洞窟にはまだタスクとアンジュが取り残されている。洞窟を壊されたら二人は死ぬことになりかねない。
俺はアルヴァアロンに乗ってガンダムがこれ以上進ませないために通せんぼさせた。それに対し、ガンダムは
立ちはだかるアルヴァアロンにビームサーベルで斬ろうとしてくる。今は防戦一方、ひたすらに防ぐしかない。洞窟にアンジュとタスクが出てこない以上、崩れたりしたら二人が危ない。
この小島で戦闘が開始された。
俺はアルヴァアロン、ミランダはマスラオ、ココはシャイニングガンダムに乗った。ヒルダは俺から渡したアルケーガンダムを使って、アンジュとタスクが洞窟から出てくるまでの間なんとかするしかない。と言っても
「なんて量だよ…」
「こんなに…いましたっけ⁉︎」
とにかく雑魚なだけに量産生の機体だらけだから。倒すのは安易だけど、まるで指揮官によって命令されているかのように列を組んで俺たちを倒そうとしている。指揮するときに声が聞こえるってことは指揮官がアムロかシャアってわけか。
(すまない、敵が隠れていることに関しては私の方も気づかなかった)
レヴェンでさえも気づくことのできない敵ってわけか。でもこうして俺たちを襲っているのだとするなら…はっきり分かったことがある。
「どうやら、軍事基地の企みでもなく、ましてや俺達の味方でもなさそうだな‼︎」
洞窟から…形の変わったエクシアが出てきた。おそらく、あれに乗っているのはタスクとアンジュの二人に違いない。
「遅れてすまない!」
「タスク…⁉︎お前それ」
洞窟の神殿内にエクシア…いや、形が違うけどエクシアを元にしてあるのはわかる。名前からしてエクシアなのは正解だが、アニメにはない機体か。アンジュとタスクは森がひどい惨状になっていることに驚いている。
「なによこれ⁉︎どうして外がこんな状況に」
「話は後だ!アンジュは急いでヴィルキスに乗れ‼︎ヒルダはアルケーガンダムに乗ってるから!」
アンジュは俺と会う前は、未だにドラゴンしか戦ったり撃墜させていない。しかし、俺とのバーチャルゲームのおかげで…対機体に対応でき、サクサクと倒すことができる。
ドム、ジム、ギャン、ズゴック、アッガイ、ボール、陸戦型ガンダムなど…これらの古い機体は余裕で倒すのは簡単だった。だが、一番の問題は
赤い彗星、白い悪魔
シャア・アズナブル
アムロ・レイ
こいつらが一番厄介である。
といってもこっちはガンダムシリーズでは結構年代の差が空いているのに…やっぱりガンダムの原点であるからか、簡単には倒させてもらえない。
「シャア専用のザクだが…シャアの奴強いな。」
ゲームなら弱いのだが、ここはリアルだ。ビームホークでアルヴァアロンのビームライフルを切り落とそうとしてくる。左手にあるビームサーベルで防いだりしているが、後ろからの攻撃がやはり怖い。
「レヴェン!後何体だ!」
(200体ぐらいです)
「幾ら何でも…多過ぎだろうが⁉︎ヒルダ!後ろ頼んだよ!」
「私の後ろも預けたからね!レイゼルお兄ちゃん‼︎」
後ろにはヒルダが構えており、ココはビームライフルで応戦し、ミランダはサーベルで敵機体を斬り倒す。
タスクはアヴァランチエクシアという機体を拾って乗ろうとするけど、時間が掛かる。
「ミランダ!ココ!二人とも離れて!ハァァァ‼︎」
アンジュはヴィルキスが凍結バレットで敵を凍らせて、それをココのシャイニングガンダムで
「愛と怒りと悲しみのォォォォ…シャイニング…フィンガーソードォォォォオ‼︎」
アムロ・レイのガンダムは身動きが取れなくなり真っ二つにされ、撃破する事は出来たが…これで終わりなわけがない。
「いけ!フィンファンネル‼︎」
ガンダムが破壊された煙の中からファンネルが飛んできた。飛んでくるファンネルの攻撃を、俺のGNフィールドでココを守る。アムロの載っていたガンダムが別の形になっていた。しかも、さっきの初代ガンダムとは違い、進化していた。
「なんで⁉︎破壊したはずよ‼︎」
確かに、アンジュは凍結バレットを使ってガンダムを足止めし、ココが撃破させたのは分かる。しかし、それで終わりというのが適用されない。Gジェネというゲームによるワールドコア…そのストーリー内で必ず戦闘となる再現データ。本物とは別の偽物だが実力は本物に匹敵する。倒すたびにガンダムが強くなってるから…ホントに厄介な敵だよ。
「奴らは乗っている人物の経歴として強力な機体を合わせて、それを集められたデータだ‼︎だから乗っている人物によっては複数の機体を何体か倒さないといけない‼︎そして、シャアの逆襲のシリーズによるアムロ・レイのvガンダム…てことはシャアも同様に…」
最悪、ガンダムUCのジナンジュとhi-νガンダムによる対応は考えておいた方がいい。あの状態になってしまうとなると、最早俺たちで手に負えるかどうか…シャアの方も決着がつく。
トマホークを持っている右手を切り落として、よろけた隙を…ヒルダが見過ごすわけがなく、一気に攻める。
「蹂躙してやる!」
ヒルダはアルケーガンダムでファングで撹乱させて、
「くたばれ!」
ようやく、GNバスターソードでシャアの乗っていたザクを切り刻み、破壊することができた。ファングで蹂躙し、
「ええぃ!奴め‼︎化け物か‼︎‼︎」
本物だったらあの攻撃はかわせただろう。当たらなければどうということはないと余裕ぶった台詞を言うに違いない。そしたらヒルダが返り討ちにあっていた。相手が偽物だからまだ希望はある。機体は破壊されたが、アムロのvガンダムからすると…絶対にまだ終わりではない。
「油断するな!ヒルダ‼︎」
破壊されたのも束の間に煙の中から、やはりサザビーが出現した。こいつもファンネルを使ってくる。アムロと同等な程の厄介な相手だ。やはり、アルケーガンダムのファングが破壊された。
「ちぃぃ‼︎ヤッパリか‼︎」
ファングとファンネルとの潰し合いが続いていた。vガンダムは俺の方に向かって、殴ってきた。
「vガンダム…そういやぁ…こいつ格闘も使えるんだったな‼︎」
ビームサーベルがなくともこいつは全身がもはや武器だ…アルヴァアロンのGNフィールドは使えないし、このままだと一方的に殴り倒されて、機体を壊されてしまう。
「格闘なら…ハァァァ‼︎」
「ココ⁉︎」
ココ⁉︎お前バカやめろ‼︎ゴットガンダムならまだしも、シャイニングガンダムで勝てるほどこいつは甘くない‼︎
「くらぇぇ!シャイニングフィンガァァァァア‼︎」
シャイニングフィンガーは当たることなく… vガンダムにクロスカウンターを決められ、ココも機体がボロボロにされてる。やっぱ…データとはいえ…本人に匹敵するぐらいに強い。
「ココ!もう下がれ!一旦退去して、機体をジンクスに変更させたほうがいい!」
「わ、分かりました!」
シャイニングガンダムは引き下げて、ミランダがスサノオでファンネルを集中しながら破壊していた。
「まだあんだよ‼︎」
ヒルダは残ったファングを使い、ザザビーの機体がそれを避けられたが、両手にあるビームサーベルもまた防がれ…サザビーにトドメを刺されそうになるが、
「こっちにも…あるんだよ!」
今度は、アルケーガンダムの足についてあるビームサーベルには気づくことができずに、サザビーは斬られて破壊された。サザビーを倒そうとするアルケーガンダムの背後から他の機体がランチャーとライフルで倒そうとする。
「俺の妹の…邪魔するんじゃねえ」
俺はその横から雑魚どもを高威力ビーム砲を使い消し炭にする。
「これで…終了だ」
シャア・アズナブルのサザビーはヒルダのアルケーガンダムのおかげで撃破したのは良かったものの。
「後は、アンジュの方ね…お兄ちゃん」
「あぁ、もう俺達の機体はさっきの赤い彗星のでボロボロだ。今の俺たちがアレを倒すために協力して戦いに参加しても足手まといになるだけだ」
アムロ・レイのvガンダムの標的はアンジュに向けられた。一番厄介な敵だと判断したんだろう。ミランダの持っているスサノオはそもそも接近戦用の機体。相性が悪すぎる。
「こんの…こんな飛び道具で…」
ミランダは避けたりして、ファンネルを一つずつ壊している。敵のAIがこの機体はフィンファンネルで泳がせればどうにかなると判断したのだ。アンジュに飛びかかり、機体を掴み殴ろうとした。
その時だった。
「トランザム!」
そこをタスクがアヴァランチエクシアのトランザムを起動させて、
「ハァァァ‼︎」
ミランダを襲っていたのが急いで戻っていくのと、残っていたのが立ち塞がってるフィンファンネルを次から次へと、破壊してゆく。そして、タクスはvガンダムの後ろからのGNソードで滅多斬りにし、vガンダムは墜落して倒れた。
「タ、スク…私」
「大丈夫かい?アンジュ」
ガンダムアヴァランチエクシアに乗っているタスクはアンジュを助けるために、タスクはエクシアの機体に乗り、初めてトランザムとやらを使用し、vガンダムを撃破させ助けたのだ。
どうやら、アムロのhi-νガンダムもなく、シャアのジナンジュまではいかないんだな。それでいい。これ以上強い機体との連続の戦闘は俺たちにも限界があった。アムロとシャアの再現データが撃沈したことによって、他の機体はバラバラの行動となっていたために楽に倒しやすかった。
「ひとまず、俺のところで話し合おう。俺のところの方が誰も聞かされることもないし、見つけられないようにステルスを張っておくこともできる…
さっきの襲撃と奴らが何者なのか?
とか…とにかくまとめないと収拾がつかないだろ?」
「そうね…」
こうして、洞窟による襲撃は幕を閉じ俺たちは状況整理のために、一旦俺のリィアン内に戻ることにした。
*****
ゼラードの組織の1人が偉く座りながら、戦闘を見学していた。その男はソファに乗り、ワインを飲みながらくつろいでいる。
「奴らでは倒せなかったか…まぁ所詮はデータか」
「どうなさいますか?」
「まぁ、奴らの戦力を見たかっただけですから。できればアンジュとレイゼルの二人まとめて全滅させて欲しかったのですが…そういうわけにもいきませんね。
ですが、一番腹立たしいのは…」
右手に持っていたワインのグラスを粉々にし、彼はナイフを手に取り、壁にあったタスクの顔が写ってある写真に向けてナイフを投げた。
「こんな男如きがなぜ…エクシアを…エクシアの機体は我々ので十分なのだ‼︎」
今度はナイフを複数のナイフにさせて、これ以上ないぐらいにまで写真にめがけて投げ飛ばされた。投げられた全てのナイフが顔に当たった。
「憎い…!ガンダムエクシアアヴァランチを持つタクス、機動戦士UCの転生者でもあるレイゼル・フライト…前回の標的だったパナージ・リンクス…そして今回の標的であるアンジュリーゼ…
全て我々の手で消し炭にしてくれる…奴らを潰すチャンスが来るまではもう辛抱の我慢だ!」
彼らゼラードの組織と標的にされし人物との戦闘は…四人に対する執念や憎悪によって、免れることはまず間違いなく無いだろう。しかし、ゼラード達はクロスアンジュの世界にいる限り必ず
アンジュか
レイゼルか
タスクか
この三人のどちらかを標的を選ぶだろう。