園の物置の近くに、ビリリダマがいる日もあれば、いない日もあった。見つけると、タクヤは先生に知らせた。先生と一緒に、離れたところから見る。いない日は、ケンタやミホと遊んだ。ポケモンの話をする日もあれば、鬼ごっこをする日もあった。
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何日かたった午後、タクヤは遊具の近くでケンタたちと遊んでいた。ふと物置の方を見ると、赤と白の丸い姿があった。前に見たときより、物置から少し離れたところにいる。
「先生、ビリリダマおる」
先生も物置の方を見て、近くで遊んでいた子どもたちに声をかけた。
「みんな、部屋に戻ろうね。先生と一緒に」
タクヤは返事をして、ほかの子たちと先生のあとについて歩き出した。
そのとき、ビリリダマの丸い体が少し向きを変えた。目のある赤い面が、部屋へ戻る子どもたちの方を向いている。
(今日は逃げへんな。)
タクヤは先生のそばで戸口をくぐった。振り返ると、ビリリダマは園庭の端に、まだいた。
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ビリリダマは、物置の近くにいる日もあれば、いない日もあった。来ても、前のようにすぐ逃げてしまうことは少なくなり、物置から離れた園庭の端にいることもあった。
タクヤは見つければ先生に知らせた。先生と一緒に離れたところから少し見たあとは、またケンタやミホのところへ戻った。ビリリダマがいない日も、いる日も、鬼ごっこをしたり遊具で遊んだりした。
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ある日の外遊びの時間、タクヤはケンタとミホと鬼ごっこをしていた。園庭の端には、物置から少し離れてビリリダマがいた。
「先生、ビリリダマおる」
先生も物置の方を見て、うなずいた。
「教えてくれてありがとう。みんな、こっちの遊具のほうで遊ぼうね」
タクヤたちは、先生のいる遊具の近くへ移った。先生はそばにいた。
タクヤが鬼になり、ケンタを追って走った。少しして物置の方を見ると、ビリリダマの体が少し向きを変え、目がタクヤのいる方を向いていた。今度はミホを追って反対へ走ると、ビリリダマの体も少し遅れて向きを変え、目がそちらを向いた。
タクヤはミホにタッチした。次はミホが鬼になり、ケンタとタクヤを追いかけた。タクヤは遊びながら、何度かビリリダマを見た。そのたび、目がタクヤのいる方を向いているように見えた。
やがて先生が、外遊びの終わりを告げた。
「みんな、お部屋に戻ろうね」
タクヤは先生のあとについて歩き出した。少し遅れて、ビリリダマも園庭の端を転がって動いた。
先生が、後ろの子どもたちを待って立ち止まった。タクヤも止まった。ビリリダマも、少し先で止まった。
先生が歩き出すと、タクヤもまた歩いた。ビリリダマは、同じ方向へ少し転がった。
タクヤは先生と一緒に部屋へ入った。戸口から振り返ると、ビリリダマは園庭の端を少し部屋の方へ進んでいた。タクヤたちからは、まだ離れている。ビリリダマの目が、こちらを向いていた。
(ついてきてるんかな。)