黒ヒゲとの闘いを征したルフィは仲間たちを探すために走っていたがニカ化の代償ともいえる老化が始まってきた。
「やばいぃぃぃ〜、 ⋯からだがぁぁぁ~」
走っていたスピードが徐々に下がり、腰がミルミル曲ってくる、顔がしわくちゃになりとうとう倒れ込んでしまった。
「ヘェ~ ヘェ~」
「み〜ん〜なぁ〜 ⋯い〜る〜かぁ~」
そこへブルックとロビンが駆けつけてきた。
「ルフィさん、大丈夫ですか?!」
「おぉぉぉ~ かったけどぉ~ ⋯はらへったぁぁぁ~ 」
「急ぎましょう、空島が崩れてきています」
返事も聞かずにブルックはルフィを担ぎ走り出す。
目指すはサウザントサニー号、もちろん皆もサニー号に集まる算段になっている。
「みなさぁぁぁぁん、 いませんかぁぁぁ」
走りながら皆に呼びかける。
するとウソップの弱々しい返答が聞こえた。
「おれだー、ここにいる、来てくれ!」
ウソップは右肩を鉄杭のようなもので木に打ち付けられていた。
「ウソップさん、平気ですか!」
「あぁ」
答えるウソップ、とても勝ち戦の後には見えなかった。
「へへ ヴァンオーガーならむこうでもっと大変なことになってるぜ」
振り返り確認しようにも見える範囲に黒ヒゲ海賊団狙撃手、ヴァンオーガーの姿は見えない。
「ウソップさん⋯」
「肉眼じゃみえねぇょ⋯」
ウソップがニヒルに笑う
「早くこの肩にぶっささってるの抜いてくれ⋯」
ブルックは躊躇なくウソップの肩から楔状のものを引き抜いた
「ぐぁぁ!」
「平気ですか?!」
「へっ、 なんてことねぇよ」
片膝をつき強がるウソップ
「急がねえとやべぇんだろ、 いこうぜ!」
サニーに向かう一行に次々仲間が集まってきた。
「うるせぇ、クソマリモ! テメェはついてくりゃいいんだ!」
「なんでヘボぐるコックに俺がついて行かなきゃなんねぇんだ」
ぎゃぁぎゃぁいいつつ2人が走ってくる。
いつまでたっても、どこへ行ってもこの光景は変わることはなかった。
皆、満身創痍には違わないが全ての闘いを征し晴々した気分だった。
担がれるルフィ、それと10人の仲間たち。
ルフィはぼんやりとフーシャ村を出港した時を思い出す。
「シャンクスに麦わら帽子を返しに行く」「仲間10人を作る」「海賊王になる」
そのすべてがもうすぐ叶う⋯
その時
「バホホホホ⋯」
聞いた事のある笑い声
背後から一味に近づいてくる
「あいつ⋯ 魚人島の」
ウソップがいち早く気づく
「おい! 船投げストーカー野郎が来てるぞ!」
皆が振り返るが視認はできない
「フランキー、俺をおぶれるか、あまり揺らさないでくれ」
「おうよ! 変態すんだな! フランキーーー、 ドッキング!!」
ウソップを肩にのせ右腕で巧みに固定する
ウソップは精神を凝らしバンダーデッケンの気配を察知し武器である『アダムカブト』を構える、ウソップの顔が歪んだ。
ヴァンオーガー戦で負傷した右肩、巨大パチンコを使うには致命的な負傷であった。
「グギギギギ」
「平気か、ウソップ!」
フランキーの問いかけに答えないウソップ
それを並走し見ているゾロ
「今⋯ムリしないで⋯ いつするってんだ⋯ グギギ」