プロローグ 異世界への迷い込み
――その瞬間、世界が白く染まった。
織斑一夏は、渓流に立っていた。
「……ここ、どこだ?」
見覚えのない景色。
状況を理解する間もなく、茂みの向こうから巨大な熊のようなモンスターが姿を現した。
「な、なんだこいつ!?」
アオアシラ。
一夏がそう知らないまま、襲いかかってくる巨体から逃げる。
その時、一人のハンターが現れた。
「下がってろ!」
ハンターの一撃によって、アオアシラは怯む。
その後、一夏はそのハンターに助けられ、ユクモ村へ連れていかれることになった。
それが、一夏と後に「師匠」と呼ぶことになるハンターとの出会いだった。
◆
桐ヶ谷和人――キリトは、村から離れた場所に転移していた。
だが、本人はそのことを知ることなく、意識を失っていた。
次に目を覚ました時。
「……ここは?」
そこはココット村の家だった。
村人から話を聞くうちに、キリトは自分がまったく知らない世界にいることを知る。
そして、生きていくための方法を探す中で、一人のハンターと出会う。
そのハンターから、この世界で生きるための知識を教わることになる。
◆
比企谷八幡もまた、村の外に転移していた。
「……マジかよ」
八幡は周囲を見回す。
見知らぬ景色。
見たことのない植物。
そして、遠くには人の住んでいる場所が見えた。
「……とりあえず、あそこか」
八幡はそこへ向かうことにした。
村人との会話から、この世界には「モンスター」と呼ばれる巨大な生物が存在し、それと戦うハンターという者たちがいることを知る。
そして八幡もまた、この世界で生きるため、一人のハンターと出会うことになる。
◆
吉井明久は――。
「ここ、どこおおおおおっ!?」
ベルナ村の真ん中にいた。
突然現れた少年に、村人たちも困惑する。
明久自身も何が何だか分からない。
しかし、ここが自分の知らない世界だということだけは、すぐに理解した。
そして明久もまた、この世界で生きるためにハンターと出会うことになる。
◆
それから――一年。
四人は、それぞれ違う場所でこの世界の生活に慣れていった。
モンスターという存在。
ハンターという職業。
そして、自分たちが元の世界とはまったく違う場所にいるという現実。
一夏はユクモ村で。
キリトはココット村で。
八幡は別の村で。
明久はベルナ村で。
それぞれの師匠から、ハンターとして生きるための知識や技術を学んでいた。
まだ本格的なハンターとして一人前とは言えない。
それでも、四人は少しずつこの世界で生きる力を身につけていった。
そして――一年後。
ベルナ村の龍歴院で、ハンターの募集が行われることになった。
その知らせは、各地へと伝わっていく。
「ベルナ村……か」
一夏は、師匠から渡された知らせを見る。
「龍歴院の募集ね……」
キリトもまた、ベルナ村へ向かうことを決める。
「……わざわざ遠くまで行くのかよ」
八幡は面倒そうに呟きながらも、ベルナ村へ向かう。
「ハンターの募集!?」
明久だけは、少し嬉しそうだった。
こうして――。
別々の場所で暮らしていた四人は、初めて同じ場所を目指すことになった。
目的地は、ベルナ村。
龍歴院。
そして、ここから四人の物語が交わり始める。
――異世界へ迷い込んでから、一年。
四人はまだ知らない。
ベルナ村で、自分たちの運命が大きく動き始めることを。
はじめまして!
投稿自体が初めてなので、どんな反応受けるか分からないけど、よろしくお願いします!