機動戦士ガンダムOOA   作:ミスト12523

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第58話 習熟速度がおかしい

 

西暦2308年――プトレマイオス・訓練区画

サーシェスとの戦いから数日。

久しぶりに大きな作戦予定のない時間を使い、プトレマイオスでは《アニマ》の合同訓練が行われていた。

もっとも、合同と言っても全員が同じことをするわけではない。

すでに習熟度にはかなり差がついている。

「ロックオン、アレルヤ、ティエリアは機体への浸透範囲を広げる練習。ラッセさん、フェルト、スメラギさん、クリスは身体内部での移動と制御。ネーナは安定化です」

端末を見ながら、アーミアが一人ずつ確認していく。

「刹那は《オーバーライズ》の維持。ただし今日は出力を上げる必要はありません」

「分かった」

即答した刹那を、アーミアが少しだけ見つめる。

「……本当に?」

「ああ」

「なら信じます。疑い続けても仕事が増えるだけですから」

壁際にいたレイナスが口元を緩めた。

「その言い方、妙に聞き覚えがあるな」

アーミアは振り向かない。

「長く生きると、余計な仕事を増やさない知恵くらいは身につきます」

「そうか。なら俺はいい影響を与えたと思っておこう」

「そこまで言ってません」

「評価は自分で拾っておかないと、誰も拾ってくれないからな」

ロックオンがシミュレーターへ入りながら笑った。

「朝から格好いいこと言ってるようで、よく聞いたら結構寂しいな」

「世の中そんなもんだろ」

     ◆

今回、一番進んでいるのは当然ながら刹那だった。

すでにエクシア全体へ《アニマ》を通し、《オーバーライズ》を成立させている。

ロックオンたちはそこまで届いていない。

デュナメスは右腕から肩。

キュリオスは脚部から推進系。

ヴァーチェは胸部から肩。

一度成功した部位から、少しずつ範囲を広げている途中だった。

「腕から肩までは行くんだがな」

ロックオンの声がシミュレーターから響く。

「そこから先に行こうとすると、急に『機械動かしてる』感じに戻る」

アーミアがモニターを見る。

「そこが今の壁ですね。腕だけを自分だと思うのではなく、その先も含めて――」

刹那が横から言う。

「全部自分だと思えばいい」

沈黙。

ロックオンが答える。

「お前、その説明で俺が分かると思ったか?」

「分かりやすい」

「本人だけだぞ、それ」

レイナスが腕を組んだ。

「まあ、言ってること自体は間違ってない。説明書として売ったら返品されそうだけどな」

刹那が見る。

「レイナスも同じだろう」

「俺は説明書を作る仕事は引き受けてない」

「逃げたな」

ロックオンが言う。

レイナスは少し考えた。

「人には向き不向きがある。俺は見本を見せて帰る側だ」

「言い方だけ妙に格好いいな」

「中身まで求めるのは贅沢だろ」

     ◆

フェルトは相変わらず安定していた。

右手に出した淡い青白い光を腕へ戻し、胸を経由して左腕へ流す。

速度は速くない。

出力も小さい。

だが、ほとんど揺れない。

アーミアが頷いた。

「やっぱりフェルトは制御が上手いですね」

フェルトは左手に移った光を見る。

「大きくはできないけど」

「今は十分です。大きさだけなら後からでも増やせます。雑に大きいより、小さくても言うことを聞く方が扱いやすいです」

レイナスが横から頷く。

「力ってのは大体そうだな。デカけりゃ偉いで済むなら、世の中もっと単純だった」

ラッセが聞く。

「お前が言うと説得力あるのかないのか分からんな」

「俺自身は結構デカい方だからな」

「自分で言うのかよ」

「事実を謙遜しても給料は増えない」

アーミアがちらりと見る。

「そういうところです」

「何が?」

「いえ。少し懐かしくなっただけです」

レイナスには意味が分からなかったが、それ以上は聞かなかった。

     ◆

ラッセは、相変わらず力を抜くところで苦戦していた。

「だから肩の力を抜いてください」

「抜いてる!」

「上がってます」

「これ以上抜いたら寝るぞ」

「寝て成功するなら、それはそれで新しい発見です」

アーミアが淡々と返した。

ラッセが止まる。

「試していいか?」

「本当に寝ないでください」

「今の流れなら試せって意味じゃないのか?」

「全部真に受けると損しますよ」

少し離れたところでレイナスが笑う。

「その辺まで似なくていいんだけどな」

アーミアが振り返った。

「先生が言います?」

「長年の環境って怖いな」

「他人事ですね」

「今の俺に五十年分の責任を請求されても困る」

「それはそうです」

あっさり認められた。

「そこは引くんだな」

「勝てないところで粘るほど若くありませんから」

「見た目は若いけどな」

アーミアが無言で見る。

レイナスはすぐに視線を逸らした。

「……今のは忘れてくれ」

「判断が早いですね」

「生存戦略だ」

     ◆

スメラギとクリスは、別の意味で真剣だった。

「右腕までは行ったわ」

スメラギが呟く。

「そこから胸へ戻すと消える」

クリスも自分の腕を見ている。

「私は肘で引っかかる感じです」

「力んでるんじゃない?」

「スメラギさんに言われたくないです」

「私はさっきより抜けてるわよ」

「眉間に皺ありますよ」

離れた場所からロックオンの声。

『なあ』

「何?」

スメラギが振り向く。

『お前ら、例の若返り目的じゃないだろうな』

「戦力強化よ」

クリスも頷く。

「戦力強化です」

『返事が揃ってんぞ』

「偶然よ」

「偶然です」

レイナスは黙って別方向を見る。

ラッセが気づいた。

「助け舟出さねえのか?」

「目的が何でも続くなら立派なもんだ。動機まで綺麗にしようとすると、人間だいたい何も始められない」

妙にもっともらしい。

ロックオンが通信越しに聞く。

『お前、二人に怒られたくないだけだろ』

「それもある」

台無しだった。

     ◆

そして。

今回。

一人だけ完全に別枠の人間がいた。

天城ミライ。

前回、《アニマ》そのものは発現していない。

だが初めて教わったその日に、胸の奥から肩、腕、手まで、内部の感覚を追うことには成功している。

アーミアはミライの正面へ立った。

「今日は、その先です」

「外へ出す」

「はい。ただし無理に出そうとしないこと。前回、手まで持ってきた感覚を再現してください」

「分かりました」

隣でネーナが腕を組む。

「私は?」

「安定化です」

「また?」

「安定してから文句を言ってください」

「出る時は出るもん」

「出ない時があるから安定してないんです」

「むぅ……」

ミライはすでに目を閉じていた。

胸。

肩。

腕。

手。

前回まで時間をかけて追った流れを、今度はほとんど迷わず辿る。

そして。

右手の指先に。

淡い青白い光が灯った。

「……出ました」

アーミアが少し止まった。

「出ましたね」

ミライが目を開く。

青白い光を見る。

「なるほど」

「何がです?」

「一度出ると分かりやすいです」

ネーナが振り向いた。

「ちょっと待って」

「はい?」

「何でそんな普通に出してんの?」

「出せと言われたので」

「それで出ないから練習するの!」

「そうなんですか?」

「そうなの!」

アーミアがネーナを見る。

「怒る相手が違いますよ」

「じゃあ何に怒ればいいの!?」

アーミアは少し考えた。

「才能に抗議しても、たぶん受付はありませんね」

ネーナが黙った。

レイナスがアーミアを見る。

「……やっぱり少し似てきてないか?」

「気のせいです」

「そういうことにしておくか」

     ◆

アーミアはミライへ向き直った。

「一度消してください」

「はい」

消える。

「もう一度」

数秒で再発現。

「もう一回」

今度はさらに早い。

「出力を落としてみてください」

「こうですか?」

光が小さくなる。

「戻せます?」

元に戻る。

アーミアが黙った。

ミライが首を傾げた。

「違いました?」

「いえ。合ってます」

「では次は?」

アーミアは一拍置いた。

「……予定がなくなりました」

「はい?」

「今日ここまで行く予定ではありませんでした」

壁際のレイナスが言う。

「才能ってのは便利だな。教える側の予定を平気で壊してくれる」

「感心してる場合じゃありません」

「まあ、予定表を作ったのは俺じゃないから困るのはアーミアなんだけどな」

「先生」

「何だ?」

「手伝ってください」

一瞬。

レイナスが天井を見る。

「綺麗に返ってきたな」

     ◆

レイナスはミライの前へ立った。

「俺に振るってことは、説明じゃないよな?」

「見本だけでいいです」

「助かった。不得意分野まで背負うと、後で大体ろくなことにならない」

ロックオンの声が飛ぶ。

『さっきから格好よさそうに逃げるな、お前』

「逃げ道がある時に使わない方が不自然だろ」

レイナスは右手を上げた。

青白い《アニマ》が灯る。

一度身体へ戻し。

胸から左肩、左腕。

左手へ。

再び青白い光。

今度は左手から戻し、右脚へ。

余計な動きはない。

「こんな感じだ」

ミライがじっと見る。

「分かりました」

レイナスの眉が僅かに動く。

「その即答、嫌な予感がするな」

ミライは目を閉じた。

右手に光。

身体へ戻す。

胸。

左肩。

左腕。

左手。

青白い光が灯る。

ネーナが固まった。

「……は?」

アーミアも少しだけ目を見開く。

「一回見ただけですよね?」

「はい」

レイナスはミライを見る。

「俺より説明いらないんじゃないか?」

「見本が分かりやすかったです」

「それなら今日はいい仕事したことにして帰りたいな」

「まだ帰らないでください」

「やっぱり駄目か」

     ◆

ミライの習熟は、そこからさらに早かった。

右手。

左手。

身体へ戻す。

移動。

出力調整。

一度成功したことを、次にはほとんど同じ形で再現する。

フェルトが素直に感心した。

「ミライ、すごい」

「ありがとうございます」

それを聞いたネーナが振り向く。

「フェルトまで!」

「何で私が怒られるの?」

「知らない!」

「理不尽」

フェルトは静かに訓練へ戻った。

     ◆

ロックオンたちも遊んでいたわけではない。

デュナメスの右腕を覆っていた《アニマ》が肩を越え、僅かに胸部側へ入り込む。

『……来た』

「そのまま!」

アーミアがモニターを見る。

だが数秒後。

途切れた。

ロックオンが息を吐く。

『まだ短いな』

「前より進んでます。それで十分です」

『ミライ見た後だと慰めに聞こえるぞ』

「比べる相手を間違えてますよ」

『それ言われると余計に怖いんだが』

     ◆

アレルヤもキュリオスの脚部から推進系まで《アニマ》を通している。

一度は成功する。

しかし。

『あ、今――』

その瞬間。

途切れた。

『……まただ』

レイナスが横から言う。

「成功したか確認するのは、終わってからでいいんじゃないか?」

アレルヤが少し考えた。

『なるほど』

「上手くいってる途中で自分から止めるのも勿体ないだろ」

『今の説明、分かりやすかった』

アーミアが見る。

「珍しいですね」

「一回くらい当たらないと、俺も立場がないからな」

「立場を気にしてたんですか?」

「多少はな。ゼロだと寂しいだろ」

     ◆

ティエリアは黙々とヴァーチェへの浸透範囲を広げていた。

胸部。

肩。

腕。

少し進む。

途切れる。

再び繰り返す。

ロックオンが通信を入れる。

『向こう気にならないのか?』

『何がだ』

『ミライ。一回見ただけで次々覚えてる』

ティエリアが一度だけ視線を向ける。

『後で方法を聞く』

『気にはなるんじゃねえか』

『効率のいい方法が存在するなら確認するのは当然だ』

『負けず嫌いって言えば早いのに』

『違う』

即答だった。

     ◆

一時間後。

休憩。

ほとんどの参加者が床や椅子に座っていた。

ネーナはアーミアの隣で水を飲みながら、まだミライを睨んでいる。

「ミライだけ早すぎる」

「人と比べない」

「でも!」

「ネーナも前より安定しています」

ネーナが少し黙った。

「本当?」

「本当です」

「ミライより?」

「そこを比べない」

「ちぇ」

アーミアは少し笑った。

「上を見ればきりがありません。私だって先生と比べたら終わりです」

レイナスが離れたところから言う。

「人を諦めるための基準に使うな」

「便利なんですよ」

「便利なら仕方ないか」

「そこは怒らないんですね」

「怒ったところで差が縮むわけでもないからな。勝てない比較は早めに切った方が人生が楽だ」

ネーナが首を傾げる。

「それ、カッコいいこと言ってる?」

「諦めが早いって話だ」

「カッコ悪いじゃん」

「そうとも言う」

     ◆

休憩後。

アーミアは改めてミライの記録を見る。

「今まで私が教えた中では、習熟の速度だけならミライが一番ですね」

刹那が見る。

「俺より?」

「はい」

「そうか」

それだけだった。

ロックオンが笑う。

「少しは悔しがれよ」

「速さを競っているわけじゃない」

「まあ、そうなんだけどな」

ミライ自身は少し困ったように聞いた。

「でも、刹那さんはもう《オーバーライズ》まで使えますよね?」

「習熟速度と現在の実力は別です」

アーミアが答える。

「出力も経験も応用範囲も違います。ミライは覚えるのが異常に速い。それだけです」

レイナスも頷いた。

「飲み込みが早い新人ってところだな。一日でベテラン扱いされたら、本人も明日から困るだろ」

「困ります?」

ミライが聞く。

「たぶん周りが先に困る」

「なるほど」

「納得するところなのか?」

     ◆

そして。

その日の訓練は終わる――はずだった。

「アーミアさん」

「何です?」

「最後に一つだけ試していいですか?」

アーミアの表情が少し曇る。

「内容を聞いてから決めます」

「少量の《アニマ》を身体から離して飛ばせるかどうか」

「……本当に少量ですよ」

「はい」

レイナスがミライを見る。

「嫌な予感がするな」

「気のせいです」

「その返しまでアーミアに似てきたぞ」

ミライは訓練区画の空いている方向へ向いた。

右手に。

小さな青白い光が灯る。

そこまでは普通だった。

次の瞬間。

ミライは大きく両腕を広げた。

レイナスが目を細める。

「……ああ。そっちか」

ミライが天井を見上げる。

「天よ!」

全員が止まった。

ネーナが目を輝かせる。

「何それ!?」

ミライは続ける。

「地よ!」

アーミアの表情が固まった。

この時点で分かった。

止めるなら今だった。

だが。

少しだけ遅かった。

「そして、俺の魂よ!」

ロックオンが吹き出した。

「俺!?」

「原作再現です!」

ミライは一切崩れない。

両手の間に。

ビー玉より小さな青白い光が集まり始める。

「俺の生き様、その魂に刻め!」

アーミアは片手で顔を覆った。

十七歳の頃。

同じ台詞を何度も真似したことなど。

絶対に言えない。

隣でレイナスが腕を組む。

「止めるなら今なんだろうけどな」

アーミアが見る。

「止めないんですか?」

「ここまで来たら、最後まで見た方が損は少ない」

「完全に野次馬じゃないですか」

「見学にも責任はある」

「今作りましたね、その理屈」

ミライの前口上は続く。

「世界が俺を拒むなら――」

青白い光が少しだけ大きくなる。

「俺が世界の方を認めてやる!」

刹那が真顔で見ている。

ティエリアも訓練を止めた。

クリスは笑いを堪えている。

スメラギはもう完全に見物していた。

ミライが両手を前へ突き出す。

「超絶究極――」

レイナスが小さく息を吐いた。

「前口上だけなら完成度高いな」

「レイヴン・バーストォォォォッ!!」

青白い光が飛んだ。

全員の視線が追う。

二メートルほど進み。

ぽすっ。

訓練用マットに当たった。

消えた。

沈黙。

ミライは両手を突き出したまま止まっている。

ネーナが最初に口を開いた。

「……弱っ」

ロックオンが耐えきれず笑い出す。

「前口上の方が威力あったぞ!」

アレルヤも笑いを堪えきれない。

「もっとすごいのが来ると思った……」

ティエリアだけは真面目だった。

「攻撃としての威力はほぼない」

「分析しなくていいです!」

ミライが珍しく強めに返した。

刹那はマットを見る。

「飛んだ」

全員が刹那を見る。

ロックオンが聞く。

「そこ評価するのか?」

「初めてで身体から離した」

「……まあ、それはそうなんだけどよ」

アーミアは額へ手を当てた。

「ミライ」

「はい」

「技名を勝手につけないでくださいと言いましたよね?」

「新しい名前はつけていません。劇場版《レイヴン》の忠実な再現です」

「逃げ道を準備してからやるのやめません?」

「先に規則を確認しただけです」

「そういうところだけ頭が回りますね」

レイナスが二人を見ながら言う。

「威力はともかく、あの前口上を最後までやり切った度胸は本物だな」

ミライが見る。

「褒めています?」

「半分くらいは」

「残り半分は?」

「俺なら途中で恥ずかしくなってやめる」

「モデル本人なのに?」

「だからだろ」

ネーナが腹を抱えて笑う。

「レイヴンバースト! ぽすっ!」

「ネーナ、笑いすぎです」

「だって弱い!」

ミライは自分の掌を見る。

「初回ですから」

レイナスが頷く。

「そういうことにしておこう。人間、明日へ繋がる言い訳の一つくらい持ってた方が生きやすい」

ロックオンが見る。

「妙に深そうに言ってるけど、それただの負け惜しみだろ」

「言葉を選べば前向きになる」

「ならねえよ」

ミライが再び手を上げる。

「もう一度試して――」

「今日は終わりです」

アーミアが即答した。

「まだ余力があります」

「知っています」

「次はもう少し出力を――」

「だから終わりです」

「前口上を短くすれば時間は――」

「そこじゃありません」

ミライは少し考え。

「では次回」

「予約しないでください」

レイナスが出口へ向かう。

「まあ、元気なのはいいことだ。止める役まで引き受けると割に合わないから、後は任せた」

アーミアが振り返る。

「先生」

「何だ?」

「逃げましたね」

レイナスは足を止めずに片手を上げた。

「撤退判断が早いと言ってくれ」

「言い方を変えても逃げた事実は変わりませんよ」

「そこまで分かってるなら、説明はいらないな」

その背中を見ながら。

アーミアは小さく息を吐いた。

「……本当に、そういうところは変わらないんですね」

今のレイナスに。

未来の記憶はない。

それでも。

時々。

五十年以上知っていた男とまったく同じことを言う。

そして今度は。

少し離れたところでミライが、再び両腕を広げようとしていた。

アーミアはすぐに振り返る。

「ミライ」

「まだ何もしてません」

「その姿勢から始まることは知っています」

ミライは静かに腕を下ろした。

訓練区画に。

また笑い声が広がった。

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