とある男の不幸な事故   作:サクラ君

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さてティーダの運命はいかに…

お楽しみください!


第9話 死してなお受け継がれる想い。

シルバーロードを構え、転送ポータルに向かって発射した。

 

なぜ発射したかというとこの状況だ。

 

万が一にでも他のところに奴らが転送してしまえばその世界は終わってしまうからだ。

 

そして俺はもう助からない。

 

だから俺は手に持っているシルバーロードを構え、化け物に向かった。

 

想えばこいつとも長い中だ。

 

確か俺が12のときに金がないので自分で作った以来の物だ。

 

これは俺にとっての相棒。そして死してゆく俺に向けられている最後の思いかもしれない。

 

息を整え痛む傷を抑え、自分と自分の不甲斐なさに笑った。

 

 (あ~あ。ティアが言ったことが本当になったな。)

 

多分あの時普通に帰って入ればこんなことにはならなかったに違いない。でも………

 

こんなことがあったからこそ子供たちを助けることができ、あのおっさんや他の人々にも出会えたのだろう。さあ最後の仕事に取り掛かりますか…

 

「覚悟しろよ。化物!!」

 

そうして化け物に向かって撃った。しかし、それは当たることなくかわされる。

 

「くそっ!あの体格にしてあのスピードかよ。反則だ。」

 

魔力弾を再び装填して撃つ。

 

しかしまたかわされる。

 

これの繰り返しだ。

 

でもあることにより状況は一変した。

 

俺がふと目を話した瞬間。

 

「ぐはぁっ!!」

 

これを好機とみた相手が俺に向かって攻撃してきたのだ。

 

当然避ける術はない。

 

終わったなと思ったところでなんとシルバーロードがバリアを張ってダメージを軽減してくれたのだ。

 

「はぁはぁ。……まだ…だ!!」

 

俺は力なくデバイスを構え、敵に向かう。

 

これがおそらく俺にとっての最後の攻撃だ。

 

出し切る力を全て出し、敵に向かう。

 

「これが俺の最後の技だ。全力全壊で行くぞ!!セントラリーミラージュ!!」

 

この技はまだ未完成だが今出せる最大の技だ。この技の特徴は幻術を本当にするという技。よって創り出される多くの武器。剣、槍、刀、銃、斧、短剣、他もろもろ。

 

それを一気に相手に突き刺すと言う技。作り出せるだけ作り出す。そして優に100本以上を超えたとき、相手にそれをイッキに突き刺した。

 

 いっけぇぇぇ!!!!」

 

相手の身体全体がえぐられる。

 

暫くすると敵は絶命した。

 

しかしこの技には副作用がある。

 

相手がくらった分のダメージを自分も喰らうことになる。

 

なので最後の切り札なのだ。俺は薄れゆく意識の中、こう思った。

 

(ティア、セイント、レオン、サエ、レイ、ミラン………みんな生きてくれ。……俺の分まで…幸せを。)

 

「はは。最後にまた”あいつ”と会いたかったな。元気にしていれば何よりだが…」

 

家族、子供達…そして昔の親友のことを想った。そして…

 

その瞬間ティーダ・ランスターの意識はものすごい激痛と共に消滅したのである。

 

 

 セイントside

 

 

「ん?ここは……」

 

僕が起きると知らない天井だった。

 

僕は今まで何を…………あっ!そうだ!!みんなは!!ティーダさんは!!!

 

あたりを見渡すといきなりドアの方から声がした。

 

「あら?起きたの?」

 

見る限り看護婦さんらしい。

 

「大丈夫?顔色が変よ?」

 

声をかけられたので返した。

 

「はい……それより僕と同じくらいの子供達がいませんでしたか?」

 

「ええ。いたわ。みんな無事よ」

 

「そうですか。……」

 

とりあえず一安心だ。しかし一番聞きたいことが他にあった。

 

「あのぅ~僕たちより少し歳があった男性見てませんか?」

 

「いいえ。貴方達だけよ。」

 

返事は即答だった。つまりティーダさんは………もう………

 

「それにしても貴方達はどこからきたの?転送ポータルの前で倒れていたけど。」

 

「はい。……僕達は第45管理内世界からきました。」

 

言った瞬間空気が凍った。そしてあることを口走る

 

「まさか……本当に?」

 

「はい?」

 

「第45管理内世界は確か10日前に封鎖されたと聞いたわ。確か誰かがバイオテロを起こしたそうね。」

 

「封鎖?」

 

「そうよ。でもおかしいわね?全部封鎖したと聞いたけど……どこの転送ポータルからきたの?」

 

「中央病院です。」

 

「中央病院?………ああ!確かあそこって臨時用の転送ポータルがったわ。それでね……」

 

それからいろいろ聞いた。その世界…僕らがいた世界で何が起こったのか。

 

そして話した。僕らの生き抜いたあの地獄の一週間を。

 

一生忘れることの出来ない時間を。

大切な仲間たちとの時間。唯一僕たちを逃がしてくれた管理局の人の事。

 

そして僕はその人がなりたかった執務官を目指すだろう。

 

助けてもらった命をまたあの人の様に他の人を助けられるように。

 

そしていつの日か自分であの真実を確かめれるように、僕は退院後ティアと言う子に会いに行こう。

 

そしてあの人の勇姿をはなそう。

 

そう胸に刻み込んだ僕は今はもういない彼に向かって敬礼した。

 

sideout

 

 

「ふぅ~それにしてもさっきの世界。気持ち悪かったな」

 

『そうですね。あの世界は衛生が悪かったです。』

 

俺は今海が見えるところに来ている。青空は綺麗にすき通り、海はそれを移し、青く染まっている。

それにしても……

 

「平和が一番だな!!」

 

『そうですね。さっきみたいな世界には行きたくないですね。』

 

俺達は笑いあい、海を見ながらこの世界のことについてこう思った。

 

「『やっぱり平和が一番だな(ですね)』」と笑いながら言っていたのであった。

 




ジェ「それにしても気づかないことって罪ですね。」
直「?いきなりどうしたんだ?」
ジェ「いいえ。」
直「でもさっきの世界は気持ち悪かったところだけど…今回の世界もなあ~」
ジェ「確かに一見、普通そうにみえますが周りがですね…」
直「そうだね。じゃあ次回予告でも行きますか。」
ジェ「はい!作者よろしくお願いします」
 次回
  「転移した直樹達の前に現れる謎の幼女。
    主人公に迫る幼女の真意とは?」
では次回で!!
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