トモに時計の針を進められたなら   作:モンコクチョウ

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園児のセリフかこれ?そうかやっぱりこれも妖怪の仕業なんだ!


約束→夏

 あの日から、ワタシは1つフツーじゃ無くなった。ケータくんから目を離せなくなるなるし、ケータくんの事をかっこいいと思うし、反対にバカだな~って思うときもある。

 

でもそういったケータくんの全てが素敵だなと思うようになった。そして、2人で居ることが幸せに感じるようになって、ケータくんが他の女の子と遊ぶとモヤモヤするようになった。もちろん他の子と遊んだりしている。でも毎日一回はケータくんと2人で遊んでいる。この変わりかたはいい変わりかたなのかはわからない。ただどうしようもない。毎日ケータくんのことでいっぱいになってたまらなくなる。

 

「フミちゃんどうしたの?」って言われると、

 

「なっなんでもないよケータくん」と返す毎日だ。

 

 でも助けになると言っていたからこのやり取りに限界が来て、

 

「フミちゃん本当に大丈夫?ここ最近顔が赤いよ?」

 

って言われた。さすがにもう誤魔化せなくなった。

何よりこれ以上ケータくんに嘘をつきたくなかった。素直にしゃべることでケータくんに嫌われるかもしれないけど、ケータくんならと思うと思いが溢れて止まらなくなる。

 

 ワタシはケータくんを砂遊びに誘って全てを話した。言っている内容はめちゃくちゃで、でも心の中にある全てをぶつけるにはこうするしかなかった。そして全て出しきってケータくんを見ると、真っ赤なリンゴのように顔を赤くしていた。

 

◇◆◇

 

 フミちゃんと約束してからフミちゃんはよりかわいくなった。服とか髪型とか変えてないのに、雰囲気が華やかになったのだ。たぶんだけどナニカのことを独りで抱える必要がなくなったから、その分フミちゃん本来の明るさが出てきたんだと思う。そしてその日からフミちゃんの周りにいろんな子が集まるようになった。フミちゃんのかわいさにみんな「もっと仲良くなりたい!」と思うのは当然の事だ。

 

 

だってオレもそうだから。

 

 

あの花のような笑顔をオレに沢山向けてほしい。沢山話して、沢山笑い合いたい。そう思うとオレはフミちゃんから目を離せなくなった。

 

この感情は他の男の子にも覚えたようで、「僕、フミちゃんのこと好きになっちゃった。」とか、

「オイラ、フミちゃんと結婚する!」と友達にいうのもでてきた。

 

オレはお父さんとお母さんに好きになることと結婚について聞いた。そうしたら2人はこう言ったんだ。

 

好きになることは人のいいところから目を離せなくなること。

 

結婚することは愛し合う2人がずっと一緒にいるための方法って言った。

 

「好きになることと愛することは違うの?」

 

オレはハテナマークを浮かべるとお母さんはうなづいて、

 

「愛する為にはね、好きな人の悪い部分も無視してはいけないの。いくら皆にとって悪いところでも、好きになってくれた人に放ったらかしにされたら悲しいでしょ?」

 

「君が好きになったと言うことはどんな君でもオレが守る!といいきることだ。その期待を裏切られたら、お父さんは悲しくなるな。」

 

「だから結婚には好きだけじゃなくて愛も必要なの。お互いが間違う前にお互いが引き止め合ってくれるのがいい夫婦よ。覚えておきなさい。」

 

そうお母さんは言った。

 

 オレは、フミちゃんが好きだ。そして愛したいと思うし、ずっと一緒にいたいと思う。なら、結婚すればずっと一緒にいられるのかな?でもフミちゃんはどう思っているのだろう。それはフミちゃんに聞くのが一番だけどこれはそう簡単に人に聞いてはいけないとお母さんが言った。それこそオレとフミちゃんが2人にとって大切な時に聞きなさいとも言われた。だからオレはこの気持ちをハッキリさせる。

 

 

オレはフミちゃんと結婚したい。

 

 

そしてフミちゃんにとって大切な時に結婚のことを聞く。

 

オレはそう決めて眠りについた。

 

 次の日からフミちゃんのことをよく見るようになった。オレのことを探ろうとしたときのフミちゃんはこんな感じだったのかもと笑った。そしてフミちゃんの事だけど、フミちゃんはオレと毎日遊ぶけど遊べば遊ぶほど動きが硬くなっていた。他の子と遊ぶときはそうではないのにオレと遊ぶときだけ動きが硬い。この事をフミちゃんから聞きたくても、

 

「なっなんでもないよ」と答えるだけだ。

 

いや何かあるだろと思った。でもそれで問題ないならいいけど、動きの硬さは日に日に悪くなるし、顔が赤くなるしでとてもふつうじゃなかった。何か言いづらい事ができたんじゃないかとオレは心配した。それにオレが守ると言ったから尚更放っておけなかった。顔が赤くなっていることをフミちゃんに言うと、砂遊びに誘われた。そしてフミちゃんの口から出てきたのは、

 

とんでもない量のオレに対する好きという感情だった。

 

フミちゃんが言うにオレがフミちゃんの話を信じ、フミちゃんを守ると言われてからオレが好きというのがどんどん溢れていったらしい。オレと遊ぶときに動きが硬くなったのは好きな人を前にして緊張したからとのこと。あとはもうオレのやっていた事をフミちゃんの口から聞くと言うちょっと他の人に見せられなくて恥ずかしいものだった。たぶんオレの顔も真っ赤になったと思う。言いきったのかフミちゃんはオレの顔を見るとリンゴのみたいだと笑った。オレは教えてくれてありがとうと伝えると、今がその時だとオレはフミちゃんに質問する。

 

「フミちゃんはさ、オレの事好きなの?」

 

「好き?ケータくんのこと?」

 

オレはお父さんとお母さんが教えてくれた好きのことを教える。そしてそれをわかった上で好きなのか聞くと、

 

「うん……ワタシ、ケータくんのことが好き。そっか……これが皆がいう好きという感情なんだ。」

 

「そう。そしてオレも、フミちゃんの事が好き。大好き。」

 

フミちゃんが驚く。目を丸くして口をパクパクさせた後、

 

「ケータくんも?ケータくんはワタシの事が好きなの?」

 

フミちゃんがそう言うとオレはうなづいて、さっきの話のお返しとばかりにフミちゃんの好きなところをぶちまけた。フミちゃんは顔を赤くして両手で顔を覆っている。

 

「もういい!もういいよ!ケータくん!!でもそっか、お互い大好きだったんだ……えへへ……。」

 

フミちゃんは今までに無いくらいウキウキしている。オレは押しきるしかないとあの事を伝える。

 

「でさ、フミちゃんさえ良かったら、大きくなったら、」

 

 

 

 

 

 

 

「オレと結婚してほしいんだ。」

 

 

 

 

 

結婚?とフミちゃんが首を傾げるとオレは結婚と愛することをフミちゃんに教えた。

 

「てことは、ケータくんの良いところだけじゃなくて悪いところも受け入れるようになったらずっと一緒に居られるってこと?」

 

「悪いところをどうするかはゆっくり決める必要があるけど、オレは自分の悪いところは何とかするし、フミちゃんの悪いところも絶対に見捨てない。」

 

悪いところをどうするかは人それぞれだ。無理にオレに合わせる必要はないと伝える。

 

「……愛するって難しいねケータくん。」

 

「オレが言っててあれだけどそうだと思う。でもお父さんとお母さんができたからオレたちはここに居るんだ。」

 

お父さんとお母さんがお互いを愛して、結婚したからこそ今がある。子どもなりにスゴいと知って、砂場の上から空を見上げる。

 

「うん!決めた!」

 

フミちゃんがそう言うとオレの顔を見て、

 

 

 

 

「ワタシ、ケータくんのことが大好き!いつかケータくんと結婚する!!」

 

 

 

 

好きという思いがハッキリと伝わる。ならオレもそれに負けないと、

 

 

 

 

「オレもフミちゃんの事が好き。大人になったら必ず結婚しよう。」

 

 

 

 

愛することはお互い学んでいこう。互いが好きであり続けたなら、できないことなんて無いはずだ。

 

「うん!また約束だね!」

 

そう言ってフミちゃんは小指を差し出す。オレも小指を差し出して指を絡める。オレとは違う、柔らかくて少しモチモチしたかわいい指だ。そしてあの言葉をもう一度紡ぐ。

 

 

「「指切りげんまん、嘘ついたら針千本の~ます。指切った。」」

 

 

◇◆◇

 

 その時から2人は同じ園の男女から将来の旦那さんとお嫁さんになった。やること為すこといつも2人で一緒。家が近いこともあって両家の仲も深まっていった。勿論他の子達とちゃんと関わった。しかし、2人がもっともイキイキしているのは2人が町で遊んでいる時だった。

 

2人は将来お互い愛し合う為に、何より良い夫婦になるために勉強もスポーツも頑張った。結果としては木霊文花は最優秀な成績を納めで天野景太はそれに一歩劣る感じであった。原作を知っている人ならどうしたケータ!?となるが普通に勉強したら普通に成績が上がるというある種の無法であった。

 

長期休暇の宿題は2人で遊ぶ時間を確保するため、日記を除く全てを開始から3~5日程度で終わらせた。

 

しがらみなく2人で思いっきり遊ぶことはまさしく至福の時間であった。

 

しかし当然いいことばかりでは無い。木霊文花の体質上、妖怪不祥事案件に何度も巻き込まれるのである。いくら天野景太のフツーパワーがあっても、妖怪不祥事案件を未然に防いだり、全てが終わった後のアフターケアが関の山で、妖怪が取り憑いている最中は手の施し用がないのである。そして木霊文花は妖怪を正しく認識できない以上妖怪が起こす不可思議に対しての恐怖を拭うことはできず、小学校低学年までは天野景太の元に駆け込んで何度も涙を流した。

 

これにより天野景太は木霊文花の霊感や霊媒体質を何とかしようとして、色々試すチャレンジャーとなった。しかし、妖怪不祥事案件に巻き込まれてケガをしたり、新しいアプローチを試すため危ない橋を渡る事もあった。天野景太が色々行動を起こす度に木霊文花は感謝と心配で溢れていた。

 

そうして年を重ねて1人で行ける範囲が増える度、2人で遊ぶ場所や時間もドンドン増えていった。そのあまりの相思相愛ぶりと行動理念、何より幸せそうな2人を見て皆はこう口にした。

 

[さくらニュータウン1のバカップル]と。

 

そして時は小学5年生の夏休み。プリントの類いを全て終わらせ、自由研究として虫の研究をするためにさんかく公園に集まった時から運命の時計が回りだす────




はいキャラの強化OR変更入りま~す。

天野景太
フミちゃんの霊感や霊媒体質を何とかしようと方々を駆け回った。それでケガもしたし、怒られたこともある。その結果相思相愛パワーが覚醒し、頑張ればその分報われるという一種の努力チートを手に入れた。フミちゃんの事が大好きで将来の夢はフミちゃんが自慢できる旦那さん。

木霊文花
天野景太の特性であるフツーパワーをちょびっと得たため、だんだんと恐くなくなった。(でも目の前等自分の近くにいると恐怖を感じる)また自身の霊媒体質を活かしておてつだい(2にあるオレンジのクエスト)を2人で一緒に解決したりしている。でも霊感や体質を何とかしたいと思っているので手伝ってくれるケータくんには感謝しているし、同時に無茶しないか心配している。ケータくんのことが大好きで将来の夢はケータくんを幸せにできるお嫁さん。

天野夫婦、木霊夫婦
なんか2人が外堀を埋めていっているので家族ぐるみで付き合いはじめた。ケマモト等の帰省のタイミングが合えば向こうで一緒に活動したりしている。両家の仲はとてつもなく良好。

5年2組
成績1位が木霊文花で2位が天野景太。木霊文花がクラスのマドンナというのは変わらないが、天野景太の評価はフツーすぎるのにフツーじゃないという評価。2人が一緒に居ると甘々っぷりには目を引くが運動会とかで締まる時は締まるので頼りにしている。クラスの皆はこの2人はいつか結婚するんだろうなと思っている。


次回、いよいよ妖怪ウォッチ1第1章
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