深夜の魔法少女アニメを履修してるタイプのマスコット(超善良)が来た 作:蓋然性生存戦略
先日。
御使活動がまさかの母バレするという事態に陥った。
まあ、アローズが善神だったのが功を奏し、何事もなく御使活動は続けられることになった。
良かったぁ、イベント開始早々取り上げられなくて。
それで、だ。
「はーい、またしても転校生です」
「
「席は紅ヶ咲くんの隣ね。転校生同士よろしく~」
担任のキャサリン先生が軽く進行し、赤毛の少女が紅ヶ咲くんの隣に座る。
その時、アローズがしでかす。
・Admin:アローズくんちゃん
というわけで朱緋町の御使も増えてきたので脳内グループチャットを作成しました!いつでもご利用できます!!
・焔塵卿
まーたこいつはトンチキなことやり始めたよ
・シャドウフィスト
まあ便利だから良くね?で、流れ的に星野さんが新しい御使だよな?
・スターアライズ
はい。なんというかこう、世間って狭いですね。よろしくお願いします
・焔塵卿
あんたかい!!あのあとどうだった?
・スターアライズ
いただいたゲームで使い方がわかったのでだいぶ強くなりました!!
なんでも吸い込んで叩きつければ大体倒せます!!
・シャドウフィスト
そんなことある?
・Admin:アローズくんちゃん
そうか、基礎能力を鍛えてなかったから派生であるコピー能力の伸びも悪かったのか!!カ●ビィと言ったら吸い込んで吐き出す、基礎中の基礎ですよ!
・焔塵卿
吸い込みってどうやってんの
・スターアライズ
杖の先から強力な吸引力を発してます
・シャドウフィスト
流石に口じゃなかったか
・焔塵卿
イベントも一緒に回る?これからの連携も確認したいし
・スターアライズ
そうですね。前のチームのみんなとはもうお別れが済んでいるので、チームアップしてくれるなら嬉しいです!!
・焔塵卿
じゃそゆことで。ところでアローズ、これ退出ってどうすればいい?
・Admin:アローズくんちゃん
閉じるって念じればいいよ
はいというわけで脳内にチャットが出来上がりました。
字面にするとやばすぎ。
電波でも受けてんの?
頭にアルミホイル巻かなきゃ。
ともかく放課後。
クラスメイトの質問攻めを超えた後。
「というわけでヨロシク」
「よろしくな」
「よろしくお願いします!」
さっそくイベントエリアでチームアップ。
とっとこCランクのゲートに入場する。
どうにも昨日の今日で交流が行われたらしく、チームを組んだ御使がCランクゲートに入場する姿もちらほら見られた。
私たちほどじゃなくても、Cランクに挑める御使も増えたらしい。
まあ、私にはあまり関係が無いが。
「《焔塵卿》はやたらコミュニケーションを避けるよな」
「……必要以上の会話に意味を見出せないだけ」
「それでも良いとは思います、よ……?」
「変にフォローしなくていいわよ……」
さて、今日一発目の《魔獣》は……うぉ、でっか。
全長7mはあろうかというクマ、ベアー。
あまりにもSimpleなPowerを感じる。
『グォォォアアアア!!』
「最大金冠のアオ●シラじゃねーか」
「誰かハンター呼んできてちょうだい」
「え、えっと……?」
突っ込んできたのでとりあえず散開。
特殊な能力は今のところなし。
有り余るフィジカルが売りってところかしら。
ただ、あのアローズがただのクマをCランクとして出すはずがない。
何かあるに決まってる。
「とりあえず俺から殴るぞ!」
「オーケー任せた!!」
『グルルォオオアアアアア!!』
「《シャドウストライク》!!」
《シャドウフィスト》の技が炸裂。
それに合わせて巨大クマの右ストレートも炸裂。
激しい音と共に相殺されて、両者ともに後ろに弾け飛ぶ。
「スイッチ!!」
「スター、合わせて!」
「了解!!」
私は愛刀《残照》に焔を纏いながら突貫。
《シャドウフィスト》よりもわずかに体勢の立て直しが早いクマだが、《スターアライズ》の吐きだsゲフンゲフン砲撃によってまた体勢を崩される。
……あの一撃だいぶ威力出てない?大丈夫?
「灯薙!!」
まあいいや。
体勢を崩しているところに火焔斬り。
体感、雑魚い方のCならこれで倒れるが、どうだろうか。
『グルルォォオオオオォォォオオオオ!!』
おっと、吹き飛ばしつきの咆哮。
しかも発狂か?
って、なんかオーラが立ち上ってるような。
『行け、バーサクマ!リミットブレイクだ!!』
「何してくれとんのワレ」
「元からまあまあ強いんだが?」
「これ私大丈夫かなあ……?」
げ、はっや!!
ギリギリで受け流しが間に合ったけどこれ毎回は無理だよ!?
「《シャドウバインド》!!」
ナイスだ《シャドウフィスト》!!
これで少しの間拘束されるはず!!
距離……は取らずにラッシュを仕掛ける!!
「『森羅万象、暁を齎せ』《
一の太刀!《
二の太刀!《
三の太刀!《
四の太刀!《
五の太t……あ、倒してる。
夢中だったから二人も攻撃に参加してたのに気づかなかった。
ふぅ、危険な相手だった……。
「アローズ?」
『うぃっす、ちょっとCにしては強過ぎるかなって思いました。今後調整していきます』
「よろしい」
私も二人も必殺技級の攻撃を何度も叩き込んでいる。
これがソロの時に出てきたら倒せる自信はない。
『とはいえBにしてはちょっと弱いしな……新しく狂暴化エネミー枠でも作るか……今から工事よー』
またコンテンツ作ってる……。
ホントに大丈夫かな、アローズ。
この前みたいにまた泣かないと良いけど。
『あのクマに関してはこっちの調整不足だったからちょっと多めにご褒美あげちゃう』
臨時収入。
ならまあ良しとしよう。
それはそれとしてBランクあれより強いってマジ?
怖いなあ。
「初手から災難だったな」
「ま、臨時収入と思いましょ。次次」
「分かりました」
はい次。
電撃スピノサウルス。
馬鹿じゃないの?
「Cでこんなのばっかり出されたらみんな死ぬしかないじゃない!!」
『焔塵卿たちなら大丈夫だと思って。まあ、試金石にさせて?』
「ギャラは弾んでもらうからなあああああ!!」
「あれコピーに出来ないでしょうか……」
『装備作成コンテンツも作ってみるか……』
「アローズは自分から仕事を増やすのをやめなさいよ!!」
でかい、速い、肉食!
説明不要!!
毎回毎回、卍●しなきゃいけないこっちの身にもなってよ!!
成長著しいですけどその分疲れるんです!!
というか人で実験をするな!!
命の危険が無いからってそこそこやりたい放題してないかアローズ!!
おい、聞いてるのか、話を聞け、この善良マスコット!!
「ブレスきます!!」
「ああもう、迎え撃つ!フィスト、スター!!」
「任せろ!!」
「マイクセット、『吹き飛べッ』!!」
電撃ブレスを愛刀で受け止め、その隙に二人に攻撃してもらう。
なんだかんだと私が前衛を張れるのでやりがちなフォーメーションだ。
まあ確かに、私が一番防御力が高いのはそうなのだが。
私も火力役ではあるので、足止め役のタンクが欲しいと思う今日この頃。
MOBAで言えば耐久力があるタイプのファイターなのだ、私は。
耐久力がちょっとあるからタンクの真似事をしているに過ぎない。
さっきのクマみたいなのが出てくると途端に崩れるのがその証左だ。
何か技を編み出すべきか。
悩みどころだ。
「卿、詰めるぞ!!」
「おk!スター、トドメは任せた、溜めて!」
「了解です!」
ブレスで隙だらけになった電撃スピノを転ばせ、タコ殴りにする。
さっきのクマよりはマシだな。
尻尾を斬ってバランスを崩し、さらに起き上がろうとしたところで足を攻撃して転ばせる。
打撃力が高まっているからこそできる技だ。
「行けます!」
「3秒!」
「2」
「1」
「「「今!!」」」
チュドーン!!
頑張り吸い込mゲフンゲフン《スターアライズ》の大技が決まり、スピノは爆散。
固定砲台火力が加入してくれたのは嬉しい所だ。
「今まで使い方を間違えていたのが恥ずかしいほどに火力が出てます!」
「いや、合ってたんだけど出力が足りなかっただけの話でね?」
「一発の火力は随一だなあ。流石にアベレージは俺達の方が上だけど」
「相手の防御が固かったりしたら崩すのにも使えそうよね」
「単発火力が高いのはそれだけでえらいらしいです」
「アローズが言いそう」
『言ったよ』
「やっぱり」
《スターアライズ》は使い方が分かってからは成長著しい。
コイツも主人公では?
ボブは訝しんだ。
『うーん、相性が良かっただけかな?こいつもCにしてはちょっと強いか』
アローズは相変わらずだ。
次は何を出そうかというツラをしている。
まあ、テストプレイに生の声が欲しいというのは分かるのだけど。
『次コイツ出していい?三つ首ホオジロザメ』
「確定で海ステージじゃん、やだよ」
『えー、そこを何とか!!』
「適任他にもいるでしょ普通に!!」
『ここまで順調に倒されてるからたまには苦戦してるところが見たい』
「邪神ポイント稼ごうとしてる?」
『ゲーマーって底意地が悪いからさ』
「おい」
そんな無茶ぶりとかもありつつ。
その日の狩りは終わった。
三つ首ホオジロザメ?
シバいたけど何か?(怒
某死神モチーフだから空を歩けるんでね!!
チマチマ空対海をやりましたよ!!
《スターアライズ》は普通に水中戦やってました。
適応力高過ぎない?
フィストの奴はお留守番です。
アイツ海じゃ無力だった。
カナヅチなんだってさ。
「ただいま」
「おかえり、母さん」
さて。
母から認可が下りたとはいえ、日々の家事を忘れてはならない。
いつもと同じ生活をきちんと回して、その余暇で《魔獣》を狩る。
手段と目的が逆転するようなことはあってはならないのだ。
「今日はなにかな?」
「今日は早めに帰ってこれるっていうから、ミルフィーユとんかつにしてみた」
「また作るのが七面倒くさいものを作ったね……それじゃ、手早く着替えて来るよ」
「ご飯よそっとくね」
「ありがとう」
今日も一日、がんばったな。
そんなしみじみとした実感が、最近の私を満たしていた。
・キャサリン先生
主人公たちの担任。
特にこれといった特徴はない酒カス。
常にほろ酔いテンションだったりするが、ちゃんと素面。
夜は一升瓶をパカパカ開ける。
比較的怪異側の存在なのでどこの世界線にもいたりする。
・実は
Cランクをぽこじゃか倒してる主人公がおかしいという事実。
なんだかんだ言って御使たちは普通の善良な日本の少年少女なので争いとは無縁なのだ!!
とは言え、そろそろ慣れて来た猛者少年少女が頭角を現してくる。