俺、男の娘から脱却したいです。   作:yosshy3304

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すみません、何気に長くなってきたので三編へと分けます。元々が短いから、分け無くてもいいぞと言うのは御遠慮ください。←こら!!


共演、テイルレッドとテイルツイン!?中編

愛香ちゃんのもうほぼ水平に飛んで行くと表現してもいい角度の蹴りは、ライガーギルディに当たったかのように見えた。

 

「くっくっ、ほら見た事か。スク水では無いお前の攻撃なんか当たる訳がないだろう。」

「なっ!?」

 

土台すら粉砕し、粉塵を巻き上げる。土埃が晴れたそこに見たものは、片足が埋まったまま身動き出来なくなっているテイルブルー。後ろでライガーギルディが嘲笑っている光景であった。

 

テイルブルーに手を伸ばそうとするも、すぐにその腕を真横に振るう。

 

「がっ!?」

 

その腕はテイルブルーを救出しようと飛び込んできていたテイルレッドの腹に当たり、舞台上へと吹き飛ばした。

 

「くっくく、すまんすまん嬢ちゃん。だが大人しくしていてくれ。今このスク水少女と言うには惜しいテイルブルーを始末しなければならないのでな?」

「始末されるのはあんたよっ!!」

「ぬおっ!?」

 

確りガッチリ嵌ってしまった為に中々抜けない。だがテイルレッドを吹き飛ばされたのを見たテイルブルーは、体操服属性の属性玉を使い、重力操作をして土台事足を持ち上げた。

 

このステージは幾つかのパーツで出来ており、周りも幾つか巻き込んで持ち上がる。振り抜いた蹴りで土台をライガーギルディにぶつけ砕いた。

 

「いや、なんか蛮族と言われるのも分かる気がするなぁ。」

「まさか力尽くで突破するとは…」

「…悪い?」

 

エレメリアン達はこの避難誘導に手を貸せない。特にドラグギルディの様な、その姿が知れ渡ってからまだ日が浅い為、着ぐるみだと言い張ったとしても、パニックになるかもしれないからだ。

 

だからこそ舞台で怪人役をしていたスネイルギルディとワームギルディだけは手伝って貰っているが、愛香ちゃんの奮闘に思わず後ろを振り返っていた。

 

「確かに驚いたが、まぁ避ければ如何ってこたぁ無いわな。ハッハァー!!」

「何で、何でぴんぴんしてんのよっ!?」

「分かりましたっ!そのエレメリアンは幻覚です、本体はテイルレッドの足元ですっ!!」

「何っ!?」

 

だが愛香ちゃんの、テイルブルーの攻撃は確かに当たった筈だった。吹き飛んで行くライガーギルディも見ている。

 

なのにまったく攻撃が効いていない様な素振りを見せるライガーギルディに、愛香ちゃんも幽霊を見るような、薄気味悪い物を見るような目を向けていた。

 

其処にトゥアールが分析結果を伝えてきた。

 

今見えているライガーギルディは幻覚であり、唯の幻なのだそうだ。

 

本体の場所は、吹き飛ばされたが、愛香ちゃんが稼いだ時間でテイルブルーの傍にまで戻ってきたテイルレッドの足元だと言う。

 

そこはテイルブルーの攻撃で粉砕されたり、持ち上げられたりしていない無事な土台部分であり、とてもじゃないがあんな大柄な体格のエレメリアンが隠れているとは思えないが、何かに気付いたテイルレッドがその場で宙返りをすると、ライガーギルディがまるで地面から湧き出てくるような感じで透過して出てきた。

 

「バレては仕方ない。我が学校水着属性は地面だろうと水の中の様に泳ぐことが出来ると言うもの。そして元友の置き土産、レオンギルディの二次元属性は三次元、現実に実態を持つ二次元を投影する能力を合わせたものよ。」

「えーい!!」

「ぐがふっ!?ふ、不意打ちとは、ひ、卑怯、だぞ!?」

 

あ、あれは痛い。思わず内股になってしまう。ライガーギルディが出てきた所はテイルツインが避難誘導している所で、しかもテイルレッドの方を向いている為に、テイルツインに真奈美ちゃんに背を向けた格好となっていた。

 

それを見た真奈美ちゃんは一度手に持った、テイルブレイドに目をやり、次いでライガーギルディの背中に目をやり、ソーッと近づいて、ライガーギルディの股下からテイルブレイドを可愛らしい掛け声と共に真上へとかちあげたのだ。

 

戦隊物の怪人にありがちな、勝手に自分の能力をバラし、その時だけ登場のモブとのやり取りを回想しようとした瞬間だった為に、完全に油断していたのか、諸に入った。

 

ライガーギルディは腰を屈め、あそこを手で押さえながらピョンピョン跳んでいる。

 

此方は背中しか見えないが、テイルレッドもテイルブルーも引いている事から、顔も凄い事になってそうだ。

 

「麗路さん、私やりましたっ!!」

「うん、でも、もうこんな色々な意味で危険な事はやめようね?」

「はいっ!!」

 

ついには痛みがまだ引かないのか、あそこを抑えたまま蹲ってしまったライガーギルディを他所に、満面の笑みで俺の方へと駆け寄ってきて報告してくる。

 

真奈美ちゃんがこんな事を覚えてしまっては大変だと、取り敢えず褒めるのと同時に笑顔で注意しておく。

 

「もっふる!!」

「あっ、ごめんなさい!って殆ど終わりましたよね?」

「もふもふふももも!!」

「あっ、はい。後は任せてください。取り敢えずあなたも避難してくださいね?」

「もっふ!!」

 

そんな俺達にこの遊園地のマスコットキャラクターの一体が声を掛けてくる。モチーフは薄茶色の熊なのだろうか?緑色の帽子を被り、赤い蝶ネクタイをしている。

 

注意されたのかと見渡せば、もう殆ど避難は済んでおり、出入口でまだ燻っている数人ぐらいだ。

 

エレメリアンが出た為、緊急措置が取られ、こうしてこの遊園地のスタッフもまた手伝ってくれた為に避難誘導をスムーズに出来たようである。

 

君たちも早く避難するようにと声を掛けられたかのようで、取り敢えずこの着ぐるみスタッフにも避難するよう声を掛けておく。

 

「ツインテールの少女よ。少しおいたが過ぎるんではないかな?」

「キャーっ!?」

 

テッテッテと壮快に駆けていく着ぐるみを見送り、さぁ後ろをだと振り返ると、真奈美ちゃんに向かって腕を振り上げる、額に分かり易いほど怒りマークを浮かべたライガーギルディが居た。

 

「危ないっ!!」

 

向こうで総二が、テイルレッドが声を上げる。だけどその表情は見えない。何故なら俺は真奈美ちゃんを庇うようにライガーギルディに背を向ける形で割り込んでしまったから。

 

変身する余裕も無く、来る筈の痛みを覚悟して目を瞑る。

 

「なっ、なんだとっ!!」

「舐めるなよ?我の殻に籠った時の防御力はエレメリアン1だと自負してるのだからな。」

「確かお前は、スパイダギルディの所のスネイルギルディっ!!」

 

だがライガーギルディが驚愕する声を聴いて目を開けた。振り返ってみた光景は、スネイルギルディがその殻でライガーギルディの攻撃を受け止めた瞬間であった。

 

スネイルギルディがここに居る事にも、そしてスネイルギルディが俺達を守った事にも驚愕しているようで、一歩後ろへと後ずさる。

 

瞬間、テイルブルーの空気を読まない攻撃で吹き飛ばされていくライガーギルディ。

 

「だから不意打ちは卑怯だと言っておろうがっ!!」

「不意打ちだろうがなんだろうが、倒したものが勝なのよっ!!」

 

いやもう、これどっちが悪役なのか分からないが、そもそも油断しまくっているライガーギルディが悪いわけで、何も言えなくなってしまったライガーギルディ。

 

「えーい、ならば我も不意打ちとさせて貰おうっ!!」

 

そして逆切れし、地面にズブズブと潜って行く。

 

「なっ、逆切れぇ!?男らしくないわねっ!!」

「ちょ、落ち着けよブルー…」

 

地面をダンダンと二度ほど、凹ます威力の地団太を踏みつけるテイルブルーを落ち着かせようと、テイルレッドがその腕を掴む。

 

瞬間俺の視界が暗転したかのように思えた。いや誰かに抱かれて空を見ている。

 

「ボーとなされるな姫様。奴は俺達も標的と定めたようですぞ?」

「あ、ありがとうスパイダーギルディ…」

 

それは人々が避難完了した為に出てきたスパイダーギルディ。見れば同じようにドラグギルディに俵抱きにされたテイルレッドとテイルブルーが居た。

 

「オノレ、スパイダギルディぃ!!それに死んだはずのドラグギルディまで、貴様等どういう訳だっ!!返答次第ではタダじゃおかんぞっ!!」

「しれた事、今のアルティメギルは信用ならんだけだ!!」

「ハッハァー、裏切るという訳だな。ならば処刑せねばならんなぁ!!新たなる首領様に貰ったこの力、特と味わえっ!!」

 

舞台裏から、ドンドンと家のエレメリアン達が顔を出していく中、逆上し激高し、それでも強気な姿勢を崩さない事に疑問に思っている者達も居る様で、ワンパターンに地面へと潜って行くライガーギルディ。

 

「なっ!?」

「これはまるでスパイダーギルディ様のっ!?」

 

スパイダーギルディが狼狽え、隣に居た清水君も驚きを露わにする。地面から、虎と何処かライオンぽい姿のライガーギルディの姿では無く、正しく二足歩行の虎と言えるような姿のエレメリアンが無数に表れたのだった。




さぁ、次回は麗路の女体化だぁ。
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