2016年11月5日(土)ニューヨーク10時45分 / 東京23時45分 電子世界の繁華街
[セレーネ]: 助けて......!![咳き込む]
開始してから4日間、他のプレイヤーに協力を求めたが何の成果も出ず。こうなれば生き当たりばったり、ダメ元で通りすがりの刑事に泣き顔で助けを求める。
[セレーネ]: あたしはまだ...死にたくない!!死にたくない!![咳き込む]お願いだから、あたしの相手をして...[咳き込む]あたしにかまって...よ。あたしには...好きな先生がいるの。エドガー超官と雪郎先生...。先生のために生きたい...のに、得体のしれないゲームに殺されるのは絶対嫌ッ!!!!
必死に泣きじゃくる「セレーネ」を見た「通りすがりの刑事」は、交流に応じる。
[セレーネ]: ...助けてくれてありがとう。あたし4日間何の成果も出せなくて、それで...。自己紹介まだしてないのね。あたしはセレーネ、ラファ兄とディア姉の従妹(カズン)。よろしくね。それと、連絡先(電話番号とメールアドレス)を渡しておくので、いつでも連絡してくれると嬉しいの。
「セレーネ」は「通りすがりの刑事」に連絡先を渡し、お互いに頑張ろうと意気込んで、どこかへ走っていったその後、通りすがりの「女子学生」と遭遇。
[女子学生]: 私でよければ一緒にお話しましょうよ。
相手が交流に応じてくれるようなので会話したいところだが、相手の背後に「エネミー」が迫ってるのを目撃。この状況では会話どころじゃないと「セレーネ」は「エネミー」を押さえるべく動く。
[セレーネ]: 会話したいところだけどエネミーが迫ってきていて、それどころじゃない...けど、せめて自己紹介させて。あたしはセレーネ、ラファ兄とディア姉の従妹(カズン)。エネミーを押さえているうちに、あなたはまだ自分が交流していないもう1人のプレイヤーを探して!!
ミッション遂行を呼びかける「セレーネ」だが、「女子学生」は危険を顧みず「エネミー」に立ち向かう。
[女子学生]: 私1人で大丈夫です。セレーネさんは安全な場所へ退避してください。
[セレーネ]: ...くれぐれも無理はしないように生き延びてよ。
「セレーネ」は「エネミー」と戦っている「女子学生」を離れ、ログアウトする。
2016年11月5日(土)ニューヨーク11時45分 / 11月6日(日)東京0時45分
「ラファエル」の実家は戸建て住宅で、祖母「アトラス・ザ・グランマ」と暮らしている。実家にて「セレーネ」のタブレットの画面から本人が飛び出る。
[ダイアナ]: セ、セレーネ!?
[セレーネ]: んあ......。
[ダイアナ]: 課題...達成したの?
[セレーネ]: ...なんとなく。
[ダイアナ]: それはなにより。今日は疲れたでしょう?昼寝してみる?
[セレーネ]: うん。
2016年11月23日(水)ニューヨーク10時 / ローマ16時 / 11月24日(木)東京0時
交流ミッションは終わった。
2016年11月26日(土)ニューヨーク3時50分 / ローマ9時50分 / 11月26日(土)東京17時50分
今日は恒例の脱落者の発表日だ。「セレーネ」は就寝しているので把握していない。「邦雄」はカップル2人「ハニー」「ダーリン」とともに自身のタブレットで発表を待っている一方、「インポスター」はスマートフォン(SO-03G)の画面を見て、結果を待っている。果たして結果は...。
[ゲームマスターCy]: 参加者の諸君、ミッションお疲れだったな。他のプレイヤーとの交流はうまくできたか?今回も引き続きミッション不達成、交流すべく行動しなかったプレイヤーの名前を読み上げることになる。それに加え、ルール違反者もだ!!それは自業自得ということだ。気の毒だが違反者を含めて読み上げることにしよう。
[邦雄]: 違反者?何のことだ?
画面上に3名の名前が出てくるとして、3度目の表示に彼の名前が。
・衹園寺遊汰
・近藤邦雄
・落合明
[[貴方達は"消去対象"となりました。]]
[["消去"を開始致します。]]
17名のプレイヤー名を読み上げたのち、処刑実行を開始する。
[邦雄]: ふ...ざけんな......。僕は不備もなくミッション達成したってのに......!!
[ダーリン]: エ、エリオ!!
[ハニー]: な、何かの間違いよ!!抗議しなきゃ!!
もし心当たりがあるとしたら、「ゲームマスターCy」の言葉に隠されたものがあってのことか。主催者の言葉をよく思い出せ、「邦雄」。
[[回想シーン「03:交流しろ!」より抜粋]]
[ゲームマスターCy]: 今回のミッションは、他のプレイヤーの助けがなければ難しい。そこでだ、他のプレイヤーとの交流がなによりも重要。ミッション進捗画面を見よ。自分たちがミッションをどこまで進んでいるか、一目でわかるようにしておいた。ミッション達成目標は"2人以上の他のプレイヤーとの交流"だ。どんな赤の他人だろうとも"仲良く交流"してもらう。期限は11月23日23時59分まで達成せよ。では、幸運を祈る。
[邦雄]: そこのあんた、さっさと僕と交流しろ!!何をしているんだ?さあ早く!!
[[現在]]
[邦雄]: ...まさか、僕の行動に問題があったというのか...!!!
ルール違反者への処罰。主に強制交流あるいは一方的な交流にあたる行動、言動があると判断されたプレイヤーが対象となる。ミッション達成したにもかかわらず、どこからか男女かわからない声が聞こえることになる。
[???]: 君はこのゲームには不適切だ。
[邦雄]: うう...幻聴か...!!
幻聴に耳をふさぐ「邦雄」。
[ダーリン]: ...エリオ?
「邦雄」の前に「処刑人(デリーター)」が現れる。端末の画面から飛び出るといった前回とは違う。
[邦雄]: ...息の根を止める気か。
[ハニー]: ...何なの?全身にノイズ掛かっていて、素顔を見せないくらいマスクをつけていて、大鎌を持った恐ろしい人は...。
[邦雄]: ハニー、ダーリン。僕から離れろ。おっかない処刑人(デリーター)を人気(ひとけ)のない場所へ誘導する。狙いは僕だけだ。
[ダーリン]: エリオ、まさか...。
「邦雄」は2人を守るべく離れ、人気(ひとけ)のない場所までシエーナ中を走り回った。
[邦雄]: 最後の悪あがきをするか...。
追い込まれた「邦雄」は、ホビー用小型ロボット「アキレウス・ビートル」構える。
[邦雄]: 主催者さんよぉ!!僕は誇り高きスート団の幹部「"近藤エリオ/Elio Condo"*日本名:近藤(こんどう)邦雄(くにお)」だ!!スート団の崇高な目的は、親玉の娘ことマデリーンのためだ!!!つまり、マデリーンの退屈しのぎというわけだ!!!!!!!!!いつかあんたら運営者は娘の前に跪くことになるであろう!!!!!!!!!
憎悪に満ちた顔をしてホビー用小型ロボットを操り、「処刑人(デリーター)」に立ち向かう「邦雄」。電子ゴースト相手にホビー用小型ロボットを使って対抗するほど甘くない。「処刑人(デリーター)」は自身の鎌で「アキレウス・ビートル」を真っ二つにする。ブレイクオーバーどころか爆散し、ロスト。抵抗するすべもなく窮地に陥るなか、走馬灯が流れる。
[邦雄]: マデリーンと親玉...その奥様(マルビナ)...ロバート......そしてジロ兄(ブラー)......ごめん......。僕は非力だ......勝ち進めなくて......うっ[涙声]......Arrivederci......。
走馬灯がよぎり、絶望して涙する「邦雄」は「処刑人(デリーター)」の鎌によって断末魔の叫びを上げて自身の身体は真っ二つにされ消滅。血が飛び散ることはなく跡形もなく消え去った。
[邦雄]: ァァァァァァァァァァァァアアアアアアアア!!!!!!!
[[残りプレイヤー数:71名]]
[[17名のプレイヤー、"消去完了"しました。]]
[???]: さぁ、哀れな獣へと化しなさい。
2人のカップルのそばに置いていった「邦雄」のタブレットが消えかかっている。それに気付いた2人の反応は。
[ハニー]: ダーリン、エリオのタブレットが電子のように消えかかっているよ!!
[ダーリン]: エリオの身に何が起きたに違いない。エリオを救うすべはない今の僕らに何ができるというんだ...。
[???]: 諦めるにはまだ早い。今ならまだ間に合う。俺が救おう。
[ダーリン]: ...!?その声は、ジャック...?...ジャックにしては、年相応に聞こえる。
[Mr.黒澤J]: そうだ、俺が未来から来た"黒澤ジャック"だ。エリオ、消えないでくれよ。消えてしまっては不都合だからな。タブレット確認。
[ハニー]: ダーリン、このジャックって未来人なの?私らの知っているジャックは、SF系好きで、いつかデロリアンのようなタイムマシンを作り、時間旅行することを夢見るダイヤのはずだけど。
[ダーリン]: 常識的かつ紳士的、レディーに優しいのは相変わらずかな?
[Mr.黒澤J]: 過去の俺を知っているとはさすがだ。俺はこうして時の番人として過去の出来事を見守っている。だからこそエリオは生きるべき俺の親友なんだ。それに、"ラザール夢ノ橋"のような誰かの未練、心の残滓から生まれたCyvivalの主催者を捕らえねばな。
[ダーリン]: "ラザール夢ノ橋"とは誰のことかは知らないけど、エリオを殺めた主催者を捕るなら協力するよ。
[Mr.黒澤J]: よし、そろそろだ。これをこうやってっと。
未来人ゆえに長年培ったプログラミングスキルのおかげか消えかかっていたタブレットは実体に戻ると同時に消滅を免れた「邦雄」が画面に映る。
[ダーリン]: それよりジャック、プログラミングスキル持ってたっけ?それほどの力量を持っているとは思えない。
[Mr.黒澤J]: プログラミングスキルは君らの親玉ことマイケルから教わった。
[ダーリン]: ...そうなんだ。
[Mr.黒澤J]: それよりエリオ、気がついたか?
[邦雄]: 気がついたもなにも、処刑人(デリーター)に斬り殺されて闇の中というか、なにもない無(む)をしいられていて、なんというか...。
[Mr.黒澤J]: つらかったんだろう。時の番人の俺がいるからにはもう安心だ。
[邦雄]: ジャック......。
[Mr.黒澤J]: とりあえず、主催者を欺くためのダミーを作っておいた。エリオは死んだことになっているので、ゲームが終わるまで門外不出でな。
2016年11月26日(土)ニューヨーク9時 / ローマ15時 / 11月26日(土)東京23時
朝食を済ませた「セレーネ」は、アトラス兄妹「ラファエル」「ダイアナ」、その従者「ハイペリオン」とともに自身のタブレットで脱落者発表の動画を見る。
[セレーネ]: エリオくん...それに刑事まで......。
死んでいなくなることはわかっているのか、涙を流す「セレーネ」。
[ラファエル]: ...彼のことは気の毒だったな。
[ハイペリオン]: 状況はわからないが、彼らはミッションをこなせなかったようで残念でしかないだろうな。
[ダイアナ]: あなたを守ってくれる味方が1人減った。だからといって気に病まないでセレーネ。ゲームはゲームだから、どのみち生きたければミッションをこなすしかないのよ。
[セレーネ]: ...ぐすっ。
[ハイペリオン]: ダイアナ、今の発言は不謹慎だぜ。
[ダイアナ]: あ...。
[ラファエル]: たとえ不謹慎だろうが味方の無念を乗り越えるしかあるまい。彼の他に君を守るレベッカがいるのだから、なんとしてもゲームの最後まで耐えきるんだ。
[セレーネ]: ......うん。
涙を拭い、ゲームを最後まで生き延びると決める「セレーネ」であった。
―MISSION 02 END