ヒロが死んだ後、ゴクチョーは【魔女】の強靭さと危険性を話し囚人間で殺人が起きた場合【魔女裁判】を開廷する事を宣言し何処かへ飛び去って行った。
その後、少女達は大なり小なり不安を覚えているとレイアが中央に立つ。
「私達はどうやら共同生活を強いられることになる。それがいつまで続くか分からないが、今は大人しく従おう、知り合ったばかりではあるが、私は君達を出来る限り守りたい」
レイアの言葉と態度に対する反応は様々でレイアに従う者、レイアの提案を拒否する者、様々で結果的に大きく分けてレイアを中心とする【規則に従う派】とエマを中心とする【脱獄する派】に分かれた。
「日渡くんはどうする?」
そんな中でレイアがタビノに声を掛け全員の視線が注がれる。
「私は……………………正直、別にどっちでも良いかな?」
「と言うと?」
「いや〜正直ここでキチンとした生活送れるなら別に出ていく理由無いし、嫌になったら出る方法探せば良い……的な?」
「タビノちゃんは帰りたくないの?」
「う〜ん、別に帰りたくない訳じゃないけど、帰らなくても良いかな?」
「帰りたくない理由でもあるのかい?」
「別に無いよ、ただやる気が無いだけ」
タビノの言葉に少女達は唖然とする中タビノは衣服のポケットに入っていたスマホを取り出し中身を確認する。
「おっと、そろそろ牢屋に戻る時間だ、じゃあね皆〜、皆も早くしないとそこの看守にズタズタにされちゃうかもよ〜」
タビノはそう言うとそそくさとその場を去り自分の牢屋に戻る。
時間ギリギリで同室である沢渡ココも戻ると自動で鉄格子が閉まり2人を部屋に閉じ込める。
「なぁ、お前さぁ、帰らなくて良いってマジで言ってる?」
ベットで横になっていると不意にココがそう声を掛けてくる。
「うん、思ってるよ?逆にココちゃんはなんで帰りたいの?」
「気安く名前呼ぶなキモいから、あてぃしは帰って推しに会いたいの」
「推し?アイドルとか?」
「誰が教えるかバーカ」
ココはそう言うとさっさと2段ベットの上段に上がり2人の会話はそこで途切れた。
それから少し時間が経ち食事の時間になるとゴクチョーの通知と共に鉄格子が音を立てて開かれていく。
「ごっはっん♪ごっはっん♪ごっはっん♪」
「も〜うるさいっての」
上機嫌に歌いながら食堂に向かうタビノの後ろをココが文句を言いながら着いていく。
食堂には既に何人かの少女が集まっており思い思いに食事をしているがその顔は暗い。
その理由はテーブルの横に置いてあるバイキング形式の料理達、異様に煮え立ったスープに真っ黒に焦げた何かもわからない黒い物体、様々な種類の果物だけはそのままなのが救いと言う凄惨な食事だった。
「うわ〜、毎日これならやっぱり帰りたいかも」
「変わり身はやっ!?」
そんな事を話しながら2人も適当な料理を適当に取り悲惨な食事を行った。