負けない愛が無かったなら作ってしまえ~いれぎゅらぁC~ 作:シロツメクサ
私がハンターベース出向となってそこそこ……シグマウィルスの研究と今後に備えたエニグマ整備プラン等を策定していた所だった。
強力なイレギュラー反応、シグマの出現が報告された。
イレギュラー事件からの復興のシンボルとして建造されていた女神像付近で……
あぁ、ついに来てしまいましたか……参りましたね、まだシグマウィルスの完全解明に至っていないというのに。
ドップラー博士主導で研究が続行されてなんとか進行を抑制するワクチンは開発されましたが……
現状、新しい変異したシグマウィルスに対する決定打は未だに確保されていない状態……完成間近とは言っていましたが……
過去に構築された抗体は今のウィルスに一定の効果は発揮しても完全なイレギュラー化を防げるわけではありません。
人類への憎悪、そして人間の言いなりになっているロボットを破壊するという思考アルゴリズムを植え付け、排除出来ないようにプログラムを書き換える。
一度感染し、メインプログラムが書き換わってしまえば初期化以外に手はない。
メモリーも汚染されてしまうというのがとても厄介な点でウィルスを除去しようとしたらメモリーまで弄らないといけない。
最悪なのは……メモリーすべてがシグマに乗っ取られること。
シグマの恐ろしい部分の最たる例……身体を乗っ取るという事が出来ること。
ドップラー博士が洗脳された案件ではエックスが危うく乗っ取られる所でしたからね。
「総員スクランブル準備……ね」
シグマの反応があったとなれば大事になるのが請け合い。
待機中だったハンターはすぐに呼び戻され、ハンター、レスキュー、レプリフォースにそれぞれ連絡が行き渡る。
新体制に移りきった後で良かったですよ、総指揮を執るシグナスは元レプリフォース……向こうの勝手も分かっている。
エイリアとアイリスの二人体勢でエックス、ゼロのサポートをしているし……他の女性オペレータも各ハンターへの指示を飛ばしている。
私たちレスキューの方は……脅威レベルが下がった地域に派遣される。
私も本部に留まっているわけには行かない、最悪……レプリロイドは機能停止してもメモリが焼き切れたりしてなければリブートが可能。
アイリスがX4で死亡したままだった理由も探ったら……カーネルのコアを取り込んで暴走した場合搭載メモリがオーバーロード。
どう足掻いても死ぬと……試算が出ていたのでレプリロイドの死はやはりメモリ、回路周りが焼き切れる事……
最悪メモリさえ無事に摘出できれば蘇生は可能……というのが実証もされているし。
マーティ……シグマの反乱の時にエックスと知り合ったという隊員……オクトパルドに派手に破壊されたみたい。
だけれど頭脳メモリが無事だった為にサーバーコンピューターへのバックアップが間に合ったとか。
その後破壊した事は詫びられたので腐れ縁的な所で交流が続いているそうな。
……話が逸れたな、つまりイレギュラー化するシグマウィルスに罹患してもメモリの隔離さえ出来れば後に託す事が出来る。
ウィルスが活動するにしてもCPUコアによる演算が必要。
メモリ保存だけならば電源を繋げておけばなんとかなる……ストレージがあればそちらに移し替えればなんとか。
「クロエ隊員、そのストレージの山は?」
「救助に必要な装備ですよ……レプリロイドの要救助者の最終延命手段です」
まぁ、勿論……こんな状態で生き続けてもとは思いますし……メモリに閉じ込められた時どんな感覚なのかは私には分からん。
何も感じないかもしれないし……閉じ込められて暗い中で延々と待たされるのか……未知数ですよ。
各メモリ回路には緊急用のバックアップ電源と発音スピーカーが接続されているそうですが……
マーティ隊員に聞くのも酷ですよねぇ……と……準備していると別隊員から疑問が。
私の盾は人命救助の緊急ステーションも兼ねている、レプリロイドの人格ストレージのバックアップステーションにもなれるわけです。
転送するまで接続しなければなりませんし、同時に処理できる人数も限られてますから本当に最終手段ですけどね。
『緊急事態発生、シグマウィルスの拡散を確認!!屋内で待機している客員はそのまま待機せよ!!』
「……待て、飛散規模はどうなってる……おい、ハンター本部?……クソッ、通信が死んだか」
「物理回線の物で確認しましょう……女神像付近で暴れたシグマは逃走……その後女神像で大規模な爆発があった、と」
「その後にこの拡散……全世界規模じゃないか、耐性が無い面々は影響が大きいぞ」
「ハンターの方もこれは壊滅的でしょうね……」
シグマウィルスの脅威が全世界にばら撒かれた……この事実はかなり大きい。
対抗手段がなければイレギュラー化して暴れ出すのは時間の問題。
ドップラー博士がこの数時間の間に治療薬を完成させてくれたならば……とは思いますが……
研究自体はそこそこな時間をかけてやっていますが、効果の臨床段階だったはず。
ロボットインフルエンザの経験から私のボディはかなり強固なウィルス耐性を持っていますが……濃厚接触したならばどうなるか。
何より怖いのは……ゼロが覚醒してしまうこと。
せっかくアイリス、レプリフォースの面々を生き残らせたというのにゼロが消えてしまえば台無しも良いところ。
とは言え……影響が大なり小なり出て多くの隊員は待機を余儀なくされるでしょう。
「あー……そんなに睨まれなくても勝手に飛び出しませんってば……」
さっさと飛び出してっても思いますけれど、残念ながら私は前科持ち。
監視がやっぱりあるもので……ちょっと周りを見たらすごい目で見られてましたよ。
お前また飛び出して大暴れしないだろうなって具合で……いや、本当前線で大暴れなんてやりませんから。
前線出るのは吝かじゃないですけど。
レスキュー隊も動こうとしたもののやっぱりと言うべきか、飛散したシグマウィルスの影響でイレギュラー化しなくとも各部に異常が出る隊員が多い。
イレギュラー化するに至るにはまだプロセスがあるのか……それともシグマが選り好みをしているだけなのか……
いや、シグマウィルス……あの、ケツアゴフェイスに何度も接触したらって所ですか。
ただ、施設の根幹部分にシグマが入り込むとあの手この手でイレギュラー化が進行するするんでしょう。
その結果が深刻なイレギュラー化……じゃないかと推測する。
「動ける人員はこれだけか……」
「ハンター所属のレスキュー隊は前線に出れる人員はほぼ全滅です、ついでに通信がつながったレスキュー本部からもほぼ全滅との報告があがりました」
「ハンターも壊滅的だ……まともに動けるのはエックスと俺くらいだ、他はドップラーの延命プログラムで進行を抑えているが……」
「オペレーターの数人も機能不全を起こしています……それに兄さん……レプリフォースにも被害が出ていて……」
「地上の大混乱もそうだが……復興中だった宇宙コロニー、ユーラシアが落下軌道に入ったという要らんおまけ付きだ」
パンデミックにコロニー落とし……未曾有の危機ですよ。
シグマが言うレプリロイドの可能性、人間から独立するための……というには破壊範囲が広すぎる。
……何度も破壊されて憎悪が膨れ上がったんでしょうか。
それぞれの被害報告、状況報告を共有する……これもまさかの集合して話さなければならないレベル。
それだけ通信やオートメーション化したシステムが軒並みダウンしている証。
レプリフォースもウィルス被害が顕著で一部イレギュラー化の傾向が見られているというのが報告されている。
いや、非常にマズい……それぞれスリープ処理などで延命しようとしているけれどもそれはそれで各組織の停滞、弱体化に他ならない。
「コロニーに関しては対応手段があるにはある……旧世代のメガ粒子砲であるエニグマだ」
「それに破砕する可能性があるのはスペースシャトルね、マニュアル操縦で飛ばさないといけないから危険極まりないわ」
「エニグマに関しちゃそこの嬢ちゃんの提言でいくらか整備されているが……正直付け焼き刃だ、パワーが足りない」
「スペースシャトルに関してもそうね……ひとまず、エックスとゼロにはエニグマの強化パーツの調達をお願いするわ」
「了解だ、出撃準備に入る」
それぞれ動いていくけれど、エックスの顔色はよろしくない……有事じゃなければ止めた所ですけど……
メカニックのダグラスが必要な素材を、オペレーターのエイリアが過去のデータから解析して現在の所在地を割り出す。
まぁそう時間掛からずにパーツをもぎ取ってくるでしょう。
「エックス、あまり気負わず……直せる物なら私が直します……DNAデータも出来る限り修復します」
「あ、あぁそうだね……戦うしか無いのかな」
「少なくとも今は戦って勝ち取らないと、です」
タイムリミットは迫っている、イレギュラー化のタイムリミットも……地上が壊滅的な被害を被るかどうかのリミットも……
その一大事の前には命というのは……エックスにとっては悩ましい事でしょうけど、割り切ってもらわないと。
最悪の場合のセーフティネットがわりの私なんですから。
「クロエ……キミにも動いてもらう」
「私はハンターみたいに素早くというのは厳しいですよ……それに、また暴れるかもしれないのに?」
「やってもらうのはエックスと同じだ……どういうワケだかキミもこの環境下で満足に動けている、頼む……今はとにかく動ける人員がやらねばならん」
「……分かりました、私はどちらに向かえば?」
まぁ、正直半分くらいは予想していましたよ。
動けて前線に出れるくらいの戦闘能力があれば是が非でも動かざる得ないと。
シグナスからの命令となれば動かざるを得ないでしょう……で、私が向かう先は……
正直相手するのは分が悪い部類のレプリロイド、クレッセント・グリズリー……武器ブローカーとして動いていてエニグマの補強に使うオリハルコンを所有。
エックスはシャイニング・ホタルニクス博士の光学研究所、ゼロは大型エネルギーカートリッジを取りにボルト・クラーケンの居る研究施設へ。
回収するだけですが……果たしてどうなるか……それぞれ回線をオープンにしている所に高速飛来したシグマウィルスを浴びてイレギュラー化が侵攻しているかもしれない。
……グリズリーも中々血の気が多いレプリロイド、果たしてタダでオリハルコンをくれるでしょうかね?
「エイリアさんはエックス、アイリスはゼロのサポートに専念してください。私は何かあった際に連絡しますので」
「いや、それは……」
「レプリフォースを素手で殴って止めた女ですよ、任せて下さいって……では出撃します」
転送先は……件の武器倉庫へ向かうとされるトラック上……排除して進まなければならないのはイレギュラー化したトラックの防衛装置くらいでしょうかね。
それならまだ、幾分気が楽です……レプリロイドを殺すなんてのは出来る限りやりたくないですから。
ハンターの転送装置を使うのは初めてですが……感慨深い物がありますね。
装備は全部持ち込み……ついでにと持たされたのがエスケープ装置、ハンターベースへ転送する片道装置……
周辺にいるレプリロイド一人を転送という物で動けないだけの要救助者を助ける場合はとても効果的。
エックスやゼロが助けられるのはこういう理由があったわけですね……
『転送完了、通信状況はどう?』
「あら、エイリアさん……不要だと言ったはずですけど……通信は悪くなさそうです」
『通信が途絶していたら意味がないでしょう? よし、通信状況もいいしモニタリングも出来ているわ』
「確かに……あ、ルート予測まで……ご丁寧にどうも」
『幸運を祈るわ』
さて、では私は私で進みましょう……まぁ、トラックはほぼ無視して飛んでいってしまっても構わないんでしょう?
防衛装置もミサイルとかで叩き落としに掛かってきますけど……!!
「邪魔するなら黙ってもらいますっ……!!」
発射口をひしゃげさせれば良いですし……センサー類を殴って潰せば……!!
降り立たないといけないし、その隙にイレギュラー化したメカニロイドが囲んできますが……避けられないわけではないです。
「っとと……」
危ないのは盾で受けて、流して……っと……ガンガン進んでいきましょう。
トラックの車列の先頭が事故を起こして停止、そこに続くようにプログラムされていた車列は次々激突……
自動ブレーキ等の安全装置が軒並みダウンしているみたい……そもそも速度からして止まりきれない可能性もありますがそれはもう無視しましょう。
「こちらクロエ、目標の倉庫と思わしき洞窟に到達、これより侵入します」
『了解、気をつけて進んで……中の防衛機構はまだ動いているみたいよ』
「了解……まぁ、何とかなるでしょう」
中に進んで見れば……あぁ確かに侵入者を追い返す為のトラップと思わしき物が動いてらぁ……
入口こそ坑道風にしていますけれど……中は思い切り機械化されているし、換気扇が稼働している。
ガードロボも元気に出迎えてくれていますし……
「同じメカなら対処は簡単ですがねっ」
戦闘能力さえ奪ってしまえば良いのですから、楽なものです。
さて……ふむ?何かの呼び声のような……もしや。
「真っ暗闇で見えませんが、上に空間が……まさか!?」
まっすぐ飛翔して駆け上がってみれば……やはり!!
見覚えがあるこのカプセル……!!
『キミは……?』
「トーマス……ライト……!!」
エックスの生みの親でありロボット工学の父とも呼ばれた男……トーマス・ライト……!!
カッとなるのは……今は止めましょう……色々と言いたいことはありますが……
「私はクロエ……いえ、貴方にはこう名乗っておきましょうか……DCN-X クローバー……」
『……そうか、コサック君の……エックスの助けになってくれているようだね』
「ロック同様優しい子ですからね……処分以外の道を強引にでも示さなければもっと荒んでいたと思いますよ」
「言いたいことはまだありますが、博士は世間話をするためにこんなカプセルに居るわけでは無いんでしょう?」
『そうじゃな……エックスには辛い道を進ませているとは思う、じゃが……人とレプリロイドの未来の為にも今暫く耐えて欲しい……』
『ここにはエックスを助ける為のアーマーパーツのプログラムを残している……今の状況を鑑みてキミにデータを渡す、ベースに戻って4つに分離したプログラムを完成させて欲しい』
『……エックスによろしく伝えておくれ』
本当に良く出来ている……ホログラム上ではあるけれども往年のライト博士の姿が浮かび……表情、感情……すべてが内包されている。
最早このカプセルが第二のライト博士になっていると言っても良い。
やはり、私と同じ穴の狢か? 出来ない理由は無い、高度に組み立てられるこの人なら……
装置一つとってもイチから組み立てれれるこのバケモノなら出来ないわけがない。
「どこかのタイミングでゆっくりと話す機会を設けたい物ですね」
『そうじゃな……』
カプセルに入るとプログラムを受信する……ファルコンアーマーのフットパーツか。
しっかりプロテクトされている……認証にはハンターベースのコンピューターが必要とか……用意周到な事で。
まぁしっかりと届けるだけです、その前に……オリハルコンを取らないと。
戻って、先に進みま……こんな掘削ドリルが飛び出してくるトラップは聞いてませんが!?
危うくティウンする所でしたが……最奥の貯蔵庫と思われる大空間へ……
振動、掘削音……主の登場ですね。
「これはこれは、どんな侵入者かと思えば……スカしたレプリフォース共をボコボコにしたって噂の嬢ちゃんか、何の様だ?」
「貴方がクレッセントグリズリーですね? オリハルコンが必要ですのでお譲りいただけませんか」
「良いぜ持っていきな……ってぇ言いたい所だが俺の意識が後どれほど保つか分からん、最後に一戦交えてくれねぇか」
「……我々には時間がありません、それに助からないと諦めてはいけませんよ……今もシグマウィルスの研究は進められているんですから」
「その結果がドップラーの反乱だろうが、助かりゃしねぇんだ……俺の心を助けると思って、頼むよ」
やはりというべきか……ウィルスの影響で意識の書き換えというのを実感しているんでしょう。
戦いを挑まれていますが……応じる義理はない。
「ここにそのドップラーが研究して作った現行型のウィルスの進行を遅らせるワクチンがあると言ったら?」
「フン……投与させたければ一度俺をブチのめしな、レプリフォース共と同じ様に」
「交渉決裂と……残念です」
こうした戦闘はエックスやゼロの……と逃げては居られませんか……!!
REACT...READY
戦闘能力を削ぐには……何処を破壊したら良い……!
なるべく早く、なるべく損傷を少なく……!!
「そらそら、そんな盾諸共引き裂いちまうぞォ!!来いよ、ヴァルキリー!!」
「こっちの戦い方ってものがあるんです……よっ、と」
こういったパワーファイターは正直苦手ですよ、グリズリーはパワーに加えてスピードもあるし……盾で受け続けはやっぱり無理。
受け流しつつちょっと距離を……
「来ねぇなら此方から行くぞォッ!!」
「っ、あっぶな……ちぃっ、地中に潜られましたか……!」
図体に似合わない速力で突っ込んできたっ……直撃したらどうなってたか。
腕をドリルに変形させたと思えば突撃して来た……勢いそのままに壁に穴を開けて消えて……
奇襲を仕掛けるつもりですか……音はあちこちから鳴り響いていますが……
「後ろっ!」
「御名答ォ!!!チィッ、外したか……」
ド定番の奇襲ポイントで助かりましたよ……機動力が命の私の装備をもぐおつもりだったようで……
奇襲攻撃はまだ諦めるつもりがないようで、また土の中へ。
射撃武器も何もないので只管待ち……ですね。
ズルリと出てきて今度は向こうの得意レンジ……!!
瞬発力、パワーは素晴らしいですが、全部が秀でているなんて事はありませんよねぇっ!!
コイツもバイオレン同様、着地や踏みしめる際のラグがある……!!
「ソラァッ!」
「本当、パワーはかなり……」
「まだ来ねぇか、サンドバッグを殴っても楽しくはねぇんだよ!!」
一発、二発と受け流して……パワーは測った。
動きのクセも読めてきている……ラグの時間も、視線も。
イケるッ!
REACT Engage
「……ムッ!死角に回り込もうとしても無駄……居ないっ!?」
ラグを考えて、右目が機能不全ならばそちらを利用すりゃぁ良い!!
向こうも歴戦、死角に回られる事も予想しているでしょうね。
そして私が空を爆速で飛ぶのも見ている……飛んで行くならそのままと思うでしょう!
飛んで、死角から上空を取ると見せかけてっ……急降下、地面から……!!
「コチラです!!」
「グォォッ!?」
背中のブースター、ここは装甲材が薄い!私でも穿つことが出来る。
そして、ここが推力を生むポイントで……電力周りも集中している。
「ちょっとビリっとしてください、ライトニングウェブッ!!」
「グォォォォォッ……」
ウェブ・スパイダスから解析し装備に適応出来た鎮圧用の網を……結構な電流で各種機能を一時的に麻痺させるだけの出力があるのを内部に直射。
……やりすぎた可能性もありますが……とりあえず、こうでもして止めないと。
動力は無事、メインメモリにCPUもコンディションは良さそう……さて、と……
「ではちょっとばかり失礼……ったく、生きるの諦らめんじゃねぇっての……」
気絶してしまっているウチに処置を済ませてしまいましょう。
DNAデータの可能な限りのバックアップと……ワクチンプログラムの投与……暴れないように四肢の配線を外して……っと。
あとは転送、そして……オリハルコンの入手っと……
「ハンターベース、聞こえますか……こちらクロエ、オリハルコン入手しました、これより帰投します」
後一個パーツを拵えれば……後は私の提言で少し整備が入っていたのもありますし、整備手順とかも纏めていたので……どうにかなってほしいです。
あとは……うん、ドップラー博士の抗体が完成したら今スリープ処置に入っているレプリロイドが救われる……ハズ。
色々と拡大解釈をしています。