〜特級裨益呪霊〜 黄昏の福音 作:楓舞星
その場に来たのは、テラスだった。
「テメェ……何しやがった?」
憤怒の形相でテラスはソイツに聞く。
「なんだ貴様……閃に似てるな……」
「私の質問に答えろ」
「いらぬだろう……貴様もどうせ死ぬのだから」
倒れているのは、七海、直毘人、真希だった。
「お前程度が私を殺せると思ってるのか?ひよっこ……七海さんが倒されてるところを見るに、お前特級だろ?名前を教えろ」
「……なんだと貴様?儂の名は漏瑚。無論、特級に分類されておる……」
「そうか、漏瑚、殺してやる」
「誰が貴様程度に殺されるか、死ね」
テラスの背後に噴火する様なマグマが噴き出る。
ーーオメガバスティオン。
テラスはそんな背後から噴き出るマグマを、チラリと見て、腕をくるりと回すだけでオメガバスティオンをし、そのマグマは掻き消えた。そんな理解不能な現象を前に、漏瑚は、
「っ!?」
「……さっさと来なよ。私を殺しに来るんだろう?その勝負、買ってやるよ。大人買いでなぁ!」
「ちっ!」
絡め手は通じないと、漏瑚はテラスに近距離戦を申し込む。が、それが間違いだった。
「神速一閃」
漏瑚の襲いかかろうとした腕がポロリと落ちた。
次に、
「豪魔一閃」
この一太刀にて、もう一つの腕が落ちる。
「乱舞一閃」
「純正一閃」
両足がいつの間にか切断されていた。
そうして、一瞬にして四肢全てを切られた漏瑚は、
「なんだとぉ!???」
「理円・絶華・煉獄一閃」
漏瑚は中心を穿たれた。
「……」
テラスが各人の安否確認をしようとしたときだった。
「また間に合わなかった……私ってほんと、つくづくダメだな……まあ、間に合っても説得出来るかわからないけど」
「っ!お前は!」
「やあ、テラス。まあ、次で会おうや」
ーーオメガバスティオン。
テラスはそんな背後から噴き出るマグマを、チラリと見て、腕をくるりと回すだけでオメガバスティオンをし、そのマグマは掻き消えた。そんな理解不能な現象を前に、漏瑚は、
「っ!?」
「……」
「ちっ!」
絡め手は通じないと、漏瑚はテラスに近距離戦を申し込む。が、それが間違いだった。
「神速一閃」
漏瑚の襲いかかろうとした腕がポロリと落ちた。
次に、
「豪魔一閃」
この一太刀にて、もう一つの腕が落ちる。
「乱舞一閃」
「純正一閃」
両足がいつの間にか切断されていた。
そうして、一瞬にして四肢全てを切られた漏瑚は、
「なんだとぉ!???」
「理円・絶華・煉獄ーー」
「ストーーップ!!」
「……閃か。なんの様だ?私はお前を信用してない」
「いやね、ソイツ、呪霊にしては意識がしっかりとあるから、引導を渡す前に、殺しちゃう前に、言葉を聞いてあげてくれないか?」
「な、なんだ閃か……いらぬ!死ぬときは潔く逝く!それが呪霊として、真の人間としてのーー」
「はぁ……本人この様に言ってますけど?と言うか、お前がこの呪霊に死んでほしくないだけだろ。時間稼ぎのつもりなら切るぞ」
「……まあ、違わないわな。でも、その呪霊は呪霊としての域を超えられると思うんだ。だから、生かしておいてくれない?」
「……まあ、ただの戯言と捨て切るにはまあ、多少は理性的だな……」
テラスは漏瑚の主張を聞いた。
ーー人間は嘘で出来ている。表に出る正の感情や行動には、必ず裏がある。だが負の感情、憎悪や殺意などは偽りのない真実だ。そこから生まれ落ちた我々呪いこそ、真に純粋な本物の人間なのだーー
「ちと、呪霊第一主義的すぎるし、論理に穴はあるが、まあわからんくもないーー
ーーだがな、お前は『私の仲間』に手をだした。なら理由は十分だ」
そうして、テラスは漏瑚の中心を穿った。
「……ねぇ、どうにかして許してやれないかな?ここで焼かれる人がでるのは運命だから変えられないんだよね。変えようとしたらしっぺ返しがくる」
「あ?まあ、無理だな。うーん、そうだなぁ……更生して人を殺さずに生きるっていうのなら話は別だけど。んなもん無理だろ?」
「……おーけ」
ーーオメガバスティオン。
テラスはそんな背後から噴き出るマグマを、チラリと見て、腕をくるりと回すだけでオメガバスティオンをし、そのマグマは掻き消えた。そんな理解不能な現象を前に、漏瑚は、
「っ!?」
「……」
「ちっ!」
絡め手は通じないと、漏瑚はテラスに近距離戦を申し込む。が、それが間違いだった。
「神速一閃」
漏瑚の襲いかかろうとした腕がポロリと落ちた。
次に、
「豪魔一閃」
この一太刀にて、もう一つの腕が落ちる。
「乱舞一閃」
「純正一閃」
両足がいつの間にか切断されていた。
そうして、一瞬にして四肢全てを切られた漏瑚は、
「なんだとぉ!???」
「理円・絶華・煉獄ーー」
「ストーーップ!!」
「……閃か。なんの様だ?私はお前を信用してない」
「漏瑚はもう二度と人を殺さないし、人と仲良くするから殺さないで!」
「き、貴様何を言っておる!!儂は人間を絶滅させるのだ!」
「本人この様な調子ですけど?」
「……漏瑚も死にたくないよね?」
「いらぬ!死ぬときは潔く逝く!それが呪霊として、真の人間としてのーー」
「んないらんこと言うなぁぁぁ!!邪魔くせぇぇ!!」
「もういい。それ以上喋るな」
テラスは中心を穿った。
「どうしよう……」
「なあ、なんでお前はこの呪霊を助けようとしているんだ?いや。まあ、お前はこの呪霊の仲間だからっていたらそれまでだけど」
「……」
「ふーん、答えないか。まあ、どうでもいいや」
ーーオメガバスティオン
ーーオメガバスティオン
ーーオメガバスティオン
ーーオメガバスティオン
ーーオメガバスティオン
ーーオメガバスティオン
ーーオメガバスティオン
ーーオメガバスティオン
ーーオメガバスティオン
………………
ーーオメガバスティオン。
テラスはそんな背後から噴き出るマグマを、チラリと見て、腕をくるりと回すだけでオメガバスティオンをし、そのマグマは掻き消えた。そんな理解不能な現象を前に、漏瑚は、
「っ!?」
「……」
「ちっ!」
絡め手は通じないと、漏瑚はテラスに近距離戦を申し込む。が、それが間違いだった。
「神速一閃」
漏瑚の襲いかかろうとした腕がポロリと落ちた。
次に、
「豪魔一閃」
この一太刀にて、もう一つの腕が落ちる。
「乱舞一閃」
「純正一閃」
両足がいつの間にか切断されていた。
そうして、一瞬にして四肢全てを切られた漏瑚は、
「なんだとぉ!???」
「理円・絶華・煉獄ーー」
「ストーーップ!!」
「……閃か。なんの様だ?私はお前を信用してない」
「いやね、交渉したいことがあるんだ」
「なにをだ?」
「漏瑚の中心を分割して、弱体化って事で許してあげて」
「なんで私がそんな七面倒なことをしなければならんのだ。人を殺す呪霊は死ね。悪は死ね、死ね、死ね!!」
「……やってくれたら、その代わり、私に一度だけなんでも命令させてあげる。『できる範囲で』だけど」
「……ほう。それはどう言う風の吹き回しだ?」
「私からしたら、漏瑚は魔神ブウのようなものと言ったら伝わるかな?更生を、人として生きれる余地がある」
「まあ、ないわけじゃないな。話を聞く限り、理性的な面がある。だが、それはあくまで呪霊としての理性さだ」
「……まあね」
「なあ、漏瑚さんよぉ、あんたは人を殺さずに生きる事は可能か?」
それに漏瑚が答えるより前に、
「で、でもまだ漏瑚はーー」
「テメェには聞いてねえんだよ。すっこんでろ三下。渋谷駅の便器でも拭いとけ」
「っ!」
テラスに凄まれてついビビってしまう。本物と偽物の違いはこう言う所にもでている。もう、閃はテラスを自身と認識していないからのことでもある。すでに閃からみたテラスは、ただの若い記憶を持った別人なのだ。
「んで、漏瑚さんよぉ、テメェのお仲間さんはテメェに生きて欲しいそうだが?ご感想をどうぞ」
「……閃よ……」
「……」
「儂に人間を殺めないことは、世にある限りあり得ない……だから、無駄だ」
「そういうこと。コイツは魔人ブウだと思ったら大間違い……いや、正確に言えばミスターブウにはなれない存在」
「……無駄……か。ここまで、何度も言葉を交わしても無駄なら、やっぱり……」
そう言うと、閃は顔を俯かせた。元より、閃は人の味方である。呪霊の味方ではない。でも、生きてほしいと思ったのだ。初めてのことだった。
「ふーん、それじゃ、遠慮なくーー」
テラスは中心を穿とうとする。そうしようとした時だった。途方もない覇気を感じ、テラスは手を止めてそちらを見る。
「……ようテラス……久しぶりだな」
現れたのは、宿儺であった。