てて、花火はぬいぐるみ(シトラリン)で俺を殴り始めた。おいどっから取り出したんだよソレ。
暫くぬいぐるみを振り回してから、大きな溜め息を吐いて花火は落ち着いた。
「君さぁ、もう仕事終わったんだからさっさと帰ったら?」
「あーね。まぁそのつもりではあったんだけどさ」
勝利、感想会、大団円! となったのだから俺の役目も終わり、残ったところで俺を覚えていられるのは黄泉と銀狼と……この感じからして花火もか。つまりピノコニーの中でかなり浮いてるモブって事。普通、こんな馴染めない空気の中で残り続けるなんて事はしないだろう。
「一応残り続ける理由が二つあってな」
「あっそ。どうでもいいけど、下手にハチャメチャして変な影響残さないでよね?」
「はいはい……あれ、もしかして俺って歩く核弾頭みたいに思われてる?」
「自覚無かったの?」
「あるわけないが???」
もしかしてベロブルグでサンポが忠告して来た時も「うわ、地雷が歩いてきた」みたいに思われてた……ってコト!?
「……ちなみにー、その二つの理由って何かな?」
「一つは乱破。そろそろ原始博士のお猿ミームが広まるから、折角会えるなら会っとこうかなって」
「愚者が言う事じゃ無いけどさ、騒ぎが起こるって分かってるなら止めたら良いんじゃない?」
「繚乱忍侠さんの獲物奪うのはなぁ」
それに見せ場だし、ブートヒルのカッコイイところも見られるし。
「まいいや。じゃあもう一つは?」
「そのうちポさんが聖杯持ってきて聖杯戦争開幕するから、どうせなら見ようかなって」
「サンポちゃんの事をそんな風に呼ぶの君だけだよ」
「さんは不要って言われたし」
「不要なさんはそっちじゃないでしょ」
「うるせぇ口だな、塞ぐぞ」
「えー、唇で? えっちー」
「セメントで」
「ちょっとさぁ、扱いが雑過ぎない?」
「歩く核弾頭扱いされて俺の心は傷付いたから」
「でも事実じゃん?」
「あーい、あーむ、じおーるれんじ……」
「本当にやめて!」
俺自身が核になると言うより、俺は核で爆撃される側なんだけどな! ガハハ。交戦規定αって邪魔な人類消す為のモノじゃねぇんだけどな?
貪欲の鮫
俺くんとか言うイレギュラーが生えてきたせいで出てきた時期尚早の貪欲。まだウロボロスが幅を利かせてた時代の生き残り。アッハ達にウロボロスが負けて味わえなくなったので拗ねて休眠状態になってた。本当は星を一口で食べられるのに大分萎んだ。
蝗害発生人間の恐怖蔓延によって、この愉悦美味いやん!ってなった迷惑なタイプの朽葉さん。
本当ならクソでかいだけでも強い上にサメ系のクソ映画に出てくるナンタラシャークの扱える能力を全て使えるので、宇宙規模での竜巻起こしたり色々してくるし、万が一直接攻撃とかをしようものならヤスリよりヤバい鮫肌で攻撃側が削られる。
生命力とサイズとパワーとなんかついでに持ってる再生能力だけで使令と同列の存在……なんだけど、俺くんの扱う虚無の能力的に運命エネルギーでの保護とかソレに特化した対策とかが無いと一方的に削られるので普通に相性が悪い。普通に殴ったりされてたのは俺くんが受けるダメージをそのまま相手に返せる様なトンチキだったから。やっぱ相性悪い。ちなみにDX日輪刀で斬られてたのは力の操作どころか概念の押し付け、どうしてそんな事出来るのか分かるのか知ってる奴はもう居ないし意味分からないから鮫くんは泣いていい。
本当は破壊光線とかも夢境の破壊とか惑星の蒸発とか出来るようなMAP兵器なんだけど、エネルギーの同化吸収が出来る俺くんからしたらやっぱ利用出来るだけの攻撃だった……強過ぎる敵を相手に俺くんの強さを見せるつもりが、とことん相性悪くて可哀想……。
ちなみにホタルが戦う場合は焦土作戦を鮫くんの体内で実行とかしないと倒せなかった。ファイノンの流星群なら倒せるやろ
仮にゲームで出てきた場合、弱点は量子虚数で弱点隠しはしないしゲージも無い。ただ無課金無凸かなり遺物厳選が出来てる様なパーティーで異装の絶体絶命と戦うくらい削れないし、行動ごとにリジェネしてくる。クソボスが過ぎる。アッハ使うと最大HP削れるからアッハ実装後なら倒せそう