〜特級裨益呪霊〜 黄昏の福音   作:楓舞星

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25話:渋谷事変 交渉

その場に来たのは、テラスだった。

 

「テメェ……何しやがった?」

 

 憤怒の形相でテラスはソイツに聞く。

 

「なんだ貴様……閃に似てるな……」

 

「私の質問に答えろ」

 

「いらぬだろう……貴様もどうせ死ぬのだから」

 

 倒れているのは、七海、直毘人、真希だった。

 

「お前程度が私を殺せると思ってるのか?ひよっこ……七海さんが倒されてるところを見るに、お前特級だろ?名前を教えろ」

 

「……なんだと貴様?儂の名は漏瑚。無論、特級に分類されておる……」

 

「そうか、漏瑚、殺してやる」

 

「誰が貴様程度に殺されるか、死ね」

 

 テラスの背後に噴火する様なマグマが噴き出る。

 

 ーーオメガバスティオン。

 

 テラスはそんな背後から噴き出るマグマを、チラリと見て、腕をくるりと回すだけでオメガバスティオンをし、そのマグマは掻き消えた。そんな理解不能な現象を前に、漏瑚は、

 

「っ!?」

 

「……さっさと来なよ。私を殺しに来るんだろう?その勝負、買ってやるよ。大人買いでなぁ!」

 

「ちっ!」

 

 絡め手は通じないと、漏瑚はテラスに近距離戦を申し込む。が、それが間違いだった。

 

「神速一閃」

 

 漏瑚の襲いかかろうとした腕がポロリと落ちた。

 

 次に、

 

「豪魔一閃」

 

 この一太刀にて、もう一つの腕が落ちる。

 

「乱舞一閃」

 

「純正一閃」

 

 両足がいつの間にか切断されていた。

 

 そうして、一瞬にして四肢全てを切られた漏瑚は、

 

「なんだとぉ!???」

 

「理円・絶華・煉獄一閃」

 

 漏瑚は中心を穿たれた。

 

「……」

 

 テラスが各人の安否確認をしようとしたときだった。

 

「また間に合わなかった……私ってほんと、つくづくダメだな……まあ、間に合っても説得出来るかわからないけど」

 

「っ!お前は!」

 

「やあ、テラス。まあ、次で会おうや」

 

 ーーオメガバスティオン。

 

 テラスはそんな背後から噴き出るマグマを、チラリと見て、腕をくるりと回すだけでオメガバスティオンをし、そのマグマは掻き消えた。そんな理解不能な現象を前に、漏瑚は、

 

「っ!?」

 

「……」

 

「ちっ!」

 

 絡め手は通じないと、漏瑚はテラスに近距離戦を申し込む。が、それが間違いだった。

 

「神速一閃」

 

 漏瑚の襲いかかろうとした腕がポロリと落ちた。

 

 次に、

 

「豪魔一閃」

 

 この一太刀にて、もう一つの腕が落ちる。

 

「乱舞一閃」

 

「純正一閃」

 

 両足がいつの間にか切断されていた。

 

 そうして、一瞬にして四肢全てを切られた漏瑚は、

 

「なんだとぉ!???」

 

「理円・絶華・煉獄ーー」

 

「ストーーップ!!」

 

「……閃か。なんの様だ?私はお前を信用してない」

 

「いやね、ソイツ、呪霊にしては意識がしっかりとあるから、引導を渡す前に、殺しちゃう前に、言葉を聞いてあげてくれないか?」

 

「な、なんだ閃か……いらぬ!死ぬときは潔く逝く!それが呪霊として、真の人間としてのーー」

 

「はぁ……本人この様に言ってますけど?と言うか、お前がこの呪霊に死んでほしくないだけだろ。時間稼ぎのつもりなら切るぞ」

 

「……まあ、違わないわな。でも、その呪霊は呪霊としての域を超えられると思うんだ。だから、生かしておいてくれない?」 

 

「……まあ、ただの戯言と捨て切るにはまあ、多少は理性的だな……」

 

 テラスは漏瑚の主張を聞いた。

 

 ーー人間は嘘で出来ている。表に出る正の感情や行動には、必ず裏がある。だが負の感情、憎悪や殺意などは偽りのない真実だ。そこから生まれ落ちた我々呪いこそ、真に純粋な本物の人間なのだーー

 

「ちと、呪霊第一主義的すぎるし、論理に穴はあるが、まあわからんくもないーー

 

 

 

 

 

 ーーだがな、お前は『私の仲間』に手をだした。なら理由は十分だ」

 

 そうして、テラスは漏瑚の中心を穿った。

 

「……ねぇ、どうにかして許してやれないかな?ここで焼かれる人がでるのは運命だから変えられないんだよね。変えようとしたらしっぺ返しがくる」

 

「あ?まあ、無理だな。うーん、そうだなぁ……更生して人を殺さずに生きるっていうのなら話は別だけど。んなもん無理だろ?」

 

「……おーけ」

 

ーーオメガバスティオン。

 

 テラスはそんな背後から噴き出るマグマを、チラリと見て、腕をくるりと回すだけでオメガバスティオンをし、そのマグマは掻き消えた。そんな理解不能な現象を前に、漏瑚は、

 

「っ!?」

 

「……」

 

「ちっ!」

 

 絡め手は通じないと、漏瑚はテラスに近距離戦を申し込む。が、それが間違いだった。

 

「神速一閃」

 

 漏瑚の襲いかかろうとした腕がポロリと落ちた。

 

 次に、

 

「豪魔一閃」

 

 この一太刀にて、もう一つの腕が落ちる。

 

「乱舞一閃」

 

「純正一閃」

 

 両足がいつの間にか切断されていた。

 

 そうして、一瞬にして四肢全てを切られた漏瑚は、

 

「なんだとぉ!???」

 

「理円・絶華・煉獄ーー」

 

「ストーーップ!!」

 

「……閃か。なんの様だ?私はお前を信用してない」

 

「漏瑚はもう二度と人を殺さないし、人と仲良くするから殺さないで!」

 

「き、貴様何を言っておる!!儂は人間を絶滅させるのだ!」

 

「本人この様な調子ですけど?」

 

「……漏瑚も死にたくないよね?」

 

「いらぬ!死ぬときは潔く逝く!それが呪霊として、真の人間としてのーー」

 

「んないらんこと言うなぁぁぁ!!邪魔くせぇぇ!!」

 

「もういい。それ以上喋るな」

 

 テラスは中心を穿った。

 

「どうしよう……」

 

「なあ、なんでお前はこの呪霊を助けようとしているんだ?いや。まあ、お前はこの呪霊の仲間だからっていたらそれまでだけど」

 

「……」

 

「ふーん、答えないか。まあ、どうでもいいや」

 

 ーーオメガバスティオン

 

 ーーオメガバスティオン

 

 ーーオメガバスティオン

 

 ーーオメガバスティオン

 

 ーーオメガバスティオン

 

 ーーオメガバスティオン

 

 ーーオメガバスティオン

 

 ーーオメガバスティオン

 

 ーーオメガバスティオン

 

 ………………

 

 ーーオメガバスティオン。

 

 テラスはそんな背後から噴き出るマグマを、チラリと見て、腕をくるりと回すだけでオメガバスティオンをし、そのマグマは掻き消えた。そんな理解不能な現象を前に、漏瑚は、

 

「っ!?」

 

「……」

 

「ちっ!」

 

 絡め手は通じないと、漏瑚はテラスに近距離戦を申し込む。が、それが間違いだった。

 

「神速一閃」

 

 漏瑚の襲いかかろうとした腕がポロリと落ちた。

 

 次に、

 

「豪魔一閃」

 

 この一太刀にて、もう一つの腕が落ちる。

 

「乱舞一閃」

 

「純正一閃」

 

 両足がいつの間にか切断されていた。

 

 そうして、一瞬にして四肢全てを切られた漏瑚は、

 

「なんだとぉ!???」

 

「理円・絶華・煉獄ーー」

 

「ストーーップ!!」

 

「……閃か。なんの様だ?私はお前を信用してない」

 

「いやね、交渉したいことがあるんだ」

 

「なにをだ?」

 

「漏瑚の中心を分割して、弱体化って事で許してあげて」

 

「なんで私がそんな七面倒なことをしなければならんのだ。人を殺す呪霊は死ね。悪は死ね、死ね、死ね!!」

 

「……やってくれたら、その代わり、私に一度だけなんでも命令させてあげる。『できる範囲で』だけど」

 

「……ほう。それはどう言う風の吹き回しだ?」

 

「私からしたら、漏瑚は魔神ブウのようなものと言ったら伝わるかな?更生を、人として生きれる余地がある」

 

「まあ、ないわけじゃないな。話を聞く限り、理性的な面がある。だが、それはあくまで呪霊としての理性さだ」

 

「……まあね」

 

「なあ、漏瑚さんよぉ、あんたは人を殺さずに生きる事は可能か?」

 

 それに漏瑚が答えるより前に、

 

「で、でもまだ漏瑚はーー」

 

「テメェには聞いてねえんだよ。すっこんでろ三下。渋谷駅の便器でも拭いとけ」

 

「っ!」

 

 テラスに凄まれてついビビってしまう。本物と偽物の違いはこう言う所にもでている。もう、閃はテラスを自身と認識していないからのことでもある。すでに閃からみたテラスは、ただの若い記憶を持った別人なのだ。

 

「んで、漏瑚さんよぉ、テメェのお仲間さんはテメェに生きて欲しいそうだが?ご感想をどうぞ」

 

「……閃よ……」

 

「……」

 

「儂に人間を殺めないことは、世にある限りあり得ない……だから、無駄だ」

 

「そういうこと。コイツは魔人ブウだと思ったら大間違い……いや、正確に言えばミスターブウにはなれない存在」

 

「……無駄……か。ここまで、何度も言葉を交わしても無駄なら、やっぱり……」

 

 そう言うと、閃は顔を俯かせた。元より、閃は人の味方である。呪霊の味方ではない。でも、生きてほしいと思ったのだ。初めてのことだった。

 

「ふーん、それじゃ、遠慮なくーー」

 

 テラスは中心を穿とうとする。そうしようとした時だった。途方もない覇気を感じ、テラスは手を止めてそちらを見る。

 

「……ようテラス……久しぶりだな」

 

 現れたのは、宿儺であった。

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