「ヒック…………グスッ…………グスッ」
メルルによって心の傷を癒されたタビノは血涙を拭いながら何とか証言台に立つ。
それを見届けたヒロは最後にエマと話を始めエマの魔女化と真実を教える。
ヒロと話していく中でエマは自身の認識が間違っている事に気付いていき魔女化する。
そうして13人+1人と儀礼剣が揃いヒロは大魔女を召喚する。
「さぁ、用意したぞ、13人の魔女と儀礼剣を!!出てこい大魔女!!」
ヒロがそう言うと1人でに儀礼剣が宙に浮かびその切っ先が向いている地面から血がゴポゴポと溢れやがて血の柱に変わる。
やがて柱が勢いを弱めていくとその中に白い服を着た1人の少女が現れる。
「私の復活は即ち絶望、何を期待したいのですか?良い結末などあり得ません。さぁ、共犯者になりましょう?」
大魔女、月代ユキはそう言うと同時に顕現すると同時にタビノは光を取り戻した。
ユキの顕現と同時に少女達の魔女化も解除され元に戻る。
ユキは顕現後2〜3世間話をすると人類の滅亡を宣言する。
それにヒロは待ったを掛け【魔女裁判】を要求しユキもそれに同意し話し合いが始まった。
ヒロが中心となってユキの発言の矛盾を突き他の少女達がそれに同調しユキに人類の滅亡の無意味さを突き付けていく。
そんな中でタビノは議論に参加せず1人ボーッと議論を見ながら考え事をしていた。
(皆何か必死だな、そりゃあそうか、ここで頑張らないと人類滅びるし、それに頑張れば家に帰れるんだもんね。【皆の為に頑張る】か、最初は私も皆の為に頑張ろうって思ってた筈なんだけどなぁ〜…………そう言えば何で頑張ろうって思ったんだっけ?)
タビノは自分の原点を探っていくと不意にミリアの声が聞こえ父親の夢の事を思い出す。
(ああそっか、お父さんが守ろうとした物を私も守りたかったからだ。そりゃあ夢で駄目って言われる訳だ、私が死ぬ事をお父さんが望んでいる筈無いもん)
「タビノ!!」
そこまで考え自分で納得していると不意にヒロから声が掛かり思考の海から意識を浮上させる。
「ごめん考え事してた、何?」
「こ、こんな時でも相変わらずマイペース過ぎですわ」
「ユキは嘗てこの島にいた魔女達の為に人類を滅ぼしたいと言っている、君の意見を聞かせてくれ」
見ればユキは表情を歪めており最後の一押しが欲しいのだろうと察する。
「仲間の為に、それって他の魔女達に聞いたの?」
「え?」
「いや、他の魔女達がユキちゃんだっけ?君に仇を打ってとか人類を滅ぼしてとか言ったの?」
「そ、れは…………」
「言ってないならそれって君の独り善がりだよね?自分がやりたい事を正当化してるだけ、私が言えた事じゃないか?まぁ良いやそう言う訳でユキちゃんの野望は結局誰も望んでないって話ね、これで良い?」
タビノはヒロを見るとヒロは頷き話を代わりタビノはその光景を黙って見ていた。
結果としてユキは人類の滅亡を止め自らの命を持って少女達を助ける道を選んだ。
「ちょっ!?待って!!私の【収納】も持って行くの!?待って待って!!中身全部出すから!!」
「貴女空気読めですわ〜!!」
タビノは慌てて【収納】の中から荷物を出そうとするがその手をユキが止めると微笑み指を鳴らす。
すると赤い血が集まり1つの肩掛け鞄に変わりタビノにそれを渡す。
「それは【収納】の込められた鞄、貴女にしか使えない貴女だけの物、貴女が入れていた物が全て入っています」
「そっか、ありがとう」
タビノはそれを受け取りユキは儀礼剣によってこの世を去る。その際、大魔女を慕っていたメルルも共に儀礼剣に貫かれ2人は魔女因子と共にこの世から消えた。