バグですが、なにか?   作:社畜から無職へ

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1-01 バグの鼓動

 

  ~???????~

 

 ふと気付くと、私は真っ暗な部屋?に閉じ込められていた。

 

 何だ? 私はどうなってる?

 

 不安に駆られて、バタバタと周囲の壁を殴ってみる。

 

 しかし固い感触と共に私のお手々に痛みがはしる。

 

 よし、落ち着け私。

 

 ふうふうと痛む拳に息を吹き掛けながら考える。

 

 「うぐおがー!」

 

 自分でも良く判らんが叫んでみた、こうした方が良いと本能が告げている。

 

 うんうん、様式美って大事。 でもコピペはダメだ。

 

 しかし考えてた上での初動が、うぐおがー!とは私の精神は大丈夫だろうか?

 

 腕を組んで顎に手をやる私、超可愛い。

 

 整った顔に、白く長い髪がかかる、肌の色は健康的な小麦肌で、知的な紅い瞳の瞳孔は縦に割れている。

 

 口元から存在を主張する白く綺麗な八重歯がチャームポイント。

 

 年の頃は幼いな、8~10歳かな?

 

 体格は年相応………

 

 いや、ぶっちゃけ貧弱だ、ガリでは無いが細い。

 

 そして谷間など一筋もない、二つの可愛いポッチの他は、なだらかな小平原が広がっている。

 

 しかし、裸族はイタダケナイ、私は知的な淑女なのだ。

 

 ここを出たら食料と共に服を探さねば!

 

 さて、これ以上思案しても現状時間のムダ使いかな?

 

 仕方ない肉体労働は苦手だが、もうちょっと頑張ってみよう。

 

 なに、さっきは繊細なお手々で殴ったのがいけなかった。

 

 だが、賢い私は知っている、脚の力は腕の3~5倍だと!

 

 「うおりゃあ~!」

 

 ゲシゲシと壁を蹴り込んでみるが…………うん?

 

 ナニかオカシイ?

 

 そういや私は何故、自分の顔が見れた?

 

 何故、この暗闇の中で明確に色まで識別出来る?

 

 何故、この幼さでここまで論理的思考が出来る?

 

 私は誰だ?

 

 私の名は?

 

 私は何処から来て、何故閉じ込められている?

 

 そもそも、これまで私はナニをしていた?

 

 何も思い出せない、何も覚えてない。

 

 ここまで自己認識がありながら、目を覚ます前の私の情報が何もない。

 

 何かしていたのは確信があるのに、その何かが思い出せない。

 

 思い出そうとすると、消えてしまう。

 

 まるで明晰夢の中で思考している様なもどかしさ。

 

 いけない、いけない!

 

 思考のループを断ち切る様に足元を見やると、真っ赤な8つの眼と真正面からコンニチハ~。

 

 ヤア、コンニチハ~ 愛想良く片手を上げて笑顔を返す。

 

 ………………? ………………!!!!

 

 「うぉえ~~!!」 ゴチン! ピシッ! 「ギェ!」

 

 思わず仰け反った瞬間、頭に衝撃が走る。

 

 どうやら頭を壁にぶつけた様だ。

 

 でもゴチン!は判るが、その後のピシッ!でなによ、ピシッ!て!

 

 「ツァ~~!~~!~~!~~!~~!」

 

 頭を押さえて痛みを堪え、もしや割れたのかと思い確認してみると、たんこぶが出来て居たが割れてはないし、出血もない。

 

 しかし、こぶとは別に固いブツが手に引っ掛かった。

 

 てしてしと、叩いてみる。

 

 何か固いブツが頭に刺さって………イヤ違う、生えている。

 

 結構立派なサイズで紅水晶の様な(角)が耳の少し上から後方に向けて伸びていた。

 

 どうやら私の美しく豊かな髪が絡まっていて見落としていた様だ…………………

 

 ヒッヒッフウ、ヒッヒッフウ………深呼吸だ、落ち着け私。

 

 改めて身体の下を見る。

 

 ヤア  再び8つの紅い瞳と眼が合う。

 

 私も改めて片手を上げて挨拶をすると、相手も片脚?を上げて挨拶を返してくる。

 

 ぺしぺしと腰周りを叩いてみるが、ソコに人の下半身は無く。

 

 私の身体は黒い蜘蛛から生えていた。

 

 

 

 ◇   ◇   ◇   ◇

 

 

 

 次回予告

 

 第二話「バグ、大地に立つ!!」

 

 作者「デ二ム曹長!あいつ、動きます!!」

 

 私「………デ二ムって、誰よ!」

 

 




 デニムとは書いてません、あくまでデ二(漢数字の二)ム

 作者の精神強度はゲジ並みなので、投石・罵倒は止めて下さい、お願いします。
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