〜特級裨益呪霊〜 黄昏の福音 作:楓舞星
「神闘、
テラスが使った、
ーー解説しよう。
だが、そんな神闘をとうとう……
「神闘、
特級裨益呪霊は会得した。
「えーっと、何勝手に私の神闘パクってんですか?動きが完全に私と一緒なんですけど……」
「一番最初使われていた型だから……1番早く習得するさ……でも、一緒じゃない、全くもって一緒じゃない……」
静かに、特級裨益呪霊は言う。
「まあ、私の方が完成度は余裕で高いかな?」
ニヤリと笑いながらそう言っても、実の所テラスは内心動揺を隠せなかった。
(し、神闘だぞ?この世界にはない概念なはずなんだぞ?な、なんでこいつはこんな精度で神闘を収めているんだ?)
それに……
「っ!」
テラスは頬に拳が掠める。それをした、特級裨益呪霊は、
「ようやく……1ダメージ……」
どこか達成感に満ちた声でそう言った。
「いやいや……1ダメージどころか、心にはカンストダメ、9999ダメ喰らっているよ!」
テラスはなんとかファントムに返して場を濁すが、
(ヤバい……コイツは早めに仕留めないと……ヤバいっ!!)
テラスは気づいている。もうコイツの神闘の基礎部分は完成していることに。このままコイツを放逐したら、勝てる奴はもうこの世に五条しか、いや、不気味さからして五条でも危ういかもしれない。
だから、マジの本気を出し、
「龍閃崩拳!」
「ぐっふ!」
「神速閃拳!」
「がはっ!」
「絶華一閃!」
テラスは生首を掴みあげる。
「テメェはなにもんだ?何をしてる……?」
「がぶっ……ようやく、1ダメージだ。長かったぁ」
「痛えな……今のガブリで2ダメージ目だろうが。テメェは一体何を言っている?」
「お前の『素』の底は見えた。元から知っていたけど、実際に見ると心が引き締まるよ」
「おかえり」
夏油は返事を特級裨益呪霊に返す。対して特級裨益呪霊は、『まあまあ』疲れた顔をしてから、
「ただいま」
そう言った。
テラスが帷に入った時、もう既に戦闘は始まっていた。巨大な木が実物質化しており、それは天を覆い隠していた。その規模感から即座に、
「こりゃあ特級呪霊の仕業かな。準一級が二人いるとはいえ、早めに行かないとまずそう……」
タッタッタとテラスが寺付近に近づいた時だった。藍色髪の女が現れた。
「ん?いや、殆ど輪郭しかみえないから呪霊なのはわかるんだけど、何お前?」
「こんにちはーっす。『お嬢ちゃん』。ちと『私』と勝負しないかい?」
「……はぁ?勝負?」
「おいお前、お前もまさか特級か?あっちで暴れてるのはお前の仲間どもってことか?」
「さあ?『私』にはわからないな」
「ふーん、あくまでシラを切るつもりなんだ……いいや、名前は?いや、名前ないか」
「うん。『私』に名前はないよ」
「じゃあ、なんて呼ばれてるか、あだ名教えろ」
「特級裨益呪霊ちゃんですっ!」
「ーーじゃ、さっさとやろうぜ」
「……」
雰囲気が変わり、突っ込んできた特級裨益呪霊とテラスは武の交換をする。
が、
(コイツの武……明確に私のものだ……しかも、)
テラスは特級裨益呪霊の拳をつい受ける。同時にテラスの片腕が破損する。
「重いぃっ!!」
「私に褒められても何も嬉しくないな。こんなの、ただの繰り返しただけ……」
テラスは片腕だけの状態で、何とか応戦し、
「龍・閃・崩・拳!!!」
「ぐっ!!」
「絶華一閃!」
「……また負けた……か……」
「……また負けた……か……」
「……また負けた……か……」
「……また負けた……か……」
「……また負けた……か……」
「……また負けた……か……」
「……また負けた……か……」
「……また負けた……か……」
「……また負けた……か……」
「……また負けた……か……」
………………
「おかえり」
夏油は返事を特級裨益呪霊に返す。対して特級裨益呪霊は、『ひたすら疲れた』顔をしてから、
「ただいま」
そう言った。
テラスが帷に入った時、もう既に戦闘は始まっていた。巨大な木が実物質化しており、それは天を覆い隠していた。その規模感から即座に、
「こりゃあ特級呪霊の仕業かな。準一級が二人いるとはいえ、早めに行かないとまずそう……」
タッタッタとテラスが寺付近に近づいた時だった。藍色髪の女が現れた。
「ん?いや、殆ど輪郭しかみえないから呪霊なのはわかるんだけど、何お前?」
「こんにちはーっす。『お嬢ちゃん』。ちと『私』と勝負しないかい?」
「……はぁ?勝負?」
「おいお前、お前もまさか特級か?あっちで暴れてるのはお前の仲間どもってことか?」
「さあ?『私』にはわからないな」
「ふーん、あくまでシラを切るつもりなんだ……いいや、名前は?いや、名前ないか」
「うん。『私』に名前はないよ」
「じゃあ、なんて呼ばれてるか、あだ名教えろ」
「特級裨益呪霊ちゃんですっ!」
「ーーじゃ、さっさとやろうぜ」
雰囲気が変わった特級裨益呪霊はそう言って突っ込んでくる。テラスはそれに冷静に、
「神闘、
「神闘、
「神闘、
「神闘、
「神闘、
「神闘、ーー」
特級裨益呪霊はテラスと対等に戦う。テラスは普通にドン引きを通り越して、コイツはここで仕留めなければマズイと全力でかかる。
……いつの間にか、特級裨益呪霊は呪力強化をせず、生身の体で戦っていた。
長い長い時を歩むうちに、その方が、対等だと思ったから。
どこか律儀な所があるのも特級裨益呪霊の特徴であった。
だが……
「はぁ……はぁ……テメェ、なにもんだ……」
「がぶっ」
「痛てえなぁ……これ以上ダメージを与えないでくれる?私のガラスのハートは今にも砕け散りそうなんだよ」
テラスはダメージを明確に受けながらも、戦闘に勝利した。
「はぁ……また負けた……か……」
「はぁ……また負けた……か……」
「はぁ……また負けた……か……」
「はぁ……また負けた……か……」
「はぁ……また負けた……か……」
「はぁ……また負けた……か……」
「はぁ……また負けた……か……」
「はぁ……また負けた……か……」
「はぁ……また負けた……か……」
「はぁ……また負けた……か……」
………………