バグですが、なにか? 作:社畜から無職へ
~???????~
ふと気付くと、私は真っ暗な部屋?に閉じ込められていた。
何だ? 私はどうなってる?
不安に駆られて、バタバタと周囲の壁を殴ってみる。
しかし固い感触と共に私のお手々に痛みがはしる。
よし、落ち着け私。
ふうふうと痛む拳に息を吹き掛けながら考える。
「うぐおがー!」
自分でも良く判らんが叫んでみた、こうした方が良いと本能が告げている。
うんうん、様式美って大事。 でもコピペはダメだ。
しかし考えてた上での初動が、うぐおがー!とは私の精神は大丈夫だろうか?
腕を組んで顎に手をやる私、超可愛い。
整った顔に、白く長い髪がかかる、肌の色は健康的な小麦肌で、知的な紅い瞳の瞳孔は縦に割れている。
口元から存在を主張する白く綺麗な八重歯がチャームポイント。
年の頃は幼いな、8~10歳かな?
体格は年相応………
いや、ぶっちゃけ貧弱だ、ガリでは無いが細い。
そして谷間など一筋もない、二つの可愛いポッチの他は、なだらかな小平原が広がっている。
しかし、裸族はイタダケナイ、私は知的な淑女なのだ。
ここを出たら食料と共に服を探さねば!
さて、これ以上思案しても現状時間のムダ使いかな?
仕方ない肉体労働は苦手だが、もうちょっと頑張ってみよう。
なに、さっきは繊細なお手々で殴ったのがいけなかった。
だが、賢い私は知っている、脚の力は腕の3~5倍だと!
「うおりゃあ~!」
ゲシゲシと壁を蹴り込んでみるが…………うん?
ナニかオカシイ?
そういや私は何故、自分の顔が見れた?
何故、この暗闇の中で明確に色まで識別出来る?
何故、この幼さでここまで論理的思考が出来る?
私は誰だ?
私の名は?
私は何処から来て、何故閉じ込められている?
そもそも、これまで私はナニをしていた?
何も思い出せない、何も覚えてない。
ここまで自己認識がありながら、目を覚ます前の私の情報が何もない。
何かしていたのは確信があるのに、その何かが思い出せない。
思い出そうとすると、消えてしまう。
まるで明晰夢の中で思考している様なもどかしさ。
いけない、いけない!
思考のループを断ち切る様に足元を見やると、真っ赤な8つの眼と真正面からコンニチハ~。
ヤア、コンニチハ~ 愛想良く片手を上げて笑顔を返す。
………………? ………………!!!!
「うぉえ~~!!」 ゴチン! ピシッ! 「ギェ!」
思わず仰け反った瞬間、頭に衝撃が走る。
どうやら頭を壁にぶつけた様だ。
でもゴチン!は判るが、その後のピシッ!でなによ、ピシッ!て!
「ツァ~~!~~!~~!~~!~~!」
頭を押さえて痛みを堪え、もしや割れたのかと思い確認してみると、たんこぶが出来て居たが割れてはないし、出血もない。
しかし、こぶとは別に固いブツが手に引っ掛かった。
てしてしと、叩いてみる。
何か固いブツが頭に刺さって………イヤ違う、生えている。
結構立派なサイズで紅水晶の様な(角)が耳の少し上から後方に向けて伸びていた。
どうやら私の美しく豊かな髪が絡まっていて見落としていた様だ…………………
ヒッヒッフウ、ヒッヒッフウ………深呼吸だ、落ち着け私。
改めて身体の下を見る。
ヤア 再び8つの紅い瞳と眼が合う。
私も改めて片手を上げて挨拶をすると、相手も片脚?を上げて挨拶を返してくる。
ぺしぺしと腰周りを叩いてみるが、ソコに人の下半身は無く。
私の身体は黒い蜘蛛から生えていた。
◇ ◇ ◇ ◇
次回予告
第二話「バグ、大地に立つ!!」
作者「デ二ム曹長!あいつ、動きます!!」
私「………デ二ムって、誰よ!」
デニムとは書いてません、あくまでデ二(漢数字の二)ム
作者の精神強度はゲジ並みなので、投石・罵倒は止めて下さい、お願いします。