ACE COMBAT 8 〜転生した女子高生、空の英雄になる〜 作:三坂
エースコンバット8に衝撃を受けたのでその勢いで作りました、尚主はにわかです。
しかもプレイもしていませんしなんなら前作もしてません。
何でもするので許してくだs…
今日は待ちに待った日だった。
「よし……!」
学校から帰宅した女子高生――佐倉美空は、急いで制服から着替えると、自分の部屋へ駆け込んだ。
机の上には、今日発売されたばかりのゲーム。
そのタイトルは――。
『ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE』
「やっと遊べる!」
以前から楽しみにしていた作品だ。
ゲーム機の電源を入れ、コントローラーを手に取る。
画面にタイトルロゴが表示される。
美空は期待に胸を膨らませながら、スタートボタンを押した。
――その瞬間。
「え?」
画面が突然、強烈な光を放った。
「な、なにこれ!?」
部屋中が真っ白になる。
コントローラーを落とす。
視界が光に包まれ、身体が浮き上がるような感覚に襲われた。
「ちょっと……待って……!」
そして――。
意識が途切れた。
「……う……」
目を開ける。
「ここ……どこ?」
美空はゆっくりと覆っていた右手を退かしていく
しかし、そこは見慣れた自分の部屋
…ではなかった
辺り一面海に囲まれた海に雲の生い茂った日差しの差し込む空、そして何故か自分は目の前に座っているヒゲ面の男と救命ボートに座り込んでいた。
「………え?」
先ほどまで自分は家にいて新作のゲームを楽しもうとしていたはずだった…、なのに気づけば見慣れない海に知らないヒゲ面の男と救命ボートに乗り込んでいる。
「にしてもまあ驚いたよ、あんたみたいなガキンチョと漂流する定めになるとはな」
しかしそんな美空の心情を知らないヒゲ面の男はこれ以上の眺めはねーよとつぶやいていた。
ーあっえっなんで…!?私家にいて…新作のエースコンバット8のゲームを……ー
「まあいい、見ろよ。これ以上の眺めはねぇぜ」
いやいやそんな呑気なこと言っている場合じゃないんですけど…と突っ込みかけた美空であったが、
ーいやいや!?これ以上の眺めって言われても…!こっちは目が覚めたらここに…、いや…待てよ?ー
よくよく考えてみればこのシーン何処かで見たことがあるような気がする…そう思った美空は直後ヒゲ面男が発した言葉を耳にしつつ1人呟く。
それに一回だけじゃない、ゲームが発売されるまで公式サイトか何かで何回も何十回も観て聞いたシーン…そして何処か聞き覚えのある予習をした地名。
ーよくよく考えてみたら…このシーン見覚えがあるっていうか…どっかで…ー
「終わってく…、今燃えてるのがFCU中央ユージア連合最後の土地だ」
「…FCU…中央ユージア連合」
少し考え込んだ美空だったが、直後思い出したのかハッとした表情でまさか…という顔を浮かべる。
…そう彼女の予想通りここはあのACE COMBAT 8: WINGS OF THEVEの世界なのだ。
ー…まっまさか…!?ここって…あのエースコンバット8の世界!?ー
正直信じられないが聞き慣れた地名に今広がってるこの光景、信じられないが他に考えられない。
一瞬夢か?と思いほっぺを勢いよくつねった美空であったが、勢いをつけすぎて痛みが直に伝わってきたため思わず悲鳴を上げていく。
ーいやいや!そんなはずは…っそうだ!夢!これ夢だよ…!!こういう時はほっぺを抓って…ー
「イテテテ!?」
夢じゃない…そう直感で判断した美空だったが、目の前の男からすれば一緒に救命ボートに乗っていた少女がいきなりほっぺをつねりだしてことに呆れて、おいおい何やってんだと突っ込みを入れる。
「おいおい…何やってんだお前…、いきなりほっぺなんか抓って」
もちろんこんなことをいっても信用してもらえないため、慌てて話に合わせる形で祖国の領土が呆気なく陥落するのが信じられないと、事前の知識を元にやり取りしていく。
「あっいえ…!いまだに祖国がこんな呆気なく陥落したってのが信じられなくて…つい」
「なるほどな、…まあ俺も信じられねーよ。未だに」
ちなみに彼は戦争が始まってから三ヶ月というもの、撤退に次ぐ撤退で5回はヘリに飛び乗ったらしい。
尚4回は不時着で、5回目は祖国最後の領土陥落というザマだが…
大変だったんですね…と話す美空に対して、墜落して海を彷徨ってた君に比べればまだ大したことないさ…とレディを配慮するような言葉を投げかける。
「…この戦争が始まって3ヶ月、撤退に次ぐ撤退で5回はヘリに飛び乗ったんだ。4回は不時着で、5回目はあのザマだ」
「あっえっと…大変…だったんですね…」
「なーに、落とされて冷たい海を彷徨ってた君に比べたらまだマシさ」
だがその強運も長くは続かなかったらしく、このしけた海が最後の場所だとはな…そんなことを呟いていた。
「だがこのしけた海が最後の場所になるとはな…」
「……」
結局伝説の撃墜王(翼)もついにはやってこなかった…そんなことを口にした矢先、上空を鳥の大群が通過すると共にヘリのローター音が響き渡ってきた。
「伝説の撃墜王(翼)もついにはやってこねぇ…」
(ヘリの音)
その後間髪入れずに恐らく民間の救助ヘリが姿を現し態勢を整えながらこちらを救助する動きを見せていく。
これにはヒゲ面男とまさかな…と驚きの声を漏らした。
「まさかな!」
その後美空に対してこれは信じていいのかやアレに乗るべきなのか乗らざるべきなのかと尋ねていき、彼女も反射的に乗りましょうとヘリの音に負けないほどの力強い返答を返す。
「なぁあんた!これは信じていいのか!?アレに乗るべきなのか…!乗らざるべきなのか…!」
「っ…!乗りましょう!」
もちろん他に道がないことはヒゲ面男もわかっていたようで、 行くか…!と右手を差し出して美空の右手を掴みながら立ち上がっていくのであった。
「他に道はないしな…!!行くか!」
2人を救助した救助ヘリコプターは広い海の上空を低空で飛行していた。
その機内では椅子に腰掛けていた美空が未だに自分がエースコンバット8の世界にいることが信じられない…とそんなことを思っていた。
ーにしても…まさか自分がエースコンバットの世界にいるなんて…信じられないっていうか…なんというか…ー
だが物語は待ってくれないため、美空は今後どうしていくかについて考えることに。
ー…でも呑気に考えてられないっていうか…ひとまず今後のことについて考えないと…ー
そんなことを思っていると、ヘリはアデア海峡を彷徨う空母エンデュランスに着艦。
救難士は着艦後ヘリから飛び降りるように降り立ち、副長に対して整備兵とパイロットを救助した旨を報告していく。
「遭難者2名を救助しました、整備兵と搭乗員(パイロット)です」
整備兵であるヒゲ面男は先に降り立ったものの、美空は少し考え込んでいたため反応が遅れてしまい、やり取りを聞いて我に返ると慌ててヘリから飛び降りていく。
「ふたり?搭乗員はひとりだけ?」
「ええっ」
「やべっ……」スタッ
その後2人は副長らしき女性に敬礼をすると、彼女はまずは本艦への合流をようこそと出迎える。
「まずは、本艦への合流ようこそ」
やはり彼女が副長だったらしく、ヒゲ面男が尋ねると女性は手にしていたタブレットで彼について確認すると、彼の名前と役職について説明する。
「あーXO(副長)?」
「…ジェンキンズ少佐?整備士官?」
そう言えばこのひとそんな名前だったっけな…、と2人のやり取りを聞きながらそんなことを美空は思っていく。
ージェンキンズ少佐…そう言えばそんな名前だったっけなー
「あーでも空軍なんだ」
「この付近には腕をふるえる航空基地はもうないわ、陸海空・海兵隊・警察・消防全部合わせて、なんなら民間航空も。FCUの機体が発着艦出来るのは、ここだけ」
相変わらず聞けば聞くほど絶望的過ぎる戦況に半ば呆れた表情を見せていたものの、ジェンキンズはバンカーは何処だ?と尋ねていき、副長は案内してあげてと部下に告げる。
ーいや…聞けば聞くほど絶望的過ぎる戦況…、本当定番の入りなんだから(汗)
「仕事は海軍機の整備か…バンカーはどっちだ?」
「案内してやって」
その後ジェンキンズは副長に再度敬礼をすると、部下らしき乗組員の案内の元その場を離れていき、美空と副長を含めた3人のみが残された。
もちろん彼女が若い女性パイロットであることは副長も事前に知っている、だが現状のFCU海軍は何処もかしこも人手不足。
そのため彼女みたいな経験のある人材は喉から手が出るほどほしいともいえるだろう。
「そうっ、本艦は人手が…足らない。貴方みたいな人でも必要なのよ」
すると後ろに立っていた軍医らしき女性が歩み寄ってくると、ライトの光で目の様子を簡単にチェックしながら気を失ってたのかと尋ねる。
一瞬眩しいと思いながらも、はいと答えた美咲に対して精密検査をパスするまでは飛行を許可出来ないと副長へ告げていく。
「さっきまで気を失ってたって?」
「あぶ…!?えっ…まあはい…」
「脳に問題があるなら、精密検査をパスするまで…操縦を許可することは出来ない」
もちろんそれは分かっていたのか、それならナビゲーターなら最悪気を失っても大丈夫でしょうと副長はそんなやり取りを軍医と交わす。
本来なら精密検査をパスするまではナビゲーターでも許可は出来ないのだが、それだけこの空母エンデュランスでは人手不足が深刻なのだろう。
「ならナビゲーターを、最悪気を失っても大丈夫でしょう。人手が…足りないのよっ」
ーデスヨネー…、ストーリーでもそんなこと言ってたし…ってかどんだけ人手不足なのよ…(汗)ー
するとヘルメットを持って待機していた男が歩み寄ってくると、投げ渡すように手渡していき美空は慌てながらもそのヘルメットを受け取っていく。
「あっえっ…っとと…」
恐らく自分がこの世界の主人公、レックスの立ち位置なのだろう。
ー恐らく…この世界でのレックスが私…ー
とは言えジェンキンズに助けられるまでは冷たい海を彷徨っていたため、風邪をひきそうになっていた美空はシャワーを浴びていいかと尋ねると、軍医がついてきてと促す形で管内へと案内してもらうことに。
ーってか海に浸かってたから冷たいのなんの…うぅシャワーあるか聞こう…ー
「あっあの…シャワーとかって…ありますか?長時間海水に浸かってて…」
「みたいね、案内してあげて」
「ふぅー」
その後艦内シャワールームに案内された美空はずぶ濡れのパイロットスーツを脱ぐと、温かい真水のシャワーに辺り冷えた身体を温めていた。
まさか自分がエースコンバットの世界にいるとは未だに信じられないが、こうしてシャワーを浴びているとこれが現実だというのがひしひしと伝わってくる。
ー未だに信じられないけど…こうしてシャワー浴びてると現実っていうのがひしひしと伝わって…ー
だが問題はそれよりも自分はエースコンバットの知識が全然ないどころか飛行機を操縦したことがリアルどころかゲームでもないということ。
今でこそナビゲーターとして乗ることになっているため、なんとかなる(まあナビゲーターでも充分怪しいが…)もののいずれは自分で操縦しなければならない場面が出てくるのは間違いない。
ーけどこれからどうしよう…、今でこそナビゲーターだからまだいいけど…いずれ操縦しないといけないだろうし…。でもリアルどころかゲームでも戦闘機の操縦なんて…ー
こうなるんだったらせめて前作のエースコンバット7を遊んでおくんだった…と後悔していた美空だったが、気にしたところでこうなってしまった以上どうにかやっていくしかない。
ーはぁ…こうなるんだったら前作のゲーム遊んでおくんだった……っていや遊んでたところでどうにかなる問題じゃないけど…ー
まあ幸いこの世界の自分は戦闘機のパイロットだったという設定…断ることが出来ない以上それを活かしてどうにかしながら生き延びるしかない…そう思いながらシャワーの蛇口を停めていく。
ー…ってまあ気にしたところで仕方ないか…、幸いこの世界の私は戦闘機のパイロット…知識ぐらいはあるでしょ…。それでどうにか生き残るしか…ー
キュッ
その後タオルで濡れた身体を拭き取り、新しく用意されたパイロットスーツに身を包むと、よしっ!と意気込みながら手渡されたヘルメット片手にシャワールームを後にしていくのであった。
「ふぅ…よしっ…!」
ダッ
登場人物
佐倉美空(さくら みそら)
年齢:18歳
モデルキャラ:東雲椎名(Sレイマリチャンネル オリジナルキャラクターより)
ごく普通の女子高生、エースコンバットには最近ドハマりしたためプレイはエスコン8が初。
しかしプレイをしようとした矢先に光に包まれ、気づいた時にはエースコンバット8の世界に転生してしまう。