目を覚ました王女に聞くと、聖騎士長とその一派によって幽閉されているとのこと。
そして、「私のせいでギルが…」と言っていたが…
まずギルって誰だよ!?
あの仮面の魔術師が言ってたけどほんとに誰だよ!
取り敢えず、そのギルとやらを探すためにメダルの群体の状態で王女を乗せて飛んでいる。
メズールみたいにデカい化け物の姿になれたら良いんだろうけど、あの姿って暴走した結果だから試したくないんだよなぁ…
『ギルって騎士いた?』
「まだ…あ、あそこに!」
見つけたようなので王女の体を乗っ取った。
着地の際にダメージを減少させるために鎧のようにまとわりついて乗っ取ると先に伝えていたのでほぼ抵抗なく乗っ取れた。
王女が見つけた騎士の居場所の記憶を見てそこ目掛けて落ちていく。
何故かそこにディアンヌが居て、バイゼルの時のリーゼントとヤミーを寄生させているギーラ、喧嘩祭りの審判をしていたヘルブラム、そして赤い鎧の騎士がディアンヌと戦っていた。ディアンヌの手には子供が一人。
「やあ、ディアンヌ。助けはいるかな?」
「え、誰?」
「マーガレットなのか!?」
「はぁ?!」
「違うさ、僕はヌース。この体は王女の体だけどね」
分離すると、ギルサンダーがマーガレットに抱きつきにいった。
「それで…なんで戦ってるの?」
「僕が七つの大罪だからだよ!」
「あー…大変だねー」
「手伝ってよ!この後暇なんでしょ!」
「仕方ないなぁ」
雑談しているとディアンヌ目掛けて貫こうと赤い騎士が刺突を放った。
「
「…なら、お邪魔しようか」
「何!?」
赤い騎士の攻撃で起こった煙が晴れて、僕は無傷で姿を現した。
まず、セルは壊せてもコアは無のメダルでしか壊せない。
そして、無のメダルは僕が保有している。
つまり、この世界で無のメダルを取られない限り僕は無敵だ。
「さて…喧嘩祭りは無手がルールだったから見せてやらなかったが、見せてやるよ」
腹から剣『メダジャリバー』を引き抜き、3枚のセルメダルとオースキャナーも同時に取り出した。
メダルを装填して、スキャンし…放った。
『スキャニングチャージ!』
「たぶんもう会うことはない。じゃあね、ばいばい」
ディアンヌの側につかなかった赤い騎士、ヘルブラム、仮面の魔術師を建物ごと一刀両断し、建物だけ何事もなかったようにもとに戻った。
「終わったし、行こうか」
「すっげぇ…」
「なんて力…」
ん?なんか落ちてきた…
また気持ち悪い生き物…
「ヴァッハッハッハ!」
というか…街中にいるじゃん…
「ギーラ、こっち来い」
「え、はい…え?」
「お前、何して!?」
ギーラの中からメダルを取り出してメダジャリバーに装填、スキャンを行う。
そして、街中の化け物どもを斬り殺した。
「ヘビチーターヤミー、出てきて街中の人間共を避難させとけ」
ギーラからメダルが大量にあふれ出し、人型になる。
「はっ!あと、これを」
「これは…」
「ギーラにも寄生させてたんだ…」
「まあね」
ヘビチーターヤミーから黒く変質したセルメダルを受け取り、子供を連れて行かせた。
仮面の魔術師に憑かせたヤミーのメダルもすべて回収し、城の方へ向かう。
「まず…何でいるの?留守番してエリザベス王女を守るって話じゃなかった?」
「実はあの後…そのぉ…エリザベスがまた現れたあの魔術師に攫われちゃって…」
「ふむ…じゃあ、キングは?」
「キングの友達のオスロー?が僕を送ってくれたんだけど…上手く行かなくて…なんとか出れたのが君が来る少し前で…多分まだ来てない」
「やっと来れた!ディアンヌ!無事!?」
「うん!ヌースが守ってくれたから!」
「ホントにごめん…」
なんかイチャイチャし始めたなぁ…
「早く行くよ、エリザベス王女が攫われたなら企みが進んでるってことでしょ?」
「そ、そうだね…」
「それに、大物がいるみたいだし」
それに気配が大きいだけじゃなくて、随分と懐かしい気配がする。
誰かは分からないからなんとなく懐かしく感じているだけだけど、昔会ったことのある人なんだろう。
親しくした人間なんて百年単位でいないから、長命種の巨人や妖精だろうけど…誰なんだろうなぁ?
「ディアンヌ、城の方に連れてって」
「うん!急いで行くよ!」
「!?ちょっと待って!また来る!」
またヘルブラムが来たが…少年の姿になってる。
「ハーレ、クイン…チミ、ら…をころぉず…!クヒヒッ…」
「…狂ってるな…そもそも、殺したのになんで生き返った?」
「やっぱり…君だったんだね。ヘルブラム」
「…知り合い?」
「僕の親友さ…彼のことは任せてくれるかい?僕がやる…!」
「…先に行ってるよ。」
ここはキングに任せて先に二人で城へと向かった。
「霊槍…!シャスティフォル!…サンフラワー!」
城…?まあ、ほぼ廃墟に着くと黒い魔神族特有の紋様を顔につけた銀髪の男と同じく紋様を顔に浮かべるメリオダスが殴り合っていた。
「大丈夫そう?」
「ちょっとマズイ…」
「代わろうか?その程度なら簡単に殺せるよ?」
「出来れば殺すのは無しで頼む…」
「は?絶対殺したほうが後々、楽できるのに?」
「それでもだ…」
「はぁ…仕方ないなぁ。時間稼ぎくらいはしてあげるよ。魔神族なら腕や腹くらい貫かれても死なないだろうし、甚振るね?」
怪人態に変身した。
姿としては、体中を超硬質な鱗が覆い、太くて長くゴツゴツした爬虫類の尻尾、毒のある鉤爪、手首の辺りには亀の甲羅のような小さな盾、丸みがあるが体を覆う鱗よりも硬質な頭、顔はカメとヘビが中途半端に混ざったような姿に髭が生えていて、見える全ての歯がギザギザしている。
そして、首と鱗の間に計10匹のヘビがいて、コブラ、マムシ、ハブなど様々な種類のヘビが首や鱗の隙間に入り込んで噛みついたり、絞めに行く。
「苦しみなよ」
「なっ!?」
取り敢えず、毒をミックスして嫌な効果だけを残した混合毒を爪に溜めて切り裂き毒を体内に注入する技《クロウヴェノム》を腹に突き刺した。
今回の効果は腹痛、嘔吐、下痢、頭痛、耳鳴り、発熱、しゃっくりだ。
しゃっくりは発熱と毒の症状によるストレスの副作用で起こるだけだ。
今回は嫌がらせ特化なだけで、本気でやるなら喉の腫れによる酸欠などをよく狙う。
「ひっく…クソ…!こんな屑のような技に…!…ひっく」
「本気でヤれば簡単に殺せるけど、ね?」
目の前でガレキを消す。
正確にはセルメダルに変えた瞬間に即座に取り込んだだけだが、多少の動揺は見える。
「手品の類だろう…!ひっく…このペテン師が…!ひっく…」
「なら、試してみる?」
コイツの右腕を抉り取り、メダルに変えていく。
なんか、黒いの混じってるな…
「何を…まさか…辞めろぉ!!?ひっく」
「これで理解した?手加減してなかったら瞬殺だって」
一瞬、絶望した表情を浮かべてしゃっくりするが、すぐに逃げようとする。
しかし、逃すわけもなく…足を引きちぎってメダルに変えた。
「それにしても、どうやったのかな?魔神族になるなんてさ」
「言う!!言うから、殺さないでくれぇ!!?」
「早く言いなよ。消しちゃうよ?」
「血だ!魔神の死体から血を採って体に注入したんだ!」
ふーん…
「じゃあ次、町中に出てた怪物は?」
「あ、アレは新世代と呼ばれてるクズ共だ!魔神の血の実験台に、す、過ぎない!!」
人体実験もしたと…
「3つ目、メリオダスの持ってた剣の柄で何する気?」
「ま、魔神族の復活だ!もう十分話しただろう!?殺さないでくれぇ!!」
「それを決めるのは僕さ。その柄は何処に?」
髪の毛を束にして引き抜き、消した。
「ち、地下の魔神の死体のある所だ!」
「だってさ、取りに行きなよ」
「あ、おう!」
メリオダスがエリザベス王女とディアンヌを連れて向かった。
「さて、お楽しみはこれからさ。ねぇ、名前は?」
「へ、ヘンドリクセンだ…」
「そうか、ならヘンドリクセン。なぜ魔神の復活を望む?もちろん、吐いちゃわないと消すからね」
拷問の時間だ。
「は、端から終わらせる気がないだろう…!」
「あ」
魔力使って足場をボロボロにして落ちていった…
跳んで逃げて外の地面に落ちるかと思っていたので、流石に予想外だ。
…それにしても、でっけー穴だなぁ
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穴に入っていくと、ヘンドリクセンがまた魔神の血を取り込んであびゃあびゃ言ってるところだった。
そして、急に落ち着いて老けた。
「急に落ち着くな。気持ち悪い…」
「これで私はさらなる力を得た!…ああ…この景色を君と見たかったよ、ドレファス」
すると突然、ヘンドリクセンの身体が変化していき…角のある化け物になった。
「えー…この世界にも、ワートリみたいに追い詰めたら強化されるイベントあるのかよ…」
その独白を洞窟に響かせながら、ヘンドリクセンの放った魔力の爆発に巻き込まれた。