TS転生して合法ロリになったので、ヒロイヴHappyEndのために頑張ります! 作:青いカンテラ
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オレがはっきりと、自分がどうやら
たまたまテレビでやっていたガンプラバトルの特集……それも実機を使ったバトルだ……を見たことで、ここがどうやらビルドシリーズの世界らしいことを知った。
しかもダイバーズの方である。オレが生まれた頃には、まだGBNは影も形も存在していなかったが、そこはダイバーズの世界であることに間違いはなかった。
なぜなら、実機のガンプラバトルこと
それを知ってオレは、初めて神に感謝した。ダイバーズ世界、それもリライズよりもずっと前……なんなら無印だってまだ始まっていない頃である。
いわゆる前世の記憶らしきものは虫食いだらけではあるものの、それでもはっきりと思い出せるものがある。それは「ヒロトとイヴの悲劇を回避したい」という想いだ。
ずっとずっと先の未来の話になるが、ある少年とある少女が、あまりにも悲劇的なお別れをする。
少年はそのことを引きずって、長い間消えた少女の面影を探し続けることになる。一応物語としては少年は過去を乗り越えて、キレイに着地はする。
それでも、オレは来たる悲劇を知っているのにただ黙って見過ごすということはできそうにない。
未来を知っていても、いや、未来を知っているからこそ……イヴには生きてヒロトと一緒にいてほしい。
例えそう想うことが傲慢なのだとしても、想い人を自らの作ったガンプラで消すなんて業を、弱冠十五歳の少年に背負わせていいはずがないのだから。
その悲劇を回避するためにはどうすればいいか。そのために使えそうな方法はいくつかあるが、それに辿り着くまでの道は手探りで見つけていくしかない。
そもそも、ヒロトやイヴがきちんと生まれてくるかも未知数である。生まれてきたとしても、もしかしたら出会わずじまいになるかもしれない。
とはいえ、そんなことを今から考えていたところでキリがないのも確かだ。だから二人が巡り合うことを信じて、今は準備を整えていくことにしよう。
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あれから月日は経ち。十何年続いたGPDは惜しまれつつもサービスを終了。次世代のガンプラバトルの舞台である、
そしてオレはその間に同じくGPDをしているであろうヒロトか、イヴ生存のために必要なビルドデカール製作者であるシバ・ツカサのどちらか、あるいは両方と会って連絡先の交換でもと考えていた。
しかし実際は住んでいる場所の違いもあり、結局二人と出会うことはできなかった。一応は最終手段としてガンダムベースに張り込んでみる、というのもある。あるのだが……。
いつ会えるかもわからない相手を張り込むために遠征するのか? という思いもあり、さらに言えばツカサの方はガンダムベースに近寄っていなさそうなため、本当に本当の最終手段として残しておくことになった。
とまあ、それはさておき。重要人物となる二人と出会えなかったからと言ってオレがそのまま手をこまねいていたというわけでもなく。
模型店を個人で経営している祖父の手伝いをする傍ら、その伝手でGPDの特殊エフェクト用デカールを趣味で作っている祖父の友人に弟子入り。
もしシバ・ツカサに頼れない時は、ビルドデカールを自分で作っちまおう! という予備プランのために色々と学んだり作ったりしていた。
それで分かったことは、ツカサってやっぱり野放しにしといちゃダメじゃねー? ということだったけど。
この世界に転生したと自覚してから、実に二十年近くが経とうとしている。来たる悲劇の回避のためにできることはしてきたつもりだが、まだまだ足りない。
とはいえ、現状焦ったところでどうにもならないというのが本当のところだ。結局のところ、悲劇回避のためにはヒロトとイヴが出会うのは絶対条件なのだから。まずは二人が出会っているのを確認しなければいけない。
それまでは……
「すいませーん、これくださーい」
「はーい」
自分の口から、鈴を転がすような可愛らしい声が出る。裏でやっていた作業の手を止めてカウンターへと向かえば、学生服姿の女子が二人。手には真新しいガンプラの箱を持っている。
「えっと、ガンプラがおひとつですね!」
祖父の手伝いですっかりと慣れた手つきで会計を済ませて、袋に入れて手渡す。ガンプラを買っていった女生徒たちは、「かわいい~」「お手伝いかな?」ときゃいきゃいと話しながら店を出る。
「ガンプラ女子か……」
そんな言葉が漏れる。かつてはガンプラと言えば男の子の趣味の代表! みたいなもんだったけど、ガンプラの広がりと共に女子の姿も見るようになっていた。
実機バトルのGPDと違い、ガンプラをスキャンすることで壊れる心配がなく遊べると喧伝しているGBNの効果も、おそらくはあるのだろう。何はともかく、ガンプラ人口が増えるのはいいことだ。
「さて、と仕事仕事……」
物思いにふけるのもほどほどに。作業の続きをすべく立ち上がる。と、ガラスケースに映る自分が目に入った。
黒に近い濃い藍色の髪に、前髪の一部には赤みのあるオレンジのメッシュ。瞳は赤と薄い紫のオッドアイな少女。一応これでも二十歳を超えている成人なのだが、低身長のせいで間違われることがしばしば。
模型店、ショップユウナギの看板娘……
―――To Be Continued