とある男の不幸な事故   作:サクラ君

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短いです。


第20話 怪しい影

 

ロイと言う奴との戦闘のあと、ユリアさんたちはすぐさま病院へと搬送された。

俺たちはディーダとまだ幼いティア、そして保護者役のジェル、そしてニコニコしているがつらそうな顔をしているクイントさんと一緒に病院の食堂で結果が来るのを待っていた。何故食堂だというとまああれだ。ドラマとかでやっている治療中とか書かれている扉の前で待つのは流石に子供には荷が重く、今にもディーダが泣き出しそうだったし、まだ幼かったティアはそれが何なのか理解できていなかったがディーダの顔を見て一緒に泣き出しそうになっていたからだ、そしてクイントさんはジェルがいるからいいですよ?と言うといや私も個人的に心配だから一緒に居ましょうとか言って結局一緒にいる羽目になった。

 

「それで…フィリオさん達…助かるんでしょうか?」

 

「分からないわ。でも大丈夫よ。フィリオは陸の管理局エースで大熊の守護神って言われていたし、ユリアも疲れただけだと思うから。」

 

あの人…陸のエースだったんですね…こんなことを思うんですが、陸は変人が多いのでしょうか?だってあの転生者の元気(笑い)玉を拳で粉砕する人間離れした人がいたり、あの白い悪魔とか言われていた人が使っていたライトブレイカーの氷結版ブリザードブレイカーを出したりしたから…

 

「何か失礼な事を言った?」

 

「いえ。なんでも」

俺は笑ってごまかす。それにしてもどうして俺の心の声を聞けるんですか?俺にプライバシーってないんでしょうか?

 

「まあいいわ。それにユリアは陸の魔導師じゃないわよ?」

え?それってどういう――

 

「ユリアは海の魔導師で管理局の青い悪魔とか言われていたわ。まあそれがどういう経緯か知らないけどフィリオと出会ってこっちに移ってきたのよ」

管理局の青い悪魔…まさか魔王とか言われてないよな?流石に…

 

「まさか魔王とか言われてなかったですか?」

 

「あら惜しいわね。彼女は魔神って言われていたわ。常勝無敗で有名だったもの」

魔人ですか!?いやいや。魔神か…ということは高町なのはよりかなり強いということになるのか?

 

「どういったことで有名だったんですか?」

 

「えーっと何もないところから氷でできた武器を何百本と取り出したり、その武器から光を出してたり、ああそうそう、硬化を投げて秒速で打つ魔法も使っていたわね。」

ユリアさん。あなたも実は転生者じゃないんですか?なに!?なんでどこぞの王の財宝やら超電磁砲の氷バージョンやら使えるの!?

 

「…まさか~他にも面白い能力とかあるとか?」

俺は冗談で聞いてみる。これ以上あったら既に転生者の域を超えていることになるぞ?まあそんなことはないと思うが…

 

「ううん。…あっ…」

何かを思い出したようだ。何やら顔を笑顔にしている。なんだか聞きたくないんだが…

 

「たしか…ディソー●とか言ったかしら。妄想で生み出すているあれ?それの全種類を使えるらしいけど…なんなのかしら?」

まさかの妄想具現化能力!?ありえねぇ~。っていうかユリアさんってまさか冷血って言われていたのってオタクの事を普段誰にも離せないからじゃないか?

 

「まっ。私が聞いた話じゃそんなとこね。」

いつの間にか話が盛り上がっているとゲンヤさんが俺たちのもとへ来た。どうやら無事治療は成功したらしい。

 

「それでなんだが…ディーダ君、ティアナちゃん。お母さん達が退院するまで俺の家にこないか?」

するとゲンヤさんがこんな話を切り出した。どうやら事前にユリアさんたちから言われていたらしい。どんだけこの世界はご都合…用意がいいんだ?

 

そして気になるディーダ君の反応は!

 

「…分かりました。」

はぇーな。決めるの…

 

「お母さん達がとりあえず無事なのは分かりましたし、お言葉に甘えさせていただきます。」

どこで覚えたんだろう?お言葉に甘えさせていただきます。なんて難しい言葉。

 

『まあマスターにとってはでしょうが』

うるさい

 

「じゃあ急になるんだが出発は明日でいいか?」

本当に急だな…もう少し時間をやればいいのに

 

「はい。家に着替えを取りに行くだけですから」

ディーダはそういうと俺に顔を向けた。

 

「ナオキもお世話になったね。いろいろありがとう。」

 

「なんだよ?最後の別れってでもねぇのに」

 

『マスターそれフラグですよ?』

 

「そうだよね!また会えるよね?」

 

「ああ。いつになるかわからねぇけど生きている間には絶対会えるさ」

そうだろ?俺はお前がいる世界から約数年後の人間なんだぜ?

 

『マスター。かっこいいコト言わないでください』

なんでお前が反応すんの!?

 

「そうだね。じゃあナオキまた!」

 

「ああ…って出発明日なのに今別れるの!?お前どんだけ気が早いんだよ?」

 

「あはは。そうだね」

俺はディーダと笑い合うとティアナの頭にそっと手を伸ばした。うん。今初めて触った気がするよ原作に出てくる主要キャラにいやでも感動だね。こんなことでもないと一生触れそうにないもんね。天然記念物に触った感じだよ。触ったことないけど…

 

「どうしたの?ナオキ」

 

「いや今ちょっとだけ感動に浸ってただけだ」

 

「?」

 

「なんでもない」

俺たちは日が暮れるまで話し続け、そして翌日、ディーダはゲンヤさんたちの次元に戻っていった。

そして俺は

 

「さてと家に帰るか」

 

『どこの家ですか?マスター?』

 

「はぁ?決まってるだろ?ランスター家の隣の家だよ」

 

『そうですか(それは困りますね。”原作”を”元”に戻すためにやらなくてはならないのですが…しかたありません。強硬手段を取りいましょう)』

 

「どうしたんだ?ジェル?黙ったりして」

 

『いえいえマスター。お気になさらずに。…”私に全てを任せて下さい。”』

なんだろう?すごく眠……い………。

 

『フフフ……』

 

「これがマスターの体ですか。さて今回はどのように消しましょうかね。じゃあこうしましょう。……………だ。さてと私はいや、私たちはそろそろお暇させていただきましょう。では、さようなら。この次元の人たち」

その子が去ったあとには不気味に笑う声が鳴り響いたという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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