モンスターハンター ~異世界から来た狩人たち〜   作:19号

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プロローグ 異世界への迷い込み

プロローグ 異世界への迷い込み

 

 ――その瞬間、世界が白く染まった。

 

 織斑一夏は、渓流に立っていた。

 

「……ここ、どこだ?」

 

 見覚えのない景色。

 

 状況を理解する間もなく、茂みの向こうから巨大な熊のようなモンスターが姿を現した。

 

「な、なんだこいつ!?」

 

 アオアシラ。

 

 一夏がそう知らないまま、襲いかかってくる巨体から逃げる。

 

 その時、一人のハンターが現れた。

 

「下がってろ!」

 

 ハンターの一撃によって、アオアシラは怯む。

 

 その後、一夏はそのハンターに助けられ、ユクモ村へ連れていかれることになった。

 

 それが、一夏と後に「師匠」と呼ぶことになるハンターとの出会いだった。

 

     ◆

 

 桐ヶ谷和人――キリトは、村から離れた場所に転移していた。

 

 だが、本人はそのことを知ることなく、意識を失っていた。

 

 次に目を覚ました時。

 

「……ここは?」

 

 そこはココット村の家だった。

 

 村人から話を聞くうちに、キリトは自分がまったく知らない世界にいることを知る。

 

 そして、生きていくための方法を探す中で、一人のハンターと出会う。

 

 そのハンターから、この世界で生きるための知識を教わることになる。

 

     ◆

 

 比企谷八幡もまた、村の外に転移していた。

 

「……マジかよ」

 

 八幡は周囲を見回す。

 

 見知らぬ景色。

 

 見たことのない植物。

 

 そして、遠くには人の住んでいる場所が見えた。

 

「……とりあえず、あそこか」

 

 八幡はそこへ向かうことにした。

 

 村人との会話から、この世界には「モンスター」と呼ばれる巨大な生物が存在し、それと戦うハンターという者たちがいることを知る。

 

 そして八幡もまた、この世界で生きるため、一人のハンターと出会うことになる。

 

     ◆

 

 吉井明久は――。

 

「ここ、どこおおおおおっ!?」

 

 ベルナ村の真ん中にいた。

 

 突然現れた少年に、村人たちも困惑する。

 

 明久自身も何が何だか分からない。

 

 しかし、ここが自分の知らない世界だということだけは、すぐに理解した。

 

 そして明久もまた、この世界で生きるためにハンターと出会うことになる。

 

     ◆

 

 それから――一年。

 

 四人は、それぞれ違う場所でこの世界の生活に慣れていった。

 

 モンスターという存在。

 

 ハンターという職業。

 

 そして、自分たちが元の世界とはまったく違う場所にいるという現実。

 

 一夏はユクモ村で。

 

 キリトはココット村で。

 

 八幡は別の村で。

 

 明久はベルナ村で。

 

 それぞれの師匠から、ハンターとして生きるための知識や技術を学んでいた。

 

 まだ本格的なハンターとして一人前とは言えない。

 

 それでも、四人は少しずつこの世界で生きる力を身につけていった。

 

 そして――一年後。

 

 ベルナ村の龍歴院で、ハンターの募集が行われることになった。

 

 その知らせは、各地へと伝わっていく。

 

「ベルナ村……か」

 

 一夏は、師匠から渡された知らせを見る。

 

「龍歴院の募集ね……」

 

 キリトもまた、ベルナ村へ向かうことを決める。

 

「……わざわざ遠くまで行くのかよ」

 

 八幡は面倒そうに呟きながらも、ベルナ村へ向かう。

 

「ハンターの募集!?」

 

 明久だけは、少し嬉しそうだった。

 

 こうして――。

 

 別々の場所で暮らしていた四人は、初めて同じ場所を目指すことになった。

 

 目的地は、ベルナ村。

 

 龍歴院。

 

 そして、ここから四人の物語が交わり始める。

 

 ――異世界へ迷い込んでから、一年。

 

 四人はまだ知らない。

 

 ベルナ村で、自分たちの運命が大きく動き始めることを。




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