国際異障監視機構:日本支部:NN-02 記録群 作:戦艦建造家(?)
国際異障監視機構
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本資料は、「NNF-02」の事案ファイルです。
本異障は、現在Class-04 終結済み指定異障(要監視)に指定されています。
どのランクの職員も、基本資料の閲覧が可能です。
ただし、一部資料には職員ランクによる閲覧規制が行われています。
本記録は、外部への漏洩を禁じます。
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職員名「*****」
パスコード「******」
...認証完了
職員ランク:A-03
閲覧可能範囲:「Class-01-A+」重要指定機密まで閲覧が可能です。
...一部資料の規制を解除します...
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NNF-02 「人型実体田園徘徊事案」
発生時間:16:00~翌5:00(推測)
発生場所:群馬県■■峠付近の■■集落
事案分類:Class-01 「a-08」攻撃性指定機密→Class-04 終息済み指定異障(要監視)
初回確認:20■■年 ■■月■■日
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本異障が確認されたのは、20■■年 ■■月■■日。
群馬県■■村の農道を徘徊していた人型実体です。
追記:本事案は終結済みであり、再発する心配はありません。
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16:30 群馬県■■峠を管轄する警察署に、村民から不審者の通報が寄せられる。
※この時報告された本異障の特徴は、身長2M以上、複数。ということのみであった。
16:35 調査のため、交番の警官二名が派遣。
16:45 農道を徘徊している複数体の人型実体が確認される。
※この時の人型実体は4体であった。
16:50 うち一体の人型実体に対し、警官が職務質問を行おうとした所、当該実体は警官に接近。
16:51 警官二人のうち一人は、警告射撃を実施。
16:52 尚も当該実体が向かってくるため、現場判断で射撃。当該実体の脚部に直撃。
16:53 農道を急いで抜けた所、当該実体は進行を停止し、引き返す。
※この時、確実に弾丸は命中していたが、損傷は見られなかった。引き返した理由は不明。
17:32 所轄警察署は、警察の装備では本事案の対処は困難と判断。国際異障監視機構に管轄権を移管した。
17:42 IAOOは、付近に常駐している武装隊員20名を派遣。
18:03 IAOO武装隊員が到着。現場周辺には既に規制線が張られ、立ち入りできないようになっていた。
18:15 今までの事象を踏まえ、IAOO武装隊員は重武装状態で当該実体への接近を開始。
18:20 当該実体と遭遇。
18:21 当該実体が急接近してきたため、IAOO武装隊員は射撃を開始。
※この時、確実に命中していたが、怯む様子はなかった。
18:30 その場に居たIAOO隊員5名のうち、3名が深い傷を負った状態で、先行部隊は帰還。
※この3名は、同日中に戦死と判断された。
18:45 これを受け、IAOOは当該実体をClass-01 「攻撃性実体」として指定。
18:48 通常の火器が意味を成さないため、現場隊員は特殊兵器を要請。
18:57 IAOOは、特殊兵器到着までの間、現場隊員に付近の調査を命令。
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19:12 現場隊員は当該地点中央に観測装置を設置。付近の観測を行った。
※この際、人型実体は確認されておらず、死傷者は無かった。
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22:38 観測装置が重力異常を検知。
同時刻 人型実体の出現が確認。この時、人型実体の数が3体増加していた。
22:45 安置されていたIAOO武装隊員の遺体3体の消失が確認。
※この時点では、人型実体の出現との関連性は不明
22:55 録画データの解析により、重力異常と同時に何らかのゲートと思しき物が出現していることが確認された。
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翌4:36 この村に住む■■歳の男性が、3:00に外出して以降帰宅していないとの通報。
※この時点では人型実体は確認されておらず、男性の所在も不明。
追記:前日23:00~翌4:00の間に重力異常が複数回確認されている為、この間に行方不明になったと考えられる。
5:00 観測装置が異常な重力波を検出。
5:10 録画データの解析により、重力波と同時に異常な光量を伴う閃光が発生していたことを確認。
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8:32 特殊兵器「電磁加速砲」が到着。
8:39 設置および調整が行われる。
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9:02 電磁加速砲、最終調整が完了。射撃準備に入る。
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16:32 観測装置が重力異常を確認。
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17:00 人型実体が出現。実体数は一体増加している。
17:01 電磁加速砲、砲撃を開始。
※この際も、被弾はしていたが、損傷は見られていない。
17:02 当該人型実体が電磁加速砲に集まり始める。
17:05 全当該実体が集結。
17:06 電磁加速砲との通信が途絶える。以降、搭乗していた乗員4名との通信は途切れている。
17:28 観測装置が異常な重力波を検出。
17:29 当該実体の消失を確認。
17:39 周辺を警備中だったIAOO武装隊員2名が、白く発光しながら浮かんでいる物体を発見。
17:42 これまでの事象から、それがゲートであると判断。
17:45 現場隊員はドローンを用いてゲート内部の調査を開始した。
※以下は、ドローンの通信が途切れるまでの2分間で得られた情報である。
1.ゲートの先は、広大な田園地帯が広がる巨大な村だった。
2.ゲート周辺には、複数体の人型実体が存在していた。
3.異常な高さを持つ神殿のようなものが存在している。
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18:42 これらの情報を確認したIAOOは、人型実体を神格実体とし、物理的な破壊ではなく、ゲート封印による儀式的封鎖を決定。
18:59 IAOOは、日本各地の神社へ宮司、もしくはそれに相当する人物の派遣を要請。
19:31 IAOOは、作戦決行予定日時を翌19:00に定めた。
20:09 神格実体が出現。数は四体増加している。
20:11 IAOOは、神格実体に対する一切の攻撃中止を命令。
20:12 現場隊員は、周辺の調査を続行。
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※この時間から、翌4:52までに、複数回の重力波、実体の消滅が確認された。
※尚、死者、行方不明者はIAOO隊員7名、村民1名のみである。
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翌18:32 付近の県から有力な人物が集結する。
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19:21 徘徊を続けていた神格実体が一斉に消滅。
19:22 この機に乗じて、作戦が開始された。
※この際、部隊は三班に分けられ、各ゲートの封印へ向かった。
19:35 各部隊、配置完了。儀式的封印が開始。
19:55 第一、第二ゲートの封印が完了。
19:59 第三ゲートにて神格実体が出現。この際も、観測装置からは重力波が検出されていた。
20:00 IAOO武装隊員が、神格実体に対し攻撃。第三ゲートから当該実体を引き離すことに成功する。
20:02 封印は継続され、神格実体は更にゲートとの距離を離していく。
20:10 第三ゲートの封印に成功。同時に、神格実体は消失した。
※神格実体は、隊員の直ぐ側まで迫っていた。
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翌12:00 国際異障監視機構は、正式に事態終結を宣言。これによって、NNF-02はClass-04 終結済み指定異障に格下げされた。
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翌17:39 常設されている観測装置が微弱な重力波を検出。
17:52 これを受け、国際異障監視機構は、Class-04 終結済み指定異障(要監視)とし、以下のことを定めた。
1.対象の出現が懸念されるため、田園周辺300m以内に神社を建設し、祀ること。
2.出現した場合、実体への攻撃は一切行わないこと。
3.田園に対し、攻撃的な行動または無礼を働かないこと。
―――考察:死傷者、行方不明者について
まず、第一被害者になりかけたのは警官二名。だが、これらはいずれも生還している。
次に、死傷した隊員7名。そして最後は、村民1名。
村民は不明だが、隊員と警官に関しては一度田園地帯に入っている。
この隊員と警官の違う点は、一点。この田園から出たか、そのまま居続けたかだ。
警官は初遭遇時、農道を通り逃げている。この時、実体は深追いしなかった。
逆に武装隊員の時は、逃げなかった。逃げないだけならまだしも、攻撃してきた。故に襲われたんじゃないだろうか。
証拠に、負傷した3名を引き連れて撤退した2名は無事だった。
恐らく、この実体群は、元々攻撃的ではないのだろう。
聞き取りによると、生還した警官二人は、田起こしや稲刈りの時に、休憩の隙を見てよく手伝いに来てくれていたらしい。
それを元にして考えると、接近してきた実体はこの二人に感謝を伝えたかったのではないか?
武装隊員に急接近したのは、見慣れない服装、武装をしていたから。そして攻撃され、実体群はIAOOが危険な組織であると判断し、攻撃を仕掛けた。
もし攻撃的であれば、警官たちを見逃さなかったはずだ。
この村について調べてみたのだが、遥か昔の書物に、『天より遣われし、五穀豊穣を願う者達』という話があった。
もしかすると、その実体は、忘れ去られた神々なのかも知れない。
もしそうであるならば――我々は、護り神を封じてしまったのか?
―――閲覧可能箇所は、ここで終了です―――
今現在も、その農道周辺では重力異常が確認されている。
...だが、明確な脅威とは認定されていない。
※本異障含め、本作に登場する組織・人物・事件等は全てフィクションです。