議論の1時間が過ぎ少女達はシェリーに投票する。
魔女と指定されたシェリーは涙も怒りも見せずタビノを見る。
「犯人だとバレてしまって残念です。事件を解決出来るのはエマさんだけだと思ってたんですけどね、まさかタビノさんがやる気になるとここまで優秀だったなんて、残念です」
「どうして、どうしてハンナちゃんを殺したの!!君は友達を殺したんだ!!」
エマは涙の浮かんだ目でシェリーを睨むがシェリーを肩をすくめるだけだった。
エマに続く様に他の少女達もシェリーを非難する。
「言ったでしょ、シェリーちゃんも私と同類だって」
その後、ゴクチョーが処刑ボタンを催促し少女達はボタンを押す。
「はい!!これより魔女の処刑を執行します…………が、だだすいません、最近処刑台の仕掛けの調子が悪くて、今回はそのままこの場にある処刑台を使います」
「成る程、分かりました」
看守がシェリーを抱え処刑台に縛り付ける。その際使われたのは茨だった。
「本当はただの縄でも良かったんですが、何故か保管庫にある物資が根こそぎ無くなってしまったんですよね〜、やれやれ、予算だって無限にあるわけでも無いのに、全く誰が持って行ったんだか」
ゴクチョーの言葉にタビノはそっぽを向き知らん顔をしながら口笛を吹く。
「ま、今はどうでも良いですけど」
ゴクチョーはそう言うとシェリーの足元から小さな炎が吹き出す。
そんな中でもシェリーはエマに今でも友達だと思っている事を叫び続ける。
それからシェリーは事件の真相を話し始める。
ハンナの魔女化は限界ギリギリまで迫っていた。そんなハンナはシェリーに完全犯罪を申し出シェリーは実行した。
全てはハンナを人間のまま殺す為に、ハンナを友達だと思っていたから。
その事実にエマは涙を流しシェリーを拒絶した事を謝る。そんな中シェリーは魔女を断罪する炎に焼かれこの世からその姿を消しゴクチョーも閉廷を宣言した。
「はぁ~、やっと終わった、メルルちゃん、何か甘味作ってよ、私頭使って疲れたから糖分欲しい〜、プリンが良いな〜あ、でもケーキも良いかも、苺が乗った生クリームたっぷりの奴」
「わ、分かりました、ナノカさんを部屋にお戻ししたら直ぐにお作りしますね」
メルルがそう言いナノカの手を引いて裁判所を出ていくとタビノもその後に続いてゆっくりと歩き始める。
「待って」
そこにエマが待ったをかけタビノはエマの方を見る。
「何エマちゃん?私早くメルルちゃんの甘味食べたいんだけど」
「その前に取り消して、シェリーちゃんは異常者なんかじゃない、友達思いの優しい子だ、普通の、優しい子だった」
「そうだね、確かにそうだ、でも私が言った事も事実でしょ?」
「ッ!!」
「シェリーちゃんは頼まれれば何の躊躇いもなく殺人を犯す。そんな娘が【異常者】じゃないって?全くそんな事無いって本気で思ってる?」
「それは…………」
エマはタビノの言葉に言い淀む。何故ならシェリー自身が処刑される直前に自分が異常であると認めたからだ。
「私は自分が間違ったと思った事しか謝罪しない、もし私に頭を下げさせたいなら私が間違ってるって納得させて、それじゃ」
タビノはそう言うと裁判所から消え失意に沈むエマをアリサとマーゴが連れ事件は解決した。