銃弾を撃ち合いながら、二人の戦いは続いた。ヨシカは二丁の短機関銃で距離を取りながら撃ちまくったのに対し、スオウはショットガンを構えて彼女に肉薄した。
ターン!
二人にはそれぞれの旅路があり、それゆえに傷を負うことになった。友人に銃口を向けることは、自分自身に向けるよりもなお辛いことだった。それでも、この戦いを諦めようとする者は、どちらにもいなかった。
「やるじゃないか。だが、これはどうだ!」
ヨシカは手榴弾を取り出した。手榴弾がスオウに向かって飛んでいくと、スオウは教室のドアを蹴破って飛び込んだ。彼女の靴が敷居を踏んだ瞬間、火花を伴う爆発が吹き荒れた。
ドカン!
「ぐっ!」
一瞬、膝に手をついたが、無理やり体を起こした。スオウはすぐさま机の間を駆け抜けた。彼女が貯めた金でようやく修理したばかりの教室が、再び爆発に巻き込まれ始めた。かつてユメと共に初めて戦った場所が壊れていくのを目にし、スオウはヨシカを睨みつけた。
「お前……!」
ショットガンを向けた瞬間、ヨシカは教卓を遮蔽物にして手榴弾を投げた。
ドカン!
机の木の破片や椅子の脚が、黒く焦げたままスオウの脇をかすめた。
「どうだ、ブラックマーケットの裏通りに似てないか? この修羅場が恋しかったんだろ?」
「うるさい!」
「拒む必要はない。思い出させてやるから!」
今度は、3つの手榴弾が一度に飛んできた。スオウは瓦礫の間を滑るように身を投げた。真っ黒な煙が立ち込め、視界がほとんど利かない中、彼女は足が教卓に触れると同時に黒いショットガンを構え、絶え間なく撃ち続けた。
ターン! ターン!
「……」
何の反応もなかった。煙が晴れると、スオウの目が見開かれた。教卓の穴の向こうに、ヨシカの姿は見えなかった。
「どこ見てるんだ?」
タダダダダ!
ヨシカは何食わぬ顔で教室のドアに身を預けたまま、壊れた教卓に向けて短機関銃を撃った。無防備な状態だったスオウは、転がるようにして教卓の脇に身を隠すと、銃声が止むやいなやヨシカのもとへ駆け寄り、反撃に出た。教室のドアから教卓までは、三歩もあれば十分だった。
ターン!
「うっ!おい、ショットガンまで上手く扱うなんて反則だろ。」
「私はお前を倒さなければならない。この学校を守り、ユメに償うためには……」
「俺たちが占領してしまえば、贖罪する必要もなくなるんじゃないか?」
「本当にそう思っているのか?」
「俺たちが学んだのはそれだけじゃないか。」
ヨシカは上の階へ逃げた。
「止まれ!」
階段を駆け上がると、ヨシカは手榴弾ベルトを床に放り捨てた。ベルトには手榴弾が一つも残っておらず、彼女の手元には二丁の銃だけが残されていた。
「もう、こいつは必要ないな。」
スオウがショットガンを向けると、ヨシカは眼帯で覆われた側の死角に潜り込んだ。
「言ったはずだぞ? 弱点が見えたら、余計な考えなんて捨てて、即座にそこを狙えと!」
「ぐっ!」
ヨシカは壁際を駆け回りながらスオウの射撃をかわし、銃を構えてスオウの腹部の包帯を集中的に狙い撃った。
タダダダダ!
「うぐっ!」
腹部に巻いた包帯から、再び血が滲み出た。スオウは一瞬、たじろいだ。休息をとったといっても、狭いパトカーの中で休んだに過ぎず、治療もあくまで応急処置に過ぎなかった。体は悲鳴を上げていたが、それでもスオウは、自分を必死に奮い立たせていた。
「ここで倒れるわけにはいかない。」
スオウは歯ぎしりしながら、再び構え直した。ヨシカが動くであろう場所に向けて、銃口を向けた。
バキッ!
銃口を向けられたヨシカは、スオウの腹部を蹴って距離を取った。それでも、スオウは引き金を引いた。
ターン!
「ぐはっ!」
「はぁ…はぁ…」
二人の少女は廊下で息を整えていた。スオウは片膝をつき、ヨシカは両手を膝についていた。
「そろそろ諦めたらどうだ?今なら、友達も許してくれるはずだ。もちろん、俺も……」
「言うことは終わったか?」
スオウは黒いショットガンを、野球のバットのように振り回した。ヨシカは退くことなく、短機関銃を手に取った。
ガキン!
ショットガンに比べ、短機関銃はひどく軽かった。一瞬防ぎ止めたかと思われたが、奇妙な金属音を響かせながら、じりじりと押し込まれ始めた。
それでも構わなかった。
振り下ろされる軌道をわずかに逸らして攻撃を回避すれば、それで十分だった。ヨシカがもう一丁を構えて撃とうとした瞬間、ショットガンの銃口は、すでに彼女の左手へと向けられていた。
ターン!
ヨシカが銃を落とすと、スオウはその隙を見逃さず、彼女に向かって突進した。彼女が後ずさりすると、スオウは落ちた銃を足で蹴り、後方へと飛ばした。
「弱点が見当たらないなら、作ればいいだけの話だ。」
「それがお前の答えか……よし、最後の舞台へ行こう。」
ヨシカは再び上の階へと逃げた。上の階へ続く階段は血に濡れており、彼女は手すりをつかんで体を引き寄せた。
一方、スオウは壁に手を当てながら、ゆっくりと歩を進めた。戦闘の最中には忘れていた痛みが再び蘇り始め、包帯やガーゼは焦げたり、ボロボロになったりしていた。廊下には無数の銃弾が突き刺さり、床には血が飛び散るなど、まさに惨憺たる有様だった。
「まだ……あいつに、やらなきゃいけないことがあるんだ……」
柱にもたれてしばし息を整えた後、再び血まみれの体をずるずると引きずりながら、階段を上った。
ドン!
ヨシカはドアを蹴り開け、屋上へと出た。夜空には雲が広がり、星は見えなかった。ただ、雲の切れ間から三日月がかすかに屋上を照らしていた。彼女の服はあちこちが血で赤く染まり、左手には痣ができていた。
「ヨシカ!」
「大丈夫なの?」
団員二人はユメを抱きかかえたまま待っていた。扉を開けて戻ってきたヨシカの、見るも無残な姿を目にすると、彼女たちはひどく動揺してヨシカに駆け寄った。
「まだ終わってない。お前たちは邪魔するな。」
ズッ、ズッ。
しばらくして、扉の向こうから足音が聞こえた。靴が敷居を越える。そして、屋上の照明の下にスオウの姿が現れた。ある者にとっては長年の友であり、またある者にとっては頼れる友人である彼女は、闘志に満ちた眼差しを見せた。
「もうすぐ終わる……だから、もう少しだけ待って。」
「スオウちゃん……」
視線はひたすらヨシカに向けられていたが、言葉はユメにかけられた。
「スー坊、戻ってきてくれないか? ここじゃ幸せにはなれないだろう……。俺たちと一緒に狭苦しい家に泊まって、ブラックマーケットで散々駆け回っていた頃の方が、お前は幸せだったはずだろ!」
「半分は合ってる。お前と一緒にいる時は、本当に幸せだった。でも……」
スオウは黒いショットガンを装填した。薬莢が落ち、床を転がった。残弾があと一発しかなくても、スオウは自分の夢のために退かなかった。
「選ぶのは、私だから。」
ターン!
二人は底をつきかけた闘志をかき集め、互いに向けて燃え上がらせた。スオウが銃身を振り回すと、ヨシカは身をかわして単発で撃った。頭部に命中し傷口が開いても、スオウは諦めることなく前へと進んだ。
「俺も諦められない。ヘルメット団のためにも。俺たちのためにも!」
ヨシカの叫びを合図に、二人は入り乱れて戦った。銃弾を撃ち合う戦いは、銃身を振り回したり、蹴り合ったりする凄絶な肉弾戦へと変わった。スオウは全身を使って、ヨシカに立ち向かった。
「これで…!」
スオウが膝を落とした瞬間、ヨシカは右足で回し蹴りを放った。しかし、スオウはショットガンでその蹴りを受け止めた。ヨシカが短機関銃を構え直した瞬間、その銃口にはすでにスオウのショットガンが向けられていた。
「しまった……」
しかし、短機関銃は空しく空撃ちの音を響かせただけだった。呆然とするヨシカに、スオウは黒いショットガンを向けた。
「もう……」
5年前、眼帯をした少女は、今にも餓死しそうなほどやつれていた。ヨシカは、あの時のことを忘れられずにいた。スオウは、ヨシカが初めてできた友達だった。死にかけていたその子を救ったことは、幼い頃のヨシカにとって、自慢できる数少ない出来事の一つだった。
月日は瞬く間に過ぎ去り、少女は成長した。中古で手に入れた狙撃銃をいつしか巧みに扱えるようになり、彼女を慕う子供たちまで現れるようになった。
「ヨシカ、もうすぐ黒鳥会の傘下組織になるんだろ?」
一緒に暮らし始めて3年目になる頃、少女が尋ねた。
「そうさ。もうすぐ俺たちも出世するんだ。まともな家に住んで、立派な武器も手に入れてさ。」
「そのあとはどうするんだ?」
「別に、考えたこともないな。」
「はあ?!」
「ただ、このまま一緒にいたいんだ。お前や、子供たちと……」
幼い少女は、その時、何かを言おうとしてやめた。彼女自身も、まだ特に叶えたいことはなく、姉であり友人でもあるヨシカについていくだけで幸せだったのだ。
「もう終わりだ、ヨシカ。これ以上、戦って誰かを傷つけたり、傷ついたりする必要はない。」
時は流れ、その少女は16歳の朝霧スオウとなっていた。血まみれの体とは裏腹に、彼女の左目には依然として戦う意志が宿っており、その構えも乱れてはいなかった。
祝うべき誕生日は、とっくに過ぎていた。
自分はあの子を困らせ、死の淵に追いやり、傷つけてさえしまった。それでもスオウは、自らを証明するために戦い続けてきたのだ。そしてヨシカは、今ようやく悟った。もう、彼女の傍らに自分は必要ないのだと。それで十分だった。
「立派に育ったな、スオウ。」
ヨシカは短機関銃を落とした。
「ヨシカ……」
「みんな、約束通り銃を下ろしてくれ。」
団員たちはヨシカの言葉に従い、銃を落として両手を挙げた。ヴァルキューレの生徒たちが屋上に到着するまで、スオウはヨシカの微かな笑みと、ユメの心配そうな眼差しを淡々と受け止めていた。