コードギアス~4人の浪人~   作:三戦立ち

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どうも
今年も1年よろしくお願いします。

番外編ということであいつらをモデルにしたキャラクターを出します。
お楽しみに


第1話

‐1年前 日本解放戦線第13戦略特殊任務班 陽炎 第2基地‐

 

 3人の陽炎の隊員が隊長と口論していた。

「貴様ら! 命令違反するつもりか!」

 

 3人の内1人、大柄の男が口を開いた。

 

「先程申した通りです。 隠密作戦とは言え作戦内容、目的地も分からぬ作戦には参加できないということです。」

 

「それに集められた顔触れを見れば全員上官からはよく思われない者ばかりのようですがこれはどういう意味ですか?」

 

 細身の男は冷ややかな笑みを浮かべた。

 

「貴様ら、絶対服従という陽炎の鉄則を忘れたわけではあるまい。もう一度言う!命令に従え!!」

 

 坊主頭の男は物言わず荷物を持ちその場から立ち去った。

 

「じゃあ俺達、もとの作戦に戻るのでこれで。」

 

 細身の男も荷物を持ち、大柄な男も上官に敬礼しその場から立ち去った。

 

 

 3人が道を歩いていると1人の少年兵を見つけた。

 

「おっ、流崎じゃないか。」

 

 大柄な男、岡村 成親(おかむら なりちか)は流崎 アキラの姿を見て声をかけた。

 

「お前、何か用事でもあるのか?」

 

「作戦参加の命令があってきた。 今回は隠密作戦のようだ。」

 

「おいおい、お前もかよ。」

 

細身の男、内藤 裕二(ないとう ゆうじ)はヒッヒッヒと笑った。

 

「お前もお呼ばれとなるとこりゃますます怪しいな。」

 

「どういうことだ?」

 

「行ってみればわかる。」

 

先程まで無口だった本田 知憲 (ほんだ ともあき)は呆れたような口調で答えた。

 

「まっ、面倒事には巻き込まれたくないからよ。俺達はおさらばするぜ。じゃあな。」

 

内藤はアキラに手を振り別れた。

 

アキラは3人の言葉が気になりながらも上官がいるところへとむかった。

 

そのアキラの姿を1人の初老の男が建物の中から見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

今は使用されていない廃道を1人の男が歩いていた。 フード付きのマントをまといフードで顔を隠している。

林が生い茂る薄暗い道を歩いていると廃道を抜けその先には小さな街が見えた。

 

 

‐また奴らと向き合うことになる。だがこれから先の為に俺は奴ら陽炎と戦わなければいけない。‐

 

 

フードをとり顔が月灯りに照らされ、流崎 アキラは街へと入っていった。

 

 

‐カゴシマ デミズ‐

 

デミズにある小さなゲットーその廃墟が立ち並んでいる中に大きなトレーラーがある工場の中へと入っていった。

 

トレーラーから降りた本田の顔には無精髭がはえ髪も無造作に伸びていた。トレーラーのうしろのコンテナを開け2台のKMFが入っていた。だがそのKMF無頼は2機とも破損箇所が見受けられていた。

 

「おいおい、2機ともスクラップ寸前じゃないか。もっといいもんなかったのかよ本田。」

 

内藤は呑気にサングラスのレンズを拭いていた。

 

「文句言う暇があるなら少し修理を手伝えよ内藤。 先に仕入れた3機とも手つけてねぇじゃねぇか。」

 

「悪いがこの手のものはご無沙汰でな。 お前みたいに傭兵であちこちで走り回るようなことは俺の性に合わないんだよ。」

 

 

「なんだと! 敵に尻尾振って名誉ブリタニア人になったお前が!!」

 

2人の口論に岡村が割って入った。

 

「本田、こいつの無駄口を一々聞くなよ。 ここで内輪揉めはよそうぜ。 お前達を見つけるのにえらく苦労したんだ。」

 

 

 

「俺が手伝おう。」

 

ここにいる全員とは違う声に3人は振り向くとアキラが入口にいた。

 

「流崎! お前生きていやがったか。」

 

「元陽炎らしき軍人がここにいるのを聞いてもしやと思ってな。」

 

「お前が来てくれるなんてな。 実はな……」

 

岡村が自分たちの目的を話そうとしたが先にアキラのほうが口を開いた。

 

「カゴシマにある陽炎の基地に井ノ本がいるようだな。」

 

「わかってるなら話が早い。 だったらコイツの修理を手伝え。」

 

本田はアキラに無頼の機動キーを投げた。 受け取ったアキラは羽織っていたマントを脱ぎ岡村達はアキラの姿に目の色を変えた。

 

「流崎、その服は…」

 

マントの下に着ていたのは黒の騎士団の制服だった。

 

「へっへへ。 黒の騎士団に元陽炎がいるって噂は聞いたことがあったが流崎お前だったのかよ。」

 

内藤は笑みを浮かべた。

 

アキラは無頼のコックピットに乗り込み機動キーをまわした。

 

立ち上がった無頼は工場の外の空き地で1周、2週と動き機体を止めようとアキラはランドスピナーを止めたがランドスピナーのホイールは止まらず無頼は瓦礫の中へと突っ込んでしまった。

 

「っち、こいつもかよ。」

 

無頼の動きを見て本田は舌打ちをした。

 

「流崎、どうだ?」

 

岡村は機体から降りたアキラに機体について問いただした。

 

「ランドスピナーは使えない。それと制御系もおかしいようだ。」

 

「結局バラすしかないか。」

 

岡村は首をポキポキと鳴らした。

 

「よっしゃ! やろうぜ!」

 

 

 

 

 

4人は最初にKMFの分解からはじめた。

 

「裏ルートでないと手に入らないのはわかるがもっとマシなのはなかったのかよ。」

 

本田はほぼスクラップ同然のKMFを見て不満をこぼした。

 

「仕方ねぇさ。だからこそここの工場を手に入れたんだ。 本田、文句あるなら抜けてもいいんだぜ。」

 

「…っけ、やってやる。 井ノ本を殺すためならやるぜ。」

 

 

アキラと内藤はもう1機の無頼の分解を開始した。

 

「お前、あの作戦に参加したみたいだな。 もっともお前さんを見るとどうやら地獄のようだったな。」

 

「まぁな。」

 

「参加しようがしまいが地獄だったわけか。 見ろよ岡村の額の傷、敵地のど真ん中で味方から見捨てられて一生消えない傷できちまった。」

 

内藤の言う通り最後に会った時にはなかった傷が岡村の額にできていた。

 

「傷だけならまだマシだ。 もっと悲惨なのは本田だ。 奴の家族がいる町に別働隊の陽炎が作戦のどさくさに紛れて町を荒らしまわって慌てて帰ってみれば町は壊滅。たった1人の家族の妹が奴らに弄ばれて殺されていた。 俺達への報復でしたらしいぜ。」

 

 

「……そういうお前は?」

 

「俺か、へっへへ。あいつらと比べたらかわいいもんさ。」

 

 

どこか言葉を濁した態度にアキラは気にはしたが岡村に呼ばれ内藤のところから離れた。

 

 

 

 

‐味方の基地を襲った謎の作戦、そこにいたのはC.C.というギアスという謎の力について関係のある女だった。 この作戦に参加した俺は味方から殺されかけ日本開放戦線からも逃げるように去り、租界のシンジュクゲットーを彷徨いそこでかつて俺の上官だった安永、藤浪達が治安警察としてゲットーを牛耳っていた。 治安警察から狙われる事になった俺は仮面をつけた謎の男ゼロ率いる黒の騎士団の傭兵として共に戦うことになった。‐

 

 

作業をしながらアキラはあの作戦から今日まであったことを思い出していた。

 

 

‐黒の騎士団でKMFを駆って戦う紅月カレン。カレンとの出会いがきっかけで俺はアッシュ・フォード学園で学園生活を送り生徒会のミレイ達そしてルルーシュ・ランペルージいやブリタニアの元皇子そして、黒の騎士団のリーダーゼロでもあるルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、日本最後の総理大臣枢木ゲンブの息子でエリア11の副総督ユーフェミア・リ・ブリタニアの騎士、枢木スザク。 

敵味方が入り乱れたこの奇妙な学園生活で俺は今までになかった安らぎの時を過ごした。‐

 

 

アキラが黙々と作業している中内藤が本田の指示が気に入らず口論を繰り広げていた。

 

「っけ! あとはお前1人でしな!」

 

「なんだと内藤!!」

 

 

‐そして3ヶ月前の租界での決戦で現れた赤い右肩を施した敵KMFの部隊。 井ノ本達陽炎、奴らが今ブリタニアにいるのは間違いない。 その背後にいるブリタニア、奴らはどういう関係で繋がっているのか。 そして俺を何故執拗に狙うのか。‐

 

 

数時間後、合わせて4機の無頼の修理、カスタマイズが完了した。

4機とも日本開放戦線と同じ緑の塗装を施してある。そしてランドスピナーの横に装着してある小型のブースター

、コックピットの右横にはミサイルポット、あと個人により武装が異なっていた。アキラは通常使われるライフル、腰の裏にはナイフ状に短くした廻転刃刀。岡村は対KMF用の大型ライフルに通常の廻転刃刀。内藤は2丁のライフルとナイフ状の廻転刃刀。本田はライフルに先端が廻転刃刀の刃となった槍をコックピットの横に立掛けている。

 

 

「どうにか終わったな。 ん、どうした本田? まだ何か物足りなさそうな顔してるな。」

 

岡村はどこか不満そうな顔をしている本田に尋ねた。

 

「まだ直す所がたくさんある。 長期戦になったら使えねぇ。」

 

「キリがねぇよ。 それにこれだけカスタムした機体だ。グロースターに十分相手できるさ。」

 

「本田、心配もほどほどにしろよ。 調べた話あそこは小規模の基地で敵の数も少ない。それにほとんどの敵が陽炎に入隊間もないブリキ野郎共しかいないんだ楽勝さ。」

 

「だがな…」

 

「へっ、日本人でもないブリキ野郎が陽炎名乗るなんてよおかしな話だ。」

 

内藤は無頼を見てあることを思いついた。

 

「挨拶代わりに俺達のも赤く塗っておくか?」

 

内藤のその言葉に岡村達はキッと内藤を睨んだ。

 

「お前、塗りたいのか!」

 

「おいおい、マジになるなよ。 冗談だよ冗談。」

 

内藤は苦笑いをした。

 

岡村は首を鳴らし気合を入れた。

 

「よしっ!! じゃあ行くか!!」

 

KMFをトレーラーのコンテナに収納し4人はトレーラーに乗り込んだ。

 

「内藤、ルートの道順はこれでいいんだな。」

 

「あぁ、ここなら一般の道じゃないからな。軍の目は届かないぜ。」

 

「よぉし、首を洗って待ってろよ、井ノ本寛司。」

 

岡村はトレーラーのキーをまわし発進させた。

 

 

 

「そういやよ流崎、お前なんで黒の騎士団にいたんだ?」

 

内藤が知っているアキラは普段から無口で一体何を考えているのか分からない得体の知らない部分がありそんな男が何故黒の騎士団にいたのか気になった。

 

「なんだお前、女か?」

 

内藤は小指をたてニタっと笑った。

 

「手配書にいたよな。確か……紅月カレンって、見た目はお前と同じくらいのガキみたいだけどよ。」

 

「……俺の仲間だ。」

 

「やっぱ知ってんだ。 お前、もうその子を抱いたのか?」

 

内藤のその言葉にアキラはキッと睨みつけた。

 

「おいおいそう怒ることはねぇだろ。」

 

「内藤少しその口閉じられねぇのか!! うるさくて運転集中できねぇじゃねぇか。」

 

運転しながら岡村は怒鳴るように叫んだ。

 

「別にいいだろ。あの子供だったアキラちゃんが男になったかもしれないじゃないか。」

 

相変わらずの態度にアキラは溜息を吐いた。

 

「………俺の…戦う理由だ。」

 

アキラの言葉に内藤は口笛を吹いた。

 

「女の為に戦うなんざホント一皮むけたようだな流崎。」

 

「しばらく会わねぇ間変わるもんだな。」

 

怒鳴っていた岡村であったがアキラの変わりように少し驚いていた。

 

 

 

‐日本の軍史上最強のKMF部隊を作り上げた男、井ノ本寛司。奴を追えば何わかるはずだ。 だからこそ俺は昔の仲間と戦うことにした。 そしてカレン、俺が唯一心を許せた女。 あいつがまだ捕まっておらずどこかで戦っているのかもしれない。俺がこうして戦えばどこかでまた会える、そんな淡い期待を持っていた。 カレン、お前に会うにはまた戻るしかないようだ。 あの硝煙にまみれたあの場所へ……‐

 




ちなみにラスト・レッドショルダーに出てくるターボカスタムは自分の中で一番好きなスコタコのカスタム機です。
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