無心少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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終わらぬ事件

シェリーの事件ですっかりお通夜ムードの牢屋敷、そんな中でこの日は少し違った空気が漂っていた、その原因はタビノとエマ。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……」

 

「…………………………」

 

食堂でエマは床に手を付き四つん這いで息を荒げその背中にタビノが乗っかっていた。

 

「えっと、エマっち何してんの?」

 

「エマちゃん、そう言う癖があったの?それともタビノちゃんの方かしら?」

 

その姿にココとマーゴはそんな反応を示す。

 

「エマちゃんが私にどうしても頼みたい事があるらしくてさ、その対価にエマちゃんは私に絶対服従するって、だからこうして椅子に使ってるわけ、まぁ契約を周知させる意味合いの方が大きいかな?2人だけでひっそり契約して後から知らんぷりされたらたまった物じゃないし」

 

「ぼ、僕はそんな事しない…のに」

 

「口では何とでも言えるからね、まぁ兎に角2人にも周知出来た事だし、そろそろ良いかな」

 

「プハァッ!?……ハァ……ハァ……ハァ」

 

タビノは立ち上がりエマは息を吐き荒い呼吸を続ける。

 

「何してんの?早く行くよ」

 

「ま、待ってよタビノちゃん!!」

 

エマは息も整わぬ内にタビノの後を追い掛けゲストハウス前に辿り着く。

 

「んじゃ、この屋敷の秘密調査開始と行こう」

 

そう言ってタビノが【水精霊の間】のドアノブに手を掛けた時、スマホから通知音が鳴りスマホを確認すると通知の主はゴクチョーだった。

 

「はぁ…………もう何度目でしたっけ?痛ましい殺人事件が発生しました。皆さん今すぐに裁判所に集合して下さい。1度見てもらった方が早いと思うので」

 

ゴクチョーはそれだけ言うと通話を切る。

 

「殺人事件、そ、んな…………一体誰が」

 

「また事件?これからが良い所だったのに」

 

文句を言いながらタビノはエマと共に裁判所に向かう。

 

そこには既にマーゴとココがいた、2人の視線を追う様に裁判所中央に目をやる。

 

そこには処刑台の1つと思われる電気椅子に力無く座るアリサの姿があった。

 

「なんで、アリサちゃんが」

 

エマの言葉と共にメルルも裁判所に到着しアリサの姿を見て涙を流すと今度はゴクチョーがやって来る。

 

「皆さんお揃いですね?と言っても黒部ナノカさんはいらっしゃらない様ですが、と言う訳で、見ての通り殺人事件が発生しているので【魔女裁判】を執り行います。残りの人数も少ないですし、そんなに悩む必要も無いですよね。裁判は正午からにしましょう」

 

ゴクチョーはそう言いさっさと飛び去って行きそんなゴクチョーにココが悪態をつくが犯人を探さないといけないことに変わりは無いため少女達はそれぞれ捜査を始めた。

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