血統表が表示されるので、挿絵表示ONの方が見やすいとは思います。
(見える……!)
血統表。
そして、因子。
さっきまでならカタログでも開かなければ分からなかった血統が、今は馬を見るだけで頭の中に広がっている。
(これだよ、これ!)
俺は興奮したまま、近くにいた馬へ目を向けた。
父。
母。
母父。
さらに、その前。
血統表に並ぶ馬の名前。
そして、その横に浮かぶ因子。
(スピード、スタミナ、瞬発……)
間違いない。
ウイポの血統表だ。
なら。
(これなら配合に使える)
因子には、活性する組み合わせがある。
一番分かりやすいのは、近いところに同じ因子を揃えること。
父と母父。
あるいは父父と母父。
スピードならスピード。
瞬発なら瞬発。
同じ因子を持つ血を合わせる。
(よし、あとはうちの繁殖を確認さえすれば――)
◆
家に帰るなり、俺は繁殖牝馬のところへ向かった。
一頭目。
(血統表)
父。
父父。
母父。
「…………」
(因子、なし)
次。
(こいつもない)
次。
(こいつも)
その次。
(……無因子、ただしST系か)
さらに次。
(零細血統……)
六頭。
全部見た。
「…………」
もう一度、一頭目に戻る。
母父。
ない。
二頭目。
ない。
三頭目。
やっぱりない。
(マジかよ……)
一個か二個の因子はあたりする。ただ、それは先祖に遡ればでしかなく、活性ルール上はないのと変わらない。
因子が欲しいところにない。というかそもそもない。
父にスピード因子を持った種牡馬を連れてきても、母父に何もなければ合わせようがない。
(ウイポなら、即リストラなんだけどなあ……)
繁殖牝馬の枠には限りがある。
売却。
新しい繁殖牝馬を買う。
ゲームなら、それで終わりだ。
だが。
俺は目の前の牝馬を見上げた。
「…………」
(じいちゃんの馬なんだよな)
しかも。
俺は五歳だ。
勝手に牧場の繁殖牝馬を売れるわけがない。
「どうすんだ、これ……」
せっかく因子が見えるようになったのに。
肝心の。
(因子がねえ……)
だが。
「……いや」
まだ方法はある。
母父に因子がなくても。
片側だけで因子を活性させる方法があった。
(四代連続)
父系。
あるいは母系。
先祖から同じ因子が三代続けば小活性。
四代続けば大活性。
(スピード因子が四代続いてる種牡馬を付ければいい)
俺は居間へ走った。
◆
引っ張り出したのは種牡馬カタログだった。
牧場なんだから、当然置いてある。
来年、どの種牡馬を付けるか。
写真。
競走成績。
種付け料。
そして血統表。
ページを開く。
(見える)
印刷された血統表にも、ちゃんと因子が浮かんでいた。
「よし」
まず見るのは、種牡馬本人の因子。
(瞬発)
次。
(因子なし。論外)
次。
(スタミナ)
違う。
次。
「お」
ようやくスピード。
その父も。
(スピード)
「おお」
さらにその父。
(……違う)
「駄目か」
次。
(なし)
次。
(晩成)
次。
(瞬発)
「…………」
ページをめくる。
めくる。
めくる。
「い、いねえ……」
そもそもスピード因子を持つ種牡馬が少ない。
見つけても、二代続けばいい方だった。
三代続けば小活性。
四代続けば大活性。
せめて三代。
できれば四代。
そう思って探し続けて。
「……お?」
手が止まった。
まず、種牡馬自身。
スピード。
その父も。
スピード。
さらにその父も。
スピード。
もう一代。
スピード。
「四つ……!」
四代連続。
(これなら確定で因子が活性する! しかも四代連続だから、大活性だ!)
ようやく見つけた。
名前を見る。
「ミスターシービー……」
セントライト。
シンザン。
それに続く、日本競馬史上三頭目の三冠馬。
競走馬としての実績なんて、今さら説明するまでもない。
しかも。
種牡馬としても、すでに結果を出している。
代表産駒はヤマニングローバル。
デイリー杯三歳ステークス、アルゼンチン共和国杯、目黒記念と重賞を三勝。
ほかにも重賞馬を複数出し、皐月賞二着のシャコーグレイドなど活躍馬もいる。
「…………」
(これしかないじゃん!)
三冠馬。
種牡馬としても実績あり。
しかも、スピード因子が四代連続。
うちの繁殖牝馬に因子がなくても、これなら使える。
そして。
種付け料。
「…………」
百万円。
「ひゃ、百万円!?」
一瞬驚いて。
すぐに、もう一度ミスターシービーの名前を見る。
三冠馬。
産駒にも重賞馬が何頭もいる。
(……いや、むしろ百万円で付けられるのか?)
これなら。
これしかない。
「じいちゃん!」
「なんだ?」
「こいつ! こいつどう!?」
「どれだ」
「ミスターシービー!」
「シービー?」
じいちゃんがカタログを覗き込む。
「これなら百万円!」
「駄目だ」
「早っ!」
「百万円なんぞ出せるか」
「でも三冠馬だよ!?」
「だから高いんだろうが」
「これなら絶対――」
「一回で受胎するとは限らんのだぞ」
「…………」
止まった。
「種付けだけで終わりじゃない。馬を連れていくのにも金が掛かる。獣医にも診てもらわにゃならん。つかなきゃ、その年は仔も取れん」
じいちゃんはカタログを指で叩いた。
「うちじゃ、一頭の種付けに出せても三十万くらいまでだ」
「三十万……」
「百万円あるなら、繁殖を一頭入れ替える方を考える」
「…………」
繁殖牝馬なら。
一度買えば、そのあと何頭も仔を産んでくれる。
でも種牡馬は違う。
その年の。
その一頭を作るための金だ。
(ゲームなら百万円くらい普通に払ってたんだけどな……)
ここは零細牧場だった。
「……駄目かあ」
ようやく見つけた。
確実に使える種牡馬。
なのに。
今度は金が足りない。
(なら、三十万までだ)
条件は一気に厳しくなった。
二十万円。
(因子なし)
次。
(三十万……スタミナ)
次。
(晩成か)
「うーん……」
それでもページをめくる。
すると。
「……お?」
見覚えのある名前があった。
ハギノカムイオー。
(こんなのも三十万で付けられるのか)
宝塚記念を勝った名馬。
父はテスコボーイ。
母はイットー。
俺でも知っている馬だ。
血統を見てみる。
が、即座に落胆する。
「惜しいな……」
父、テスコボーイ。
スピード。
その父、Princely Gift。
スピード。
さらにその父、Nasrullah。
スピード。
きれいに並んでいる。
だが。
ハギノカムイオー自身の持つ因子は。
勝負根性。
「…………」
連続因子活性は、本馬から数えてという条件だ。
(こいつがスピードだったら、Nasrullahまでの連続条件が成立したのに……)
名馬。
予算内。
父系もあと一歩。
それでも。
使いたかった条件には届かなかった。
「次だ、次……」
そう言って、またページをめくった。
十万円。
(なし)
三十万円。
(瞬発)
次。
(スタミナ)
次。
(因子なし)
さらに次。
「…………」
結局。
最後まで見た。
「いねえ……」
条件を満たす馬は、見つからなかった。
いや。
正確にはいる。
ミスターシービーがそうだった。
ただ。
うちには手が届かない。
「…………」
そこで、ようやく気づいた。
(そりゃそうか)
スピード因子が何代も続いている。
つまり、その血統を使えば。
相手の繁殖牝馬がどうであれ、スピード因子を活性させられる。
「…………」
(それって、種牡馬としてめちゃくちゃ優秀ってことじゃん)
どんな繁殖牝馬にも使いやすい。
配合相手を選ばない。
少なくとも、因子だけを考えるなら。
そんな種牡馬が。
二十万や三十万で、ごろごろ転がっているわけがない。
(そりゃ高いわ……)
いや。
ミスターシービーほどの馬が百万円なら。
種牡馬として見れば、むしろ安いくらいなのかもしれない。
ただ。
(うちには高すぎるんだよ……)
「くっそー……」
結局。
安い種牡馬を探すだけでは、どうにもならない。
俺はカタログを閉じた。
(せめて、うちの繁殖牝馬がもう少し良ければなあ……)
母父に。
一個でも。
使える因子が付いていれば。
選べる種牡馬は、もっと増える。
「…………」
そういえば。
さっき、じいちゃんは言っていた。
百万円あるなら。
繁殖を一頭入れ替える方を考える、と。
◆
「じいちゃん」
「今度はなんだ」
「繁殖牝馬、新しいの買わない?」
聞いてみた。
駄目元で。
すると。
「……ふむ、そうだなあ……」
「え?」
じいちゃんは少し考えてから、腕を組んだ。
「実は前から一頭、そろそろ入れ替えようとは思ってたんだ」
「ほんと!?」
「ああ。もう歳だからな。来年も仔を取るか迷ってたところだ」
思わず立ち上がる。
「じゃあ買おう!」
「なんでお前が決めるんだ」
「どこで買うの!?」
「話を聞け」
じいちゃんが呆れた顔をする。
「繁殖馬のセールがあるんだ」
「繁殖牝馬のセール?」
「ああ。ジェイエスってとこでな」
「そんなのあるの?」
「あるとも。結構前からやっとるぞ」
「へえ……」
「競走馬だけが売り買いされるわけじゃない。繁殖に上げる牝馬や、仔を産んできた繁殖牝馬も売りに出る」
「そうなんだ」
「牧場だって、ずっと同じ馬だけ置いとくわけにはいかんからな。歳を取った馬を出して、新しい血を入れることもある」
「…………」
(新しい血)
その言葉に、思わず反応した。
「俺も行く!」
「まだ行くとも言っとらん」
「行こう!」
「だから、なんでお前が決めるんだ」
「お願い!」
「…………」
じいちゃんはしばらく俺を見て。
ため息をついた。
「まあ、見るだけ見に行くか」
「行く!」
「返事だけは早いな」
◆
セールの前日。
「ほれ」
じいちゃんが、テーブルの上に一冊の冊子を置いた。
「なにこれ?」
「明日のセリの名簿だ」
「もう見ていいの!?」
「見るためのもんだ」
俺はすぐに手を伸ばした。
表紙をめくる。
馬名。
年齢。
血統。
競走成績。
すでに繁殖入りしている馬なら、これまでの産駒まで載っている。
「おお……」
「破るなよ」
「破らないって」
ページをめくる。
中央未勝利。
地方で数勝。
中央で一勝して、その後は伸びなかった馬。
競走成績だけ見れば、派手な馬はほとんどいない。
(まあ、そりゃそうだよな)
重賞を勝ったような馬が、うちでも買えそうなところに簡単に出てくるわけがない。
でも。
血統まで見ると話は少し違った。
(お、中央デビューしてる馬だと、結構いい父もいるな)
父マルゼンスキー。
「おおっ」
戦績を見る。
(……中央で1勝か)
それでも、値段の目安を見ると。
「高っ」
相応の値段なのかもしれない。だが、とてもではないが告げられた予算では買えそうもない。
次。
父トウショウボーイ。
(こっちもいる!)
中央では大した成績を残していない。
なのに。
「こっちも高い……」
やっぱり。
分かりやすく血統のいい馬は、本人が走っていなくても安くはならない。
(そりゃそうか)
繁殖牝馬なんだから。
走ったかどうかだけじゃなく、その血を買うんだ。
俺はさらにページをめくった。
(なし)
次。
(スタミナ)
次。
(……微妙)
また次。
気づけば、じいちゃんが後ろから覗き込んでいた。
「お前、まだ見てるのか」
「うん」
「明日行くんだぞ」
「分かってる」
「なら早く寝ろ」
「もうちょっと」
「さっきもそう言ってたぞ」
「あとちょっとだけ」
「寝坊しても置いてくからな」
「それは困る!」
「だったら寝ろ」
「これ見たら!」
「まったく……」
じいちゃんが呆れながら部屋を出ていく。
俺はそれを見送って。
また一枚、ページをめくった。
「……ん?」
そこで。
手が止まった。
プリマルーブル。
牝六歳。
一九九〇年生まれ。
(俺と同い年じゃん)
中央でデビュー。
十戦ほど走ったが、勝ち上がれず。
その後、地方へ移籍して一勝。
(地方で一勝か。まあ、こんなもんだよな)
そして。
血統を見る。
父。
ラシアンルーブル。
瞬発。
「お」
因子がある。
だが。
それ以上に。
俺の目は、その先で止まった。
父父。
Nijinsky。
スピード。
そして、母父。
Bold Lad。
スピード。
「…………」
二頭とも。
スピード因子。
(そういえば……こっちもあったな)
因子活性のルール。
血統表で見た時。
生まれる馬から数えて四代前。
そこには、種牡馬が四頭並ぶ。
その四頭が持つ因子がすべて同じなら。
その因子は大活性を起こす。
さらに、その四頭の種牡馬のうち、二つ目の因子を持っている馬がいれば。
その二つ目の因子も、それぞれ小活性する。
「…………」
(そういえば、昨日見てた種牡馬……)
この条件は見ていなかった。
俺はすぐに種牡馬カタログを引っ張り出した。
昨日見た馬を。
今度は違う条件で、ぱぱっと確認し直していく。
(違う)
次。
(これも駄目)
次。
昨日と同じページを、違うところに注目しながら次々とめくっていく。
そして、
「……あ」
いた。
ハギノカムイオー。
父側にならぶ種牡馬。
Princely Gift。
スピード。
Venture。
スピード。
そして。
プリマルーヴル側の種牡馬。
Nijinsky。
スピード。
Bold Lad。
スピード。
「揃ってる……」
ハギノカムイオーとプリマルーブル。
この二頭を合わせれば。
生まれる馬から見た四代前。
そこに並ぶ四頭の種牡馬が。
全部。
スピード因子持ちになる。
(これなら大活性する)
おまけに、プリンスリーギフトは早熟因子、ヴェンチアは勝負根性因子持ちだ。
「よく見ると……」
前に見たときは、スピード因子にしか注目していなかったから気付かなかったが。
「こいつイットーのラインで勝負根性が4代並んでるな」
血統ラインを見てみると、ハギノカムイオー、母イットー、母父ヴェンチア、母父父レリックのラインで勝負根性が連続成立している。
(てことは、勝負根性は自動で大活性するのか……)
つまり、活性結果はスピード因子・勝負根性因子が大活性、スタミナ因子・早熟因子が小活性。
「おいおい、こいつ滅茶苦茶強いんじゃねえのか?」
絶対的な能力を決めるスピードや、トップスピードに持っていくための瞬発力、競り合いになったときに負けん気を発揮して粘る勝負根性。そして、パワーのいる馬場でも力強く走り切るパワー。これらが重要だ。
そのうちの二つ、スピードと勝負根性が大活性をする。
(早熟因子はプレイヤーのときは外れ側の因子と思っていた……でも馬産の視点で考えてみると……)
早熟。案外悪くないかもしれない。
晩成傾向のある馬は長く走ることができるが、本領発揮するのは古馬、それも5歳や6歳になってからだ。一方で、早熟傾向ならば、二歳から全力に近い能力で走ることができる。同じくらい勝てるとしても、しばらく勝てずじれったい勝負を見せる馬より、早くから走る馬が好まれるのは単純な事実だ。
カタログに映る牝馬の名前が、魅力的に映る。
だが。
(もっといいのがいるかもしれない)
俺は名簿を最初から見直した。
父に因子がある馬。
母父に因子がある馬。
もっと奥に使えそうな因子がある馬。
見つけるたびに種牡馬カタログを開く。
(これは相手が高い)
次。
(こっちは小活性まで)
次。
(因子はいいけど、こいつが高すぎる)
次。
(駄目)
次。
(これも違う)
ページをめくる。
戻る。
種牡馬カタログと見比べる。
また次。
そして。
最後の一頭まで見終えた。
「…………」
もう一度。
プリマルーブルのページを開く。
中央未勝利。
地方一勝。
値段も手が届く。
ハギノカムイオーも三十万円。
そして。
スピード・勝負根性、因子大活性。
(これだ)
全部見た。
その上で。
(これしかない)
俺は興奮する気持ちを押さえつけるようにして、ようやく名簿を閉じた。
◆
翌朝。
セールへ向かう車に乗り込む。
走り出してしばらくすると、じいちゃんが口を開いた。
「で?」
「なに?」
「昨日、あれだけ遅くまで見てたんだ。なんかいい馬はいたのか?」
「いた」
「ほう」
「こいつ」
「どれどれ……プリマルーブル?」
「六歳。中央で勝てなくて、地方で一勝してる馬」
「それだけなら、ほかにもいただろ」
「うん」
「じゃあ、なんでそれなんだ?」
「父がラシアンルーブル」
「それも見りゃ分かる」
「それで、ハギノカムイオーを付けたい」
「ハギノカムイオー?」
じいちゃんが少し考える。
「なんでまた」
「血統が合うと思う」
「血統?」
「うん」
因子の話なんてできない。
だから。
見えているものの中から、言えるところだけを言う。
「プリマルーブルの父がラシアンルーブルで、その父がNijinsky。母父がBold Lad」
「うん」
「ハギノカムイオーは、父がテスコボーイで、母がイットー」
「…………」
じいちゃんがしばらく黙った。
「ナスルーラが入るな」
「そうなの?」
「4×5か」
少し考えて。
「……まあ、そのくらいなら構わんだろう」
「じゃあいい?」
「馬を見てからだ」
「分かってる」
「血統だけで買うんじゃないぞ」
「うん」
「脚も見る。体も見る。気性も見る」
「うん」
「値段も見る」
「それも分かってる」
「本当か?」
「たぶん」
「おい」
じいちゃんが呆れた声を出した。
でも。
俺の中では、もう決まっていた。
名簿は全部見た。
種牡馬も全部見直した。
その上で。
あとは、実際の馬を見るだけだった。
書いてる途中でハギノカムイオーの勝負根性自動成立ラインに気付いた。っぱ名牝の血よ。
※ 投稿して見直してる間に、あれ? レリックって勝負根性なかったっけ? と再び気が付く。ハギノカムイオー、お前、勝負根性大活性だったのか……使ったことないから気が付かなかったわ。
【種牡馬解説】
・ミスターシービー
言わずと知れた第三代クラシック三冠馬。トウショウボーイ産駒という、父内国産馬で三冠達成したすごい馬。種牡馬入り後は、期待を背負ったことから高額での種付け料となり、却ってそれが首を絞めた感じがある。それでも重賞馬三頭、クラシックでも二着の馬を出してるんだから、能力は悪くなかった。だが、この馬の最大の悲劇は、種牡馬として同世代のライバルの存在であったといえる。
特に、御三家と呼ばれる海外からの輸入種牡馬、すなわちサンデーサイレンス・トニービン・ブライアンズタイム。種牡馬実績のあるマルゼンスキーやノーザンテースト。ロベルト系のはしりで大物を出していたリアルシャダイ。テスコボーイ系で血統の被るサクラユタカオー。そして、え? その馬売ってくれるんですか!? 欧州最強ダンシングブレーヴ。こんな奴らとがっぷり四つで戦わされたシービーはむしろよーやっとると思う。
また、シービーは血統の問題で、テスコボーイ系や父のトウショウボーイの血が入ってる近親には配合できないため、それ以外の馬が相手となる。そうなる中で、取り合う相手が御三家。勝てるかこんなもん!
ウイポユーザーのように、GⅠ級や重賞級の牝馬にもっとつけてたら、1頭か2頭は大物を出しててもおかしくはなかったと作者は思う。
・ラシアンルーブル
父ニジンスキー。競走馬時代は目立った活躍を見せなかったが、当時はニジンスキー系の種牡馬が輸入され、そのうちの一頭。良血で、マルゼンスキーに血統構成が近いことから代替種牡馬として用いられ、GⅠ馬イソノルーブルをはじめとして活躍馬を何頭も出している。地方での活躍馬もいるため、種牡馬として使ったらかなり高いと思われる。だが、母父としては一流とは言えないし、中央未勝利の繁殖牝馬ならこんなものだと思われる。AI調べによると、直近で言うと父ルーラーシップの繁殖牝馬がセールで結構安く、近年のサラブレッドの価格高騰も考えると、当時のラシアンルーブル産駒の繁殖なら、こんなもんじゃないかなと設定した。
・ボールドラッド
父ボールドルーラー。wikiで戦績確認するとめっちゃ勝ってる強い馬。種牡馬としても大分活躍したっぽいが、日本に来てからは阪神大賞典馬のシンブラウンくらいしかいない。ウイポだとまあまあな確率で春天勝つお前、ボールドラッド産駒だったのか……。
序盤の貴重なスピード因子持ち&ボールドルーラ系なのだが、金満ブリーダーであるウイポ主人公だと、なんか狙いない限り他の馬に行く。しかたないね。引き継ぎで100億もってるからね。因子が二個ない種牡馬は……。
テスコボーイもトウショウボーイもマルゼンスキーもいるからね。ダート馬を作るとき以外で付けた覚えがない。
・ハギノカムイオー
ウイポユーザーが初期にセリで買える(資金があれば)金札の馬。ただ、筆者は架空産駒縛りやるので、あまりお世話にならない。
華麗なる一族といわれた牝系の一族で、母がかの名牝であるイットー。
半姉にダイイチルビーの母でもある、桜花賞、エリザベス女王杯などを制したハギノトップレディがいる。
当時の最高落札価格で競り落とされ、クラシックこそ結果が出なかったが、その期待に応えるように宝塚記念を優勝した。
種牡馬としても期待されはしたが、期待には応えられず、大物は出なかった。だが、地方では重賞を何頭もだしていて、AIに調べさせてえ? そんな額で付けられるんだと驚いた。