TS転生して合法ロリになったので、ヒロイヴHappyEndのために頑張ります! 作:青いカンテラ
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『ガンプラバトル・ネクサス・オンライン!
対戦相手は世界中のファイターたち。多彩なミッション、広大なマップ!
フォースを結成して仲間たちと遊ぶもよし、一人最強のファイターを目指すもよし!
さあ、戦いと冒険の扉を今開こう!
ガンプラバトル・ネクサス・オンライン!
君は、生き延びることができるか?』
……店頭宣伝用のPV映像の再生が終わる。これを見ると、ああ、いよいよ始まるのだなと期待と不安がない交ぜになった気持ちになる。
ガンプラバトル・ネクサス・オンライン。通称GBN。それまでのガンプラバトルの主流だったGPDとは違い、オンラインゲームへとその場を移したことで遊びの場が一気に拡充され、それまで筐体のある場所の人たちとしかできなかったガンプラバトルが、ネットを通じて世界中の相手と戦うことができるようになった。
それ以外にも、オンラインゲームらしく様々なフィールドや数多くのミッションが用意されており、ただガンプラバトルをするだけではない多様な遊び方の用意がされているのが特徴的だ。
そして何よりも……
このおかげでガンプラバトルのハードルが大きく下がり、それまでガンプラが壊れることで躊躇していた層が参入することで、ガンプラバトルがさらなる盛り上がり見せることが期待されている。
……まあ、GPDに熱を上げていた一部の層からは「ガンプラが壊れないガンプラバトルなど真剣勝負ではない」と変に拗らせた不満の声も出ているらしいが……。それも直に無くなるだろう。結局は大多数が支持する方が時代の流れになっていくのだから。
もちろんオレだってそれなりにGPDをやってた身として、GBNに思うところが無いといえばウソになる。しかし、オレはいつか来るかもしれないヒロイヴの悲劇的なお別れを回避したいと思っているのだ。そのために、イヴが生まれ、ヒロトと出会う場であるGBNの無事なサービス開始と存続は願うところだ。
何はともあれ、GBNの本格的なサービスが間もなく開始される。ヒロトもGBNはやるだろうから、巡り合わせがよければ向こうで出会えるだろう。そうしたら、本当の意味で始まるのだ。
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そしてついに迎えた、GBNのサービス開始の日。それまでGPDの筐体が置いてあったゲームスペースに、今はGBN用のログイン端末が設置されている。
と言ってもガンダムベースに置かれているような本格的なものではなく、家庭用の簡易版に近い個人店舗向けの小型のやつだけど。
端末は設置したし、オンラインも加入して接続済み。事前に軽く動作確認もしたけど問題はなさそうだった。後はサービス開始されるのを待つだけ……。
「……で、なんでいるわけ?」
「ついにGBNがサービスを開始するだろう? この店にもログイン端末をいくつか設置するとゲンロウタさんに聞いてね。ならば是非、この店の利用者第一号になりたいと思って来たんだ」
「ああ、そう……」
なんか当然のようにチャンプがいる件について。いや常連なんだからいても別にいいんだけどさ。なーんか、こう、妙に懐かれてるというか気に入られてる気がする。
というかこの人、平日の昼とかにもよく来るけど仕事とかどうしてるんだろうか。私生活があまりにも謎である。もちろん詮索するつもりはないけど。
「そういえば、GBNはアバターを自由に設定できるらしいね。見た目も普通の人間だけでなく動物やロボットといった、人間以外のものも選択できるとか。僕はリアルをベースにして、髪や瞳の色を変えるくらいにしておこうかと思うんだけど……君はどうするんだい? GBN、するんだろう?」
「ああ、まあ、そうさな……。オレも基本はリアルベースにするつもり。髪型とかは変えるけど」
「! そうか。なら、向こうで出会ってもすぐにお互いが分かりそうだね」
……なんで嬉しそうなんだこの人。というか向こうで会わなくても、こっちで会ってるんだからフレコ交換なりはこっちですればいいんじゃないだろうか。
「そういや、ガンプラはどうするんだ? GBN用に作り直したんだろ?」
「ああ。ちょうど昨日、乾燥が終わってね。なんとかGBNのサービス開始に間に合ったよ」
コト……と置かれたのは、ガンダムAGE-2をベースにしているらしいガンプラ。ハイパードッズライフルが大型化していることや、シールドがシグルシールドになっている以外はほぼノーマルのままに見える。あの強力なFファンネルがまだ付いてないというのはなんだか新鮮だ。
「このガンプラは、AGE-2を僕なりに解釈してビルドしてみたんだ。内部にはガンダム・フレームを参考にした内部フレームがあってね。可変機の弱点でもある脆弱性をカバーできるようにしてみた。……どうかな」
どうかなも何も、恐ろしいほどの完成度をしているとしか。しかし、ガンダム・フレームを参考にした内部フレームか……。
これで頑強さと高出力を両立しているわけか。確かにこれなら素手で敵のガンプラを引き裂いたりもできそうだな。
「……いいんじゃないか? GBNデビューするにはうってつけのガンプラだと思うぜ」
「そうかな? だと嬉しいよ」
そうこうしているうちに……GBNの本格サービスが開始される時間が来た。ツブヤキを見ると、特に問題なく始まっているらしい。チャンプは「それじゃあ、お先に」と言ってゲームスペースへと向かう。
さて、オレも行ってみますか、GBNに。
「ジイちゃん、店番頼むわー」
「おう。ユウリもGBNデビューか? 楽しんで来いよ」
「もちろん」
店の裏で新聞を読んでたジイちゃんに声を掛けて、自分の部屋へと向かう。GBNの家庭用の機材は既にセッティング済みである。
長時間ゲームしてもいいようにちょっと良い椅子も買ったりしたから懐は少し寂しくなったが……なに、些細なことだ。
ダイバーギアをセットし、ゴーグルを付けて……いよいよこの時を待ちわびていたというワクワク感と、そしてこれからのことを思っての不安感。それらがない交ぜになった気持ちを抱えながら、ガンプラをスキャン台に置く。
GPD時代からずっと、戦って壊れては直してを繰り返してきたオレの相棒。元はガンダム・グレモリーだったそのガンプラの、頭のてっぺんから足の先に至るまでスキャンの光が走り、完了と同時にツインアイが一際強く輝いた……気がする。
「さあ、始めようか……。ダイブ、スタート」
―――To Be Continued