それから月日は流れたある日、タビノはヘリから降り背伸びをすると牢屋敷の中に入って行く。
「久々に来たけど何か小綺麗になったかな?」
「流石に皆で掃除したわ、何時迄も暗くて汚いままじゃ気が滅入ってしまうし身体にも悪いもの」
背後からそんな声が聞こえ振り返るとそこにはマーゴがいた。
「マーゴちゃん!!お久〜」
「久しぶり、前回タビノちゃんが来なかったから皆寂しがってたわよ♪」
「ちょっと都合が合わなくてね、大体半年会わなかっただけで心配し過ぎじゃない?」
「半年も音沙汰が無ければ誰だって心配するものだと思うのだけれど、貴女は相変わらずみたいね」
「ふ~ん、ま、今日はまどろっこしい話は抜きにしよう、ご馳走楽しみだし」
「フフ、そうね、行きましょうか」
タビノとマーゴは雑談しながらラウンジに向かうと既に何人かの少女達が集まっており半年ぶりの再会に話に華を咲かせていた。
「あ、タビノちゃん今回は来たね!!」
最初にタビノに声を掛けたのはミリア、タビノはミリアと軽く雑談していると居なかった他の少女達もやって来てレイアがグラスを持って注目を集める。
「諸君!!今日は私達が出会って1周年記念同窓会に来てくれて感謝するよ、あの事件から私達の生活は大きく変わった事もある。大変な事もあるだろう。けど、今日はそれらを忘れて純粋に楽しもう!!乾杯!!」
『カンパーイ!!』
レイアの音頭に少女達はグラスを鳴らし持ち込んだ料理を食べながら話をする。
「タビノちゃんは最近どう?」
「ん〜、最近は九州にいる、鹿児島とか福岡とか行ったけど一番好きなのは佐賀かな?」
「佐賀か〜、おじさん福岡位は知ってるけどそれ以外の九州はあんまり知らないな〜どんな所?」
「あんまり人が居ないから面倒が少ない、でもお年寄りが何かと構って来るからそろそろ移動しようと思ってる。最近暑くなって来たし」
「構ってもらえるって言うのは良い事だと思うけど、それじゃあ次は何処に行くの?」
「う〜ん、もう日本は大体回ったし暫くはネカフェに引きこもろうかな〜」
「そっか〜、おじさんは普通に高校生になったけど、タビノちゃんは高校生になりたいとか思わないの?試験受ければ何処かの高校に入れるんじゃない?」
「無理だよ、中学すらまともに出てないんだから、それに私には今の生活の方が性に合ってるんだ」
「そっか、それならおじさんは何も言わないよ、そうだ、会が終わったらまた一緒に映画を観ないかい?」
「良いね、そう言えば最近例の映画の新作が出て買ってきたから一緒に観よう」
それから数時間、少女達はどんちゃん騒ぎをした後騒ぎ疲れ眠りに就き比較的大人しくしていたタビノとミリアはひっそりと2人で映画を楽しんだ。