よぉ、俺の名前はジェイコブだ。突然だが俺はかつて特殊部隊に所属していた。そしてある任務中にある女を助け出した。何でか知らんが俺はその女に惚れちまった。そして数ヶ月してその女に告白した。そしたらOKをもらちまった。その後俺は命の危険のある特殊部隊の仕事を辞めて、遠い農村で農業を営んでいる。おっと忘れていた、彼女の名前はキャサリンだ!めっちゃ美人なんだぜ!どんなに疲れている時に見てもたちまち元気になっちまうぜ!
ところでさっきキャサリンが農作業に行ったきりなかなか戻ってこないんだ。とりあえず探しに行かなきゃな。
とりあえず何かあった時のために銃を持ってキャサリンが向かったであろう場所に向かった。
俺はキャサリンが向かった先についた。土にキャサリンの靴がかなりの力で踏ん張ったであろう跡があった。
キャサリン、何かに襲われた!?
するとどこから音が聞こえてきた。
俺は急いで音のする方向へ向かった。
「へへへ動くんじゃねぇぞ」
「助けてジェイコブ!」
「キャサリン!」
「ジェイコブ!」
「お前は…!」
キャサリンはある男にナイフを向けられながら立っていた。
「よぉ〜ジェイコブ」
「お前は、まさかあの時の‥!」
「ああそうだ。お前のせいで俺の組織を壊滅させられたオリバー・サンダースだ!」
俺はピンときた。俺が特殊部隊に所属している時にとある詐欺組織を壊滅する任務に就いた時の元締めだ。あん時はふくよかでいかにも成金って感じの服装をしてたんだがな。今じゃあガリガリの金のない姿になっちまって一体誰のせいなんだ?(すっとぼけ)。
ま、おふざけはここまでだ。
「あのオリバーか。この俺の隙をついて逃げやがった。さあその物騒なナイフを下ろしてもらおうか」
「嫌だね!」
「ほぉそうきたか」
俺は持ってきた銃をオリバーに照準を定めた。
「前にお前が俺のとこにきた時もこんなことしたなぁ。だが今回はこうはなたねぇぜ」
何を言ってるんだ、とうとう頭がおかしくなっちまったのか?この男は。
そう思った矢先に謎の魔法陣が出てきた。
「魔法陣!?俺は夢でも見ちまってるのか?」
魔法陣が出たと思ったら、奴は女剣士みたいな奴を召喚した。
「そこの嬢ちゃん、俺はちと急いでるんだ。そこをどいてくれねぇか?」
俺は紳士だから女の子を傷つけたくないんだ。
「ほぉ、この私に楯突く人間がいるとはな。まぁいい。せいぜいこの剣の錆となるがよい」
そう言った女剣士は剣を体の横に流しながら片足を一歩前に踏み出した。
「ったく、傷つけたくないんだがね…」
俺は銃を構えた。
「死ねぇぇぇぇぇぇ!」
女剣士は剣を振った。
「うぉっと!」
キャサリンを助ける前にこっちが死んじまうじゃねぇか!
俺はすんでのところで避けた。
「ほぉ人間にしては中々やるな」
そう言った女剣士はその後も様々な剣技で俺の体力を削っていった。
「はぁはぁお嬢ちゃん…中々やるじゃねぇか…」
さすがに元特殊部隊の俺でもこれはきついな…。
「この私の剣を避け続けるとは。お主中々やるな。だが次で最後!」
次の瞬間、女剣士にまとわりつくオーラが先ほどとは違うものになった。
さすがの俺も体に力が入った。
「死ねぇぇぇぇ!」
「っ!」
ガキンッ!
何とか俺の銃で女剣士の攻撃を防いだ。
「往生際の悪い人間だな」
「悪かったな往生際の悪いやつで」
「だがそんな軽口はいつまで叩けるだろうな」
そう言った女剣士はさらに力を強めた。
さすがの俺も限界が近づいてきた。
女剣士と剣はさらに俺の顔に近づいてきた。
あの手を使いますか。
俺は予め持ってきた銃を即座に取り出し、右胸に一発お見舞いした。
「ガハッ…!」
女剣士は剣を落とし、右胸を押さえながら倒れ込んだ。
「やはりお前はアレリーヌに勝てたようだな」
「さあ、キャサリンを返してもらおうか」
俺はオリバーに銃を向けた。
「そいつはどうかな?」
次の瞬間、オリバーの周りは赤黒く光り始めた。
「な、なんだこりゃ!?」
「あばよ!ジェイコブ!」
そう言い放ったオリバーはキャサリンと共に消えてしまった。
俺のキャサリンが…!
たとえ世界の裏に逃げてでも見つけ出してやる。
そう誓った俺は家に戻り、かつて所属していた特殊部隊の情報部の友人に協力してもらい、居場所を探してもらった。
1ヶ月後
「まだキャサリンは見つからないのか!?」
俺は声を荒げながら友人に電話をかけていた。
『すまん、世界中の衛星を使っても、中々見つからなくて…』
「本当に隅々探したのか?」
キャサリンはめっちゃ美人で道ゆく野郎どもが2度身はするんだぞ!(諸説あり)
『ああ。あの日、お前さんがキャサリンの最後を見届けて以来、本当にいないんだ』
「まるで別世界に行っちまったみたいだな」
コンコン
「…すいませ〜ん」
誰かが家のドアを叩いていた。
俺の家にはインターホンがあるんだがな。
「すまん、誰かが来たみたいだ。少し外す」
そう言って俺は電話を切って玄関に向かった。
「あぁ、セールスはまた今度にしてく…れ…」
外にいたのは見たことのない服を着た女が立っていた。キャサリンの方が可愛いがな。
「違います!私はアルケリオン王国から来たペコリーヌです!」
「アルシオン王国…?嬢ちゃん漫画の読みすぎじゃないか?おじさん君を相手にしている暇はないんだ。帰った帰った」
俺は扉を閉めようとした。
「待ってください!まだ話は終わってません!」
こ、こいつ、ドアを閉めれないように足を中に入れているだと!?
「その足をどかせ!」
「どかしませんよ!あなた、お嫁さんを連れ去られましたよね!?」
!?思わず俺は扉を閉めようとした手を止めた。
「私はあなたのお嫁さん、キャサリンさんの居場所を知っています!」
「…少しだけ待っててくれ」
俺はリビングを綺麗にして、銃を隠したりなど客を招き入れられるようにして嬢ちゃんを中に入れた。
「で、嬢ちゃん、俺の愛しのキャサリンの居場所を知っているってのは?アルケリオン王国っていうのは?あんたは何でここにいる?」
「いきなり捲し立てないでください!ちゃんと話しますから」
しまった、俺としたことが。キャサリンを助けたいあまり質問しまくちまった。
「まず、私の自己紹介から始めますね。私はペコリーヌ、アルケリオン王国の外務局で密入国者を取り締まっています」
「オリバーは密入国したから嬢ちゃんが動いているってわけか」
「まぁそんな感じですね」
「次に、アルケリオン王国を説明しますね」
「アルケリオン王国というのはですね、
「異世界?」
俺には言っていることの意味がわからなかった。
「まあ簡単に言うとあなたのいる世界とは色々なものが異なる世界です。この世界にはない魔法とかあります。逆にこの世界にある便利道具なんかはありません」
「…なるほど。それでオリバーは何で魔法が使えた?」
「…恐らく、アルケリオン王国で暗躍している魔王に与えられたんだと思います」
そういうことか少しだけ納得できた。だが魔王?どういうことだ?
「魔王ってどういうことだ?」
「私たちアルケリオン王国をここ数年襲撃している魔物の集団のことです。偵察部隊によるとその長である魔王がどこからか人間を連れてきて眷属にしているようなんです」
「その1人がオリバーってわけか」
だから
「あ、最後の質問のアンサーも答えないとですね」
「嬢ちゃんは外務局の密入国者をとっ捕まえるところに所属していて、今回、オリバーが密入国に値するからそれを辿っていたらここに来たってわけだな」
「まあそんな感じですね。1ヶ月前に、キャサリンさんがいるところを目撃されて、外務局の魔法を駆使してここまで辿り着いたってわけです」
俺は1連の説明を嬢ちゃんから受けた。だがまだ疑いが拭えたわけじゃなかった。そこである質問をすることにした。
「嬢ちゃん、ここで何か魔法を見せてくれ。それを見してくれたら嬢ちゃんの話を信じてやる」
「わかりました。じゃ、まずは…」
ペコリーヌは近くにあったパンを指差した。
「あのパンを増やします」
「は?」
ペコリーヌが祈りのポーズをすると、パンが2つに増えた。
「本当に増えた…」
「これはショーズ・フェルメーレンという魔法で物を増やすことができます」
「ということは金とかも増やせるのか?」
「増やせますけど増やした瞬間に転移魔法で魔法省という違法魔術を管理しているところに転移させられて捕まるので無理ですね」
「異世界でもそういうのはしっかりしているのか」
「これで信じて頂けました?」
ペコリーヌは聞いてきた。
「信じたいのは山々だけどよ、まだ信じれねぇ。俺、元特殊部隊だから疑り深いんだ」
「ちっめんどくせえな…」
こいつ、舌打ちしたぞ?
「しょうがないですね。とりあえず外に出ましょう」
ペコリーヌに言われるがまま俺は外に出て、森まで歩いた。
「ここなら誰にも見られないかな…。じゃ私の手を握ってください」
「あ、ああ」
俺は言われるがまま手を握った。
「じゃ、行きますよ〜!」
次の瞬間、体が浮かんだ。
「何だこりゃ!?これも魔法なのか!?」
「そうです。空を飛ぶ魔法です。これで信じました?私がちゃんと魔法を使っているっていう」
「ああ信じた信じた」
下が丸見えっていうのは恐ろしいぜ。
その後、俺は愛しのキャサリンを助けるために友人に頼んで、武器をたっぷりと持ってきてもらった。
「この黒っぽい武器たちは何ですか?」
「キャサリンを助けるのに必要な武器だよ」
「その手に持ってる長いのは?」
ペコリーヌは指を指して聞いた。
「これはMk17って言って俺が所属してた特殊部隊で使われていたんだよ」
「エ、エムケー17…?」
どうやらペコリーヌは俺が魔法を初めて見た時みたいな反応を示していた。
他にもロケットランチャーや俺の愛銃などの武器を紹介した。
「物騒すぎません?あとどうやって持っていくんですか?」
「嬢ちゃん、荷物を入れれる魔法とか持ってないのか?」
「一応ありますけど…ちょっと待ってください」
なんだかんだで武器は入れることができた。
「で、準備はいいですか?」
「ああ」
「じゃあ行きますよ〜」
「転移魔法!」
ペコリーヌが魔法を唱えると周りから魔法陣が出てきて俺の視界は白くなっていった。
転移後、俺は眼を疑った。
「ここは本当に異世界なのか?」
「はい」
「じゃあなんでこんな部屋に転移したんだ?」
転移した場所は取調室みたいな部屋だった。
一応異世界に行ったのでタグはファンタジーにしといた。