抱えているロビンの事を気にしつつブルックももとへ急ぐルフィ、本当はチョッパーの所へロビンを届けたいのだが現実的ではなかった。
ブルックの状況が気になる、いち早く戻らなければならないこと。
チョッパーもまたどこかで黒ひげの一味と戦っているであろうこと。
最善策はブルックのもとへ戻りロビンの介抱をしてもらうことだった。
各所で壮絶な戦いが繰り広げられている上空をギア4で飛ぶ。
黒ひげ海賊団の巨漢船長と戦う麦わらの一味と勝手に子分盃を交わしている麦わらの連合軍、そして世界政府、海軍、革命軍、
全てが入り乱れ死闘を繰り広げている。
知った顔がチラホラと見える、味方を助けたい気持ちを抑え最優先すべき黒ひげの元へ向かった。
「見えた!」
ルフィが1時離脱した場所とほぼ同じ所で戦っている、しかしその手前で闘う2人を見過ごすことができずに地上におりたルフィ。
その2人も手を止める。
サボとコビーだ
肩で息をするコビーと表情をださないサボが同時に言う
「ルフィ」「ルフィさん」
サボはルフィが抱えているのがロビンだと気づいた。
「ロビンは無事か!?」
ルフィは無言でうなずきコビーを見る。
全ての海軍にこんな事を言う気にもならないがコビーには言っておきたかった。
「コビー」
コビーがビクッと緊張する。
「はい⋯」
「お前世界政府が今までなにをしてきて、なにを隠しているか知っているのか?」
「ルフィさんもそちら側ですか⋯」
「僕は⋯理不尽に幸せを踏みにじられる人々を助けてきました。相手は海賊だけではありません、山賊や反社会勢力、確かに軍部にも悪事に手を染めている者もいました。が、それは一部でありほとんどが正しい海軍、正しい政府、それにより世界の治安が守られています!」
「その世界政府をお前見たのかよ!」
ルフィがコビーの胸ぐらを掴み怒鳴りつける、あの時の目と同じ、ルフィは時折この目をする。
怒りとも違う、『真剣』そのものの目、覇王色を開眼させるきっかけとなる『目』である。
この『目』には人を動けなくする力があった。
「俺は見た、人に聞いたとかでなく全てを見た。世界政府のやっていることは『悪事』だ!」
「できれば2人には戦ってほしくない」
コビーの力が抜け膝をつく。
「サボ、行くね」
「黒ひげのところか?」
「うん」
「また⋯あとでな」
サボが笑ってルフィを見送る。
ルフィは振り返りサボに微笑み返し飛び去る。
残された2人⋯
「お前、ルフィと知り合いなのか?」
「⋯⋯はい、命の⋯いえ、人生の恩人です。」
「ルフィは俺の弟だ、あいつは海賊だがガキのころから心が真っすぐなんだ、弱いくせに心が強かった」
「なんとなく分かります」
「俺は行く、もしルフィの言ってた事を知りたいのならついてこい」
サボは背中をむけて歩いていく
そしてコビーは
―――――