自称幼女は銀魂世界でぷりちー天使あいどるにレベルアップする。 作:松魚
近藤にシロとゴーラちゃんは飼えませんって言われてジルは分かりやすくむくれた。
「なんでっ!?」
お茶出してくれたゴーラちゃんに近藤はありがとうと礼を言いつつ、ずずっとお茶を飲む。
ちなみに幼児なジルには火傷しないように人肌に冷ましているという気遣い。人形にしておくには惜しい存在である。
うん、ちょうどいい温かさ。さすがである。
はっ!?和んでいる所じゃなかったとジルは「なんで!」と叫んだ。
「なんでって、…アレは屯所に放し飼いしておくには危険だからだよ。ホラ見てごらん?さっそく被害者が出ているじゃないか」
そういって庭を指示した彼。その指先を共に視線を動かすと、
「たすけてぇぇぇええええええええ」
「グルルルルウゥゥゥゥゥウウゥゥウゥウ」
「ジルこれなんとかしてくれぇぇえええ!」
と叫びながら土方は共に逃げようとした山崎を後ろからゲシッ!と躊躇いなく蹴った。それによってバランスを失い山崎は地面にダイブするように倒れた。
「オわっ!!副長ぉぉぉおお、見捨てないでくださいぃぃぃぃいいいいい!」
どうやらシロは山崎がお気に入りの様子。彼の上に乗っかり動こうとしない。
その隙に土方は光る涙を流し逃走を図ろうとした。
「山崎ぃぃいい!お前の勇姿、決して忘れねぇぇ!」
シロはゴロゴロと喉をならし山崎に甘えている。とがった牙をちらつかせながら。
シロは決して他意があってやっているわけじゃない。ただ甘えているだけなのだ。彼なりの愛情表現だがそれは結構一般人にはハードだったりする。
「アンタが今蹴り飛ばしたんだろうがぁぁああああああああああ!」
お前一生恨んでやるぅぅぅうううううと呪いの言葉を口走り血走った目な山崎はかまってと甘えるシロの巨体によって、ぷちっと潰されました。合掌。
庭先から視線を移して再度ジルは抗議する。
「なんで!」
と眉間に皺をよせ可愛い顔でほっぺを膨らませて抗議する。露ほども先ほどの光景に違和感を感じないらしい。
「ジル、俺はお前のそんな無責任な所が大好きでさぁ」
と惚れ直したと豪語する沖田は先ほどからジルを自分の膝に乗せては満足そうな顔をしている。それだけに満足できずにジルの頬を面白そうにつつき遊びだした。
「やわらけ~」
「総ちゃんウザい!」
「ウザくて結構。これが俺なんだよ」
ウザったそうにするジルに開き直るほどだ。
「これから一生添い遂げるんだから相手の性格ぐらい知っておかないとダメだぜぇ」
「総ちゃんと一生添い遂げる事は必然なのっ!?絶対不幸しかないと思うわ」
なんでそんな話になっているのか理解できない最年少あいどるジル。
そして無視され続ける人物が二人に乱入した。
「俺の娘は永遠に俺の娘なんだぁぁぁぁあああああああ」
と面を涙で汚しジルを膝に乗っけてホクホクと悦に浸る沖田に体当たりを仕掛けた。
「おわっ」
「へっ!」
まさか餓鬼みたいにタックルをかましてくるだろうとは思わなかった二人。
沖田はとっさに呆気にとられているジルのおなかに手を回しぐっと後ろに後退したのだが、ゴリラみたいなおっさんはさらにヒートアップし
「総悟からお義父さんだなんて呼ばれたくないぃぃぃいいいいいい」
と、執念深く体当たりする。本人はジルを魔の手から奪取したい気持ちなのだろうが体の動きがまったく正反対。そのさま、ゴリラではなく手が付けられなくなった闘牛の如くである。
「チッ、ゴリ近め」
と自分の上司に向かって悪態づく沖田は気がついていなかった。
実はひっそりと側で控えていたゴーラちゃんが最終カウントダウンに入っていたことを。
グォングォングォンとみるからに不気味でしゅぅぅううううと白い蒸気を吹き出し
ガチャンとミサイルランチャーを準備し標的を決めた。
ピ、ピ、ピ、ピ――――――――――!
バシュッ!!
ドガシャァァァァアアアアアアん!
近藤勲の執務室および一部飛び火を喰らった庭部分だけが木っ端微塵に跡形もなく吹き飛んだ。後に騒ぎに駆けつけた隊士たちの報告によると生存不明者三名。
真選組局長、近藤勲。真選組一番隊隊長、沖田総悟。真選組監察、山崎退。
続いて、行方不明者。
最年少あいどる、ジル。白虎、シロ。殺戮兵器、ゴーラ・モスカ。
という結果をシロから山崎を犠牲にしてまで逃げてそして頃合を見計らって戻るかと一服していたのだが騒動を聞きつけ野次馬根性で戻ってきた土方に隊士が報告したという。
土方は真実に驚愕した。
ジルはある人物によって安全な場所に連れ去られた事を。なぜならゴーラ・モスカにある秘密が隠されていたのだ。ゴーラちゃんは自分のマスターであるジルが危機的状況(あくまでゴーラちゃんが判断しての事)が起こった場合、とりあえず破壊工作をして目標を殲滅してまでジルを救出するという恐ろしい爆弾を抱えていたことを彼は冷や汗たらしなが恐怖した。ゴクリと唾を飲みこんで、自分が手にした書面を薄ら恐ろしそうに再度目を落とした。
その土方が持つ書面というのは『ゴーラ・モスカ取扱い説明書』と宅急便で送られてきた荷物の中に紛れ込んでいた彼の説明書だった。
とりあえず、土方は生死不明者の捜索は後回しにして隊士たちにこう叫び命令。
「ジルを捜しやがれ、上空を飛び回ってるかもしれねぇから上を見るんだっ!」
と、隊士たちは「「「了解!」」」と返事をし上を見ながら走り出した。
説明書によるとゴーラちゃんが緊急避難するときはジルを抱えて空を飛ぶそうな。
さて、これからどうなることやら。一つだけわかっていること。
それは『ジル大捜査線』が敷かれたことだろうか。
どうもジルです。只今しょぼんと暗い雰囲気の中哀愁を背中に背負ってかぶき町をとぼとぼと歩いております。
「なんだっ!?空から銀髪少女が舞い降りてきた……天女のようだ…」
「ギャアッ!と、トラだぁぁああああああ」
「なんだっ!あの二足歩行している物体は!?」
とぼとぼ、のしのし、ガシャンガシャン!
「なんて可愛い子なんだ、まるで天使のようだ……!」
「きゃあ、虎よ!?」
「ロボが二足歩行しているっ?最新技術の結果かぁ?」
とぼとぼ、のしのし、ガシャンガシャン!
ゴーラちゃんがいつもの暴走?を起こしてしまったので、急避難した結果町のど真ん中に着陸したはいいのだが人々の注目をモロに浴びてしまい、逃げるようにしてその場所を離れた私たち。道中、人々の会話が耳に音として入ったりするのだがこれからの事をどうするか考えるのに必死でまったく気にもとめる事はなかった。
「…とりあえず、これからどうしよう…」
「ぐるるるるぅぅぅ」(とりあえずアイツラ食べてきていい?)
グォングォン……。(とりあえず休みましょう)
三人で相談した結果、茶屋で一休みすることにした。
「おねーさん、とりあえずお団子10皿くださいな~」
お店のおねーさんは注文だけ聞くとお店の奥に引っ込んだまましばらく出てこなかったけど、お盆にのったお団子とお茶がおねーさんが引っ込んでいた場所から長い棒で押し出されてきたのでそれを持ち上げて3人で仲良く食べた。
シロは肉を食べたいようでお団子では満足しない様子で低い声で唸ってばかりだった。
だって行き交う人々がジューシーな歩くお肉に見えるだなんて笑ってしまう。
そんなに肉が目の前を歩いてる訳ないし、ここは我慢して説き伏せた。どうにかしてゴリぱぱに飼う許可をもらわなくては、と思った。しかしそう簡単に行く話ではないし所詮居候の身である。
何か、こう弱みみたいなのを握れたらいいなぁ~なんて気軽に考えていたら、なんと都合のいいことに目の前に『飛び入り大歓迎!!貴方の自慢のペットをテレビでお茶の間に披露しませんかっ!?』という、字が目に飛び込んできた。
どうやらこの近くでテレビの番組収録をするらしい。
それの飛び入りで参加する人を募集しているらしいスタッフがチラシを持ってうろうろしている。
これはチャンスではないかっ!
私はすぐさまお団子の代金をチャリン!と長椅子の所に置いておきごちそうさまでしたー!!と言うとすぐにそのスタッフの前に走っていった。無論、ペットの二人ものしのしガシャンガシャンとついてきている。
「おじさーん!」
「ん、なんだいおじょうっ!と、虎!?それにロボット!?」
ひぃぃぃいい、と悲鳴を上げるおじさんに私は最高の笑顔で言いました。
「ソレ私参加するー!」
私がゴーラちゃんに抱えられてシロが失神したおじさんを銜えて収録現場へゴー!である。
※
さて実はテレビに出ることになってた飼い主さんは他にもいた。最近出費がかさみ過ぎてひもじい思いをしていた万屋の銀さん一家。
「ホントに来ちゃいましたね…」
「やるからにはてっぺん狙うぞ。気合い入れていけっ!」
銀時の目はマジだった。優勝賞品に目が眩んだというかそれが目当てできたから当たり前なのだが神楽はテレビの前に出るのにガッチガチに緊張してコントをかましていた。
「定春ゥゥ!メッ!晩ご飯抜きにするアルヨ!」
彼女が話しかけたのは定春ではなく人間。おそらく神楽には全ての対象が定春に見えたのかもしれない。
「オメーも抜きにされてーのか!?」
ここで適格なツッコミをした新八だった。さすが日常からツッコミしまくって生活の一部と化している人間である。彼等のペット自慢の紹介はすでに終わっている様子で、
「ハーイ じゃあ次の方どーぞ」
司会者のおじさんが次の出場者を紹介し始めた。その人物を見た途端、銀時は固まった。
「続いての変てこペットは宇宙生物エリザベスちゃんそして飼い主の宇宙キャプテンカツーラさんです」
「…なにやってんのアイツ?」
超知り合いだったからだ。変な格好をして本人はアレを変装と言うのだから鋼の図太い神経を持っているとしか言いようがない。
そしてこのテレビをみている真選組の連中も敵が生中継に出ているとはあのバレバレな変装からみればわかるものだろうはずがまったく気づくことはなかった。
彼等はそれどころではなったからだ。
なぜなら…。
「ハーイ。随分個性的でしたね~。じゃあ次の方は…、これはこれは可愛らしいキュートな女の子の登場です」
司会者のおっさんがあまりの可愛さに顔を変形させるほどその少女に見惚れていた。
そして銀時も目がその少女に釘づけになってしまった。新八も神楽も同様に。
宇宙キャプテンカツーラもそのうちの一人だった。
「何とも、可憐な…」
桂には儚く可憐な少女に見えたのだろう。実際ジルの体は華奢な方で大人に抱っこされても片腕で持ち上げられるほど軽い体重なので間違いはない。少なくとも外見上は。
珍しい銀髪の髪を後ろでピンク色のリボンで結び和と洋をコラボしたフリフリの着物とふんわりスカートを身に着け紫色の瞳をぱっちりと開いた完璧な容姿を持った少女。
どこかで逢った…?っていうかぜってぇ、逢ってるはず…。
銀時は直感なるものを感じていた。
「お名前はなんていうーのかなー?」
「ジルでーす」
屈託なく笑みを浮かべたジルは会場の人間をあっという間に虜にしていく。
それに気がつくことなく本人は司会者の問いにスラスラと答えていった。
「ジルちゃんー、可愛い名前だねー。それで今日は一人で来たのかな?親御さんはー?」
4歳児一人だけで行動していることに驚くことはごく普通なことであるが、そのぷりちーな可愛さに当てられた普通に驚くことも平然と受け止めているのだ。司会者のおっさんも会場の人間も一瞬にして毒された結果である。
ジルはそんな独特な会場の中、素直に自分の家族構成を答えた。
「私のパパは『ゴリ近』っていう種類の種族です。趣味は好きな女の人にストーカーするらしいです。それと幼児な私に『お前は俺の嫁』発言してくるサディスティック星からやってきた黒属性のロリコン王子様と三度の飯より血祭が好きと豪語する瞳孔開きっぱなしのマヨラーと地味な存在だけど私の癒しになりつつあるいつも影の薄い独りミントン大好きなやっちんと他男所帯で暮らしてますっ!」
「「「………………」」」
スラスラ喋りまくるジルですがそんな幼児になんの疑問も抱かないのはもはやジルの雰囲気に飲み込まれた証拠。
だから誰もその件に関しては突っ込まないし疑問も一ミリほども抱かない。
「そんな家族なんだけど私の大好きなペットを飼うことだけは許してくれません!だからテレビで訴えることにしたんです!みんなー!……私一生懸命お世話するから……だから、ペット飼っていいよね」
あざといジルは手をぎゅっと手を握りながらテレビに向かって涙を流し訴えた。
それによってきゅん&ドキューン!と胸打たれたのは会場にいた人間および、お茶の間の人々だった。一瞬にして皆の心を奪った幼児は心の中でやった!とほくそ笑んでいた。ちなみに、テレビの向こう側ではこんな反応があったりした。
「うぉぉぉー!可哀想じゃねぇかぁぁああああ」
とか、
「ジルちゃん……壮絶な家庭の生まれた薄幸の美少女だわ……おばさん応援してあげたいくらいよっ!」
とか、
「ってか、下手なアイドルよりめっちゃくちゃ可愛いぜぇぇええええ」
とか様々な反響があった。番組に対する抗議の電話なども殺到した。当の本人はそんな事つゆ知らずにただただ訴えれば飼っていいという許可がもらえると思っていた。
そしてジルはお茶の間に紹介すべく自慢のペットたちを呼びつけた。
「シロ~、ゴーラちゃ~ん!」
彼女の呼び声に答えての現れたのは会場の人間の予想を遥かに超えたペットたち。
ぐるるるぅぅぅうううぅうぅと唸り声を上げながらデカい巨体でのしのしと重い一歩をゆっくりと歩いてくる白虎と、今にもバズーカ―砲を打ち込んでやるぜと言わんばかりに警戒しまくりながら怪しい煙を吐き出している歩く金属兵器ロボ。
この2匹を両隣に置いたジルは満面の笑みで説明した。
「これが私の大好きなペットです!」
「「「それはペットとは言わねぇぇぇぇ―――!」」」
会場とお茶の間が同時にツッコミした奇跡的瞬間だった。
それから怒涛の展開が待ち受けていたが難なく乗り越えたジルとペットたち。
さて無事に家に帰ってきたジルはというと無事に生きていた個性的な家族達といた。
屯所の内部だけだったジルのファンクラブは何とかぶき町内にまでその人数が増えた。どうやらジルのテレビ効果によるものらしいのだがあまりにも殺到する人間が多く人数制限までし出したくらいの勢いを見せた。
本人は自分にファンクラブなどというものがあるとはまったく知らずに
尚諦めず近藤に直談判。それも普段の彼女ならやらないくらい甘えた声で、だ。
ちなみに近藤は屯所内爆発の後始末という事務処理中。だがジルの事を内心、
やべぇハンパなくカワイー!もう俺の娘サイコー!
と思っていた。無論、仕事などはかどっているわけがない。そして同時にジルの有名度が上がってしまった事に頭を悩ませてもいました。というか、絶対ファンクラブの会長が俺がやる!と意気込んでさえいた。甘えてくるジルに鼻血を噴射する勢いを押し殺して我慢して真面目に仕事をこなしているように見せている近藤。
ジルは近藤の袖を引きねぇねぇ~、と一生懸命に訴える。
「ねぇ、ゴリぱぱ?飼っていいよね?」(これでも駄目なら許さねぇ)
クっ、父親として威厳が!なんて思いつつもゴリぱぱの顔はすでにデレデレに崩れてた。
しかもテレビであんな宣言されてしまってはダメだなんて言えなくなってしまった。
「………ちゃんと世話できるのかい?」
「うん。だってシロは肉食っぽく見えるけど基本野菜大好きな子だし、たまに人間食べる事もあるかもしれないけど、それはちゃんと事前に報告してくれるし、ゴーラちゃんは、たまにミサイルぶっ放して、町の一部とか破壊しちゃったりすることもあるけど家事とか得意なんだよ?ねぇ~、いいでしょ?ゴリぱぱ~」(あともうすこし…!!)
「…仕方ない。ちゃんと世話できるんだったらパパ何にも言わないよ。でも生き物なんだから最後まで責任もって面倒みるんだよ?」
「うわぁーい!やった!」(よし堕ちた!!)
これでペット二匹を飼うことが許された。
ジルは嬉しくて近藤に抱き着き嬉しさを露わにした。
近藤は可愛い天使のような娘に抱き着かれて鼻の下伸ばして喜んだ。仲良き親子が誕生した瞬間である。
そして庭先ではまたこんなことが行われた。
シロと戯れる二人の男。土方と山崎である。土方は雄叫びを上げながら主人であるジルを必死に呼んでいた。
「ジルこれなんとかしてくれぇぇえええ!」
と叫びながら土方は共に逃げようとした山崎を後ろからゲシッ!と躊躇いなく蹴った。それによってバランスを失い山崎は地面にダイブするように倒れた。
「オわっ!!副長ぉぉぉおお、見捨てないでくださいぃぃぃぃいいいいい!」
どうやらシロはやっちんがお気に入りの様子。彼の上に乗っかり動こうとしない。
その隙に土方は光る涙を流し逃走を図ろうとした。
「山崎ぃぃいい!お前の勇姿、決して忘れねぇぇ!」
嘘泣きしながら逃げていくマヨラー。
シロはゴロゴロと喉をならし山崎に甘える。とがった牙をちらつかせながら涎で山崎の顔をべたべたにする。
「アンタが蹴り飛ばしたんだろうがぁぁああああああああああ!そしてこれは2回目だぁぁぁぁぁあああああああああ!!」
恨みの念を込めて山崎が叫びそして潰れる。合掌。
「なんでぃ、ウルセー連中だぜ」
廊下には寝っ転がったままの総悟がお茶を持ってきたゴーラちゃんと日向ぼっこをしていた。実にリラックスしている。
「ゴーラよう、お前さん。ジルの事知ってんだよな」
グォングォングォン。
「永い付き合いになるって?そうかい、その永いって部分、俺だけに教えてもらえねぇかい?」
グォングォングォン。
「ジルに許可もらわねぇと言えないって?秘密主義者だな、ジルって」
グォングォングォン
「なんでそんな事聞きたがるかって?もちろん、俺の嫁のことだからさ、聞きたいに決まってる」
グォングォングォン
「ジルの父親はジルに近づく男は片っ端から血祭にあげる男だから死は覚悟しといた方がいい?上等だぁ、それだけ溺愛してるって証拠なら俺もやりがいがあるってもんよ。燃え上がる愛に障害はつきものでさぁ」
と俄然やる気を見せた総悟。
だがここで疑問が一つ浮上する。
ゴーラが教えてくれたジルの父親というのは近藤のことを指しているのか、それとも本当の父親のことを示しているのか。まぁ、似たようなもんかと総悟は深く考えずに前向きにポジティブに行こうと決めた。くわっと一つ欠伸を総悟は愛用のアイマスクを装着してすぐに寝息を立てて昼寝モード。ゴーラちゃんはその横でせっせと洗濯ものをたたみ始めた。もちろん、屯所の皆の分である。
彼は心の中しみじみと思った。青く透き通るような空を見上げながら。
【今日もいい天気だなぁ。】