少女達が裁判所に集まるとゴクチョーが開廷の合図を出し何時もの様にレイアが進行役を務め裁判が始まる。
レイアがアンアンの死体発見とその後の状況を詳しく説明していく、そんな中でミリアが手を挙げる。
「ちょ、ちょっと良いかな?」
「ミリアくん?何か気になる事でも?」
「う、うん、あのね、おじさんタビノちゃんとアンアンちゃんの死体の周りを調べたんだけど…………」
「タビノが事件の捜査を?」
ミリアの言葉にヒロが疑問を投げタビノを見る。既にタビノは裁判から興味を失っており【収納】から取り出したであろう漫画を読んでいた。他の少女達も口に出しこそしないものの信じられないと言った表情でタビノを見ている。
「でね、レイアちゃんもヒロちゃんも柵の上に落ちて死んだって言ってたけど、本当にそうかなって」
「ああ?鉄柵が背中から胸に突き出てんのにそれ以外に何があるってんだよ」
「うん、そうなんだけど、あのね、タビノちゃんが鉄柵が1本しか突き出てないのは変じゃないかって」
「確かに、幾ら壊れていたとは言え綺麗に心臓だけに刺さるって言うのは都合が良過ぎますね!!」
ミリアの言葉にアリサは懐疑的な意見を述べシェリーはミリアの意見に賛同を示す。
「うん、それにタビノちゃんがアンアンちゃんは頭を打ってないって…………」
「頭?死因は鉄柵だから当たり前じゃねぇですの?」
ハンナがそう言った所で話半分に聞いていたタビノが立ち上がり漫画本を【収納】にしまうと話を始める。
「死因は鉄柵で間違い無いけどあの高さから落ちたのなら頭を打ったはず、でもそれが無かった、なら少なくとも落ちた時は無事だったか少なくとも生きてた可能性がある」
「で、でも、足から落ちた可能性もありますわ!!それなら頭はそこまで激しく打たなかったから素人目には分からない可能性も…………」
「もし足から落ちたなら心臓に鉄柵は刺さらないよ、それに痛みで悲鳴が聞こえたはず、アンアンちゃんの悲鳴を聞いた人は?」
タビノの問いに手を挙げる者はおらずハンナの挙げた可能性が消えた。
「まぁそう言う観点から私はヒロちゃんは犯人じゃない、と思うわけ、ヒロちゃんが押し倒しちゃった後に何らかの方法で生きてたアンアンちゃんの背後からグサリ!!ってやっちゃった犯人が居ると思うよ」
タビノはそう言うと再び証言台に座り込み漫画本のページを開く、少女達は話す事が無くなったのだと判断しタビノとミリアの意見も念頭に置き推理を進めていった。
そして最終的にヒロの活躍で真犯人が城ヶ崎ノアであると言う事が発覚した。
魔女を決める投票では当然城ヶ崎ノアが選ばれノアは処刑台に送られる。
ヒロは処刑台の中で後悔の言葉を残すノアに縋りより仲直りしようと叫ぶ。
そんなノアも涙を流しながら水の中に溶けていきこの世から消えた。