【リメイク】僕はげきからマホイップと世界を巡る 作:三笠みくら
オモダカさんに連れられて、ポケモンリーグまでやってきた。話がしたいとは言うけど、絶対お叱りだよねえ……だってさっきから火柱の話ばっかりしてるもん。ああ、怖いなあ……
「こちらがポケモンリーグの執務室です、どうぞお座りください」
「はい……」
「ふふ、そう固くならずに。私は説教をするつもりはありませんよ」
「そんなことないですよ……あんなド派手な火柱出して…」
「いえ、むしろ感服しています。……さて、アマネさん。ここからが本題ですが、オレンジアカデミーに通って見ませんか?」
「……え?」
オレンジアカデミーに、通う?僕が?なぜ?もしかしてあれか、危険な火力を持つフランとそのトレーナーである僕を監視下に置こうとかそういう……
「オレンジアカデミーではさまざまなことを学べます。数学や言語学といった授業はもちろん、バトルに関する授業も。アカデミーで学び、トレーナーとして実力を磨く……そのためにもできる限りの援助はさせていただきます」
「あの!なんでそこまで……」
「ふふ…強いトレーナーが好きだからですよ。リーグ委員長としても、いち個人としても。貴方には才覚がある。ダイヤの原石を磨くために労力は惜しみません」
マジだ、マジの目をしている。じゃあ純粋に僕のトレーナーとしての実力を伸ばそうっていうことか。でも僕バトル無理だし……うーん、どうしよう。
「もちろんすぐにとは言いません。それに貴方はガラルから来ている……決めるのにも時間がかかるでしょう」
「あ、知ってるんですね」
「ええ、といっても一部の者しか知りませんが。」
「トップー!!今度のアカデミーとブルーベリー学園での合同バトル大会の話ですけど!!」
勢いよく扉が開いて、これまた勢いのいい女の子が入ってきた。女の子は僕、オモダカさん、アオイちゃんを交互に見ると……
「だれ!?ねえねえねえ誰だれ誰!?リーグに呼ばれるってことはバトルが強い人だよねそれにトップとお話してるってことは相当にバトルの才能があるってことアオイが一緒にいるのも気になるなぁもしかしてもうアオイとバトルしてたりする?いいなぁ羨ましいなぁねえねえわたしともバトルしてほし」
「ストーップ!ネモ、ストップ!暴走しちゃってるよ、落ち着いて!」
「はっ!!ごめんね、まだ見ぬ強者がいると思ったら興奮しちゃって……」
なんだこの子……なんとも癖の強い子だなあ。さっきのマシンガントーク、ほとんどバトルの話だったしバトル好きなのかな。
「紹介します、彼女はネモ。パルデア地方においてトップクラスの実力者…チャンピオンランクの称号を持つ少女です」
「初めまして!わたしはネモ!趣味はバトルで特技もバトル!好きなのはもちろんポケモンバトル!よろしく!」
「……よ、よろしくお願いします」
「ごめんね、ネモはほんとにバトルが大好きなの」
「それはよく分かります」
ネモちゃんに、オモダカさんが僕のことを説明する。話が進むたびにネモちゃんの興奮度合いが上がっていくのが目に見えてわかった。
「何それ何それいいなーー!!!好きなもの食べてタイプが変わるなんて!!わたしのポケモンもバトルの特訓いっぱいしたらかくとうタイプになったりするのかな!!それにマジカルフレイムで火柱が出るほどの威力が出せるマホイップなんて……素敵、すごい!!うわ〜〜〜!!」
「ほみ……」
フランが引いてる、もちろん僕も引いてる。好意的な反応なのは確かなんだけどここまで盛り上がられると若干引くね。
「なるほど、アマネくんはトレーナーとしてまだ未熟だからアカデミーに……いいですね、賛成!」
「僕はまだ決めてないんですけど……」
「コホン。先ほどの話の続きですが。アマネさんはガラルからこちらにやってきたばかりとのこと。チャンピオン・アオイ。ぜひとも貴女に、アマネさんにパルデアを案内していただきたいのですが」
「え、わたし?いいですけど……案内って?」
「そのままの意味です。パルデアの良いところを知っていただき、アカデミーへの意欲を少しでも刺激できれば。そしてゆくゆくはパルデアに根を張っていただければ…」
すっごい怖いこと言うなオモダカさん。要するに僕を囲うためにパルデアの良さをアピールしてってこと?まあ確かに正直ガラルには両親以外に帰る理由がないからいいんだけど……う〜〜む。
「えっと……それじゃあお願いします?」
「決まりですね、それではアオイ、お願いします」
「はい、任せてください!」
こうしてパルデア観光が始まることになったのでした。平和だといいのだけど……
オモダカ
若い才能が好き。アマネを囲う気満々。
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