無心少女ノ魔女裁判   作:寝心地

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2度目の事件

レイアの提案から2日後、昼食を摂るタビノの隣と正面の席にはレイアとアンアンが座る様になっていた。

 

「どうなってるの?」

 

「あの2人、いつの間に…………」

 

たまたま一緒に食堂に入ってきたレイアとナノカもその光景に唖然とし少し遅れてエマ達3人が入って来ると同様に驚愕していた。

 

「それじゃあ私は部屋に戻るから」

 

「うん、また今度一緒に映画見ようね」

 

「【楽しみにしている】」

 

タビノが一足先に部屋に戻り姿が見えなくなった所でエマ達3人に加えレイアが2人に走り寄る。ヒロとナノカはその光景を黙って見ているだけだ。

 

「2人共どうやってタビノちゃんと仲良くなったの!?」

 

「そうですわ!!あの掴み所の無い猛獣みたいな人をどうやって手懐けましたの!?」

 

「何か渡したんですか?」

 

「私も劇に誘う参考にするから是非教えて欲しい!!」

 

食い気味に来る少女達にミリアとアンアンは面食らい少し椅子を引く。

 

「【吾輩は何もしていない、ミリアについているだけだ、全てミリアの仕業だ、聞くならミリアにしろ】」

 

アンアンはスケッチブックにそう書きそそくさと食堂を後にする。

 

「え!?ちょ、ちょっとアンアンちゃん!?ひ、1人にしないで!?」

 

「逃がしませんよ!!どういう経緯でタビノさんを手懐けたのか教えて下さ〜い!!」

 

アンアンの後を追おうとしたミリアの前にシェリーが立ち塞がりミリアは少女達に娯楽室での出来事を話した。

 

「今の話、貴女はどう思う?」

 

聞き耳を立てていたヒロに声が掛かる。いつの間にかナノカが立っていた。

 

「さてね、心境の変化と言うのは良くある話だ、それが良い事か悪い事かは別として」

 

ヒロはそう言うと立ち上がり食器を片付けるとそそくさと食堂を後にした。

 

昼食後の自由時間、タビノが娯楽室で映画を眺めているとスマホが鳴りココが配信を始めたと言う通知がなったがタビノは配信を見らずに映画を眺めていた。

 

それから少しして今度はゴクチョーからの通知が入る。

 

『また痛ましい殺人事件が起きました、詳しい話をしたいのでラウンジに集合して下さい、抵抗する場合は看守が連行しますので悪しからず』

 

一方的にソレだけ言うと通知は切れタビノはまだ途中の映画に名残惜しく感じながらラウンジに向かう。

 

既にそこには全員集まっておりタビノが最後だった、そこにゴクチョーが現れラウンジのテーブルに止まる。

 

「やれやれ、また殺人事件、起きちゃいましたね。前回と同じく事前投票を行います。怪しい方に証拠隠滅されては困りますから」

 

ゴクチョーがそう言うとヒロが声を上げる。

 

「事前投票…………いや、裁判すら開くまでもない。犯人は明確だ、銃を持って立っていたエマ以外にない」

 

「怪しいのはヒロちゃんだよ、最初から僕を陥れるつもりだったんじゃないかな?」

 

だんだんヒートアップしていく2人の言い合いにゴクチョーが待ったをかけ投票が行われる。結果はエマが最多票を獲得し看守によって懲罰房に閉じ込められ他の少女達には捜査の時間が与えられた。

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