エマが看守に連行された後、少女達がそれぞれ捜査する中、タビノは娯楽室に戻り映画の続きを眺めていた。
そんな部屋にヒロが現れる。
「君は捜査しないのか?」
「うん、この映画まだちゃんと見終わって無かったから」
「君が他人に興味が無い事は承知している、だが、少なからず人が亡くなっているんだ、せめて裁判には協力して欲しい」
「意外だね、ヒロちゃんはエマちゃんのこと恨んでそうだったのに、きちんと捜査するんだ、最初からエマちゃんが犯人だって言って操作しないと思ってた」
「確かにココの死体の側で銃を持ち立っていたエマが一番怪しい、だがマーゴの時の様な事もある。冤罪と思い込みで彼女を処刑台に送るのは一番正しくない事だ」
「………………………………そっか」
タビノはそれだけ言うと何も言わなくなりヒロは別の場所を捜査する事にした。
それからまた時間が流れ裁判の時間となりタビノは裁判所に向かう。
ゴクチョーが現れ裁判の開廷を宣言するとレイアを主に話し合いが始まりタビノは興味を失う。
興味を失ったタビノを1人残して少女達は話し合いを進めていく、ヒロはエマをエマはヒロを疑い互いに嫌疑を掛けていくがそこに銃を持つナノカも加わり2丁の銃と死体発見の状況が複雑に絡み合い、話し合いがこんがらがっていく。
「………………………………その拳銃さ」
その時、こんがらがる話し合いの突破口を突いてきたのは意外にもタビノだった。
「その拳銃、ちゃんと残弾確認した?」
「残弾?」
「何発残ってるかって事、それがナノカちゃんの銃みたいに魔法の銃かは分からないけどここには弾なんて無いし拳銃を使ったのなら1発分空きがあるはずでしょ?」
「確かにな、今拳銃誰が持ってんだよ」
「それなら私が持っている、確認してみよう」
レイアがそう言い拳銃を取り出すとシリンダーの中を確認する。
「ど、どうだった?」
「この銃は5発装填、そしてシリンダーの中には5発の弾が入っていた、つまりこの銃は使われていないと言う事だ」
ミリアの言葉にレイアは取り出した弾を見せながらそう言う。
「じゃあ、少なくとも犯人はヒロちゃんが見たって言う拳銃を持ったエマちゃんじゃ無いね、そしてそうなったら一番怪しいのは」
タビノはそう言いナノカを見る。その視線につられ他の少女達もナノカに目を向ける。
「貴女の話には何の証拠も無いわ、私が怪しいと言うだけ」
「うん、そうだよ」
「え?」
少女達の注目を浴びたナノカはそう言うとタビノはあっさりとそれを認めナノカは思わず声を上げる。
「別に私は貴女が犯人とは言ってない、怪しいのがナノカちゃんって話なだけ、その辺の話は名探偵達に任せる」
タビノはそう言うと再び興味を失ったのか証言台に座り込む。
そこからはヒロが引き継ぎナノカを問い詰めていく、ナノカも少しの間抵抗を見せたが次々と浮かび上がる証拠に遂に限界を迎え犯行を認めた。
魔女を決める投票では当然ナノカが選ばれナノカは証言台に送られ処刑されそうになった時、看守が動きを見せナノカと証言装置の間に立ち塞がる、まるでナノカを守る様に。
ゴクチョーは困惑したものの纏めて処刑する事を決めナノカの口から看守がナノカの姉である事が語られ守られる事を嫌って魔女化するナノカと共に2人は地下へ消えた。
「………………………………姉、か」
タビノの呟きはナノカの処刑台のガトリング砲の発射音に消え誰にも聞かれる事は無かった。
その光景を見て、タビノは別に思う事は何も無かった、ただ1人の処刑が2人になっただけ、何も思わないタビノはしかしその脳裏には全てを押し付け置いてきた妹の顔が浮かんでいた。