「お早うございます。慧音さん。」
「お早う、俊。さ、今日も忙しいぞ。」
と言いながら慧音さんが朝食を作っていました。…取り敢えず、顔洗ってこよう。
「「頂きます。」」
慧音さんと一緒に食べ始めました。献立は白米と山菜の味噌汁、山菜のおひたし…何か、山菜が多い気がしますが、幻想郷には海が無いので魚が中々、出回らないようです。でも、慧音さんの作る料理は大体、美味しいので飽きないんですけどね。
「…うーん。」
「どうしたんですか?」
珍しく、慧音さんが考え込んでいました。おひたしが入っている小鉢を持って。
「何か違う気がするんだ。このおひたし。」
そう言っているので気になりまだ手のつけていなかったおひたしを一口。
「確かに。恐らく、味付けの時に少し醤油を入れすぎたのかもしれませんね。でも、美味しいのは変わりませんので大丈夫ですよ。」
「ふふ。嬉しいこといってくれるじゃないか。しかし、その能力は本当に便利だよな。」
確かに、この能力は使おうとすれば何にでも応用が出来るから便利といえば便利ですね。現にこの能力で寺子屋で働いている訳ですし。
「さ、早く食べて今日も頑張ろう。」
「はい。お互い頑張りましょう。」
ー寺子屋ー
「はい。これわかる人。」
「はい!」 「はい。」
「はーい!」 「はい!はい!」
「じゃ、チルノ。」
「さいky「他、誰かいるか!」もー!けーねせんせー!最後まで言わせてよー!」
相変わらず、賑やかで面白くて、まるで漫才をやっているのかと言う感覚です。ちなみに今日の僕の授業は終わっていて、今は慧音さんが算数の授業をしています。
「正解!さすが大ちゃんだな。チルノも見習え〜。」
「凄いね!大ちゃん!」
「えへへ。そんなことないよ。」
「さ、じゃあ次は難しい問題だ。」
問い 次の問題を答えなさい【皆さんも考えて見て下さい!】
あるネズミはとても繁殖力の高く、一日で一匹生まれると言う。では一匹から始めるとして一ヶ月後を30日としてネズミは何匹になっているだろうか
「これが今日の宿題とする。友達と話し合ってもいい。では日直の人、号令。」
ー放課後ー
普通では、何処で遊ぶかという相談などで飛び交う放課後は今日の宿題のせいかあまり聞こえませんでした。
「今日、何処で遊ぶ〜?」
「いつもの所でいいんじゃないのかー?」
「んー。いつもの所も良いけど、妖怪の山とか入ってみない?虫見つけにいこーよ。」
「うーん。私はお店があるしなぁ。」
…このチルノ、ルーミア、リグル、ミスティアの4人を除いては。近くに大ちゃんも居ました。
「皆、宿題忘れていませんよね?」
「もっちろん!だってあたい、答えわかったもん。」
「私も!」
「簡単だよね!」
「私もなのかー。」
おお。意外なことにしっかりと考えていてくれていましたか。答えが気になる所ですが、ここで聞いては明日の授業の意味がなくなr「だって1ヶ月って100日でしょ。」…うんん?
「それだから最初いた1匹も合わせて答えは101匹!どうよ!あたいの完ぺきな答え。」
チルノ。こんなことを思ってはいけないと思いますが、
少しでも信頼するんじゃなかったあ…
1ヶ月を30日としてって慧音さん言ってたじゃないですか…
「ええ?違うよ、チルノ。」
と、リグルが真正面から反対して来ました。
「リグルは分かりましたか?宿題の答え。」
「ふふふ。聞いて驚け、きーちゃん。」
「きーちゃんは辞めてください。」
「いいじゃん。木山 俊だからきーちゃん。ま、今は置いといて。」
リグルが一呼吸置いてから話し始めました。
「1ヶ月は30日とするって言ってたから、日に日に増えていくはずなんだ。」
うんうん。ここまででもう間違っているのですが、黙って聞いてましょう。
「でも、段々暇になってきたネズミ達はスズメバチの巣にいたずらをしてしまうんだ。」
うん…ん?リ、リグルさん?
「ネズミ達はスズメバチの攻撃に会い次々と倒れていく、無理もない、スズメバチの毒は強力だ。でも仕方ない。いたずらをしてしまったのはネズミ達の方だから。ここまでで来てしまったスズメバチの方もここぞとばかりに攻撃を」
「リグル、もう辞めなさい。いや、辞めて下さい。お願いします。その変なオーラと共に虫が集まり始めてるんです。皆、怖がっちゃってもう。」
「て、敵はどこだー!わわわっ、私が氷にしてやる!」
「ちょっ、まっt
「わ、私はどうしたらいいの?う、歌えばいいのっ!?」
「歌わなくて大丈夫です!」
「く、暗闇な虫も来ない、ははは、はずなのか。」
「ルーミア!落ち着いてください!前が見えない!」
「きゃぁぁぁー!真っ暗ー!助けて!誰かー!」
「ちょちょちょ!大ちゃん、クナイを投げないで下さい!っと!」
「行くぞー!氷符《アイシクルフォール》!!」
「ちょと!チルn
「「「ぎゃあああああ!!!」」
どかーん
「そして虫しかいなくなった。」
「貴女が言わないで下さい!」
〜少年少女片付け中〜
「そして、リグルも答えなしと。…この際だから後の二人の答えも聞きますか。ルーミアはどう言った答えになりましたか?」
「けーねの言ってた”はんしょく”が分かんない。美味しいのか〜?」
「算数だけじゃなく国語も勉強して下さい。ミスティアは?」
「歌えば解決!」
「しません!」
「…はい。」
はぁ、まともな答えが無かったのに驚きが隠せません。あ、そうだ。
「ちなみに大ちゃんはどういう答えになりましたか?」
「えっと…一日で一匹だから、30日で30匹になるから答えは30匹ですか?」
「うん!流石、大ちゃん。ですが、正解とは言えません。こういう問題は物の見方を変えてみましょう。」
「物の…見方ですか?」
大ちゃんはとても不思議そうに考え始めました。では、チルノ達に手伝ってもらいましょうか。
「チルノ、リグル、ミスティア。これを見て下さい。」
「何これ、お皿?」
「え?人の顔じゃないの?」
「私も人の顔に見えるなあ。」
「三人とも正解です。と、このように見方を変えると全く違うものに見えてしまうこともあるんです。今回の場合だと問題とネズミの繁殖の仕方に目を向けると良いでしょう。」
ここまでで言うと、先ほどまで悩んでいた大ちゃんの顔が一気に晴れました。
「分かった!答えは1匹ですか?」
「That right!その通りです。出来ればですが、チルノ達に教えてみてはどうでしょう?人に教えるということは自分もまた、勉強しているということになりますから。」
「分かりました!チルノちゃん達ー!」
次の日、あの五人は見事正解して、慧音さんに褒められたとか。
次回もお楽しみに!
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