「なんなんだよ!?こいつら!?」
「知るか!テメェらが騒ぐから出てきたんだろうが!」
「こんなの虫と獣が混ざった化け物どもがいるなんて思わねぇだろ!?」
「生物に効くような精神攻撃しても効かないか…」
その奇怪な生物とはヤミー…それも、いろんな生物の特徴の混ざった特性複合型だ。
そして、追われているのは七つの大罪、そして行動を共にするエリザベス、ホーク、ホークママ、そして監視として見張っていた新世代の一人であるジェリコが追い回されていた。
「取り敢えず、あの城へ行くぞ!手掛かりは今のところ、アソコしかない!」
「わかった!」
「おい、待て!」
七つの大罪一行はホークママで城へと突っ込んだ。
城の門は破壊され、かなり綺麗に手入れされた庭園に出た。
そこには、7席の椅子と円卓、そして巨大な椅子、小さなマット、そして城に立てかけられた巨大なハンマーがあった。
そして、その一番奥にはヌースが居た。
「いらっしゃい、ようこそ僕の城へ」
「おー!ヌースじゃねぇか!」
「約束の品はあそこのハンマーで間違いないね?」
「うん!ありがとう!」
「取り敢えず、座ったら?千年物の酒や熟成させた紅茶とかもあるよ」
「ほほう?千年物とな?」
「昔、この国を滅ぼした時に城に貯蔵してあった酒がまだ残ってるんだよ」
「へー、そんなに前の酒がまだ…ん?滅ぼした?」
「正確には、ここを繁栄させてたら王も貴族も国民も、欲かいて滅んだんだけどな。」
「取り敢えず、君が人間じゃないのはわかったよ」
「言ってなかった?僕は怪人だって」
「聞いてないな」
ヌースは酒を欲しがる人に酒を、酒を飲めない人は紅茶を淹れて配膳する。
そして、配り終えると酒を飲みながら話し始めた。
「そう?じゃあ、改めて自己紹介しようか。メダルの怪人《グリード》が一体、爬虫類のグリード『ヌース』だ。名前の由来は盗むだよ」
「グリード…?聞いたこともないな…」
「まあ、そりゃそうだろうね。僕が生まれて直ぐに、メダルの創造者を滅ぼしたから」
「は?そりゃまた何で…」
「一つ目の理由は、グリードは常に飢えてるし、景色をきれいに見ることも、満足することも出来ない。」
「そんな…満足できないって…」
「でも、欲を満たそうと頑張る。だから、最終的にグリード同士でお互いの力を奪おうと暴れ始めるんだ、満たされるために。」
「それは…」
「そして、それが終われば、グリード以外からって、具合でまた暴走する。僕には、生まれてすぐに他にグリードが生まれてるなら、それが起こるって察した。まあ、僕が一番初めに生まれたんだけど…それから研究を凍結させるために、研究主任を殺して、他のメダルからグリードが生まれないように回収して、研究資料も回収して、研究者の記憶を消した。だから、知ってる人が居るほうがおかしいんだよ」
「つまり、お前はこの世界に一人のグリードで、これから起こる争いを予測して、この世から情報を抹消したってことか」
「そういうこと。そして、君たちを追いかけ回していたヤミーを生み出すことができる。」
「ヤミーって、あの生き物をつなぎ合わせたような化け物か?」
「そう。僕の使い魔って言ったほうがわかるかな?普段は放畜して、メダルだけ回収するから、大して管理してないけど」
「それで、ここはなんで滅んだんだ?」
「人の意欲も欲望の一つ。それを増幅させて少しずつ発展していったんだけど、何回も成功したら調子に乗り始めて、内乱が起こった。」
外で各々の宿主に付いていき、狩りをしているヤミーを指差す。
「ヤミーは宿主の欲を増幅させて叶えさせ、そして、成長する。その成長するために必要ものがセルメダル。僕の体を構成するのも、主にセルメダルだよ。そして、セルメダルは宿主の欲が満たされる度に増える。」
「つまり…?」
「要するに、願いが叶えば増える。そして、増えれば強くなる」
つまり、ヌースは感染症で増えるために宿主である国を長生きさせなきゃならないけど、加減を間違えてしなせてしまったというわけだ。
「さて…あと残ってる仕事は、君の回収だね」
「は?いきなり何を…」
ヌースはジェリコの腹を貫いた。
すると、ジェリコの腹から銀色のメダルがジャラジャラと零れ落ちる。
「なんで…俺から…!?」
「忘れてるみたいだけど、バイゼルの時に寄生させておいたってだけさ。その証拠に、こんな物がある」
ヌースがジェリコの鎧を引っ張ると金具がパチン!と音を鳴らしてインナーが顕になる。
しかし、それよりも目を引くもの…太腿に包帯のような物がジェリコの体にまとわり付いていた。
「それは寄生されてる証さ。君らの欲が良かったから、七つの大罪を追ってくると思ってね。目印代わりに寄生させておいたんだ」
「そんな…」
「まあ、その役目も終わりだ。」
ヌースはさらに腕を突っ込み、セルメダルを掻き出すと、ジェリコの雰囲気が変わった。
「私は…お役に立てましたかな?マスター」
「うん、ありがとね。ネコカメヤミー」
「グリードの役に立つのがヤミーの務めですから」
ジェリコの顔で本人が絶対に言わないであろうことを言い、自身の身体をメダルへと変換して宿主の気絶したジェリコを吐き出して消えた。
「さて、回収完了。じゃあ、行こうか。」
「おう。でも、なんでそんなにメダル集めてんだ?今でも十分強いだろ?」
「備えあれば憂いなし、堅実な生き方しかできないんだよ。死にたくないからね。」
「ふーん」
酒と食い物を運んだ皆を横目に、旅支度しておいた荷物を背負い、気絶したジェリコを肩に乗せる。
「…これ、どうしようかなぁ」
黒く変質したセルメダルを1枚、手に持って考え…
取り込まずに、ポケットに入れて豚の帽子亭に入った。
中には仮面の魔術師がエリザベスを捕まえていた。
ふむ…だいたいわかった。
「せいや」
「グフッ…」
「ナイス!」
「その欲望、解放しろ」
「あ…あぁ…ギルぅ…」
後頭部にメダルを入れて、カザリの寄生型ヤミーを作り、傀儡兼目印にする。
「これで一旦、連れて行かれても大丈夫だ」
「そうか」
「あぁ…!会いに行くからね…私のギルぅ…!」
あっ、転移した。
「えーと…ここは、リオネスか?」
「やっぱりか…」
「どうするの?逆に攻め込む?」
「…とっとと行って、常闇の棺の柄を取り返すぞ。」
メリオダスの一声で、リオネスへと攻め込むことが決まった。
エリザベスとディアンヌ、キングは留守番となった。
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数分後…
キングのペット、オスローの力を借りてリオネスへ転移したは良いものの、よく分からん場所に出た。
だが、見た目的に牢だと思う。
僕が滅ぼした国の城の地下牢がこんな雰囲気だった。
牢が閉まってるので隙間から覗くと、気持ち悪いハンマーヘッドシャークのような生き物と美少女がいた。
サメの方は使い魔だろう。
そして、こんな生き物がいても気づいていない美少女の様子から、監視役だと判断したので扉に近づいてきたサメを扉ごと攻撃した。
驚いている美少女に対して笑顔で話しかける。
「ハーイ」
あ、目尻に涙を浮かべて気絶しちゃった。
寄生型のヤミーは「潜伏」と「乗っ取り」の2つの能力ということにしてる、暗躍のしやすさ重視で