旅に出てから、二週間ほどが経った。
今日は高い木々に挟まれた、緩やかな山道を歩いている。
枝の隙間から差し込む陽の光が、ところどころ地面を明るく照らしていた。
少し離れた木の向こうを数匹のミツハニーが横切っていく。
すぐ横では、緑色のミノムッチが高い枝にぶら下がっていた。
風が吹くたび、頭の上で葉っぱが揺れる。
「ねえ、イーブイ」
「ぶい?」
「私たちさ」
少し前を歩いていたイーブイが振り返る。
「結構、旅に慣れてきたよね」
「ぶいっ!」
自信満々の返事だった。
「だよね!」
私も自信満々に頷く。
旅に出たばかりの頃は、何をするにも分からないことばかりだった。
でも二週間歩いて、いくつかの町を通って、少しずつできることも増えてきた。
「キャンプも慣れたよね〜!」
「ぶいっ!」
「最初のテント、すごい斜めだったけど」
「ぶい……」
初めて野宿をした日のことを思い出す。
家族でキャンプに行ったことは何度もあったから、テントくらいなんとかなると思っていた。
父が持たせてくれた小さなテント。
説明書を見ながら組み立てては何度もやり直し、ようやく完成したものの、なぜか全体的に傾いていた。
「朝起きたらイーブイの毛ぺったんこだったし」
「ぶい!?」
「あはは!」
やっと完成したテントは布もきれいに張れていなくて、中で少し動くだけで頭やイーブイの耳に触れた。
まだ組み立てるのには時間がかかるけれど、今ではちゃんとまっすぐ、きれいに張れる。
「もう結構上手じゃない?」
「ぶいっ!」
「最初と比べたらね!」
「ぶい!」
イーブイが嬉しそうに跳ねる。
「あと、ごはんも!」
「ぶい?」
「最初のカレー、しゃばしゃばで全然おいしくなかったよね」
「ぶい……」
「水いっぱい入れたら野菜も柔らかくなると思ったんだけどなぁ……」
「ぶい?」
「水いっぱいだったら柔らかくなりそうじゃない?」
「ぶい……?」
「……まぁ、関係なかったけどね!」
その後何度か作ってみて、水の量も、野菜を切る大きさも、煮込む時間も少しずつ分かってきた。
つい最近作ったカレーは、ちゃんととろみがあった。
にんじんもじゃがいもも柔らかかった。
「今はもうちゃんと作れるもんね!」
「ぶいっ!」
「……カレーはね」
「ぶい」
「旅先でカレー作れれば十分じゃない?」
「ぶいっ!」
「だよね!」
野生のポケモンとのバトルも、何度かした。
イーブイが使える技も、前より分かるようになった。
しっぽをふるを使うと相手に攻撃が通りやすくなることも、なきごえを使うと相手の攻撃を弱められることも、あとからスマホロトムで調べた。
まだ思った通りにいかないことも多いけれど、少なくとも技を使うたびに二人で首を傾げることは減った。
たぶん。
「あ、そうだ」
ポケットからスマホロトムを取り出す。
「今日まだ撮ってないじゃん」
「ぶい?」
「せっかくだから撮ろ!」
旅を始めてしばらくは、私とイーブイが一緒に写った写真はほとんどなかった。
写真を撮ってほしいときは、誰かに頼むものだと思っていたからだ。
ある町で通りすがりの人に写真をお願いしたとき、スマホロトムに頼めば写真を撮ってくれるということを教えてもらった。
驚きつつもすぐに二人で試してみたところ、拍子抜けするほど簡単に撮れた。
「最初から知ってたら、もっと二人の写真撮れたのにね!」
「ぶいっ!」
それ以来、写真はずいぶん増えた。
「ロトム、写真お願い!」
スマホロトムが私の手からふわりと浮かび上がる。
「イーブイ、こっち!」
イーブイが隣に駆けてくる。
知らない山道と、その向こうに見える青い空。
その真ん中に、私とイーブイが並ぶ。
数秒後、スマホロトムが戻ってきた。
「どれどれ」
二人で頬を寄せ合って画面を覗き込む。
「いいじゃん!」
「ぶい!」
「私たち、旅人っぽい!」
「ぶいっ!」
イーブイも満足そうに頷き、軽快な足取りで歩き出した。
そのまま少し進むと、道が二つに分かれていた。
「えーっと……」
再びスマホロトムを取り出して地図を開く。
画面と目の前の道を見比べる。
「こっちだね」
「ぶい!」
右の道へ進む。
目的地を決めるときは大きな紙の地図、実際に道を確認するときはスマホロトムの地図を見るといいということも分かってきた。
使いこなせれば本当に便利だ。
さらに坂を上っていくと、木々の向こうが少しずつ明るくなってきた。
「この坂登り切ったら、見晴らしよさそうじゃない?」
「ぶい!」
ちょうどお腹も空いてきたところだ。
「じゃあ、上まで行ったらお昼にしよっか!」
「ぶいっ!!」
今日のお昼は、朝に立ち寄った町で買ったパンと、道中で見つけたバンジのみ。
バンジのみは独特の苦みがあるけれど、果汁が多くておいしい。
旅に出たばかりの頃は、道端にきのみがなっていても食べられるものなのか分からなかった。
今では見つけたらスマホロトムで調べるようになった。
お昼、という言葉を聞いた途端、イーブイが勢いよく走り出した。
「ちょっと、イーブイ待ってよ〜!」
「ぶいー!」
「お昼は逃げないってばー!」
ところが、イーブイは坂の上へ向かわず、途中で急に道を外れた。
「え?」
そのまま茂みの中へ飛び込んでいく。
「イーブイ!」
慌ててその後を追う。
「待ってってば〜!」
枝を避けながら茂みへ入っていく。
「もう、何してるのー!」
茂みを覗き込むと、その向こうに小さく開けた場所があった。
イーブイがいる。
そして、その少し先に。
初めて見るポケモンがいた。
白い身体に、緑色の頭。
小さなポケモンが、イーブイと向かい合っている。
「……ラルトス?」
スマホロトムの図鑑で見たことがある。
私の声に気づいたのか、ラルトスがこちらを向いた。
目が合う。
次の瞬間。
ふっと、姿が消えた。
「えっ!?」
「ぶい!?」
辺りを見回す。
「どこ行ったの!?」
「ぶい……」
イーブイもきょろきょろと周囲を確認している。
「ぶい!」
「いた?」
イーブイの視線を追うと、少し離れた岩の陰から、緑色の頭がほんの少しだけ覗いていた。
「あ、いた!」
目が合うと、ラルトスはすぐに岩の陰へ引っ込んだ。
「隠れちゃった……」
「ぶい」
今のは何だったんだろう。
さっきまで目の前にいたのに、一瞬であそこまで移動したように見えた。
でも、追いかけたらもっと怖がらせてしまいそうだ。
「大丈夫だよ。何もしないから」
岩の向こうから返事はない。
「イーブイ、行こっか」
「ぶい?」
「お昼食べるんでしょ?」
「ぶいっ!」
「上まで行ったらお昼――」
きゅるるるる。
「…………」
「…………ぶい」
静かな山の中で、妙にはっきり聞こえた。
イーブイを見る。
「イーブイ?」
違う、と言いたげに首を振る。
「じゃあ……」
二人で岩を見る。
「…………ラルトス?」
岩の陰から、緑色の頭がほんの少しだけ出た。
「お腹すいてるの?」
ラルトスが固まった。
俯いた顔が、ほんの少し赤くなったような気がした。
そして、すぐにまた岩の陰へ引っ込んでしまった。
「…………」
私は坂の上を見る。
それから、岩を見る。
最後に、自分のリュックを見る。
「…………ここで食べよっか!」
「ぶいっ!」
リュックを下ろして、その場に座る。
「ラルトスも一緒に食べよ!」
返事はない。
「パンあるよー!」
「…………」
「きのみもあるよー!」
岩の陰から、緑色の頭がまた少しだけ覗いた。
「あ」
今度はすぐには引っ込まない。
ラルトスの視線が、私の手元へ向いている。
パンときのみを少し分けて、岩から少し離れたところに置いた。
「ここに置いとくね」
それ以上近づかず、イーブイのところまで戻る。
「じゃ、私たちも食べよっか」
「ぶいっ!」
「いただきます!」
なるべくラルトスの方を見ないようにして、パンをひと口かじる。
しばらくすると、小さな物音がした。
顔は向けずに、目の端でちらっとだけ様子を伺う。
ラルトスが岩の横に立っていた。
こちらを気にしながら、ゆっくりと食べ物へ近づいていく。
そして。
最初に手を伸ばしたのは、きのみだった。
ひと口食べる。
もうひと口。
さっきまでより、ほんの少しだけ身体から力が抜けたように見えた。
私はイーブイを見る。
イーブイも私を見る。
何も言わず、またそれぞれのお昼に戻った。
そのうちラルトスは、岩のそばに座った。
私たちからは、まだ少し離れている。
それでも。
三人で同じ昼ごはんを食べた。
なんだか少しだけ、楽しい気持ちになった。
*
「ごちそうさまでした!」
「ぶい!」
パンの包み紙や食べ終わったきのみの種を片づける。
ラルトスはまだ岩のそばにいた。
最初よりは少しだけ近い。
でも、こちらから近づけば、また岩の陰に隠れてしまいそうな距離だった。
「じゃ、そろそろ行こっか」
「ぶい!」
そこで、ふと思った。
「……ねぇねぇ」
ラルトスがこちらを見る。
「わたしたち今、仲間を探してるんだ!」
「ぶいっ!」
「もしよかったらなんだけど……」
少し屈んで、ラルトスを見る。
「一緒に来ない?」
「…………」
ラルトスが固まった。
「…………」
「ぶい?」
返事はない。
「あ」
そこで気づく。
「……あっでも!いきなりこんなこと言われても困るよね!ごめんごめん!」
慌てて手を振る。
「今会ったばっかりだもんね」
ラルトスは、まだこちらを見ている。
「一緒にごはん食べてくれてありがと!」
「ぶい!」
「じゃあ、私たちは行くね」
急いでリュックを背負い、手を振る。
「ばいばい、ラルトス!」
「ぶい!」
今度こそ、坂を上り始める。
少しだけ残念な気もした。
でも、あの子が一緒に来たいかどうかは、あの子が決めることだ。
「よし。今度こそ上まで行こ!」
「ぶい!」
坂を上り切ると、思った通り視界が開けた。
「わあ!」
遠くに青々とした山が見える。
その向こうには、次に向かう町があるはずだ。
「やっぱりここ、お昼にちょうどよかったねぇ」
「ぶい」
「まあ、もう食べちゃったけど」
「ぶい」
「でもラルトスもいたし、あっちで食べてよかったよね」
「ぶいっ!」
少しだけ景色を眺め、大きく伸びをしてからそのまま歩き出す。
その瞬間、
少し後ろで、かさ、と葉っぱが鳴った。
「…………」
振り返ると、少し離れた木の陰から、緑色の頭が覗いていた。
目が合った。
さっと引っ込む。
「…………」
「ぶい」
イーブイも見ていた。
私とイーブイの目が合う。
「……行こっか」
「ぶい」
二人で前を向いた。
歩き出してしばらくすると、また後ろから小さな物音が聞こえてきた。
今度は振り返らない。
ただ、さっきまでより少しだけ、ゆっくり歩いた。
イーブイもいつの間にか一定の距離より先へ行かなくなっていた。
私の少し前をのんびり歩いている。
次の曲がり道で、何気なく後ろを見る。
今度は岩の陰から、白い身体が半分くらい見えていた。
こちらを見ている。
私が気づいたことに気づいたのか、また岩の向こうへ隠れる。
そのまま何も言わずに前を向く。
イーブイの長い耳だけが、ぴくっと後ろへ動いた。
私たちの少し先をビビヨンが横切った。
ふたりで立ち止まって、色鮮やかな羽をのんびり眺める。
珍しくイーブイは追いかけなかった。
木の陰。岩の陰。少し大きな茂みの向こう。
場所を変えながら、小さな気配はずっと後ろにあった。
私たちが歩く。
少しして、後ろから葉が揺れる音がする。
また歩く。
また、小さな足音がついてくる。
いつもよりほんの少しゆっくりと、私とイーブイはそのまま山道を歩いていった。
*
午後になって、少しずつ陽が傾いてきた。
「ふー」
立ち止まって背伸びをする。
「けっこう歩いたし、そろそろおやつにしよっか!」
「ぶいっ!」
イーブイの耳がぴんと立つ。
「やっぱり元気になるねぇ、おやつって言うと」
「ぶい!」
道の脇にちょうどいい木陰を見つけて、リュックを下ろす。
座ろうとしたとき、後ろで小さく葉が揺れる音がした。
ちらっとだけ振り返ると、少し離れた木の陰から緑色の頭が覗いていた。
隣を見る。
イーブイも、ちょうどこちらを見上げた。
目が合う。
イーブイの耳が、木の陰の方へぴくっと傾く。
私は小さく笑って、リュックを開けた。
イーブイも何事もなかったように、その場に座る。
「はい、イーブイの分」
「ぶいっ!」
自分の分も取り出す。
それから、もうひとつ。
手に取って、少しだけ考える。
「…………ラルトスも、一緒に食べる?」
後ろの物音が止まった。
「…………」
しばらく待つ。
木の陰から、緑色の頭が少しだけ出る。
また引っ込む。
そして。
今度は身体ごと、そっと出てきた。
一歩。
少し止まる。
もう一歩。
昼よりもゆっくりと。
でも、自分からこちらへ歩いてくる。
私は何も言わず、ラルトスの分のおやつを置いた。
ラルトスが、その前に座る。
「じゃ、食べよっか」
「ぶい!」
三人でおやつを食べる。
昼よりもラルトスは近くにいた。
イーブイが食べる。
私が食べる。
ラルトスが食べる。
誰も急がなかった。
「ごちそうさま!」
「ぶい!」
おやつを片づけて、立ち上がる。
ラルトスもこちらを見ていた。
「じゃあ、行こっか」
「ぶい!」
歩き出す。
振り返ることはせずに気配を伺う。
少しだけ時間を置いて、後ろから小さな足音が聞こえた。
ゆっくりと振り返る。
ラルトスが歩いている。
さっきまでみたいに、木や岩の陰には隠れていなかった。
「…………」
ラルトスと目が合う。
今度は、隠れなかった。
「……行こっか、イーブイ」
「ぶい」
また前を向いて歩き出す。
ラルトスの足音も、少し遅れてついてくる。
しばらくして、イーブイが後ろを振り返った。
ラルトスも歩き続けている。
今度は立ち止まらなかった。
何も言わずに黙々と歩き続ける。
すぐ左側を歩くイーブイの横顔は、少しだけ笑っているように見えた。
最初は振り返らないと姿が見えないくらい後ろにいた。
いつの間にか、振り返ればすぐに姿が見えるくらいになった。
さらに歩くうちに、その距離は少しずつ短くなっていく。
イーブイが時々ラルトスを振り返る。
ラルトスもイーブイを見る。
それだけで、何事もなかったようにまた歩く。
少しずつ。
本当に少しずつ。
三人の距離が近づいていった。
*
気づけば、木々の間から差し込む光が橙色になっていた。
「結構歩いたねー」
「ぶい」
今日はこの先の町まで行く予定だ。
暗くなる前には着けそうだけれど、そろそろ森を抜けたい。
「あ」
前方が明るい。
「イーブイ、見て!」
「ぶい?」
「出口じゃない?」
「ぶいっ!」
足取りが少し軽くなる。
「やっと森を抜けるねー!」
木々の間を抜ける。
開けた道へ出ると、夕方の空が一気に広がった。
「わあ……」
少し先には、なだらかな道が続いている。
遠くに小さな町の屋根が見えた。
「あれ、今日泊まる町かな」
「ぶい!」
「ちゃんと暗くなる前に着けそう!」
そこで、なんとなく後ろを振り返った。
ラルトスも森から出てきた。
「…………」
もう、木の陰には隠れない。
私たちが立ち止まっているのを見て、そのままこちらへ歩いてくる。
一歩。
また一歩。
昼に初めて会ったときは、岩の陰に隠れていた。
私たちが歩き出したあとは、気づかれないように遠くからついてきていた。
一緒におやつを食べて、そのあとは隠れることなくずっとついてきた。
そして今はもう、少し手を伸ばせば届きそうなくらいのところにいる。
「……ねえ、ラルトス」
ラルトスが顔を上げる。
「もしかして」
少しだけ迷ってから、聞く。
「私たちと、一緒に来たい?」
「…………」
ラルトスが私を見る。
それから、イーブイを見る。
「ぶい」
イーブイが小さく鳴く。
ラルトスはしばらく二人を見ていた。
そして。
小さく、こくん、と頷いた。
「…………!」
イーブイを見る。
「イーブイ!」
「ぶいっ!」
「今、頷いたよね!?」
「ぶいっ!」
もう一度ラルトスを見る。
「ほんとに?」
もう一度、こくん。
ラルトスは私の目をじっと見た。
「……そっか!」
思わず笑みがこぼれる。
「そっかぁ!」
「ぶいっ!」
リュックを下ろす。
「じゃあ、えっと……」
前に決めたポケットを開ける。
「あった!」
モンスターボールをひとつ取り出した。
この前みたいにリュックの中を全部探す必要はなかった。
ラルトスの前にしゃがみ、ボールを手のひらに乗せる。
「これに入ったら、一緒に旅できるんだよね」
ラルトスがボールを見る。
私はそのままボールを持った手を差し出す。
「ラルトスが決めていいよ」
ラルトスが私を見る。
それから、イーブイを見る。
「ぶい」
イーブイが、もう一度鳴いた。
ラルトスが一歩近づく。
小さな手が、モンスターボールに触れた。
光に包まれて、ラルトスの姿が消える。
「…………」
手のひらのボールはしばらく震えて、コトンと止まった。
「…………入った」
「ぶい!」
「入ったーー!!」
「ぶいっ!!」
「仲間になった!」
嬉しくて、思わずボールを両手で持つ。
そのまま立ち上がると、イーブイもぴょんぴょん跳ねた。
「やったー!」
「ぶいーー!」
「あっ、そうだ」
すぐにボールを開く。
光と一緒に、ラルトスが現れた。
「ラルトス!」
ラルトスがこちらを見上げる。
昼に初めて会ったときよりも、ずっと近い。
もう、逃げなかった。
「じゃあ、一緒に行こっか」
「ぶい!」
ラルトスは、小さく頷いた。
「よーし!」
リュックを背負う。
「暗くなる前に町まで行こ!」
私が歩き出すと、イーブイが隣に並んだ。
少しして、振り返る。
「ラルトス、おいで!」
ラルトスがこちらへ駆けてくる。
朝までは、二人だった。
今は、三人いる。
夕暮れの道を、三人で歩いていく。
まだ知らない町へ向かって。