少女達が捜査を始める中、タビノは裁判所の自分の証言台に座り込み携帯ゲームを遊んでいた。
「タビノちゃん」
そんなタビノにエマが声を掛けタビノは一瞬携帯ゲームから目を離しエマを見るが直ぐに視線を戻す。
「どうしたのエマちゃん」
「何か手掛かり見つけた?」
「探してもないのに見つかると思う?」
「そうだよね、ごめん」
エマはそれだけ言うとアリサの周りをくまなく調べ始め何枚かの写真を撮る。
それからも他の少女達が出入りしていたがタビノは構わず携帯ゲームで遊んでいた。
それから裁判の時間になり続々と少女達が集まって来る。
ゴクチョーも現れ【魔女裁判】の開廷を宣言すると話し合いが始まる。
しかし当然と言うべきかタビノはその事に関心を持たず手の中で繰り広げられる魔王退治に夢中だった。
それから時間が経ち話し合いはエマの推理でどんどん進展していきアリサは自殺と言う事になった、なったのだが。
「アリサちゃんは魔女化が進んでいた、それにアリサちゃんは薬に耐性があるんだ、そんな子がただの睡眠薬を、それも瓶1本程度で死ぬ訳がない、【魔女殺し】の薬を使ったんだ」
「で、でも、アリサはどっからそんなもん持ち出したんだよ」
「持ち出したのはアリサちゃんじゃない、アリサちゃんは貰った薬を飲んだだけだ、アリサちゃんは眠れないって言ってたから多分【新しい睡眠薬】とでも言われてね、そしてそんな事が出来るのは」
エマがとある少女の方を見る。
「君だけだ、氷上メルルちゃん」
エマの主張にマーゴとココは信じられないと言った表情を浮かべる。
メルルも最初は否定していたがその度にエマが反論し最後には犯行を認めついでに皆を牢屋敷に拉致した黒幕とその目的が【大魔女】を見つける事である事も認めた。
しかし
「あの、流石に主を処刑とかには、その〜主催者権限で無しって事で」
ココがメルルの処刑を求めた際、ゴクチョーがそう言い出しメルルも処刑を拒否、残っている少女達の抹殺を宣言した。
「ああ!!死んだ!!……………………ん?終わった?結局誰が犯人?」
同時にタビノの携帯ゲームの画面には【GAME OVER】の文字が浮かびタビノが顔を上げる。
「だから毎度話聞いとけよ!!そこのエセ聖女が犯人で黒幕だよ!!正体表して今から私達を皆殺しにするんだとさ!!」
「皆殺し?」
そこには鎌を掲げる看守とその光景を涙ながらに見つめるメルルがいた。
「私も殺すつもり?」
「は、はい、今回も大魔女様は居ませんでしたし申し訳ありませんが皆さんは処分します」
タビノはその言葉を聞いて立ち上がり両手を上げ抵抗の意思が無い事を示す。
「分かった、じゃあ1つ提案、そこの4人殺してあげるから私は見逃して、見逃してくれたら【大魔女探し】だっけ?手伝ってあげるから」
「ッ!!日渡タビノ!!貴女何を考えているの!?」
「はぁ!?テメェふざけんな!!こんな奴の下に付くとかどうかしてんじゃないの!?」
「タビノちゃん…………」
「そうよタビノちゃん、考え直して」
「そんな事言われても、私まだ死にたくないし、不死身の化物相手にして勝てる気しないし、どっちに付いた方が恩恵あるかは明白じゃん、どうメルルちゃん?」
「そうですね、タビノさんはやる気とメリットがあれば何でもしてくれますもんね!!じゃあお願いしようと思います」
「交渉成立だね」
タビノはそう言うと【収納】からナノカから奪った魔法の銃を取り出す。
「ココちゃん着いてきて!!」
同時にマーゴがナノカとエマの手を引きココにそう言い4人は裁判所を出る。
「お、ナイス判断、けど場所が悪い」
しかしタビノの銃が火を拭き弾はナノカに命中、生きてこそ居るものの致命傷を受けたナノカにマーゴは切り捨てる判断をし射線から消える。
「マジ?マーゴちゃん判断早いな、折角だからメルルちゃん勝負しない?看守さんと私でどっちが多く殺せるか、私が勝ったら甘味作ってよ」
ナノカに確実に止めを刺しながらそう言うタビノにメルルは同意し2人での狩りが始まった。
結果として看守は魔女化したココを、マーゴはそんなココに殺されてしまった為にタビノはメルルの甘味を得るべくエマを探す。
10分もしない内に裁判所でエマを見つけたタビノだったがエマの様子がおかしい事に気づく。
背中に天使の様な骨の翼が生えており宙に浮いている。
「エマちゃん?」
「【死ね】」
こうしてタビノの人生は幕を下ろした。